令和元年 6月度 定例議会 一般質問

議席番号31番栗原信司でございます。
令和元年6月定例議会市政に関する一般質問を発言通告書に基づきまし
て行って参ります。

さて、恒例ではございますが、6月10日、今日この日は何の日かご存
知でしょうか。多くの著名人が生まれ、多くの事件が起きました。しか
し、やはり耳に馴染んでいるのは、時の記念日ではないでしょうか。西
暦671年、時の天智天皇が水時計を設置して、初めて時の鐘を鳴らし
た事に由来するようです。天智天皇別名を中大兄皇子。中大兄皇子と言
えば、大化の改新の中心人物として有名で、大化の改新と言えば、古き
伝統を打ち破り、階級制を始め様々な改革を断行していったことで有名
です。
春日部の改新という新たな歴史を刻めるような、超前向き、超革新的な
答弁を期待し、大きく4点に亘りお伺いして参ります。

1.歩道・通学路の安全対策について
先日、滋賀県大津市で発生した保育園児らを巻き込んだ交通事故、千葉
県市原市の公園に車が突っ込み、遊んでいた園児をかばおうとした保育
士が骨折する事故が起きるなど、登下校の際の子どもの命を奪う交通事
故、さらには川崎ではスクールバスを待つ小学生らが殺傷される事故も
起こりました。児童生徒らを痛ましい事故からどう守るか、市の対応を
お伺いします。

1−2
先日の衆院文部科学委員会で公明党の鰐淵洋子さんが、法律で義務付け
られた学校安全計画をまだ策定していない学校があることを指摘しまし
た。春日部ではいかがでしょうか。

1−3
新設の学校も含めて全ての学校で安全計画が策定されているようで安心
しました。しかし、答弁では、学校安全計画は学校施設内の安全計画が
主なものと思えますが、昨今の交通事故などを見るにつけ、見直しや具
体的な対策を盛り込むべきではないでしょうか。

1−4
具体的に見直しも図られているようで少々安心しました。
さて、たとえば大津市の事故現場では、緊急措置として、クッションド
ラム6個を交差点の歩道に設置したとありました。全ての交差点にクッ
ションドラムを設置するのは無理がありますが、市民の皆さまからは、
全ての通学路にガードレールやガードパイプを設置するべきではないか、
との声が寄せられております。早急に取り組むべきと思いますがいかが
でしょうか

1−5
次に、交通事故は小中学校の通学路だけに限りません。
たとえば、待機児童の解消に向け新しく保育所が市内の複数の場所に増
設されております。その中の一つとして、わが家の近くにも小規模保育
所が開設されました。目の前は県道が走っておりますが、偶然にも設置
された場所にはグリーンベルトが切れております。新しく設置されるこ
とで地域の皆さまにも馴染んでいないことから事故の心配がおきました。
ここに限ることではありませんが、新規に設置された保育施設などは、
学校などのスクールゾーンではありませんが、なんらかの安全対策が必
要ではないかと思います。こういった新規の保育所などの安全対策につ
いてどうなっているのかお伺いします。

1−6
また、ニュースで取り上げられる事故の多くはブレーキペダルとアクセ
ルペダルの踏み間違えによるものが多いようですが、最近の自動車には
自動ブレーキなどの装置が設置されているものが増えてきました。事故
防止の為の自動ブレーキの効果は絶大です。そこで、こういう安全機能
のついてる自動車を購入する際に市として補助することは交通事故防止
に大きく貢献できると思いますが、市の考えをお伺いします。

1−7
国の動向を待つと言うことですが、こういうことにもいち早く取り組む
ことが市のネームバリューを上げることにもなるので、是非国の動向を
待つことなく取り組んで欲しいと要望します。また、事故防止対策とし
て直接の関係はありませんが、MaaSという取り組みが始まっています。
これに対する認識をお伺いします。

1−8
MaaSそのものは試行的な段階のようではありますが、高齢者の免許返納
の推進と同時に高齢者の足の確保は同時進行するべき、急務の課題です。
路線バス、春バス、タクシー、カーシェア、レンタサイクルなどの利用
データの管理、情報分析などから、これらの組み合わせなども含めて様
々な形態を早急に検討するべきと提案させて頂きます。これらの活用の
手段の一つがMaaSの活用と言えるし、間接的に事故防止につながる
ようです。今後新しく公共交通網の計画策定の時に導入できないものか
検討して頂きたいと思います。

さて、最後に、市長にお伺いします。
毎日のように続く交通事故、川崎での痛ましい事件の再発防止へ向け「
市が前面に立って登下校などの安全対策に全力で取り組むべき」との観
点から、市長の御決意をお伺いします。

1−9
児童生徒、乳幼児を含む全ての市民の安心安全策を市長を先頭に強く取
り組んで頂くことを要望して次の質問に移ります。


2.幼児教育・保育無償化について
いよいよ今年10月から幼児教育無償化、保育の無償化が始まります。来
年4月からは高等教育の一部無償化が始まるわけですが、今回はまずこ
の秋に実施される幼児教育・保育の無償化について確認の意味でお伺い
して参ります。
今までも、公明党の提案、主張により義務教育課程の教科書の無償配布
や各種奨学金の拡充、児童手当の支給など様々な子育て支援策を実現し
てきたことは皆さまもご承知のことかと思いますが、子育て支援の更な
る拡充策の目玉とも言える幼児教育・保育の無償化事業も、遅延なく、
漏れなく、確実に、推進して欲しいと思います。
まずはじめに、この施策の概要について市の認識、今後の取り組みにつ
いてお伺いします。

2−2
幼児教育の無償化それ自体は大きな問題はなく順調に実施できるものと
思いますが、具体的には認可外保育については市町別の基準が必要と伺
うところですがいかがでしょうか。何か課題とか問題はありませんか。

2−3
施設や人員などの条件を満たしていないことから認可外保育という位置
づけかと思いますので、無償化としての施策の実現へ向けて、市として
の認定外保育に対する基準を条例などで定めるべきと思いますがいかが
でしょうか。

2−4
認定外保育への支援策もこの制度の趣旨を鑑み、十分に対象者などに漏
れの無い体制を慎重に検討して欲しいと要望し、もう一つの課題として、
0歳から2歳児までの保育には所得制限がありますが、市としてこの対
応を検討すべき、無償化の範囲を広げるべきと考えますがいかがでしょ
うか。

2−5
国や県の取り組みで足りない部分の上乗せをするのが市の責務ではない
かと思います。答弁にもありましたが、今までも多子世帯向けの支援策
など早めに取り組んで来た春日部市ですので、早い時期に何かしらの対
策を取ってくれるだろう事を期待し、要望し次の質問に移ります。


3.緊急自然災害防止対策事業費について
国は「防災・減災、国土強靱化のための3カ年緊急対策」に基づく事業
と連携しつつ、地方が単独事業として実施する河川、治山、農業水利施
設等の防災インフラの整備を推進するため、新たに「緊急自然災害防止
対策事業費」を地方財政計画に計上するとともに、地方財政措置を講ず
る、ということのようです。

要は、安心して暮らせる地域をつくるため、災害の発生を予防、または
災害の拡大を防止することを目的として,地方自治体が策定する緊急自
然災害防止対策事業計画に基づき実施される地方単独事業に充てられる
ということですが、制度の概要についてお伺いします。

3−2
この予算は国全体として3000億円規模ですが、担当の説明では早い
者勝ちのようなイメージでした。また、内容は災害を未然に防ぐとの観
点から、例えば,浸水発生時のポンプの増強などが該当するのではない
かと思う所ですが、市として取り組める事業はないのかお伺いします。

3−3
この事業費は今年と来年ということで限られたものであり、早急にこの
地方債を活用するよう要望して次の質問に移ります。


4.ペット同行・夜間避難訓練の実施について
ペット同行避難訓練については平成14年9月議会で提案させて頂き、
平成16年に自主防災組織、保健所、獣医師の皆さまのご協力を頂き、
試行的に実施して頂きました。同様に夜間避難訓練は平成17年12月
に提案させて頂き、翌18年10月に桜川小学校近隣の自主防災組織や
消防団の皆さまのご理解を頂き、午後6時の夕暮れ迫る中、実施して頂
きました。
そこで先ず始めに、訓練から見えた課題や総括についてお伺いします。

4−2
まずはペット同行避難訓練で見えた課題に対する市の認識、対策につい
てお伺いします。

4−3
次に、桜川小学校では夕方から夜間避難訓練を行って頂きましたが、そ
の後宿泊を伴う避難所運営訓練も行ったようにお聞きしました。どのよ
うな取組を行ったのかお伺いします。

4−4
ペット同行避難訓練や夜間の宿泊も兼ねた避難所運営訓練などには様々
な課題が見え隠れしますが、それらの課題に対して市はどのような取組
を考えているのか、今後の取組についてお伺いします。

4−5
災害の発生を望むものではありませんが、万が一にも災害が発生したと
きに市民の皆さまが漏れなく、漏れなくというとSDGsではありませ
んが、ペットも人も誰一人取り残すことなく、全ての生きとし生けるも
のが洩れることなく災害からの被害を最小限に食い止めるための施策を
とって頂けるように要望して令和時代最初の一般質問を終えます。