令和5年 9月度 定例議会 一般質問


議席番号30番、栗原信司でございます。発言通告書に基づきまして
市政に関する一般質問を3点にわたり順次行って参ります。
さて、本日9月8日今日、この日の花をご存知でしょうか。
ゼフィランサスという暑さにも寒さにも耐える強い生命力をもつ花で
す。
白、黄色、桃色など様々ありが、梅雨のあと9月頃まで可憐な花を咲
かせます。
ゼフィランサスを紹介させて頂きましたのは花言葉に関心を持ったか
らです。
この花言葉には、汚れなき愛、とか純白の愛、とか色々とありますが、
期待、という花言葉もあります。

いわずもがなですが、今回も少しでも春日部市を元気にしたい、市民
の皆様が暮らしやすくしたい、そんな思いを込め種々取り上げさせて
頂きましたので、猛暑に負けない暑い答弁を期待し、以下質問させて
頂きます。

1点目に.ユニバーサルシートの設置について、ということでお伺い
します。
ユニバーサルシートは介助ベッドとか多目的シートとか大人用おむつ
交換ベッドなど色々と表現はあるようですが、意味するものは同じで
す。
とある市民からの相談で、詳細は避けますが、今まで元気だった人が、
不自由な身体になってしまいました。

しかし、リハビリを兼ねて車いすで市内を少しずつ散策できるように
なったのは不幸中の幸いでもありますがその際に、大変困ったことに
なりました。

下半身に不自由があり、大人用の紙おむつをしながら車いすで散策す
るのですが、その際に、車いす用のトイレはあっても、車いす利用者
で紙おむつを交換できるユニバーサルシートの設置されたトイレがな
かったようです。

春日部的にも最近は、いわゆる多目的トイレの設置はそこそこ進んで
いるところですが、ユニバーサルシートについてはまだまだ知名度が
低いというかほとんど設置されていません。

実は恥ずかしながら自分自身も相談があるまでは詳細な設置場所を把
握しておりませんでした。
しかし先進の取り組みをしている市町は多くて、大阪府や鳥取県、長
野県、東京都練馬区などでは、ユニバーサルシートの設置を条例で義
務付けているところもあるところです。

全国一律で設置が義務付けられている訳ではありませんが、まずは近
隣他市における設置状況や、春日部市の現状についてお伺いします。

1−2
答弁を頂きましたが、他市に比較すると春日部市におけるユニバーサ
ルシートの設置数は、はるかに少ないのが現状のようです。

実はこの件に関しては、ネット上の埼玉県の公式サイトに県内の設置
場所、設置状況が一覧で掲載されています。
先ほどの答弁にもありましたが、春日部市内では埼玉県の施設である
地方庁舎を除くと、市が管理する施設としては市立医療センター一箇
所のみでした。

そこで改めて市の担当者に確認したところ、まもなく完成する新本庁
舎には1階部分と2階部分に3箇所、設置されるとのことでしたので、
2つの施設で3つのユニバーサルシートが設置されるということには
なりますが、新庁舎と医療センター直線で300m程度であり、ある
意味同じ場所とも言える感じです。

いずれにしても、23万人を数える春日部市としてはあまりにも少な
いと言わざるをえません。
ちなみに同規模の草加市では30箇所をこえる公共施設に設置されて
いることに仰天でした。

遅れてしまったのは仕方ないにしても、市民福祉の向上と言う意味で
は重要な取組と思うところですが、改めて、市のユニバーサルシート
の必要性に関する認識を伺います。

1−3
公共の福祉の観点から、障がいの有無に関わらず様々な方が利用する
公共施設への設置の必要性は高いと認識しいるとのことでした。

まさに答弁のとおりですが、個人的な意見としてはバリアフリー対策
は市の文化度を測る重要なメジャーと言えるのではないでしょうか。

他市と競争をすると言うことではないのですが、市民サービスの観点
から充実した体制を図るべきと思います。

さきほどの答弁で、施設管理者に対して啓発を図るとありましたが、
ユニバーサルシートを必要とする方々のために、民間事業者に呼びか
けると共に、まずは市内全域の公共施設に設置するべきと思いますが、
市の考えを伺います。

1−4
最後に市長にお伺いします。
今までのやりとりから、市としての設置へ向けた必要性を認識して頂
けたと思いますが、冒頭に福祉部長、先ほどは財務部長が答弁に立っ
て頂いたように、福祉的な観点だけでなく、公民館、庄和総合支所、
学校施設など多岐に亘る、市内すべての公共施設に速やかに設置する
べきと思いますので、ここは市長のリーダーシップに大きく期待を寄
せたいと思います。

常々、他市に選ばれる町にしたいと市長を始め多くの議員さん方もお
っしゃっております。
また、先ほども申し上げましたが、心のバリアフリーと言うか、ジェ
ンダーフリー的な考えや、その取組こそがその町の文化度を測る基準
となると思います。

市長、ここは是非リーダーシップを図って頂き、少しでも多くの施設
に設置して頂けるよう御決意をお聞きしたいと思います。

1−5
種々御答弁を頂きました。
最後は要望とさせて頂きますが、望むべきは、万が一の時に誰しもが
使えるようにあちこちに設置されたAEDのように市内至る処にユニ
バーサルシートが設置されるように要望します。

また、先ほどの答弁にもありましたが、大規模改修をしないと設置が
できない施設もあるというのは理解できますので、まずは各地区、各
地域の公共施設の一箇所につき、1つずつは設置するべきと強く要望
して次の質問に移ります。


2点目に.デジタル地域通貨についてお伺いします。
地域通貨に関しては色々な思いがありますが、最初に取り上げたのは
19年前、平成16年のことでした。
その前後してボランティアポイント制度なども提案させて頂いたせい
もあり、言わんとする趣旨が少々違った形でポイント制度の方だけが
先行しまい、少し残念な思いで日々過ごしています。

しかし、心折れることなく、その後も予算要望などを通じ、継続して、
本来あるべき地域通貨の事業として導入するべきと求めてきたところ
ですが、未だに継続事業としては成り立っておりません。

しかしながら、新型コロナの影響で市内経済はもとより国内的に景気
が厳しくなったことを受け、国としても様々な支援策を打ち出し、春
日部市としてもこれを財源とするプレミアム率50%付の電子食事券
の発行など取り組んで頂きましたのでこれはこれで、求めるカタチに
一歩近づいたなと思うところでした。デジタル地域通貨の走りとも言
えます。

また同様に、コロナ禍にあって大手企業がキャッシュレス決済などを
強力に進めたことや、国がマイナンバーカードの普及促進を図ったこ
ともあり、キャッシュレス決済という仕組みや、デジタル地域通貨的
な意味合いを理解できる基盤が整ってきたと思えます。
いよいよ市内商工業発展のための礎が整ってきたと確信します。

他市における地域通貨の実例としては、つい最近、熊谷市では「クマ
ペイ」が始まるとマスコミ報道がありました。
また世田谷区では「せたがやペイ」が既に始まっています。
その他にも人口規模が比較的近い新潟県長岡市では「ながおかペイ」
が導入され、すでに11000人を超える登録人数とお聞きしており
ます。

また、キャッシュレス決済はないものの、古くは20年以上前から取
り組んで居る自治体も数多くあります。
そこで、まず先進的に取り組んで居る地域の取組や、地域通貨に関す
る市の認識を伺います。

2−2
くまペイ、せたがやペイ、ながおかペイなどの導入事例を紹介して頂
きました。
さてそこで、一般的に、紙ベースでの地域通貨などは導入コストもか
かると言われていますが、デジタル地域通貨なら比較的に安価に導入
できるようですが、先ほどの先進市町における導入の際にも種々の課
題があったとのことでした。他市の皆様はどのように課題解決を図っ
たのでしょうか。

2−3
答弁では主に3点の課題があったものの、智慧を巡らせそれぞれの課
題解決を図ったようです。
そこで次に、春日部市における今までの取組などについて伺います。

2−4
答弁では、今後実施する場合は地域内経済活性化のための手段として、
デジタル地域通貨と紙媒体を使うハイブリッド方式を検討するとのこ
とでした。是非前向きに取り組んで欲しいところです。

市民の声としては、単発的なプレミアム付き商品券も有り難いけど、
できれば継続して欲しいと要望を頂くところです。
継続事業となると財源確保が大事かなと思うところですが、たとえば
先日締め切った新本庁舎建設に関するクラウドファンティングのよう
な取組をはじめ、安定した財源確保が必要かと思いますが、財源確保
についてはどのような事業が考えられるのかお伺いします。

2−5
最後は市長にお伺いします。
部長答弁にもありましたが先進自治体では様々な課題を乗り越えて地
域の実情に合わせ市民サービスの向上と商工業発展を同時に進める対
策を早々と取り組んで居ます。

他市と競争するわけではありませんが、春日部らしい仕組み作りを目
指し、先進他市に追いつけ追い越せと頑張って欲しいと思います。
市長の決意をお聞かせください。

2−6
さて、市長からも気持ち前向きな答弁を頂きましたので最後は要望と
させて頂きます。
未だに物価高騰が止まる気配がみえません。
そんな社会情勢だからこそ地域経済の起爆剤ともいえるデジタル地域
通貨のような町を元気にする施策の導入が必要と思われて成りません。
早急な導入を求めます。

市長の答弁にもありましたが、民間団体ともしっかり協議を重ねて頂
き、少しでも多くの市民が利用しやすい制度構築を目指し取り組むべ
しと申し上げ、次の質問に移ります。


3点目に.冠水時の市道の安全対策について、ということでお伺いし
ます。
道路冠水に対する対策というとゲリラ豪雨災害などの災害対策という
ことになりそうですが、今回は少々観点を変えまして、強いて言えば
冠水時の二次災害を防ぐ、的な意味合いとしてお伺いします。

先日、6月に降った大雨は通常のゲリラ豪雨と趣の違った結果となっ
たようです。
春日部市的には通常といっても必ずと言うことではありませんが、降
り方にも依るのは当然ですが、大雨の際には決まってゆりのき通りの
アンダーパスの通行止めが行われますが、今回の大雨ではそれはなか
ったものの最終的には道路冠水38箇所のうち、28箇所が通行止め
となりました。

また把握されてるだけでも車両が5台水没するなど大変な状況でした。
そこで、まずはじめに、6月の大雨の際の当時の状況についてお伺い
して、一括質問とさせて頂きます。
御答弁を宜しくお願い申し上げます。

3−2
市としても把握はされてると思いますが、今回、改めて取り上げたの
は水の方の問題と言うより、道路というか車道と歩道の境にある縁石
に乗り上がってしまった車両を目撃した通行人からの相談です。

市内の全ての道路冠水場所を特定するのは難しいかも、ですが、それ
でも多くの場所は毎回ほぼ同じ部分かと思いますので、何か安全対策
を考えることが必要なのではないでしょうか。

つい先日の新聞報道によりますと、お隣の越谷市では道路センサーを
縁石に取り付けることで市道における道路冠水の兆候を未然に察知す
る取組を試行するとありました。

縁石にとりつけたセンサーが市、県、国、警察などにその情報を送信
することで災害を小さくしようとするもののようで、越谷市としては
まずは50箇所に設置するための事業費1330万円を補正予算とし
て9月議会に上程するようです。こういう対策は非常に効果的な施策
と思います。

また、市民からの声としては、市道の縁石部分が水没することで縁石
が見えなくなり、交差点での右左折などの際に縁石に車が乗り上げて
しまい間接的に通行止め、またはそれを避けようと渋滞してしまうと
のことでした。

そこで、縁石にラバーポールとかガードレールなどを設置することで
事故を未然に防ぐことになるのでは、と思いますが、市の考えをお伺
いします。

3−3
この件につきましては要望とします。
先ほどの越谷市の場合はやはり、過去に例のない大きな冠水だったこ
とから、その情報連絡手段としてセンサーを活用した取り組みを始め
るようです。

越谷市も春日部市と同様、過去にはなんども大雨による被害が発生し
てきたところです。

今回の設置箇所は過去に大規模な冠水が発生した道路を対象として、
50箇所にセンサーを設置するようです。
とても素晴らしい取組と言えます。
なにが素晴らしいと言っても直ぐに補正予算を組み手を打つ早さです。

春日部市でも今すぐに補正を組んででも取り組んで欲しいところです
が、すでに9月議会は始まってしまいましたので、今議会で補正を組
むのはさすがに無理があると思われますが、次の12月議会で導入に
向けて動いて欲しいと念願します。

さてその代わりと言いますか、簡単にできそうな取組が先に市民の声
として紹介した、縁石に車が乗り上げることのないように、縁石にラ
バーポール、ガードレールなどを設置することでです。

市道の通行止め自体は今年の6月に限ったことではなく、今までも何
度もありました。
道路冠水による通行止め自体は珍しいことではありませんが今回はあ
まりにも通行止めとした箇所が28箇所と多かったことと、縁石に乗
り上げた車を目にする機会が多かったと言うことで取り上げさせて頂
きました。

今日も台風が関東を通過しておりますが、昨日、今日のニュースでも
全国各地で道路冠水の画面が流れていました。他人事に思えません。

今回に限りませんが、市道が低くなっている箇所は限られております。
市民が目にしたのはいつも道路冠水や通行止めになってるところだっ
たようですが庄和地域ではイオンやビバホーム周辺で縁石に乗り上げ
た車を見たとの事でしたし、その他にもウイングハット周辺、春日部
共栄高校周辺などでは縁石に乗り上げた車こそは目撃されてはいない
ものの、毎回、通行止めになるような市道、注意が必要な地域があり
ます。

越谷市のように速やかに手を打つことを要望し、一般質問を終わらせ
て頂きます。