平成30年12月度 定例議会 一般質問

議席番号31番栗原信司でございます。
発言通告書に基づきまして市政に関する一般質問を行わせて頂きます。
光陰矢の如しで今日この日は12月11日となりました。あと20日
で今年も終わるところまできました。
さて、12月11日は語呂合わせではありますが、胃に良い日、と言
うことで胃腸の日だそうです。
今日も現場の声を代弁させて頂きますが、胃にも腸にも優しい答弁を
頂けますよう、執行部の皆様どうぞよろしくお願いいたします。

1.始めに、春バス・カーシェアリングなど移動手段の拡充策につい
てお伺いして参ります。
市民の移動手段の一つとして春バスが平成20年に始まって10年以
上が経ち、徐々にコースも増え、台数も増えてきたところですが、民
間バスやタクシー業界との絡みもあるのでしょうか、理想とする形に
はまだまだ遠いなとの声が沢山届いており、改めて取り上げさせて頂
きました。

市民の足の確保という観点から今までにも、身近で使いやすいカーシ
ェリング方式とか、デマンドバス、タクシーとバスの共通利用券の創
設や、プレミアム付きタクシーチケットなど様々な提案をさせて頂き
ました。
人口減少時代は避けられないという大前提にたち、選ばれる春日部市
となるために、市としての魅力の発信は必要不可欠かと思います。
春バスや福祉タクシー、路線バス、タクシー、カーシェアリング、レ
ンタカー、などそれぞれのメリットデメリットを総合的に見直して、
各事業を統合するような大胆な施策を検討すべきと思いつつ、高齢社
会を見据えて、理想とするべき今後の計画について基本的な市の考え
をお伺いします。

1−2
共通理念として「あらゆる世代にとって便利で、持続可能な公共交通
ネットワークの実現」、民間交通事業者の活力を最大限活用しながら、
不足する部分をコミュニティバスが補う、また、利用しやすい公共交
通を目指すとのことですが、もう少し具体的な考えをお伺いします。

1ー3
協議会などで、充分な協議を行うと言うことですが、一人でも多くの
市民が納得できる利便性の高い交通ネットワークの構築を是非ともお
願いしたいところです。
しかし実際の所、春バスが運行を始めて10年が経過してはおります
が、コース、バス停の間隔、運行本数などの改善要望が後を絶ちませ
ん。
また、市では福祉タクシー事業と言うことで障がいをお持ちの方に補
助券などで支援しておりますが、そもそも、タクシー業界自体が不況
のようで、全国的にも利用客が年々減少しているようです。
春日部ではいかがでしょうか。
利用人数、利用回数、収入などわかる範囲で教えて下さい。

1−4
利用者数、利用回数、収入のそれぞれとも、年々減少しているようで
す。
タクシーにしてもバスにしてもなくなって困るのは市民です。
春バスも日中は利用者も少ないようですし、こう言う時間帯をタクシ
ー会社と協議して上手く活用できないものでしょうか。

1−5
定時定路線型の運行はタクシー会社的には難しいと言うことです。
国土交通省では道路空間を活用したカーシェアリングの社会実験の拡
充を民間と連携した社会実験を行っているようですが、まずはこの現
状についてお伺いします。

1−6
答弁では利用者は年々増加しているとのことですが、市内でも自家用
車の利用は多いものと思われます。
カーシェアリングの活用を図ることで自家用車を減らすことにもつな
がり、広い意味での公共交通手段として考えられるのではないでしょ
うか。

1−7
なかなか難しいようですが、公用車に関するものとしては、先日の会
田議員の質問に対する答弁で、今後、効率化しつつ削減していく、ま
た、次世代自動車を導入していくことの検討を進めていくとありまし
た。
また、カーシェアリングという手法も可能であれば取り入れ、市民サ
ービスの質を保ちつつ、資産を有効活用して頂きたいと言う趣旨の要
望もありました。
まったく同感であります。
このような取組をしっかりと見据えるべきと思う所です。
要するに春バスは路線バスなどで採算の取れない地域を運行してるの
で、費用の足りない部分を市が負担するのは当然と思いますが、その
為に6700万円をこえる金額を投入して、しかも利用者がほとんど
いないような状況が見て取れます。
そこで、この金額と、福祉タクシーなどでは6500万円を超える額
を予算化してる訳ですが、これらを合算するなどして、公用車に関す
る今後の取り組みを試行錯誤することで、費用負担を減らしつつ、市
民の移動手段を拡充出来るのではないかとの思いから今回取り上げて
るわけです。
ある意味で極論ではありますが、春バスの方向性について取り上げさ
せて頂きました。
春バスを直ちに廃止するべきと言う論議ではありません。
しかし、悪く言えば空気を運ぶと言われてる春バスと、運営が大変に
なってるタクシー会社と黒字路線でも廃業に追い込まれるバス業界、
民間のカーシェアリングを活用した方が良いのか、要するに人口減少、
少子高齢化を大前提とした公共交通網の検討を早急に始めるべきでは
ないのかと、提案させて頂き、改めて福祉的視点も併せ持ちつつも、
利便性のある移動手段という視点と、費用負担の軽減と視野に入れ、
今後の地域住民の移動手段の方向性についてお伺いします。

1−8
最後要望と致しますが、縦割り行政はやむを得ないと思いつつも、や
はり、横断的な見地にたち、それぞれの公共交通手段のメリットを集
めた形の移動手段の構築を是非ともお願いして、次の質問に移ります。


2点目に、公園の管理について、お伺いします。
市が管理する公園としては都市公園や児童公園など約400の大小様
々な公園があります。
市民の憩いの場となっております。
公園は町のシンボルとも言えると思います。
市としては計画的にリニューアルしたり、リニューアルには至らない
ものの、トイレの新設、改修など住民要望にも応えるように努力して
頂いております。
その上で、最近、新設されたトイレに関して市民から苦情が届きまし
た。
その苦情は、トイレの中のクモの巣に関するものでした。そもそも公
園には木々が生い茂り、暑さをしのぐようにできてるし、そういう場
所に設置されておりますが、木が生い茂り、緑の枝や葉っぱには、虫
も寄ってくるし、虫が寄ってくれば、自然とクモの巣も張られるわけ
で、この辺の事は自然のなせる業で仕方ないのですが、市民のなかに
は蜘蛛とかクモの巣が苦手な方も現実には居られますので、今回改め
て、取り上げさせて頂き公園管理はどうなっているのかなと思ったと
ころです。
はじめに公園の規模、利用頻度、利用人数によって掃除の回数も違う
ようですが、市としての管理運営方法についてお伺いします。

2−2
市が管理する397の公園のうち、およそ157箇所の公園は106
の民間団体や町会の運営に任せているとのことですが、市民の利用頻
度ににも依りますが、残りの240の公園はシルバー人材センターな
どに清掃を委託してるとのことです。
草刈などは年に数回のところや月に数回のところとまちまちのようで
すが、今回の苦情を受けた場合の対応はどうなっておりますか。

2−3
現場確認を行い、軽微なものなら業者を頼らずに、職員がそのまま手
入れをするとのことですが、強いて言えば、今回の苦情などは気がつ
いた市民の方に対応して貰えるように、掃除用具の置き場を近くに設
置するということなどはいかがでしょうか。

2−4
美化協定締結団体に清掃用具などを配布するような考えもあると言う
ことなので、了解致しました。
冒頭申し上げましたが、公園は町のシンボル、顔と言えるものです。
憩いの場になるべき場所が避けたくなるような場所になってるような
公園も多々見受けられますので、職員の皆様にはご負担をお掛けしま
すが、是非とも前向きな取組をお願いします。


3.最後に、スズメバチ駆除費補助金制度創設について、お伺いして
参ります。
この問題に関しては、かつて平成23年にスズメバチに限らず蜂ミツ
バチなどもまとめての駆除と言うことで取り上げたことがあります。
しかし、最近では地球の温暖化が進むに連れて、特にスズメバチの被
害が深刻になっており、テレビなどでも様々取り上げてることから、
今回はスズメバチに特化して市民の声を代弁させて頂きます。
かつて23年に取り上げた時には、近隣他市の状況として、駆除業者
を紹介するとしてる自治体は八潮市松伏町など県内18団体。
業者に委託して駆除してる自治体はさいたま市や越谷市、白岡市など
13団体。
費用に補助をしてる自治体が4団体、と答弁があり、さらに、春日部
市としては、所有者や管理団体に駆除業者を紹介する方式をとってお
り、市としては手を出さないという答弁でした。
石川市長も、公平性を考えると検討の余地はあるかもしれないけれど
も、現時点ではその場に応じたアドバイスにとどめさせて頂きたい、
ということでした。
しかし、温暖化など自然環境の変化にともない、今までは、業者の紹
介に留まっていた上尾市でも平成27年度から、また栃木県小山市で
は28年から、深谷市では本年から、それぞれ5千円とか7千円とい
う制限はあるものの事業をはじめました。
そこで春日部市としても、市民の命を守るために、方針を変更できな
いものかお伺いして一回目の質問とします。

3−2
方針転換して、補助金を出すというのは少々難しいようなので、では、
市として出来ることとして、職員が手を出すのか、それとも、業者に
委託することはなどはいかがでしょうか。

3−3
基本的には土地の所有者または管理者が責任をもって対処するのが望
ましいと言うことですが、先日の一般質問でも市内には空き家も多く、
管理は難しいと思えるし、住宅街にスズメバチの巣が出来てることも
目にしました。
只今の答弁で、現場確認で緊急性が高いと判断される場合は市が責任
をもって対策してくれるということでしたので、とりあえずは良しと
させて頂き、ただし、昨今の気象状況は想定外という言葉の意味も軽
くなる時代ですので、何事も臨機応変に対応するべきとの観点から、
近い将来においては様々な選択肢を持てるように検討するべきと思い
ますがいかがでしょうか。

3−4
只今の答弁で、将来的には、地球温暖化などの自然環境の変化、それ
に伴う生態系の変化など様々な状況の変化も想定されることから柔軟
に対処したいとありましたので、大きく期待させて頂きます。
胃にも腸にも優しい対応を要望させて頂き、一般質問を終わらせて頂
きます。