令和6年 9月度 定例議会 一般質問
議席番号30番栗原信司です。発言通告書に基づきまして、令和6年9 月定例議会における市政に関する一般質問を大きく3点にわたり取りあ げさせていただきます。 さて、本日9月10日、今日この日はどんな記念日があるのかご存知で しょうか。と言いたいところですが、新しくなった市役所エレベーター で表示されていますので、これには触れずに、今日の花、そして花言葉 を紹介させていただきます。 9月10日の花としては バーベナ、アスター、ブバリア、シュウカイ ドウ、ダリアということです。 全部取りあげると大変な事になるので今回はダリアで行きます。 ダリアの花言葉は、華麗、気品、優美。そして不可能? あれれ、不可能はダメですね。今日の一般質問には相応しくないです。 ここは、華麗な答弁、気品溢れる答弁、優美な答弁に期待して行きたい と思います。 1点目に.熱中症・猛暑対策についてお伺いします。 マスコミ報道にもありましたが、年々暑さが増すばかりです。 気象庁によると、猛暑日となった日数は統計期間1910年〜2023 年で100年あたり2.3日の増加とありました。 また、1994年〜2023年の最近の30年間の平均年間日数として の値、約2.9日は、1910年〜1939年における統計期間の最初 の30年間の平均年間日数、約0.8日と比べると約3.8倍に増加し ているとありました。 そして、今年の7月の日本の月平均気温は、観測史上最も高くなりまし た。 さらに、8月も暑さは続いており、全国各地で猛暑日の国内最長記録を 更新していますし、テレビをつければ毎日のように熱中症患者の搬送が 報じられていました。 そこで、先ず始めに、春日部市における熱中症の搬送患者はいたのでし ょうか。 また、市の熱中症対策としての取り組み内容や、県事業でもある「まち のクールオアシス事業」や「クーリングシェルター」などの取組につい てお伺いします。 1−@ 熱中症・猛暑対策に関して再度お伺いします。 先ほどの答弁では春日部市としても今年の熱中症に関係した救急搬送患 者数は8月末時点で148件とありました。 23万人の春日部市としては思った以上に大きな数値で驚きです。 さて、そんなこともありますが、この件を取り上げようとした背景には、 真夏日や猛暑日が急増していることから、市としては熱中症対策への意 識啓発ということで、熱中症の危険があるとされる暑さが予測される日 は、安心安全情報メールを市民へ発信し、熱中症予防を訴えて頂いてい るところです。 さて、このメールですが、8月8日までは熱中症対策として、わかりや すく5項目に絞って健康管理を市民に呼びかける内容になっています。 ありがたいことだと思います。 そこに、今年の猛暑は例年にないとマスコミ報道を耳にした市民からの 問い合わせもあり、個人的にも気になりまして、熱中症対策について市 の担当者に聞いてみました。 とくに県事業としての「まちのクールオアシス」の状況について確認し た所、春日部市でも既に取り組んで居るし、市のHPにも掲載している とのことでした。 しかし、このことを知らない市民も多いのでは、とお伝えしたところ、 市の担当者さんは直ぐに対応して頂き、早速8月9日からの安心安全情 報メールには、それまで記載のなかった6番目の項目として「外出時に は、暑さをしのぐ一時休憩所『まちのクールオアシス』を上手に活用し ましょう」と言う項目を追加して頂きました。 そこで改めて市のHPで確認すると、確かに、公民館などで土日もクー ルオアシスとして利活用できるとありました。 しかし、新庁舎での対応は平日のみとなっておりました。 そこで、あれれ?ということで、もう一度、担当に確認した所、早速、 土日の開放に動いて頂きました。 市の対応の早さに脱帽です。 そこで、改めて市のHPを確認させて頂くと、実際に土日にもオープン してるのに市のHPでは平日のみしか使えない、との記載だったので、 重ねて市の担当者に確認した所、ちょっとした手違いで記載内容を訂正 したものの、これがアップされていなかっただけのようで、その日のう ちにHP上にアップしていただきました。 これにも感謝です。 要するに、長々お話ししてしまいましたが、市民からの要望に直ぐに応 えて頂いた事に、この場をお借りして、改めて感謝したいということで す。 そんなこんなで、本来なら、一般質問で取りあげなくても良いのかなと も思いましたが、しかし、先ほどの答弁にありましたように、熱中症の 救急搬送も大変な人数でもありましたし、今年だけのことでは無く、今 後、更に来年以降も猛暑が続くことが想像できますので、市独自のクー ルオアシス事業の拡大、拡充策を検討して頂けないものか、時間延長、 場所、イスや簡易ベッドの設置、障がい者向けの対策など、市の拡充策 についてお伺いします。 1−A 猛暑対策、熱中症予防対策として打ち水大作戦 まちのクールオアシス事業につきましては今後、実施期間の延長や実施 可能な施設の追加など検討して頂けるということでしたので、今後の取 組について期待させて頂きます。 次に、猛暑対策の一つである「打ち水大作戦」についてお伺いします。 これも過去に議会で取り上げ、春日部市としても民間団体の協力を得て、 「打ち水大作戦」を実施して頂きました。 打ち水は江戸時代から続くものですが、各自がそれぞれの時間にまちま ちに実施するよりは、広大な面積を同じ時間に一気に実施することでそ れなりの効果が期待できると調査結果でも出てるようです。 国としては国土交通省が旗振り役となって全国各地で取り組んでおり、 すでに20年ぐらいになるのでしょうか。 春日部的にはコロナ禍の影響もあってここ数年は実施していないようで すが、市民の意識啓発をかねて継続実施するべきと思いますが、いかが でしょうか。 1−B 猛暑対策・熱中症対策としてミストシャワー 効果はあると思って頂いて居るようなので、今後担当部局や関係団体と じっくりと協議して頂き、「打ち水大作戦」を町の風物詩というか、一 つの一大イベントというか、さらに言うならば、もう一つの夏まつり、 と位置づけられるぐらいな大きなイベントにして欲しいと大きく期待す るものです。 では、次に、猛暑対策の一環として、ミストシャワーについてお伺いし ます。 「打ち水大作戦」と同様に、ミストシャワーの件も10年以上前に一般 質問でとりあげました。 その後、小学校、保育園などには簡易型のミストシャワーを設置して頂 きました。 運動した後の子ども達からは好評だったことから、ホースを2倍に延長 した学校などもあったとお聞きしました。 また旧庁舎では入口付近に移動型のミストシャワーも設置して頂いたこ ともありました。 現在、新庁舎では、まちのにぎわいを創出するスペースとして「まちな かひろば」があります。 このひろばでは、様々なイベントが開催されて、市民の皆さまからは高 い評価を得ています。 徐々に定着してきているように思えます。 夏場におけるイベントとしては参加された市民の皆さまから、イベント そのものは盛り上がって楽しいけど、とにかく暑い。 この暑さはなんとかならないものかとの声が届きました。 少しでも暑さを凌ぎ、イベントを楽しんで頂けるように、ミストシャワ ーの設置を求めたいと思いますが、いかがでしょうか。 1−C イベント開催時間、開催時期の見直し 「まちなかひろば」へのミストシャワーの設置の検討をして頂けるとの ことなので、これは来年以降になるのでしょうか、楽しみにしたいと思 います。 ミストシャワーに関して、ここからは要望とさせて頂きます。 簡易型ミストシャワーの性能が良いものとしてドライミストがあります が、これは吹き出す霧が細かいことから肌が濡れることなく、周辺の気 温をさげるものがあります。 これを、地域住民の交流を図るために新設された市民センター入口付近 に設置することを検討して頂けないでしょうか。 また、まちなかひろばだけに留まらず、粕壁エイサー、ジャズディかす かべなどの陽の当たる場所でのイベント開催時における猛暑対策、熱中 症対策として設置はいかがでしょうか。 是非検討して欲しいです。 さらには、市の観光資源の一つの藤棚への設置はいかがでしょう。 その他にも、昨日、わが党の中村議員が提案した、今後、開設予定の仮 称中央町第一公園に大屋根を設置するべきとのことでしたが、この大屋 根の下など、不特定多数の市民や大勢の来客が見込める場所へミストシ ャワーやドライミストの設置を求めたいと思います。これは答弁は結構 です。 次に、まちなかひろばでのイベントだけでなく、暑い時期でも様々な行 事、イベントが開催されています。夏場のイベントは暑いから盛り上が るという一面もありますが、さすがにこの猛暑は危険です。 長寿を祝う会・地区体育祭・運動会・夏まつり・藤まつり・マラソン大 会・大凧上げ祭りなど夏場に関係なく様々な行事が多々ありますが、市 民や参加者の命、健康を守る視点で今後の取組時期、開催時間など見直 すことは検討できないかお伺いします。 1−D 要望 答弁にもそれぞれの行事にはそれぞれの歴史的背景があるということか ら、開催時期の見直しが難しいものもあるとのことで、それはその通り だなと思うところです。 ですので、ここは要望となりますが、開催日が移動できなくてもせめて 開催時間の見直しなど、少しでも市民の命と健康を守る方向に動いて頂 けるとありがたいなと思います。 主催者の皆さまと丁寧に協議をして欲しいと思います。 また、熱中症への研修なども行って頂くとのことですが、各種団体へも 呼びかけて戴き、1人でも多くの市民の皆さまへの熱中症対策、その予 防などを理解して戴けるようにお願いして、次の質問に移ります。 2点目に.ウエアラブル機器を活用した健康管理についてということで お伺いします。 先ほどの1点目、猛暑および熱中症対策ともある意味、間接的に繋がる とも言える、健康を維持する取組として、ICTを活用した健康管理と いうことで取り上げさせて頂きます。 今更ですが、ICTを活用した科学の進歩には驚かされます。 日常生活でも外出先から、スマホのアプリを活用して家のエアコンのス イッチをいれるようなことが普通にできる時代となってきましたし、腕 時計型のスマートウオッチを普通に操作している人が急増してきていま す。 スマホの普及率は97%に達するとか越えたということのようです。 反面、厚生労働省の調査では生活習慣病の医療費に占める割合は平均し ておよそ3割となっておりますが、これが65歳以上の占める割合とな ると実に55%を越えてきていることから、このウエアラブル機器とス マホのアプリを連動させるなどして、健康管理を始めた自治体が増えて きています。 春日部市でも、人生100年時代を背景に健幸プロジェクトを総合振興 計画の後期計画の基軸に添え、さまざまな政策を展開していると思いま すが、健康管理や重症化予防になる生活習慣病対策への取組についてお 伺いします。 2−@ アプリを活用した健康管理 市民の健康を守るために実に多彩なメニューを用意していることがわか りました。 春日部市としては通常のウオーキングによる健康づくりを推進している ようです。 さらにその中で令和6年、つまり今年度から埼玉県コバトン健康マイレ ージが進化し、新しいアプリ「コバトンALKOOマイレージ」が始ま りました。 これは、スマートフォン専用アプリをインストールして利用するもので すが、高齢者はスマホやタブレットの操作が苦手で利用者が低いと言わ れておりますが、コバトンALKOOマイレージの年代別参加状況につ いてはどうなっているのかお伺いします。 2−A ウエアラブル機器を利用した健康管理 ただいまの答弁では高齢者の皆さまはやはり健康に関する意識が高いよ うで、スマホの操作が苦手などと言ってる場合ではない、というか、苦 手意識を越えて、しっかりと健康管理に努めていることがわかりました。 そこで冒頭申し上げましたが、重症化予防、生活習慣病予防に効果を上 げる取組、健康寿命の延伸に繋がる取組として、ウエアラブル機器を活 用した高齢者の健康管理を行っている自治体が増えてきています。 そこで、ウエアラブル機器を活用した健康管理に対する市の認識をお伺 いします。 2−B 要望 この件も最後要望としますが、先ほどの答弁でコバトンALKOOマイ レージの高齢者の利用率が高いことから、スマホなどへの苦手意識もか なり薄らいできたことがわかります。 また、スマホ自体の進化もあり、言葉で操作できるようにもなってきま した。 また、ただいまの答弁でもありましたが、ウエアラブル端末は脈拍から 睡眠の質、ストレス度など実に多様な日常の健康管理がお手軽に出来る 時代です。 時代の進歩に合わせ、ウエアラブル端末の進化などから費用面でも安価 なものも出始めております。 また、個人のデータを集計、活用することで健康管理だけで無く、地域 における介護予防にも繋がります。 既に先進他市では既に実証実験を越えて、正規事業として取り組み始め てるところもあることから、春日部市としても、前向きに検討して頂く ことを要望して、次の質問に移ります。 3点目に.デジタル地域通貨についてお伺いします。 デジタル地域通貨の導入については昨年9月に取り上げさせて頂きまし たが、その際にも申し上げたところですが、先進的に取り入れている自 治体も様々な課題を乗り越えつつ、地域経済の発展を目指し、取り組ん でいることから、その先進事例に学び、課題解決へ動き出して欲しいと 要望したところ、その際の答弁として、それぞれに共通する3点の課題 があったけれども、知恵を巡らせて、課題解決を図ったということでし た。 そこで、春日部市における今後の取組についてお伺いしたところ、メリ ットもあるが、デジタル地域通貨への不安などのデメリットなども存在 しているが、何よりも利用者や加盟店が着実に増え、地域住民の皆様が 利用し続ける魅力的な通貨としていく必要があるものと考えており、今 後におきましても導入団体等の情報を収集し、関係する皆様からもご意 見をいただきながら、春日部市における持続可能なデジタル地域通貨に ついて導入が可能か検討してまいりたいとの、市長答弁も頂いたところ です。 そこで、この1年、デジタル地域通貨の導入へ向けた検討してきたよう なので、その進捗状況などについてお伺いします。 3−@ デジタル地域通貨導入への課題 答弁では、包括的連携協定を締結している金融機関、商工団体と意見交 換を行う中で様々な課題が具体的に見えてきたようです。 そこで改めて、デジタル地域通貨導入に向けた課題についてお伺いしま す。 3−A デジタル地域通貨導入へ向けた今後の展望について 答弁では、持続可能な運営体制や安定した財源確保、利用者や加盟店の 拡大などの課題が大きな壁になってるようです。 課題が見えてくれば、課題解決への道筋を作るだけなので、簡単ではな いですか、と言いたいところですが、さすがにそれは無理な話かと思い ます。 しかし、ここは踏ん張りどころではないでしょうか。鉄道高架事業が着 々と進み、北春日部駅西口再整備事業、鉄道高架事業と共に春日部駅周 辺の中心市街地の再整備事業、東埼玉道路延伸事業に伴う赤沼・銚子口 地区における産業基盤整備事業など大きな明るい事業が動き出している 今だからこそ、市内の更なる景気回復へ動き出すチャンスの時を迎えて いるのではないでしょうか。 そこで改めて、デジタル地域通貨事業導入へ向けた今後の展望について お伺いします。 3−B 最後はデジタル地域通貨導入の早期実現へ向け、要望とさせて 頂きます。 先月から始まったプレミアム付き地域商品券のデジタル券もデジタル地 域通貨の一種と考えられますが、残念ながら春日部的にはまだまだ発展 途上という感じでしょうか。 慣れないことから使い勝手がわからない市民も多いのかなと想像すると ころです。 実際には電子券だと、紙券と違う長所として1円単位で使うことも可能 ですから、使い方によってはおつりの心配も無く、無駄に余計なものを 買う必要もないことから、賢く使いこなせれば大変便利なものです。 コロナ禍にあってキャッシュレスが全国的に普及してきましたし、先進 市町では、すでに20年をこえる地域通貨を全国展開しているアトム通 貨のようなものもあります。 地域の商店街をそれぞれの商店街で知恵を絞って盛り上げることも大事 な取組ですからしっかりと支援しつつ、全市をあげて共通の地域通貨と して活用することで、商店街の規模に関係なく盛り上げることが出来ま す。 デジタル地域通貨は地域経済の起爆剤になると確信します。 答弁では持続への難しさなども検討課題としているようですが、ここは 他市に負けないように知恵をしぼり、工夫を凝らし、なによりも春日部 市の明日を展望して早急に取り組んで頂きますよう強く要望して一般質 問を終えます。 |