1999年6月一般質問

議席番号19番栗原信司です。今回はじめて議席を頂きました。少しでも市民の負託に
お応えできますよう真剣に議会制民主主義活動に参画させていただきます。三枝市長を
はじめ先輩諸兄におかれましてはご指導のほどよろしくお願いいたします。

一般質問の発言通告書に従い本日第一回目の質問に立たせていただきます。

 さて私は今回の市議選の立候補にあたり、一つのテーマとして

  ◎21世紀にふさわしい郷土春日部の構築
              誇れる春日部の街づくりのために

と言うことを目標に致しました。そこで、この観点にたちまして質問をさせていただき
ます。

さて、冒頭よりほんの少し余談になりますが、個人的に各種、市民相談をうけ、これを
担当の窓口に話を持っていきますと、そこでは必ず予算がどうとか、こうとかというこ
とになるわけであります。世の中は大変な不景気が続いておりますので、担当職員の皆
様のご苦労は並大抵のものではないと思います。大変ご苦労な事だと思います。また、
こういう時だからこそ、前向きに物事を捉え、よく検討し魅力ある街づくりを進めなけ
ればならない、そう思うわけであります。そうしなければ、人も企業も春日部には集まっ
てこないとこう思うわけであります。

少ない、限られた人数の中で、微に入り細に入り積極的に取り組む姿勢が、やがては大
きな結果を生み出す元であると確信しております。今こそ、市民の知恵を結集するとき
であると思いますが、執行部としての考え方を確認させて戴きたいと思います。この点
いかがでしょうか。

この点を確認して、本題に触れていきたいと思います。始めに情報公開についてであり
ます。何点か基本的なこと確認をしていきたいと思います。

    「情報の公開は、市民と市が相互に協力して住みよい街作り進めるため

     に必要であり市が持っている情報は市民と市との共有財産であるという

     考え方のもとに、情報の公開を求める市民の権利を最大限保証する」

  ・情報公開制度の目的は何かということであります

  ・市民への啓発させる手段はどのようにおこなったのでしょうか。

  ・半年間の利用状況はいかがだったのでしょうか。

  ・市民の苦情や、トラブル等を含め反省点、今後の活用方法等はあるのでしょうか。

以上の点につきましていかがでしょうか。

制定後 1年、施行後 半年少々であり現時点で、市民の権利として、定着をしていると
か、定着をしていないとか、結論を出すには時期尚早であるとは思いますが、何事にも見
直しというのは必要であると思いますので始めに確認をさせていただきたいと思います。

さらには今後これを市民に対して、どのように啓蒙活動を展開していくのか、市としての
考えをお聞きしたいと思います。

さらに各種の審議会の件につきましても、審議中のものに関しては原則非公開であり、傍
聴等の希望があるときには委員長決済で傍聴もありえるということでありました。しかし、
時代の流れは情報公開であり、特に、市の動向を検討する審議会では市民から負託を得た
訳ではない人が形の上では一般市民の声を代表する形になるわけであり、原則として公開
され、特段の事情がある場合には非公開とするべきではないかなと思います。この点いか
がでしょうか。

知る権利も国では認めていますし、不可解でなりません。審議会として、委員会として、
また、市として、決まったことだけを市民に公表するのでは市民の知る権利がないがしろ
にされてしまうのではないでしょうか。知る権利についてどう考えているのか、ご回答を
お願いします。

そして、さらに、以上の点を踏まえて、情報公開につきまして、別の観点から話をお伺い
したいと思います。

ホームページの開設についてであります。

今やインターネット、ホームページは時代の流れそのものであり、公式にホームページを
開いていない自治体は少なくなってきています。それも、20万人を超える人口を擁する春
日部に公式のホームページを開設しないのは何か理由があるのでしょうか。お答え願いた
いと思います。

あわせてこの件に関連して、具体的に質問をさせていただきます。  

まず、市の公式ホームページの開設の予定はあるのか。

あるとすれば、この中身についてはどうする方向なのか。

市としての意向があるのか。

市民の意見は取り入れられるのか、いかがでしょうか。     

同じく、議会のホームペ−ジの開設の予定はどうでしょうか。

今、議会事務局では「議会だより」を定期的に刊行していただいております。これと、あ
わせて特に「議事録」についてであります。議会だよりは定例会をはじめ臨時議会などの
議会の要旨がまとめられて刊行物として発行されております。議事録そのものについても
多少時間はかかるようですが一冊の議事録としてまとめられております。そこで、この議
事録の閲覧、この現状はどうか。これは個人的な問題かもしれませんが、議事録には過去
のすべての議会での経緯というものが収録されているわけであります。で、これを調べた
いなと思ったときに、これが議員サイドとしては調べることは出きるそうであります。ど
の議員さんが何時こういう質問をして、担当部長からこういう回答があったと記録によっ
て判明し、利用できるようになっております。

しかし、思いますに必要なのは誰がこのような発言をしたというのも、確かに大事な事で
はありますが、それよりも、この問題、課題に対して、どの議員さんが質問をし、どのよ
うなことを質問し、どの担当者が、どのような回答をしているのか、そんなことが大事で
はないかと思いますがいかがでしょうか。今のままでは市民にサービスを提供していると
は言い難いと思います。

以上の観点より一般市民が閲覧をするにも、検索をするにもしやすい方法を検討していた
だきたいと思うものであります。その為にも、データベース化をしていただきたいと思い
ますがこの点いかがでしょうか。

以上この点に関してご回答をよろしくお願いします。

さらにホームページに関連してでありますが、魅力ある春日部市政運営の一つの手段とし
て、公開できる範囲で結構だと思いますが、市長、助役、収入役の皆さんをはじめ、各担
当部長、全職員、全議員を各自のコメント付きで自己紹介を兼ねて紹介できるホームペー
ジを開設し、こんな取り組みもやってますというように全国に発信できたらと思うもので
すがいかがでしょうか。

同様に市役所の窓口にも設置し、市役所を訪れた人に対してもアピールをしたらどうかと
思いますが、この点もいかがでしょうか。

もう一つ、市民サービスに関連しまして、市役所窓口の各種申請を電子文書でできるよう
にしたらどうか
と、思います。既に、各種申請書を電子文書で配布する(1999.5.24公明新
聞)と言う試みも地方自治体の中では取り組みを始めているところもあり参考にしてはいた
だけないでしょうか。

今まででも、先輩議員から様々な御提案やら指摘やらをされております、乳幼児医療費の申
請の問題にしても、財源問題で、窓口での事務手続きが簡素化できない以上、せめて、申請
を簡単に出来ないものか、市営住宅を申し込むにしても、この御時世ですので、ご夫婦が共
に働きに出るのはあたりまえであり、いちいち申請一つを出すために、市役所の窓口やら、
駅前の各受付窓口までまで出向かわなくてはいけないというのでは、市民は安心して仕事が
出来ません。場合によってはその為に仕事を休んだりしているのが現状であります。

申請は電子文書で行い、これを受理する場合は郵送でお願いできれば、土日に、市として窓
口を開く事を検討することも無いし、大きな意味での、節約になります。この点につきまし
て市としてご検討をいただけないものか答弁をお願いします。

次に雇用の問題であります。

市としての雇用状況の現状把握をしているのか。

全国平均失業率は4.8%とも、5%とも言われております。春日部市としてはいかがでし
ょうか。把握をされているのでしょうか。

市としての雇用対策はどうなっているのでしょうか。

最近法制化の動きもあり、地域分権と言う言葉が先行しておりますが、実際には、財源問題
もあり、地場産業、固有の技術の助成、名物等の検討など、地域経済を発展させなければ、
地方分権などと言っても、絵に書いた餅のようなものではないでしょうか。

これがいいとは言い得ませんが、例えば、仙台の笹蒲鉾のようなものいわゆる名物ともうし
ましょうか、全国に持ちかえりたいと思えるような春日部の銘菓を検討したらどうかな、と
思います。本来なら、行政が口をはさむ問題ではないかも知れませんが、商工会議所なり企
業なり個人経営の各店舗なり連携して一大プロジェクトみたいなものを検討できないもので
しょうか。こんな所から雇用の創出を図りたいと思うものであります。また、先ほどおたず
ねいたしました、ホームページの開設問題を含めて、この維持管理体制と指導管理体制等に
よる雇用の創出。また、公共施設間をネットでつなぐとか、管理する事による雇用の創出。
また、指導管理など、資格等の問題も含めて、新規に雇用の促進を図れる体制は検討できな
いのか。

地場産業を育成できる体制に持っていけないのか、どうでしょうか。そしてこれに関連する
ことでもありますが、観光名所を検討をしたらどうかと言うことであります。

この観光名所についてでありますが先ほど少し触れた春日部の銘菓とか、名物とあわせて、
行政の立場から最大限努力をしていただきまして、観光名所づくりに音頭をとると言うこと
はできないことでしょうか。アミューズメントパークみたいな大げさなものではなく、いわ
ゆる「クレヨンしんちゃん記念館」みたいなものの検討をしたらどうかなと思うのです。毎
年恒例になりました5月の藤祭りは牛島の藤と合わせて、短期スポット型の観光であり、出
来れば恒常的に開設されている展示場みたいなものの検討をしていただきたいのであります。
民間が主体者であり、当然委ねるとしても、行政として、出来ることはないのか助成は出来
ないのか、検討していただけないでしょうか。

次に公園整備についてであります。

冒頭でも申し述べましたが、誇れる郷土春日部の街づくりのためにも、そして少子化対策の
一つとしても、環境整備に力をいれていただきたいのであります。子供が安心して遊べる公
園や広場を市民は強く望んでおります。

特に目立つのが地域振興ふれあい拠点施設計画地であります。昨日も小久保議員からもご指
摘がありました。また、3月の定例議会でも、取り上げられていたようです。ただ、いずれ
にしても、現状、電車から見える西口の風景は決して自慢できるものではありません。今後
の春日部を考えるときに企業の誘致と、人口の増加は必須条件でもあり、自然増が少ない以
上他の町より、市民をこの街に招き入れねばならないわけであります。こう考えたときに春
日部の街に入ってまず見える風景が訳のわからない草地では来るべき人も来なくなります。

そこで、この広大な計画地を「緑の広場」のような名称でもつけて、事業着手までの間、一
般市民に開放してはいただけないものでしょうか。あわせて、管理体制の強化も検討してい
ただきたいのであります。所有者が民間である事を考慮すると、市として通常の管理体制を
をしくのは無理かも知れませんが、防犯灯の設置や除草などを検討していただき安全で、明
るい広場になるようにしたらいかがでしょうか。この点もあわせてお答えをいただきたいと
思います。

さらに、豊町のロケット公園に時計を設置したいとおもうものであります。

また、多くの地域住民はのびのびと子供を遊ばせながら同時に親同士としても交流を様々し
ているところであります。なかんずく豊町のロケット公園に関しては比較的、利用者が多い
と、伺っておりますが、市としては利用状況を把握しているのでしょうか。また、こうした、
市民の利便性を考慮したときに、利用する市民からの要望として時計を是非設置してほしい
という声を寄せられており、他の公園の状況もあわせてご回答を願います。

そして最後に交通安全という点よりお聞きしたいと思います。そこで一つには豊町に交番ま
たは派出所を設置して欲しいとの声があります。

号と16号を繋ぐユリノキ通りは交通量も増加の一途であり、地元住民にとっては警備、
無断駐車問題を含め、交通安全問題て不安にかられているのが現状であります。そこで、こ
の点について市としての認識があるのかどうか、また、認識が無い場合、市民のこういう声
を聞いて市としてはどう対応するのか。埼玉県や警察、公安委員会等へのアプローチが必要
と思われますが、今後の取り組みについてお伺いをさせていただきます。

同じく、生命、生存の権利を守るという点より、保険衛生センター前の交差点におきます信
号機の設置についてであります。

御存知の通り、陸橋通りは東西を結ぶ交通の要所であります。道をはさんで、市立病院、保
健衛生センター等公共施設があり、さらには粕壁幼稚園に通う、いわば、将来の春日部を担
って立つ可愛い子供たちが毎日、歩いて通園しているところであります。そこへ持ってきて
ここ数年の交通量の増加には目を見張るものがあります。それも交通量が増えるだけならい
ざ知らず、以前から交通事故が多いという情報はご承知の筈であり、そういう意味でも市と
しての認識ともうしましょうか、危機管理ともうしましょうか、感じるものが一般市民と違
うのかなと言う印象もあり、お伺いをしたいと思うものであります。

一地域での個別の問題として、あえて、議会で取り上げる内容では無いかもしれませんが以
上の見地より早急に対応をお願いしたく、取り上げさせていただきました。是非、市として
の前向きな答弁をお願いしたいと思います。

信号の設置が時間がかかるのであれば、代わりに事故防止の為に、見通しを良くする為に障
害物を取り除くなり、両方向とも一時停止にするなり、点滅表示をするなり、今以上の対策
をご検討していただきたいと思いますが、この点いかがでしょうか。以上宜しくお願いしま
す。