2001.12一般質問

皆さんおはようございます。議席番号19番栗原信司です。
2001年の最後を飾る定例議会での一番バッターになりました。一番バッターと言っても、
実は自分は野球はからきしダメです。せめて、ここでは本年最後の大きなヒットを執行部の
皆様と共に飛ばしていきたいと思いますので、ご声援を宜しくお願いします。

はじめに、健康増進対策について市長にお伺いします。

勿論、各種の取り組みをしていることは十分に承知をしているつもりです。しかし、時代の
変遷と共に見直しやら検討をガンガン加えると言うことも必要ではないかなと思うものです。
特に、既に市民権を勝ち得て久しい言葉に高齢化社会という言葉があります。

この高齢化社会対策については既に幾多の先輩が取り組んできたところでもありますが、介
護制度も始まり、市民の皆さんの健康に関する意識の向上というのがご自身のことも含め、
いわゆる明日は我が身という言葉のように現実的なものとなってきております。
さらには、介護にかかる負担を少なくするためにも予防策にもっともっと力を注いで欲しい
との声を多くよせられております。

そこで、市民の皆さんの健康を維持するための側面支援策というのか、健康増進策というの
か、行政で出来る範囲での基本的な姿勢について市長はどのようにお考えなのか、まずはじ
めにお尋ねをしたいと思います。

二つ目に今の介護の問題にも少々関連することですが、介護用ベッドの貸出についてお伺い
をします。

以前は高齢福祉課や福祉公社等で介護用のベッドを貸し出していたようですが、介護保険制
度の波に見事にかき消されてしまいました。

御存知のように、この制度が始まってからは、介護保険制度が優先されますので患者さんは
介護用のベッドなどは業者からリースで借り、その間、かかった負担は本人又はそのご家族
の方が立て替えをして、介護認定が下りたあとに保険の適用と言うことになり、1割負担で
済むというものです。

介護を必要とされる程度にもよりますが医療と介護の狭間に泣くご家族がおいでです。通常、
昨日まで元気だったお家の方が朝になると急に動けない、これは当然、救急車等で病院にま
いります。これに付き添ってあたふたとするうちにまあ、様態も安定して、家に帰して、少
し様子を見ようとこうなることが多いのですが、こういう際にお家での看病なり介護なり期
間にすれば1週間か、2週間かということであり、その間に家族の方は、例えば親戚の方を
集めて相談するなり、業者の方を呼んで話を聞くなりと言うことをしながら頭を整理する事
になります。

そこで、こんなご家族の気持ちを察してあげて今まで市として行っていた介護用のベッドの
貸出サービスを復活出来ないものかご提案かたがたお伺い致します。
現場で悩む市民から介護用のベッドの貸出を復活させるべきとの声を届けたいと思います。

3番目になりますが、公民館等の施設についてお伺いします。

これは公民館等を利用される方達からの要望であります。
いわゆる、おむつ替えのスペースについてご提案をさせて頂きます。
御存知の通り、一生懸命に働く市民の皆さんがその余暇を利用したり、時間調整をして、自
己研鑽などのいわば生涯学習の一環として公民館を有効に活用されています。これは大変貴
重な事と思います。

そこに参加している若いご婦人からおむつ替えをするスペースがなくて困っているという声
を聞きましたので、是非市政に反映させたいと思い、お伺いを致します。

どちらかと言えば出来たての中央公民館などは施設の内容も充実しており、利用者が多く、
言われて気付くのでは大変失礼な話ですが、そう言ったスペースがないのが不思議なくらい
です。

また言われなくても公民館をはじめ全ての公共施設には子供用の簡易ベッドを置くというの
は、大きな金額的もスペースもそれほどするものでもないし設置は可能かと思いますがいか
がでしょうか。

併せて、公民館等にあります階段はついてお尋ねします。施設に階段は勿論ありますが、大
勢の方が利用されることもあり、幅の広い階段となっておりますが、これに手すりのついて
いない階段も多く、大変危険な状態になっております。冒頭述べましたように高齢化社会を
迎える以上危険な箇所には未然に防ぐ対策も必要かと思いますが、この件についていかがお
考えか、お伺い致します。

4.市内循環バスについてお伺いします。

この問題もかなり以前から春日部市の抱える問題として話題の中心になるところであります。
業者に任せきりとなってみたり、採算の問題やら地域的な問題やらと原因は当然あると思い
ますが市内全域に亘る行政サービスの公平さと言う観点からお伺いします。

市長はこの不公平感をどのように見ているのでしょうか。市民との懇談会等をこまめに実施
されているようで頭の下がる想いをする反面、こういう声にはどのように対応を検討されて
いるのでしょうか。お伺いします。

この問題は以前から多くの議員さん達も取り上げてきている問題であり、そろそろ結論が見
えてきているのでは思いますので、改めてご提案かたがたお伺いをしたいと思います。

民間の業者さんで採算の取れない地域にはマイクロバスを導入するとか、道幅が狭くてマイ
クロバスも走れない地域には10人乗りのワゴン車を出すとか、又は民間企業の従業員用の
送迎バスを使うとか、こういったことを考えたらどうなのか、いかがでしょうか。

そして春日部市の優秀と言われる福祉行政を一歩前進させるためにどのようなことを取り組
もうと考えているのかお伺い致します。

以上1回目の質問を終わります。

2回目

1.健康支援策を

特に具体的なことはともかくとしても世代別、立場別、環境なども考慮して頂き、今後10
年15年先の税収安定という側面も併せてみると、お一人お一人の健康維持は大変重要な問
題かと思いますので、お伺い致します。

では担当部長にお伺いします。市長の答弁を受けて部長としてなすべき事はなんなのか、す
ぐに出来ることは何があり、すぐには出来ないものの何とかしなければいけないものは何な
のか、時間がかかってもするべき事は何があるのか、どういったことをしようとしているの
か改めてお伺いします。

公園にランニングロードを設置するのか、学校の周辺を整備するのか、大きな公園を検討す
るのか、谷原の総合体育施設の周りを整備するのか、大沼グランドを大きな公園にしてしま
うのか、散歩用に歩道にベンチを設置するのかいかがでしょうか、お伺いを致します。

2.介護用の貸出ベッドについてお伺いします。

今や情報化時代も進み、市民の皆さんも他市町村の情報をよく御存知であります。そう言っ
た意味では、行政に求められるのはキメの細かな配慮であります。

勿論全国にアピール出来ることもすばらしいのですが、こういう小さな問題である医療と介
護の狭間にたった問題と言うのでしょうか、隙間に埋もれてしまう問題にもしっかりと目を
向けて欲しいと思います。

少なくても今まで実施していたことですので、今までの利用者の声もお聞きするところかと
も思いますが、介護制度の陰に困っている市民の声を是非聞き届けて頂き速やかな再開を望
みますがいかがでしょうか。再度お伺いを致します。

3.公民館の等の公共施設についてももう一度お伺いします。

せっかく時間調整をして集まったご婦人方が子供のおむつ替えのためにわざわざ家に帰るに
は子供も小さかったりしますので、時間がかかります、かといって部屋の片隅で取り替える
には匂いも気にしてしまう。
そう言う声を是非お聞きとどけて頂きたく御答弁をお願いします。

出来れば速やかに、取り組んで頂きたいと言うことを重ねて要望しつつ御答弁をお願いしま
す。
また階段の手摺りについてもお孫さんを連れて階段を上るご婦人にとっては壁だけではやは
り危険だという声を聞くところです。

バリアフリーとか高齢化社会とか言われている時代にあって住んでよかったと言える街作り
の一環としても是非、前向きに取り組んで頂きたいのですがいかがでしょうか。御答弁をお
願いします。

4.市内循環バスの取り組みについて再度お伺い致します。

市民の方の要望としては、せめて大きな公共施設のあるところ、例えば駅であるとか、各種
総合病院であるとかこういったところを巡回して欲しいというものです。
そして特に自分のところには豊町方面の方々から要望が多くよせられております。春日部駅
西口を発着するバスは、豊町方面の入り口である地方庁舎の交差点まで来るといきなり背を
向けて南の方へ走り去っていくそうで、その時の悲しさは憤りに近いものがあるようです。
同じ税金を払っているのではないか、差別をなくして欲しいと要望がありました。

さらに望めば、豊町方面から豊春方面に入る道は未だに拡幅の道筋も立っていません。危険
を冒しての通勤通学であります。そこで思うのですが、ここに循環バスを導入してはどうか
と。小さなマイクロバスなら通行出来るのではないでしょうか。

先日も担当の方から市内を運行するバス路線の地図を頂きました。何を基準に走っているの
かよくわかりませんが一つ言えることは人口の密集しているところを回る路線が少ないこと、
公共施設付近を通る路線が少ないこと、つまりは春日部市のような道の狭いところでは大型
バスでは回りきれないと言うこともバス路線が発展しない、ひいてはマイカーが増えること
にもなるのではないでしょうか。これがまた渋滞にも環境汚染にも繋がると思います。話が
それましたが是非、前向きな早期導入の御答弁を頂きたく重ねて御答弁を求めます。

以上2回目の質問を終わります。

3回目

最後に何点か要望かたがたお伺いをしていきたいと思います。
はじめに健康増進策として公園に健康ロードをと言っても該当出来る公園が見あたらない、
街を見渡してもこれと言ったところがないと、それではどうでしょうか。総合振興計画にも
さり気なく公園については今後の前向きというのか、楽観的希望というのか、微かに触れら
れているところではありますが、市長にお尋ねします。公園不足の春日部にランニングの出
来る、開放的な大きな公園を是非、検討しては頂けないでしょうか。総合体育館もまもなく
完成と言うところまで来ており、そういったものでは市民の皆さんの夢が一つ一つできあが
っていくところであります。大いなるスポーツ振興策は一つ完成となりますが、さらなる心
身両面に亘る健康の維持管理のためにも大沼グラウンド全体を一つの公園として開放的なも
のに出来ないものか、又は場所にはこだわりませんが、市民がのびのびと憩える場所を検討
しては頂けないものかお伺いします。

さらに、高齢化社会を迎えての元気に外を歩ける街作りのために歩道のより一層の整備をお
願いします。バリアフリー法案を受けて町中の歩道が徐々に段差がなくなってきております。
しかし、まだまだその進捗は大変厳しいものがあります。速やかに町中どこへでも楽しく安
全にお出かけの出来る体制を作り上げて頂きたいと要望します。

二つ目には介護用のベッドの貸出。これは是非取り組んで頂きたいと思います。

三つ目には先ほど、公民館を所轄する生涯学習部長から御答弁を頂きました。さらにという
ことで、答弁は結構ですが各区画整理記念館をはじめこれから新設される公共施設には是非
当たり前の事ですが手摺りやエスカレーター、エレベーター、おむつ替えのスペースを設置
して欲しいと要望します。

四つ目には循環バスを市内の各地区を網羅する形で導入して欲しいと要望します。朝夕のラ
ッシュ時の混雑緩和のためにも、ご高齢となられた方達の交通事故防止のためにもその対策
として是非、走る頻度はともかくも町中を最大限細かく入れるシステムを導入して欲しいと
要望して2001年度最後の一般質問を終わらせて頂きます。

市長には是非前向きの御答弁をお願いします。