2000年 03月度 定例議会 一般質問
議席番号19番栗原信司で ございます。
発言通告書に従い一般質問をさせていただきます。
始めにお礼を言いたいなあと言うのが率直な気持ちであります。というのは大変に遅くなり恐縮
ですが、この年末年始、執行部を始め職員の皆さんのご努力により一つ目の2000年問題を無
事にクリアー出来たことであります。大きな問題もなく新年を迎えられたことは大変に喜ばしい
ことであります。除夜の鐘を聞きながら、我が家の窓から、市役所や市立病院を見守っておりま
した。皆さんに感謝をするものであります。

又、第二の2000年問題、400年に一度の閏年の2月29日も職員の皆さんのご尽力により大きな
問題も今のところ見あたらないようでこれも安心している所であります。

残すは和暦と西暦を用いる日本ならでは年度末の3月31日と今年の年末だけになるのでしょう
か。これも又、慎重にお願いしたいところであります。
このことから思うに、やはり念には念を入れ、慎重に且つ細心に用意周到に、準備をしてきたか
らこそと思うものであります。

そこで、まもなく始まる介護保険制度もそのスタートにあたり慎重に且つ細心の注意と関心を持ち、
これで事足りるとすることのないように無事に迎えたいものです。
関係者の皆さんはかなりお疲れかと思いますが、更なるご努力をお願いしたいと思うものであります。

そこで、この介護保険の問題を中心に大きくは2点に亘り、細かくは20点ぐらいに亘り質問をさせて
いただきます。

時間の都合もあり、質問も簡潔に個条書きを読み上げる様なつもりで行いますので、答えも簡単で
結構ですので、分かりやすく、明瞭にお願いします。

始めに
T 介護保険についてであります。
 @訪問サービスに関するチェックについてお伺いします。
  先日来話題にもなっておりますが、訪問介護サービスがおなざりになるというか、不服があった
  ときの対応について、どのようにお考えでしょうか。
  介護を受ける立場では、言いつけたと思われると後が心配で、本人は言えないようですので、お
  年寄りの立場に立ってお答え下さい。
  
  例えば、公共施設等での介護相談については如何でしょうか。庁内LANとの関連で、公民館
  等のロビーなどにテレビ電話とかモニターを設置しそこで、介護についての相談や苦情を受け
  付けるということはできないものでしょうか。
  あわせて、事業者総体に対してはどうでしょうか。
  つまり、ホームヘルパーのサービスやケアマネージャーの言動、さらにはこれらの方に対する
  事業体としての指導性などを含めた意味で、事業者に対する判断基準をお持ちなのでしょうか。


   2回目
       第3者によるチェック機関の様な大げさなものでなく、町会の役員の皆さんとかは検討
       の余地はないのでしょうか。


 A通知書の宛名についてお伺いします。
  法律では、本人名義と言うことのようですが、家庭環境の違いもあり、一概には言えないかも
  知れませんが、所帯主の名前を列記すべきと考えますがいかがでしょうか。


 B低所得者のサービス利用料の負担についてお伺いします。
  居宅サービスを利用する場合、低所得者は利用料の3%を負担することになっておりますが、
  どのくらいの負担になるのかわかりませんが、これを市で負担できないものでしょうか。
  負担するとすると、どのくらいの金額になると想定できるのでしょうか。


 C自立と判定された方や、又は都合で介護サービスを受けられない方についてお伺いします。
  経済的な事情やその他の事情により、現在介護を受けている人で、今後十分なサービスを受
  けられない方に対して、一応の審査認定も終えたわけですので、どのようにお考えでしょうか。


   2回目
       例えば
       リストラや、定年退職をした人。特にこれは一概には言えませんが元職員の皆さんで
       お元気な方など、ボランティアを募集してでも協力してもらうことは出来ないものでしょ
       うか。


 D最初に審査認定を受けた人の中で、さらに具合の悪くなった人はいらっしゃるのでしょうか。
  特に寝たきり老人や、痴呆性老人についてお示しいただきたいと思います。
  この場合は半年を待たずに申請し直す事になるのでしょうか、ケアプランも当然その都度、
  作成し直しと言うことになるのでしょうか。
  併せて、要介護のレベル別、世代別人員把握はできているのでしょうか


 E第2号被保険者で特定疾病にかかっている人、先日の庭野議員の質疑にもありましたが、
  介護申請をした人の4.4%に該当するそうですが、この人数は現状と比較して妥当な数と受け
  止めておられるのでしょうか。
  もしかして、介護保険は65歳以上のに限られ、自分は関係ないとか思っている2号被保険
  者の方とかがいるのではないでしょうか。
  併せて、介護保険制度そのものについて、未だにわかってない人も大勢います。今後どのよ
  うに周知徹底しようとしているのでしょうか。


 F介護保険制度に関連して質問いたします。
  特に介護保険制度でフォロー仕切れない部分を側面支援として取り組むべきではないかと思
  いますが。この点如何でしょうか。
  仮称:生き甲斐生活支援事業みたいなものです。そこで仮称高齢者大学みたいなものを設置
  して、お元気なお年寄りの皆様に介護の実務研修を実施して、体験してもらう。又はその経験
  を実際に介護に活かしてもらう。
  または、各種のイベントを計画する中に、「健康百人一首」や「寝たきりゼロの10箇条」:まあ、
  これは既に実施をしているようですが、こんな事を老人クラブ別に制定してもらい、争うと言う事
  ではないのですが、市として、選考し、表彰するなどの事業を毎年行うというのはどうでしょうか。
  又はこれを基本に全国大会の呼びかけを行うなどの事業は如何でしょうか。


 G政府案では要介護度認定を受けたもので、サービスを受けなかった場合にはその家族に対
   して介護慰労金が出るが、サービスを受けても家族介護手当ては支給すべきと思いますが
   この点は如何でしょうか。


 H放課後児童クラブでの高齢者との心の交流、遊びの交流と言うことについてお伺いします。
  子供達は昔の遊びを覚える、お年寄りは心の充実を見いだす、こんな事についてのお考えを
  お伺いします。


 I介護保険に関する質問の最後は市長にお尋ねします。
  特に福祉優先を市政運営方針に掲げることは大変にすばらしいことであります。
  そこで提案なのですが、市民の意識高揚の為に「介護の日」の制定とか、又は、全国初になる
  のでしょうか、「介護優先都市宣言」などに付いては如何お考えでしょうか。

  併せて、健康維持、予防の為に安心して外出、散歩の出来る街に構築して欲しい殿声が市民
  の皆様から多いのですが、散歩がし易い様に歩道を整備し健康ロードなどと銘打ったり、散歩
  の途中にふと体を休めることが出来るようにベンチを歩道の日陰に用意し、ポケットパークなど
  簡易な憩いの場を設けるといった事についてのお考えをお伺いしたいと思います。


次にネットワークに関してお尋ねします。
 ある意味では非常にお金と時間のかかる問題でもありますが、逆に言えば、だから こそ、今の
 うちから早めに対応・準備を進めなければいけない問題ですので、市と しての方向性について、
 確認の意味を込めまして、お聞きしたいと思います。
 なかんずく、又、訳の分からないことを言っているなと受け取られてしまうことも あるかも知れま
 せんので、先に結論を言いますと、ネットワークと言う表題にしま したのは、市民参加の手段とし
 て新しい形を検討してほしいからであります。


 職員の皆さんの豊富な知識や経験、そして、現場の生の声をどうしたら活かすことが出来るか、
 と言うことについてお伺いするものです。
 そういう意味で、話が飛んでしまうように聞こえるかも知れませんが、今後全部ネットでつながり
 ますので心配はありません。


 J仮想市民会議についてお伺いします。
  庁内ネットワークで市民の声を聞く場を設け、仮想市民会議の開催を設けたらどうかと思います
  が如何でしょうか。
  特にHPの開設が予定される今年、この中に「市の愛称歌の制定について」とか「子供虐待問題
  について」など各種のテーマに基づく掲示板を設け、市民の立場や、行政の立場の一方通行では
  なくて、相互の意見が公開される状況を設けて欲しいと思いますが如何でしょうか。


 K世代別の市民議会の開催についてお伺いします。
  先般、子供人権に絡んだ子供議会の開催等について議論がされたところではありますが、これ
  にこだわらず、未成年者議会、青年議会、中高年議会、熟年議会、女性議会などを開催し、又こ
  れらに出された意見や議論の様子を公開するなど市政参加の場を設けたらどうかと思いますが
  如何でしょうか。


 Lインターネットの活用についてお伺いします。
  庁内LANの再敷設を本年は行うようですが、同時に情報の共有化を目指し、インターネットを庁
  内で活用できるようにはならないものでしょうか。


 M管理職及び各会派の議員控室へのLAN接続の予定についてお伺いします。
  先般、例規集などのCD-ROM化などの計画が示されたところではありますが、これに経費を掛け
  るよりも、今後のことを考えれば、管理職を始め各会派控室などに直接LAN接続を図るべきと思
  いますが如何でしょうか。


 N各種申請書類のインターネット上での受付についてお伺いします。
  各種申請用紙を自宅のパソコン上で手に入れることは既に各自治体でも実施しているところでは
  ありますが、そのまま申請が出来るところはまだ限られているようです。しかし、銀行等では既に
  モバイルバンキング等が始まっているように身分、財産など情報保護を踏まえた上で、電子決済
  が出来る時代になっております。
  そこで、申請書類の取得ではなくて、そのまま、申請が出来る体制にはならないものかお伺いし
  ます。出来れば、そのまま、郵便書留などを使うことにより、自宅での受け渡しが出きるようには
  ならないものでしょうか。


O最後に、徘徊老人対策についてお伺いします。
  先程の介護保険の側面支援にも関連しますが、介護保険制度が高齢者の自立をうたう割には
  対策が遅れているのではないかと思います。特に徘徊老人対策としては、現状行われているの
  は防災無線だけではどうしても対策が後手に回るといいますか、不十分に思えます。そこで、今
  後の対策についてのお考えをお伺いします。

  徘徊老人SOSネットワーク:釧路方式「自治体・警察・町内会・タクシー会社・社協・市民団体・コ
  ンビニへ徘徊老人の情報をFAXで送り協力を願い、早期発見に努めるもの」


  二回目
      昨年9月現在でこのネットワークを組んでいるのは1道1府31県となっております。
      市町村ベースも大分県の別府市を始めお隣の千葉県佐倉市と隣接市町村で実施している
      ところであります。


最後に一言、最初にも述べましたが、これは要望として、答えはいりません。
庁内LANや庁内WANや公設のHPはあくまで情報発信、情報収集や情報交換の手段であり、これ
にこだわるものではありません。一刻も早くその先に進み、市民参加の新しい形を目指したいのであ
ります。
そのために個人情報など一部公開できない情報などは別問題として、職員手作りの情報発信をお願
いしたいのです。業者の委託ではタイムリーな話題、情報の発信は出来ません。情報は速さが命で
ありますので、この趣旨をよく理解して、今後の取り組みをお願いします。
以上で終えます。