令和元年12月度 定例議会 一般質問
議席番号31番栗原信司でございます。 発言通告書に基づきまして、令和元年12月定例議会における市政に関 する一般質問を大きく3点に亘り行って参ります。 さて、誠に勝手ながら個人的に恒例とさせて頂いておりますが、12月 6日、今日この日にどんなことが起きたかご存知でしょうか。有名なと ころでは142年前に、発明王エジソンによる三大発明の1つ、録音機 が発明された日であります。が、もうひとつ、サンタクロースのモデル と言われてるミラの聖ニコラウスが貧しい姉妹に煙突からコインを投げ 入れ、いわゆるクリスマスプレゼントの原型となった日と言われてる日 でもあります。クリスマスプレゼントには少々早い気もしますが、押し 寄せる寒さを吹き飛ばし、全市民が心暖かくなるような模範解答となる 答弁を期待し、順次お尋ねして参ります。 1.はじめに、子どもの貧困対策計画の策定について、お伺いします。 子どもの貧困対策については今までも様々な論議がされ、対応が取られ てきてはおりますが、まだまだきめ細かな対策、特に教育に関しての支 援は重要と思われます。 11月20日、18歳未満の全ての子どもの人格や権利を尊重する「子 どもの権利条約」が国連総会で採択されて、30年の節目を迎えた。し かし、日本では児童虐待やいじめなど、子どもを巡る悲しい事件が後を 絶たないところでもあります。児童虐待と同様、子どもの貧困問題につ いても、きめ細かく対策を講じていくべきです。 日本は世界第3位の経済大国でありながら、子どもの7人に1人が貧困 状態にあると言われております。特に、ひとり親家庭の貧困率は50% を超え、先進国の中でも高いようです。「日々の食事を事欠く時がある」 「もっと勉強したいが塾に通えない」「貯金がなく大学進学は難しい」 などと、経済的に厳しい家庭にいる子どもたちからは、悲痛な叫びが聞 こえてくるようです。こうした環境は心身両面にわたる健康や自己肯定 感、学力面で子どもの成長にマイナスをもたらしかねないものです。 また、貧しい状況が次の世代に受け継がれる貧困の連鎖も深刻な問題で す。この問題解決のためには、本人のみならず保護者も含めた幅広い施 策が必要です。政府は、2014年に策定された子どもの貧困対策に関 する大綱の見直し作業を進め、やっと先月末に閣議決定されたところで す。そこでまず、市として、この認識についてお伺いします。 1−2 5年前に国が示した「子供の貧困対策に関する大綱」を受けて、例えば 横浜市などでは、貧困の状況にある子どもが健やかに育成される環境を 整備するとともに、教育の機会均等を図るため、子どもの貧困対策を総 合的に推進することを目指し、子どもの貧困対策に関する基本目標や基 本的な考え方や、平成28年度からの5か年で取り組む施策などを盛り 込んだ「横浜市子どもの貧困対策に関する計画」を策定しました。これ に対する市の認識をお伺いします。 1−3 内閣府の調査では、横浜市以外にも、吉川市、ふじみ野市、小川町、鳩 山町をはじめ全国145市町村で同様の計画があると把握しているよう です。春日部市としても第2期春日部市子ども・子育て支援事業計画【 案】という位置づけで、総合的な子育て支援計画は検討中とお聞きして おりますが、今回の閣議決定を受けて、春日部市としても子どもの貧困 対策に特化した同様の計画の策定を早急に策定すべきと思いますがいか がでしょうか。 1−4・要望 子育て支援は当然のこととした上で、春日部に限らず将来の世界を担う ことも可能な子ども達が、貧困の連鎖を打ち切って無限の可能性に挑戦 できる支援体制を是非ともできるような取組をお願いして次の質問に移 ります。 2点目に、新生児聴覚スクリーニング検査の公費負担、についてお伺い します。 多くの病は早期発見、早期治療が効果的というのはほぼ常識かなとと思 いますが、なかでも聴覚障害は早期に適切な援助を開始することによっ て、コミュニケーションの形成や言語発達の面で大きな効果が得られる と言われており、早期発見を目指すべきです。医学の進歩は著しく、新 生児期においても、正確度が高く安全で、かつ、多数の児に短時間で簡 便に検査が実施できる検査機器が開発され、新生児聴覚スクリーニング が可能になったとお聞きしました。 そこで先ず始めに、聴覚スクリーニング検査とは、具体的にどのような 検査で、どのような効果があるのか、検査費用はどうなのか、受診者数 などは把握されてるか、特に新生児における受診者の実態についてはど うなっているのか、お伺いします。 2−2 答弁では、出生児数1346人に対して受診児数は1216人、受診率 はおよそ90%。つまり、10人の割合で検査を受診していないようで す。 先ほど、早期発見で早期治療、早期療養でコミュニケーション能力が発 達することを認識してるとありました。そこで、検査を受けていない新 生児に対して、どのような対応をしているのかお伺いします。 2−3 さて、検査によってパスしなかった場合の市の対応はどうなっているの でしょうか。 2−4 また、受診しない理由の1つが経済的理由もあると伺いました。厚生労 働省の調査では1000人に一人程度の難聴児の該当者を検査によって 発見できるようです。詰まるところ、経済的支援をすることで、100 %の受診を目指し、結果的には難聴児予備軍とも言うべき対象者を早期 発見によって早期治療を始めることができると思います。そこで、経済 的支援として公費負担が出来ないものかお伺いします。 2−5要望 県の動向を注視するとのことですが、答弁に力強さを感じましたので、 大きく期待させて頂き、次の質問に移ります。 3点目に、公共事業の施工時期の平準化・適正工期の確保、についてお 伺いします。 想定外の大災害が頻発する昨今にあって、自然災害を未然に防ぐことは 難しいことかと思いますが、市民の生命、財産を守る為に行政は最大限 の努力をするべきと思うところです。 行政の力の不足する部分を地域の企業の皆さま、住民の皆さまのご理解 の元、力をお借りするわけですが、中でも、建設業界、土木業界の皆さ まのお力をお借りする場面は悲しいことに年々増えてきております。 しかし、建設業界にも人手不足の波は激しくなっており、事業の平準化 のための人材不足の対策として業界の活性化、公共事業の平準化は必須 です。 専門知識や専門技術をもつ人材を確保することで業界の活性化を確保で きます。そこで、地域を守る建設土木業界の公共工事の担い手を育てる 公共工事の平準化について市の考えをお伺いします。 3−2 行政における予算の大原則は単年度予算として、単1年度で事業を完結 することとなっておりますが、四半期毎の工事の発注実績はどうなって おりますか。 3−3 埼玉県議会における平準化対策や適正な工期の確保策に関する答弁では 発注計画の公表や前年度中に準備を進めることで第一四半期に発注でき る体制や早期の繰越明許費の設定を行っているようですが、春日部市で はいかがでしょうか。 3−4 年度内に事業が終わらない場合は繰越明許費を設定するということはま まありますが、これと県が実施している「ゼロ債務負担行為」を導入し た、平準化対策うぃ講じることはできないものでしょうか。 3−5要望 さて、冒頭申し上げましたが、大災害が頻発する昨今、その際に市の職 員の皆さまと一緒に企業をあげて災害救助にお手伝いをしてくれる建設 業界、土木業界の事業の安定化は専門技術をもつ人材の確保、育成にも なりそのまま市民の命をまもる行動に直結することにもなることから、 市としても公共工事の平準化を目指す取組を推進して頂くことを令和元 年最後の要望とさせて頂き、一般質問を終えさせて頂きます。 |