令和4年 9月度 定例議会 一般質問


議席番号30番、栗原信司でございます。
令和4年9月定例議会における市政に関する一般質問を発言通告書に
基づき、行ってまいります。

本日は9月7日ということで語呂合わせとなってしまいますが、悔い
の無い、悔いの残らない、前向き、市民目線の答弁を強くご期待申し
上げ、大きく4点にわたり質問させて頂きます。

1.点目にファミリーシップ制度の導入について、お伺いします。
今更ではありますが、令和2年9月市議会定例会において採択された
『春日部市におけるパートナーシップ制度の認証制度及び性的少数者
に関する諸問題の取組に関する請願』では、紹介議員として請願を提
出し、多くの議員各位のご賛同を頂き、可決されたことに、感謝申し
上げるものです。ご賛同ありがとうございました。

また、この請願に関しましては、先の6月議会における古澤議員の一
般質問に対し、市長から導入へ向けた前向きな答弁がありました。先
行他市に大きく遅れた感じも致しますが、実現できることは大変に喜
ばしく評価したいと思います。

さて、すでに先行実施をしている市町ではパートナーシップ宣誓制度
だけでは不十分との声があるようです。

たとえばお隣のさいたま市では2020年4月、性的少数者のカップ
ルを公的に認めるパートナーシップ宣誓制度を県内初として導入し、
6月1日現在で35組が利用していると報告がありました。さいたま
市としては、さらにもっとより良い制度にしたいということで、本年
1月〜2月にかけて、この制度の利用者68人にアンケートを行った
と新聞報道にありました。26人から回答があったようです。主な回
答として、制度への要望として「他の自治体と制度を連携してほしい」
18人(69%)、「ファミリーシップ制度を導入してほしい」16
人(62%)、「養子縁組をしていても利用できるようにしてほしい」
8人(31%)などの回答があり、なかでも要望が多かったファミリ
ーシップ制度などの導入を決めたとありました。そこでまず、ファミ
リーシップ制度とはどういうものか、また、県内他自治体の導入状況
をお伺いします。


1−2
この制度は当事者以外の家族としての子どもが居る場合などの制度と
なります。子どもの意向確認についての基準を設けることで、申請時
や一定の年齢に達した時に意思確認をすることで子どもがいつでも自
身の登録を除外できるようにしたり、また、転居時に制度の手続きが
簡単になることや、現在は認められていない養子縁組済みのカップル
の制度利用も可能にできる制度と言えます。答弁にもありましたが、
県内では既に10の市町で導入され、検討中も含めると約半数が前向
きと言うことでした。パートナーシップ制度の導入では少々出遅れた
感じの春日部ではありましたが、このファミリーシップ制度はその趣
旨の根底となる方向性はパートナーシップ制度とほぼ同一であること
から導入は、さほど難しいことでは無いと思います。春日部市として
も、今度こそ他自治体に足並みを揃えていち早く導入するべきではな
いでしょうか。市の考えをお伺いします。


1−3
庁内で組織する推進会議で検討するとのことで、まだまだ時間がかか
るような感じもしますが、人権問題ともいえる制度です。他市町と歩
調を揃え一気に加速して導入するべきです。そこでこの質問の最後は、
ファミリーシップ制度を導入することへの市長のお考えをお伺いしま
す。


1−4
様々なご家庭、様々な人間模様の中、本人の気持ちを大事に寄り添っ
て頂けるようなので、他市を圧倒する制度をつくりあげて頂く事を要
望して次の質問に移ります。


2点目に妊婦健診について取り上げさせ頂きました。
この事業は、皆さまも既にご存知の通り、春日部市に限るものではあ
りません。母子の命と健康を守るため定期検診の受診を推進する事業
です。妊婦健康診査の費用の一部を助成することで検診を受けやすく
する狙いがあります。その為に基本的な検診は無料で受診できます。

春日部市のホームページにも「妊娠中は、普段から健康に気を付けて
いる人でも、体にいろいろな変化が起こりやすくなります。血圧や血
糖値の上昇、貧血などは、赤ちゃんの発育にもお母さんの健康にも悪
影響を及ぼすため、注意しなければなりません。妊婦さんが安心して
妊娠生活を送り、無事に出産を迎えるためにも、妊婦健康診査を受け
ましょう。定期健診で、赤ちゃんやお母さんの異常を早期に発見する
ことができます」との説明がされているとおりです。

さらに本年4月からは産後の母子の健康をお守りするための産婦健康
診査も始まりました。これで産前産後の母子の命を切れ目なく守るこ
とができるようになったことはとても喜ばしく思えます。

しかし、これらを推進してきたのは公明党と自負していたのですが、
利用された市民からは『毎回無料とは限らない』との相談がありまし
た。こちらの勉強不足なのですが、ショックでした。そこで、今回改
めて取り上げさせて頂きました。

まず始めに妊婦健診助成券の制度概要と過去三年間の利用実績と始ま
って間もない産婦検診の制度概要と現時点における利用実績について
お伺いします。


2−2
次に、この制度は基本検診のみの助成とのことですが、冒頭申し上げ
たように、基本検診以外に自己負担が発生して大変との相談でしたの
で、改めて、自己負担以外の検査内容や、その費用などはどのくらい
かかるものなのか、お伺いします。


2−3
では実際に、基本検診以外を受け、自己負担が発生した方はどのくら
いいらっしゃるのでしょうか。わかる範囲で結構で受診人数・%を教
えて下さい。


2−4
わかる範囲と言うことで限られた数値とはなるようですが、それでも
受診された妊婦さんのうち、実に2割近くの方に自己負担が発生して
いる感じです。つまり、予定外の支出に戸惑う方が2割近くいらっし
ゃる、とも言えます。そこでお伺いしますが、春日部市として、助成
券のみでは不足となった分の費用の助成ができないものでしょうか


2−5
この問題の最後は要望とさせて頂きますが、答弁では埼玉県内一律の
制度であることから、市として単独の上乗せはできないとありました。
難しいテーマでも思えますが、全国的には助成券の上に補助券を出し
たり、追加の支援策を行ったりしてる市町もあります。限界突破の取
り組みをして頂き、他の市町から選ばれる街・春日部にしようではあ
りませんか。他市に負けない春日部になって頂くことを要望して次の
質問に移ります。


3点目に.こども駆け込み110番の家についてお伺いします。
春日部市ではこども110番として、こども駆け込み110番の家と
動く子ども110番があります。

うごく110番に関しては、旧庄和として民間団体の協力をえて取り
組んでいるとの情報があり、旧春日部として取り組むべきではとの相
談がありました。そこで平成14年3月議会で取り上げさせて頂きま
した。旧春日部としても、地域の民間団体のご尽力を頂き、「うごく
子ども110番」として自動車などにステッカーを貼るなどして今に
至るわけで、ご尽力頂いて居る団体の皆さまには深く感謝申し上げま
す。

さて、今回はそれよりも古くから実施している事業としての『こども
駆け込み110番の家』について取り上げさせて頂きました。きっか
けとしては、6月の降ひょう被害でした。

小学校低学年をお持ちの保護者から、子どもが雹で怪我をしたとの報
告を頂いた事によります。帰宅途中の子ども達を襲った雹。自然災害
の恐ろしさの一端を垣間見た気がしました。

こどもたちの安心安全を守るために地域にはこども110番のステッ
カーがあちこちに貼ってあり、逃げ込むことも出来たのではと思いま
した。何か理由があり、機能していなかったのかなと言うことで今回
取り上げさせて頂きました。

まずは、ご協力を頂いている個人や団体などの実態についてお伺いし
ます。


3−2
(平成18年:1140件・平成21年:1260件)
長年にわたりご協力を頂いている市民の皆様も多く感じますが、しか
し今回のような急な天候不順などで駆け込む場所がなく、痛い思いを
された児童生徒が現実にいたというようなご相談を頂くと、こども駆
け込み110番の家ということで登録はされてるものの、高齢による
介護など不慮の事故などで、やむなく年度途中で登録を辞退される方
もいらっしゃるのかなと思います。そこで改めてお伺い致しますが、
年度途中の補充や見直し、管理方法などはどうなっているのでしょう
か。


3−3
答弁では、毎年各PTAの役員が商店や家庭に直接お伺いして、継続
または新規のお願いをしているようで、PTAの皆さまに感謝申し上
げるところです。しかし、ながらPTAの皆さまにおんぶに抱っこで
任せきりにすることなく、行政の立場でもできることはあるのではな
いかと思います。たとえば、依頼先も毎年変わる場合もあるかと思い
ますし、まずはわかりやすいマップの作成などはいかがでしょうか


3−4
マップの作成は進めて頂けそうなので一安心という所でしょうか。し
かしながら、市内では不審者情報が後を絶たない状況にありますし、
本来こどもたちを守るべき立場の人が加害者になる場合もあることか
ら、その依頼先の人物を見極めることも、今のご時世では必要な事と
思えてなりません。今後はこのようなことも念頭に行政の立場で支援
できる体制を確立して頂くことを要望し、次の質問に移ります。


4点目に.目が不自由な方が御家族にいる方への支援策についてお伺
いします。

仲良く支えあってきたご夫婦からのご相談です。一家の柱のご主人さ
まが急な病で目が不自由になってしまいました。突然なことで、それ
を支える奥さまとしては何をどうすればいいのか、何から始めれば良
いのか、どこにどのような相談をすればいいのか、途方に暮れてしま
ったとのことでした。

市としてはさまざまな障がい者に対する支援を実施してはおりますが、
障がい者本人を支える御家族への支援策は限られているようです。そ
こで、このような場合の支援策についてお伺いし、一回目の質問と致
します。御答弁宜しくお願いします。


4−2
年齢や症状によっては介護保険の対象となるようですが、ご本人以外
のご家族が本人をサポートする事業などは介護事業としても障がい者
支援事業としても該当するサービスはないようですが、越谷にあるN
PO法人では本人及びご家族に対する支援も行っているとお聞きしま
した。この内容について教えてください。


4−3
中途失明者への支援団体としては県内唯一のNPO法人で、中途で目
が不自由になった人たちへ安心・交流・訓練の場を提供していただけ
ることのようですが、こういうサービスを春日部市として行うことは
できませんか。


4−4
最後は要望となりますが、民間法人としてさまざまなサービスを提供
しているとありましたが、民間に任せる部分は任せても行政としてで
きる限りの支援制度を拡充することも大事な取組と思います。是非、
この相談をひとつの機会として、ご検討頂くことを要望して、一般質
問を終えます。ありがとうございました。