平成14年12月度 定例議会 一般質問

議席番号19番 栗原信司です。
発言通告書に基づきまして、市民サービス向上のため、市民の声を代表して、
市政に関する一般質問をさせて頂きます。

1.禁煙運動の推進について
始めに禁煙に関する取り組みについてお伺いします。
この件についてはあえて申し上げることもないと思いますが、本年7月26日
に可決された健康増進法の第二節 受動喫煙の防止の第二十五条として、学校、
体育館、病院、集会場、展示場、官公庁施設、その他の多数の者が利用する施
設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに
準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止す
るために必要な措置を講ずるように努めなければならない、とあります。どん
な措置を強化するつもりなのかお尋ねします。併せて公共施設等での現状につ
いてお伺いいたします。

特に教育現場を初めとする青少年達が出入りする場での取り組みについてはど
うなのでしょうか。
さらに青少年の喫煙防止に関連して、公共施設や屋外でのたばこの自動販売機
の撤去等に関する考えをお伺いいたします。


2.次に公用車についてお伺いします。
この件については先日も小久保議員から一元管理に関して質問がありましたが、
関連して4点ばかりお尋ねします。

1点目には公用車の総所有台数に関する削減計画はあるのか、目標値を持って
いるのかお伺いいたします。

2点目には各グループごとに公用車が管理運営されていると伺いました。また、
資料も頂いておりますが、それぞれの稼働率を参考にした上で一元管理につい
ての考えをお尋ねします。

3点目には公用車のリース化についてお伺いいたします。
購入にあたっての車の比較検討、月々の保険、車検を初めとする整備点検、自
動車税、保険の加入等様々な金銭的経費と共に必ずそこには人的な関わりが出
てきます。こんな目に見えないような人件費を含む総費用とリース契約による
管理を比較するとリースの方が経済的にも、人的にも有効ではないかと思いま
すがいかがでしょうか。

4点目には公用車を削減するためにも、市内など近距離においては公用車では
なくタクシー、自転車等の利用に切り替えてはいかがでしょうか。

以上4点についてお伺いします。


3.地域密着型の児童館についてお伺いします。
先月、公明党市議団として仙台市の児童館を視察させて頂きました。只今、仙
台市では小学校の数だけ児童館を導入しようと言う計画に基づいて事業が推進
されているそうです。仙台市には小学校が100校ほどありますが、11月の
時点で75館の児童館が開設されておりました。これらは放課後児童クラブを
発展させたものだそうです。運営・管理は社団法人として行っているそうです。

翻って春日部市では郊外型の大型児童センターの設置へ向けて動きだしており
ますが、これはこれとして、地域密着型の児童館についても市民の要望は根強
いものがあります。そこで、是非、先進市に見習い、地域に根ざした児童館の
開設に向けて検討して欲しいと願いを込めてお伺いします。現状の放課後児童
クラブを含めて同じような考え方をとることは出来ないものでしょうか。


4.介護保険施設の空き情報サービスについてお伺いします。
介護保険制度は原則的には自立の為の制度かと思いますが、現実問題としては
個人として出来る範疇というものには限りがあります。
現時点の行政サービスとしては、窓口に相談に来た人に一覧表を手渡し、助言
をして頂いております。しかし、こういう事はご家族の皆さんにとって突然の
事で動揺しており、理解しがたいものとなっております。また、その場で頂く
一覧表も市内を中心に近隣市町村のごく限られた一部が掲載されているのみで
あって情報量の不足は否めません。つまりe-Japan構想に見られるようなITの
恩恵、すなわち広範な情報、市民に役立つ情報が不足することと言えます。
これほど時代が進み、巷には溢れる情報が氾濫しているにもかかわらず、情報
不足という現実があります。

市としてはせめてこの情報の提示というサービスぐらいは充実できないものか、
何とかしてあげられないものか、この点についてお伺いいたします。介護施設
の空き情報や待ち人数についての情報の提供についての取り組みについてお尋
ねします。



2回目
1.禁煙運動
御答弁有難うございます。先月、建設委員会としての行政視察の際、執行部の
皆さんと参加した議員が共に、たばこを吸わないと言う、極めて健康的、有意
義な視察をさせて頂きました。

また、こんな事を言うと職員の皆さんに嫌われてしまうかも知れませんが職員
の皆さんの勤務中の喫煙もどうかと思うのです。ちょっと飛躍しますが、たば
ことお酒と同じように思えますがどうなんでしょうか。たばこが良くてお酒が
ダメ。同じ嗜好品の扱いですよね。また、カウンターで来客中に喫煙している
職員の方もいないと思います。さすがに相手に失礼という意識が働いているか
らではないでしょうか。

ということから一部の市民の方からは、喫煙している時間分は給与をカットす
べきでは、という指摘もありました。まあ、それはある意味では極論かも知れ
ませんが、人の迷惑を顧みず、煙を嫌がる人を無視して、喫煙したいのであれ
ば公衆電話のボックスみたいに喫煙ボックスを用意したらどうかと思います。
それがダメならたばこの煙を吸い込む吸煙器を設置したらいかがでしょうか。
それも設置費は、たばこを吸いたい人たちの募金によって設置すべきではと提
案させて頂きます。

さて、話を元に戻しますが、喫煙者そのものの対策と共に受動喫煙を防止する
対策の強化についてもう一度お伺いします。
分別があると思われる大人ですら一度癖になったらやめるのは非常に難しく、
税収アップに繋がるとか屁理屈をこねる大人が多いのですから、いわんや成長
過程、発育過程にある青少年達にとって、この最初の一本に触れさせないと言
う環境作りは何よりも大事なことではと思います。自動販売機の撤去または設
置場所を再検討するなど公共の場での取り組みについてお伺いいたします。

また、率先して範をたれる必要のある市役所庁舎内を始め、児童生徒を預かる
教職現場や健康管理の中心拠点である市立病院では館内禁煙を実施するべきと
思いますが、いかがでしょうか。

ポイ捨て禁止条例というより、禁煙条例の制定ぐらい目指して欲しいものです。
禁煙計画の策定等、取り組みについて改めてお尋ねします。


2.公用車に関して
1点目には目標値を明確にしないと計画が実行できないのではないでしょうか。
はっきりと削減計画を作るべきではないでしょうか。この点をもう一度お尋ね
します。

2点目には一元管理についてです。頂いた資料を見ただけでも月々によってグ
ループによって様々な稼働率です。これはあくまでも頂いた資料の範疇です。
工場管理とは違うかも知れませんが通常稼働率とはその機械が所有する本来な
ら動かすことの出来る時間を実際に動いている時間で計算します。すると、こ
んなには動いていないことは明確になります。この議会に参加するのに公用車
を使う走っている時間は往復でも20分ぐらいでしょう。でも、実際には1日
使うと計算されるのでしょう。これでこの不景気な時代に合った使い方と言え
るのでしょうか、いかがでしょうか。

3点目に公用車のリースについてです。すでに県内でも上福岡市や鳩ヶ谷市が
実施しております。県外では静岡県箱根町。桑名市。北九州市でも実施済みで
す。
春日部市でも取り組べきではと思いますがいかがでしょうか。
経済効果が薄くても間接費用としての人的な負担を考えたときにどうでしょう
か、この人的な仕事を他の市民サービスに向けるべきではないでしょうか。改
めてお伺いします。

4点目のタクシーについてはよく検討してケースバイケースで使用することを
要望いたします。答弁は結構です。


3.児童館について
さきほどの仙台の児童館を視察したときにその場に遊びに来ていたお母さんと
娘さんがいました。お話を伺ってみると、車で来たと言うことでした。お友達
の中にも車で来られる方も結構多いとのことでした。

詰まるところは「歩いていける距離にあればこんなに嬉しいことはないです。
是非、小学校に1つの児童館建設をしてください」と要望を受けてきたところ
です。ある意味では筋違いとも言える市民相談だったわけですが、しっかりと
受けてきました。
そのお母さんは「春日部は首都圏であり東京に近いから、こういう施設は整備
されたいい町でしょう」と言われ、答えるのがちょっと辛かったです。将来に
わたり時間がかかるかも知れませんが是非、地域に密着した児童館の設置へ向
けての御答弁をもう一度お願いします。

また、少子化時代の児童と親御さんの健全な育成のために児童館そのものの発
想とは少し離れますが児童館が出来るまでの間、公民館におけるイベントと申
しましょうか行事において児童向け、親と子ども向けの行事をもっと多く開催
して欲しいとの要望が強く寄せられておりますので、この点についても関連し
てお答え下さい。


4.介護施設の情報提供について
岩手県盛岡市ではHP上に検索コーナーを設けており、市民の方は家を出るこ
となく、施設の空き情報を検索できるシステムが出来ています。システムの構
築には予算も必要かも知れませんが、これはHPを活用すると実はそれほど大
変なことではないです。

少ない予算で市民サービスとしての情報提供が出来ます。こんな事を是非導入
して欲しいと念願いたします。他市町村に学ぶほどのことでもありません。い
かがでしょうか。
職員の方には余計な仕事を増やすことになるかも知れませんが、市民要望に応
えて行政サービスの向上を図って欲しいものです。

特に春日部市ではデジタルデバイドの解消についてはなかなか難しい材料が揃
っているようですので、窓口での対応が極めて大事な課題になってくるのでは
ないでしょうか。

こんな事を市としての行政サービスとして出来ないものか改めてお尋ねして2
回目の質問を終えます。




3回目
1.禁煙に関して
学校等、、教職現場での御答弁を頂けなかったかなと思いますので、どうなっ
ているのでしょうか。最後にもう一度だけ確認させて頂き、質問を終えます。