平成30年9月度 定例議会 一般質問
| 議席番号31番 栗原信司でございます。 発言通告書に基づきまして平成30年9月定例議会における一般質問を 行って参ります。 さて皆様、9月12日今日この日は何の日かご存知でしょうか。 今更と言うことではありますが、歴史の教科書や美術史に名を残すラス コー洞窟壁画が見つかった日です。 2万年前に描かれた絵が見つかって喜ばれる事件でした。 そこで、これに習うわけではありませんが、今回の提案も財政を大きく 苦しめるものではありませんので、春日部市の歴史の中に埋もれ日の目 に当たるまでに2万年もかかることのないように、是非前向き、良い意 味で後世に残るような明解な御答弁を宜しくお願い申し上げます。 1.公共施設で避難訓練 地震に豪雨に台風と、悪い意味で過去の記録を塗り替える大災害が世界 中を襲っていることから災害対策に多くの関心が集まっています。 今議会でも多くの議員さんがそれぞれの立場で様々な提案をしておりま すし、自助共助公助とそれぞれの立場で対応できる範疇があるわけです が、少なくても人災と呼ばれる被害は無くしたいものです。 そこで、改めて取り上げさせて頂きますが、行政としての責任範疇と思 われる公共施設での避難訓練についてお伺いします。 ほとんどの人が小中学生時代には避難訓練を経験されてると思いますが、 社会人になってからは、例えば地区別の防災訓練やお勤め先の会社での 避難訓練など、参加される方は一部の方に限られているのではないでし ょうか。 そう言う意味で、避難訓練というものが遠い記憶の彼方にある多くの市 民の皆様の身の安全を守るために確認させて頂きます。 施設の避難ルートなどを意識することなく、日常的に利用している公民 館、体育施設、図書館や春日部市民文化会館などでの避難訓練はどうな っているのか、お伺いします。 1−2 小中学校をはじめ公共施設での耐震事業も徐々に進んではいますが、や はり不断の取組が重要と思われます。 そこで、只今答弁も頂きましたが、公民館、体育施設や図書館など、そ れぞれ施設毎の避難訓練の際に特色的なものがあるのか、何か工夫され ていることがあるのかお伺いします。 1−3 施設ごとの工夫もみられるようですが、例えば春日部市民文化会館大ホ ールの収容人数は1500人、また小ホールなど全ての施設を同時に使 う場合には2384人が利用可能です。 多くの人が集まる中での災害を考えると、こういった大規模施設での避 難誘導訓練はひときわ神経を使うべきと思いますが、特に留意してる点 についてお伺いします。 1−4 常に災害時のことを念頭におくべきとの思い、また災害時を想定した避 難誘導のあり方を会場使用者と事前に行う必要があるとの思いから、春 日部市民文化会館では避難誘導マニュアルが用意されているとのことで すが、昨今の大規模災害を思うにつけ、マニュアルの見直しをしたり、 イベントの主催者には漏れなく配布し、予め避難誘導について説明をす るなど、今後の取組についてお伺いします。 1−5 新たな取り組みも含めて、今後は漏れなく資料の配布、説明をして頂け るとのことですが、今後も継続して課題を見つけてはその課題を無くす ように要望させて頂きます。 2.避難訓練コンサート 公共施設の避難訓練に関連する質問事項として、2年前にも取り上げま したが市民文化会館を利用した避難訓練コンサートについてお伺いしま す。 避難訓練コンサートは国民の意識も高まっていることから全国各地では 定着した事業となっており、参加した利用者の皆様からは高い評価を得 ているとお聞きしているところですが、県内ではどうでしょうか。 近隣市町の実施状況についてお伺いします。 2−2 近隣市での実施状況をお聞きしましたが、こちらで把握している限りで は実施して良かった。 今後も継続して取り組んで欲しいとの声を聞いております。 そこで、春日部市としても試行的にでもまずは実施するべきと思います が、いかがでしょうか。 2−3 市民文化会館として単独の自主事業としては難しいとのことでした。 では、市内の各種団体、たとえば小中学校などでも利用していることか ら、主催者と相談して、大ホールや小ホールなどを合唱祭などで利用す る際にタイアップして実施することは可能かと思いますがいかがでしょ うか。 2−4 学校行事自体は限られた時間での制約があるので難しい面もあるようで すが、学校行事に限らず、社会教育事業団体とも相談して頂けるとのこ とでしたので、それほど遠くない将来に実現して頂けると楽観的希望を 持ち、最後は要望とさせて頂きます。 大ホールという大きな会場で、1団体が貸し切って行ってる場合だけで もいざという時にはパニックが起きそうですが、その他にも小ホール、 大小の全ての会議室などで、複数の団体、例えば乳幼児が集まるイベン トと、高齢者が中心の団体と、様々な障がいをお持ちの皆様などそれぞ れのおかれた立場が全く異なる人たちが集まって利用しているときに災 害が発生することもありえます。 とにもかくにも想定外の事態が続く異常気象の時代ですから、あらゆる 事態を想定して避難誘導が出来る体制を取るために、まずは試行的にで も実施し、諸課題を見つける体制をとれるような取り組みをお願いして 次の質問に移らせて頂きます。 3.ポケベルの周波数帯の電話を利用した災害情報発信についてお伺い させて頂きます。 北海道での大地震、大阪でもテレビなどを見るにつけ、最近の災害の発 生規模、発生頻度、発生形態が想定外を超えることが日常的になってき ていることから、市としても更なる対策を取るべきではないかと思うと ころです。 そこで、災害行政無線にしても未だに聞こえづらいといった声が寄せら れてることから、現在の情報発信手段にはどのようなものがあり、それ ぞれの欠点がどうなっているのか、市の認識をお伺いします。 3−2 さて、ポケベルと言えば、1990年代、語呂合わせの数字メッセージ で若者の間で大流行しました。 最近は携帯やスマホの普及でほとんど影を潜めましたが、ちかごろの想 定を超える災害対策に活用できると見直されているようです。 特性としては建物内や地下でもつながりやすい周波数を使っていること が挙げられます。 その為、避難指示などを住民に伝えるのに効果的ということで自治体と しての活用が始まっています。 そこで、ポケベルの周波数を利用した災害対策についてどのような認識 をお持ちでしょうか。 3−3 また、行政無線がデジタル化されるまでは市販の無線機でも防災無線の 内容は容易に聞けましたが、デジタル化された現在では、専用の防災ラ ジオでないと受信できないことから、1台あたりの単価も5万円以上す るといわれる高価なものであり、しかも行政としてのハード面の整備な ども必要とお聞きしております。 以前の市の答弁では、行政防災無線などの補完的な手段として携帯電話 の一斉メールの受信を推奨しておりますが、高齢者など携帯を持たない 人には伝わりません。 そこで最近、クローズアップされてきてるのが、建物内や地下での受信 に強い280メガヘルツ帯を使うポケベル電波の周波数を利用した防災 ラジオとなります。 業者によると、9月7日現在で26の自治体、整備中が6、計画中が1 0の自治体ということで、頻発する災害の影響もあり自治体からの問い 合わせや受注が増えたということです。 たとえば、神奈川県大和市では米軍厚木基地がある関係で防音対策が進 み、その影響で、屋外に設置されている防災行政無線の音声が届きにく いことから導入したようです。 電波が建物内まで届きやすく、コストも安い。 社会福祉施設や学校での整備を進めたい、とのことでした。 春日部市には米軍基地はないものの、遮音性が進む時代を背景に市内の 全世帯に配布は無理でも、試行的にでも学校など避難所に導入すること はできないものでしょうか。 3−4 学校や避難所では半固定局となる受信機の設置が完了してるとのことな のでその部分は安心しましたが、市内には現実に聞こえない人が沢山お ります。 行政として市民を守る責務がありますので、ここは是非前向きに検討し て頂きたいと強く要望します。 ちなみに、執行部の皆様はご存知かと思いますが、防災情報伝達システ ムの整備に対する国の財政補助の期限が2022年度とされております。 この期限の持つ意味が大変重要になると思いますので、宜しくお願い申 し上げます。 4.解体現場で救助訓練 解体される公共施設を使った救助訓練についても2年前に取り上げまし たが、その時の答弁では「今後におきましても、市民の生命を守る上で 訓練は重要と捉えておりますので、有効活用できる建物がある場合には、 可能な限り協力してまいりたい」また「公共施設の構造により、さまざ まな訓練内容が考えられ、火災対応訓練、低所・高所からの救出訓練と いった基本的な訓練以外にも、専用の資機材を使用し、コンクリート造 の建物の床面や壁面に開口部を削井する訓練、倒壊の危険がある建物に 支柱などを設置し、建物の安定化を図る訓練や、高さのある施設におき ましては、各種消防車両などを使用した中高層建物対応訓練、大規模地 震等で倒壊した建物を想定した救出救助訓練等がございます。 このほかにもさまざまな応用訓練が可能」とのことでした。 以上の答弁を頂き、改めて通常の訓練と、解体される建物での訓練の実 績、また他市での訓練の状況についてお伺いします。 4−2 答弁では、市内の公共施設が解体されるときに訓練を行ったこともある とありましたが、すでに解体工事が始まっている、旧商工振興センター の解体現場を活用しての災害時を想定した救助訓練などは可能でしょう か。 4−3 旧商工振興センターではタイムスケジュールもあり、活用は不可能に近 いようです。 そこで、旧市立病院はいかがでしょうか。 2年前の答弁で「公共施設等を使用した訓練は、実際の現場に最も近い 状況下での訓練となり、若い職員だけではなく、全ての職員の技術向上 と連携強化につながり、市民の生命、身体、財産を守るという消防の使 命達成に大きな効果がある」という答弁がありました。 その反面「旧市立病院は、300以上の病床を持っていた病院であるこ とから、土壌汚染対策法第3条に定める有害物質使用特定施設に該当。 よって、調査が終了するまでは旧市立病院施設の活用をすることは難し い」との答弁もありました。 そこで調査も済んだとお聞きしているところから、調査後の救助訓練に 使えるかどうか、お伺いします。 4−4 旧市立病院の解体の際にはどこまできるか検討して頂けるようなので次 に、市役所本庁舎も近い将来移設が決まってることから、近々解体が始 まると思えることから、本庁舎解体工事の際の訓練については、どうな のかお伺いします。 4−5 市役所本庁舎も検討課題に載せて頂けそうなので、この質問の最後に市 内の業者と連携についてお伺いします。 先ほどの旧商工振興センター跡地を利用した解体工事には解体業者との 連携を図る前に工事が始まってしまったのかなと思うところであり、そ こで今後公共施設に限らず、様々な解体工事の情報を業者との事前協議 などで訓練の機会を一つでも二つでも頂けるように出来ないものか。 春日部市の発展を建物として支えてきてくれた様々な建物に感謝の気持 ちを込めつつ、解体前最後の使命を市の為に使って貰うような事が良い のかと思いますが、こういった連携はとれないものか市の考えをお伺い します。 4−6 現時点では民間事業者との連携を図っている消防本部は把握されていな いとのことでした。 つまり、民間の解体事業者との連携が上手く図ることが出来れば全国的 にも模範となる事業になることもありえるのかなと思う所です。 様々、前向きな答弁を頂きましたので最後は要望とさせて頂きます。 現場に即した訓練こそが何よりも大事と思う反面、予期せぬ事態も起こ る可能性もあることから、訓練を強く望みつつも、現場の職員の訓練の 際の安全を確保して頂くことを要望させて頂くとともに、可能であれば、 市民の皆様に災害に対する関心、消防隊の皆様の訓練の様子を見学でき るような取り組みも検討して頂けるように要望して、次の質問に移りま す。 5.ヒートアイランド対策 今年は梅雨明けが以上に早かったこともありますが、記録的な猛暑が続 きました。 そこで過去にも幾度となく取り上げてきたヒートアイランド対策ですが 今回改めて取り上げさせて頂きました。 市としては、誰でも手軽に楽しくできるヒートアイランド対策、地球温 暖化対策の取り組みとして、大暑にあたるキャンペーン初日の7月23 日に、民間団体の協力のもと打ち水キャンペーンを実施しました。 「春日部を涼しくするぞ、そーれ」の掛け声とともに、かすかべ環境ネ ットワーク会員、市職員、一般参加者の約30人がバケツやひしゃくを 持って、雨水、水道事業の排水などを活用して約1.7トンの水まきを実 施しました。 平成23年6月に打ち水キャンペーンを提案させて以来かなり久しいで すが、実現できたのは嬉しく思います。 そこでまずはこの打ち水キャンペーンの結果はどうだったのか、その効 果についてお伺いします。 5−2 打ち水キャンペーンについてはその効果として温度を測定したところア スファルトの表面温度は66.3度から46.8度まで低下したとのこと でした。 大きな効果があったと思えますが、これを一時的なものとしないことが 大事かなと思いますが今後の取り組みについてお伺いします。 5−3 身近な所として、用具の貸し出し体制、また市外の各種団体にも連携を はかるようなので、つまるところは今後も継続して頂けるようなので一 安心という所でしょうか。 全市民を巻き込んだ運動になることを祈りつつ、いつかは、全国民が一 丸となって取り組んで頂きたいと思うところです。 また、今年のように記録的な猛暑が予想されるときはキャンペーン期間 中に限らず、その都度適宜実施して頂きたいと要望します。 さて次にドライミスト、ミストシャワーについても改めて取り上げさせ て頂きます。 小中学校保育園などに設置して貰ったミストシャワーですが、まずは市 内の全ての公共施設、高齢者の足代わりになっている春バスなどのバス 停などにも設置できないものでしょうか。 5−4 市内の事業者にも働きかけて民間企業として打ち水というより、ミスト シャワーやドライミストなどを玄関先などに設置を促し協力して貰うと 言う取り組みはできないものでしょうか。 5−5 ミストシャワーに限らず、現況に応じた対策を求めるという事でした。 是非宜しくお願いします。 今年の猛暑が今年限りで終わることが保証されてるなら、いざ知らず、 来年も再来年もさらに猛暑の日数も最高気温もさらに激しくこれ以上大 変な事態になってから何かを用意すると言うことではなくて、日々試行 を重ねて、低コストで有効な手段を取るべきとお訴えさせて頂いて一般 質問を終えます。 |