議席番号30番 栗原信司でございます。

発言通告書に基づきまして、3月度定例議会における市政に関する一般
質問を行わせて頂きます。

さて3月7日、今日この日は何の日かご存知でしょうか。
調べてみると、消防記念日とか、薩長連合の同盟が締結された日などが
ありました。

また、語呂合わせ的にはサウナの日などもありました。
が、3月となれば、街中にはいろいろな花が咲き始めていることから、
3月7日の花を調べてみました。
カンパニュラ、ニリンソウなどがありました。
花言葉としてはカンパニュラが、感謝、誠実、節操。
ニリンソウは友情、協力、ずっと離れない、などとなっています。

そこで花言葉に学び、姿勢をただして、感謝の気持ちを忘れず、誠実に
市政に向き合い、官民協力して、春日部市政を一歩でも前に進め、大き
な大輪の花が咲くような御答弁を期待し、3点にわたりお伺いしてまい
ります。

可憐、華麗なる御答弁を宜しくお願いします。

1点目に.行政のDX化の推進についてお伺いします。
科学の進歩は本当に著しくて、追いついていくことができない、大変な
時代になっています。
反面、進歩が著しいからこそ、詳しい仕組みがわからなくても、テレビ
のリモコンのように、その仕組みはわからなくてもリモコンのボタン一
つでテレビを楽しめるわけです。ありがたいことです。

また、今では当たり前のように、身近なコンビニで住民票などが取れる
ようになりましたが、住基カードを使い、コンビニで各種証明書をとれ
るようにするべきと訴えたのが平成18年のことです。
勿論、直ぐには導入して貰えませんでしたが、何度も繰返し提案するな
かで、検討を重ねてもらい、導入されたときには県内で五番目の取組と
なりました。
一番でないのは残念でしたが、それでも他市から羨望の眼差しとなった
ところです。
このようにDXの活用による行政サービスの幅が広がるという素晴らし
い時代になりました。

そして新庁舎のオープンにより、書かない窓口の第一歩が始まりました
が、この際一気に、行かない窓口を進めて欲しいと思うところですが、
市長の令和6年度の施政方針、基本目標7に行財政分野の中に「キャッ
シュレス決済の導入による来庁しなくてもすむ行政窓口に取り組む」と
ありました。

すでにコンビニやスマホのアプリなどでキャッシュレス決済などが導入
されていることもありますので、今回新たに提案されているキャッシュ
レス決算による来庁しなくてもいい行政手続きのDX化の推進、という
のは具体的にはどういうことなのかお伺いします。

また、DX化の推進によって、行政サービスは格段の進歩を遂げてきて
いますが、実際のところ、まだまだ取り残されている高齢者の皆さまへ
のデジタルデバイド対策はどうなっているのかお伺いします。

1−2
各種、御答弁を頂きましたが、一つずつ確認させて頂きます。
キャッシュレス決済サービスが拡充されて、行かない窓口と言うことで
したので公民館など公共施設の申請がスマホなどからできるようになる
のかなと思っていましたが、それはまだまだ遠い未来のようでした。

ここは要望に止めますが、是非一刻も早く、公民館にしても市民文化に
しても申請時には、行かない窓口としてスマホなどからの申請ができる
ようにして頂きたいと思います。

さて、高齢者向けのスマホ講座や県立大学生と一緒に学ぶスマホ相談カ
フェ事業を行ってるとのことでした。
とても楽しそうです。
高齢者の皆さまにとっては、お孫ちゃんに教わる感じでしょうか。

それはそれとして、実は高齢者の仲間入りをしている私として思う事は、
デジタル機器をいじる際に、戸惑ったこと、失敗したことなど、自らの
経験を通じて、実体験として、同じ不安をもつ高齢者に教えることがデ
ジタル機器の操作を苦手とする高齢者へわかりやすく教えることが出来
たりしますので、先ほどの各種講座を受けた方などを対象に仮称、高齢
者デジタルサポーターの任命などはいかがでしょうか。

専門職員などにより、日常使いの出来る程度にスマホ操作を学んだ高齢
者をデジタルサポーターとして市が認定し、高齢者による高齢者のため
のスマホ教室の開催についてお伺いします。

1−3
まずは高齢者が操作に慣れ親しむ環境作りに取り組むと言うことのよう
です。
実は、今をさること20年ぐらい前、議員なりたての頃にパソコンやイ
ンターネットが普及しはじめました。
そんなこともあって、その頃はひたすらIT推進の立場から、パソコン
教室の開催、公共施設における無料Wi-Fiの導入などを求めてきましたし、
直近でも高齢者向けのスマホ教室の開催を要望し、取り組んで頂いてい
るところですが、落ち着きを見せたとは言え昨今のコロナ禍を背景に、
介護施設によっては未だに同居家族以外の面談をさせて貰えないなどい
うこともあるようです。

施設に入所していてもスマホを使ってお孫ちゃんなど御家族とのオンラ
イン面会ができるような、日常使い程度の操作を教えられる高齢者のデ
ジタルサポーターの育成を検討してほしいと思います。

次に、話題を変えて、市民が行政に望むこととして、市の情報を簡単に
手に入れたいとの声があります。

市としては広報紙の発行やホームページ、SNSを活用することで様々
な情報発信に努めておりますが、世間的にはまだまだ試行的な段階では
ありますが、不特定多数の人が利用するバス停をスマートバス停として
活用している自治体が増えてきました。

バス停の時刻表などの看板をデジタルサイネージとして設置し、情報発
信、市民の交流の場などに活用できるようですが、市として検討して頂
けないかお伺いします。

1−4
導入は厳しそうです。
他市に負けない取組を要望し、話題を変えてお伺いします。

冒頭申し上げましたが、新庁舎がオープンした春日部では、書かない窓
口の第一歩がスタートしました。
残念ながらまだまだ全ての申請書類などが書かなくても済むとは言えな
いようですが、一歩でも進んだことは小さく評価します。

公明党としては、行かない窓口を目指しています。
さて、その一環と言うことでもありませんが、メタバースの導入はいか
がでしょうか。
全国的には県レベルのことですがメタバース課を設置したり、またメタ
バースを利用した庁舎での窓口的な取組を始めたり、観光資源をアピー
ルするのにメタバースを活用するなどの取組が始まっています。

春日部市としても限られた観光資源の有効活用に使ってほしいところで
す。
特に新年度においては大凧観光センターがオープンとなるわけですが、
こういう観光資源に呼び込めるようなアプリの開発などを含めて、メタ
バースの利用について市の考えをお伺いします。

1−5
不登校対策にメタバースにおけるアバター登校、相談窓口にメタバース
の活用でプライバシーを守りつつ相談が受けられる体制づくりや、メタ
バースの活用で高齢者にもやさしい、その場にいながら首都圏外郭放水
路を見学して回れる仕組みや、昔ながらの粕壁宿の再現に前回もご提案
させて戴いた鬼平犯科帳とのコラボ企画などメタバースは高齢者社会に
は必須のアイテムとも言えます。
是非前向きに考えてほしいと思います。

さて、DXへの取組の質問の最後として、来年3月に期限切れを迎えて
しまう、コンビニなどで住民票などを10円でとれるコンビニ交付手数
料事業についてお伺いします。
これを利用する市民、事業者の皆さまからはとても便利でありがたいと
のお声を沢山頂いています。
最近になって知ったばかりで損をしたとお叱りを受けたぐらいです。

表現は悪いかも、ですが、春日部市が取り組む事業で市民から喜ばれる
事業は少なく思う所ですが、このコンビニで住民票などの諸証明書がわ
ずか10円で手に入る。これは本当に喜ばれています。

仕事をむこともなく、抜け出す必要もなく、わざわざ役所に出向くこと
もなく、土日でも問題なく、近くのコンビニで、並ぶこともなく、しか
も、わずか10円。
これほど素晴らしい事業は数少ないと何度もいうと叱られそうですが。
欠点としては、本来の発行手数料金の不足分を市が補助するわけですか
ら、市の収入が減ってしまうということがあるようですが、市民の喜ぶ
笑顔には勝てないのではないでしょうか。

コンビニでの交付手数料10円事業の延長についてのお考えをお伺いし
ます。

1−6 要望
答弁では、直近の使用実績としてのコンビニでの交付手数料を10円に
することで29,7%だったものが43.2%になったとのありがたい
報告でした。
市の財源の持ち出しと言うこともあるので今は延長するとは言えないか
も知れませんが、市民に喜ばれる事業ですので是非とも延長を検討して
ほしいです。
明るい希望を消さないでほしいところです。

また、答弁では今後の利用状況も踏まえ検討するということですが、未
だにコンビニで各種証明書が交付されること自体を知らない市民がいら
っしゃること。また、発行手数料がわずか10円で利用できること。

このことを知らない市民も多いと言うことは、折角の素晴らしい事業の
恩恵を受けていないということです。
必要な方が一巡するまでは延長してほしいと思います。

また、この便利な制度をもっともっと啓発して頂きたいと思います。
さらには、マイナンバーカードの普及が進むことで、普及促進に関する
費用も少しは浮くのではないかな、などと勝手に思う所で、これを財源
にするなどして、今しばらく、コンビニ交付手数料を10円に据え置く
措置を延長できますよう強く要望させて頂き、次の質問に移らせて頂き
ます。


2.コドマモの導入について
スマホの普及、ネットの普及、GIGAスクール構想などを背景に未成
年が犯罪に巻き込まれる事件が多発しています。
セキュリティソフト会社が行ったアンケート調査では、保護者の22.0%、
教員の38.5%が、GIGAスクール構想で配備された端末の利用で、子
どもがサイバー犯罪やネット利用等に関するトラブルを経験したと回答
を寄せています。

児童性被害防止アプリ、コドマモのチラシにも載っていましたが、タブ
レットやスマホについているカメラ機能を使って、SNSなどに自撮り
画像をアップするなど、地域によりますが、10代の4人に1人とか、
10代の5人に1人が性的な自撮り画像を他人に送ったという経験があ
るとか、犯罪に巻き込まれているなどのデータがあるようです。

しかし、未成年者の場合は人生や社会に対する経験値も浅く、判断力が
弱いこともあり、知らず知らずに犯罪に巻き込まれているようです。
そんなこともあり、愛知県警はなんとか未然に防ぎたい、子どもや保護
者達を犯罪に巻き込まれないようにしたいとの強い思いから、県警と繋
がりのある藤田医科大学が名乗りを上げ、SNSにおける児童性被害防
止アプリのコドマモを開発しました。

子どもに悪意はないし、大人でもSNSで出会う人が良い人か悪い人か
見分けることは困難。
であるならば、そもそも自撮り画像をネットにアップできない仕組みに
してしまおうとの取組です。

子どものわいせつな自撮り画像をAIで探知し、SNSに上げられない
アプリとして開発し、タブレットやスマホに導入して貰おうとの取組を
始めたようです。
素晴らしい取組が始まったなと思うところですが、まずは児童生徒達が
SNSなどによる性犯罪などに巻き込まれていないか、わかる範囲でお
答え下さい。


2−2
埼玉県警が公表している令和4年におけるSNSに起因する被害者数が
120件との答弁を頂きましたが、これはSNSに関与した性犯罪件数
と言うわけではないようなので、逆を言えば現状を把握し切れていない
ということが想像できます。
特に、コロナ禍において教育現場を確立したいとGIGAスクール構想
が加速度をあげて進み出したことを背景にネットに繋がる環境が加速し、
タブレットやスマホに慣れ親しむことからある意味で恐ろしい事になっ
てるようです。

外出が困難な時期を経ることで表に出ない性被害が多いのではないかと
想像できます。
そこでネット上における性犯罪を未然に撲滅する対策について、春日部
市における取組はどうなっているのか、お伺いします。

2−3
たとえば、おおぶ市教育委員会では学校便りなどにこういうアプリがあ
ることを載せて、保護者などに理解、促進を求めているようです。
そこでコドマモなどのアプリを導入するなどの取組ができないものかお
伺いします。

2−4 要望
まずは、子ども達を犯罪に巻き込まれない対策を拡充策こそが必要かな
と思います。
さきほど紹介させて頂いたコドマモというアプリも日々進化を遂げ一般
向けと学校現場での対策も視野に入れ、コドマモ for Schoolという学習
用端末向けのアプリも開発されました。

是非とも参考にするなり、子ども達、保護者の皆さまに実演して見せる
なりの対策に一歩前向きな取組を要望し次の質問に移ります。


3.ボーイスカウト支援策について、ということでお伺いします。
お伺いします、と言っても、情けない話ですが、正直なところ、ボーイ
スカウト自体、よくわかっていませんでした。
テレビなどを通じて活動を把握したり、駅前で制服を着た若い子達が募
金活動などを頑張ってるな、とか、ちょっと大きな公園などでのキャン
プなどの訓練のようなことをやってることを見かけるぐらいで、その活
動内容は詳しく知りませんでした。

たまたまボーイスカウトの活動に携わる友人から話を聞く中で、妙に心
惹かれて今回取り上げさせて頂きました。
そこで、改めてネットで調べてみると埼玉県では大野知事が連盟長とな
っていてこれもビックリしたところです。

さて、ボーイスカウトに関するHPに紹介されている主な目的は、健や
かな子どもを育成する世界的な運動ということです。
この運動は1907年イギリスから始まりました。
かねてから少年たちの教育に大きな関心を持っていたイギリスの退役将
軍ロバート・ベーデン- パウエル卿が、インドや南アフリカでの体験を
もとにさまざまな野外教育を通じて、少年たちが男らしさを身につけ、
将来社会に役立つ人間に成長することを願い、わずか20人の子どもた
ちから始まったとありました。

現在ではボーイスカウトの中にも女子も入っておりますし、時代は性差
を問う時代ではありません。
男女の関係なく、人格形成にいそしむ時代となりました。

さて、この団体行動を通じての経験を元にして少年・少女たちの旺盛な
冒険心や好奇心をキャンプ生活や自然観察、グループでのゲームなどの
中で発揮させ、「遊び」を通して少年たちに自立心や、協調性、リーダ
ーシップを身につけさせようとしました。
これがボーイスカウト運動の始まりのようです。

現在日本においてボーイスカウトは、小1・2年生のビーバースカウト、
小3から5年生によるカブスカウト、小6〜中3年生までのボーイスカ
ウト、高校生を中心にするベンチャースカウト、そして18歳以上の0
B的な役割になる指導者の皆さまによる、組織形態となっているようで
すが、世界的な規模の団体の割にはその実態は良くわからないなと思う
のが正直な思いです。

そこで一括質問として、まずは、市内のボーイスカウトの様子や今まで
の支援状況などについてお伺いします。
以上、御答弁宜しくお願いします。

3−2
先ほどの答弁では、社会教育関係団体としてボーイスカウト連絡協議会
を含む5団体に財政支援、情報交換、求めに応じて助言などを行ってい
るとの事でした。
また、市内における様々なイベントにも協力して頂いているということ
でした。
ありがとうございます。

さて、今回取り上げさせて頂いたのは、ボーイスカウトの活動は学校の
部活動、町会などの育成会ともちょっと違う観点での子どもの居場所作
りになるのではないか、と思ったことです。
町会の青少年の育成会や部活動とも違う側面をもっていることから、何
かもっと周知を徹底できれば、関心を持って頂けるのではないかなと。
そこで、市として何か側面支援ができないものかお伺いします。

3−3 要望
今までも様々支援し、今後もさらに周知して頂けるようなので最後は要
望とさせて頂きます。
実は今回取り上げさせて頂いたもう一つの理由があります。
それは、元日に発災した能登半島地震です。大変な大災害でした。
2ヶ月が経過しましたが、未だに多くの被災者の皆さまが避難所生活を
余儀なくされています。

そこで思ったのですが、ボーイスカウトなどのように小さいときから楽
しく活動を通じて得た経験が大人になったときにその経験が生きてくる
のではないのかなと改めて実感したところです。
自助、共助、公助と言いますが、テントを張る、火をつけて暖を取るな
ど、まさに小さいときの訓練がそのまま生きてくるし、そういう大人達
が沢山いることがいざという時に、大きな力になるのではないかなと思
ったところです。

今後ともボーイスカウトをはじめ、様々、社会貢献に取り組む団体への
支援を宜しくお願い申し上げ、一般質問を終わらせて頂きます。