平成30年 6月度一般質問

議席番号31番 栗原信司でございます。発言通告書に基づきまして、
平成30年6月度定例議会における一般質問を大きく5点に亘り順次
お伺いして参ります。

梅雨入り目前の大変鬱陶しい季節となって参りました。さて、最近の
話題で個人的に強い関心をもっているものに、はやぶさ2、がありま
す。前回、はやぶさが、様々な困難を乗り越え、小惑星イトカワから
表面サンプルを持ち帰ることに成功しました。7年間60億キロの孤
独な戦いに世界中に感動を招きました。今回のはやぶさ2、はその後
継機です。4年間、使命を果たすためにひたすら飛び続け、いよいよ
目的の小惑星りゅうぐうに接近です。

今日、この瞬間にも目的に向かう挑み続けるはやぶさ2のように、市
政運営にも様々な困難はつきものですが、市民を笑顔にするという目
的のために、市長を始め執行部の皆様、明快かつ前向きな御答弁を宜
しくお願い申し上げます。。

1.広報事業の拡充策としてインスタグラム・自治体の本棚というこ
とでお伺いします。
広報事業の拡充策としては、今までも公式ホームページの作成、ツイ
ッターやフェイスブックやユーチューブなどSNSの導入を訴え、順
次、取り組んで頂いておりますが、多くの芸能人が活用することで若
者達の興味を集めているのがインスタグラムではないでしょうか。

既に取り組んで居る他市の例をみてると、写真媒体を使うことから視
覚的、直感的に魅力を発信できるものとして、効果が大きいと言われ
ております。
まずはインスタグラムに関する市の認識をお伺いします。

広報事業の二点目として自治体の本棚、これは固有名詞かも知れませ
んが名称にこだわるものではありません。街の本棚でも、春日部の本
棚でも良いのかと思うところですが、パソコンやスマホを活用した取
り組みです。
液晶画面を活用することで視覚的に市の情報を得やすくする取り組み
です。そもそものスタートは国の指針に基づき自治体クラウドなど電
子自治体の構築の推進にあるようですが、既に導入している自治体な
どでは見やすい、情報を探しやすい、理解しやすいと好評のようです
が、市としての認識を伺います。


1−2
はじめにインスタグラムを導入すべき、との観点からお伺いします。
春日部市としてはSNSなどを活用して、市の魅力発信をして頂ける
方を個人サポーターとして協力頂いておりますが、行政側の担当者と
してはインスタグラム導入にあたり、写真写りの良い、いわゆるイン
スタ映えするところなどに限界を感じていて、取り組めないのかなと
思う所です。
ご存知のようにインスタグラムのメリットは視覚的に訴えるものと言
えますので、地域のことを詳しく知る、そして感性のすぐれた若者た
ちの登用や活躍が必要ではと思う所です。そこで中学、高校生レベル
の思春期真っ最中の感性豊かなメンバーを中心に、市内小中学校にお
けるインスタクラブを立ち上げて協力を願うとか、学校におけるSN
Sやネット教育の一環、話題の一つとして取り扱うことはできないで
しょうか。


1−3
さらにインスタグラムを先行実施している市町村に学ぶといわゆるオ
リジナルのハッシュタグの活用することとしているようです。インス
タグラムに限らずハッシュタグは重宝できるものです。ハッシュタグ
の認識、活用についてお伺いします。


1−4
市としてもオリジナルのハッシュタグを作り活用しているようですが、
写真をメインとして、文章の少ないインスタグラムは、さらに複数の
ハッシュタグを活用することが重要です。不特定多数の皆様の興味や
関心を引く流行語や直接或いは間接的に春日部市を想定出来るような
ハッシュタグを上手に組み合わせることが重要かと思います。そこで、
ハッシュタグの今後の活用についてお伺いします。


1−5
春日部市のシティセールスサポーターの個人サポーターの皆様の中に
はインスタグラムでの発信も積極的に行いたいという方もおります。
会津若松市では公認キャラクターがおりますが、このキャラクターも
積極的に市の魅力発信をするべく、インスタグラムも始めたとありま
した。このような何事にも前向き積極的な取り組みで街が元気になる
と信じてます。そこで最後に改めて市のインスタグラムの導入に向け
た考えをお伺いします。


1−6
次に自治体の本棚の利活用についてお伺いしますが、市では最近、市
の広報紙をHTML版も導入しました。PDF版は今までも載せてい
たことから、やはり、使い勝手良いものにしようと言うことではない
かと思いますが、導入した経緯についてお伺いします。


1−7
広報紙と同様に見やすく、利用しやすくするべきとの観点から、自治
体の本棚との違いやメリットなどをどのようにお考えでしょうか。


1−8
いわゆる本棚の形をとることで情報を探しやすく出来ること、本をめ
くる感覚で取り扱いできることから市民に優しいサービスと思えます。
そこで、この導入にむけた考えを伺います。



2.RESASの活用で見えたものに何があるか
RESASとは、自治体がもっている様々な情報とかデータの類を地
域独自の特色を活かした地方創生やまちづくりに活用できるように国
が推進している手法の一つです。
たとえば、富山県氷見市では、人口ビジョン及びまち・ひと・しごと
創生総合戦略の策定にあたり、RESASの人口移動のデータを活用
しながら、他のデータと組み合わせた独自の推計によって「ライフス
テージごとの人口移動」を作成し、その上で、市民の希望をかなえ、
持続可能な社会にする観点から、ライフステージごとの人口減少対策
の方向性を定めた「15の観点」を設定し、施策を実行中とお聞きし
ました。
このRESASについては、春日部市でも平成27年度から活用して
いると伺っておりますが、そもそもRESASとはどういうシステム
であり、その必要性についてどう考えているのか、お伺いします。


2−2
本年2月にこのシステムの活用について国から担当者が来て、深谷市
において様々な説明があったようで、参加者からは政策立案や課題の
分析を目に見える形で分析がしやすいなどの意見などがあったとお聞
きしましたが、春日部市としてはどのように活用できると考えている
のか、お伺いします。


2−3
地域の課題が見えてきて、その解決へ向けた活用を考えてるとの事で
すが、冒頭申し上げましたが、春日部市では27年から導入しており
ますので既に3年が経過しようとするところです。研修や活用実績に
ついてお伺いします。


2−4
最近ではビッグデータの活用が取り沙汰されるところから、春日部市
としても効果的な運用が望まれますが、今後の活用についてどう考え
ているのかお伺いします。


2−5
この問題の最後は要望とさせて頂きますが、RESASのサイトでは
マンガ形式により中高校生などを巻き込んだ運動論を展開しています
し、また、既に春日部市としても、RESASを活用するための職員
研修は行っているようですが、もっと市民を巻き込んだ研修をしたり、
RESASアプリコンテストの開催など、春日部市のビッグデータの
活用と共に、もっと市民を巻き込んだ展開になるよう要望します。



3.放課後児童クラブの無料化
少子化対策、人口減少対策は急務の課題であり、定例会のたびに議員
各位からも少子化を食い止めるべき様々な提案が想起され、それに対
して、市長も総合的な見地、大局的な観点から検討したいと常々答弁
されております。
国としても、少子化対策は真剣です。当初来年度は一部実施、再来年
に完全実施としてきた幼児教育の無償化対策を明年の秋に前倒しして
実施するための方針を決めたとありました。このタイミングにあわせ
て、春日部市としても放課後児童クラブでの保育料を同様に無償化で
きないものかとの声がこちらによせられました。そこでまず始めに、
春日部市内の放課後児童クラブで預かっている児童数、児童クラブ運
営に関する経費、国、県、市及び利用者の負担割合などについてお伺
いします。


3−2
先ほどの答弁で利用料の保護者負担は37%、市の負担が27%とい
うことでした。合わせると64%ということになり、予算ベースで2
億4000万円を超えてしまうようです。さすがに財源を考えると、
全額を市の負担でなんとかして欲しいと言い辛いところではあります
が、国も子育て支援に益々力を入れておりますので、ここは踏ん張り
所でしょうか。
さて、桐生市など他の自治体では、保育料の減免制度が拡充されてい
るようですが、本市ではどのような対応を行っているのかお伺いしま
す。


3−3
小山市などでは、ひとり親家庭に対する助成を行っております。たと
えば当初の国の幼児教育の無償化策と同様に、まずは対象範囲を限定
して無償化を進めるという考えもあるのではないでしょうか。放課後
児童クラブの無償化に関する市の考えをお伺いします。


3−4
この問題、最後は要望とさせて頂きますが、答弁でも全国知事会でも
同じような要望が国に提出されてるということでした。春日部市とし
ても、他市に先駆けて、放課後児童クラブの利用料の無償化に向けて
舵を切って頂き、少子化対策の進んでいる春日部としてアピールでき
るよう、対策を取って頂くことを強く要望して、次の質問に移ります。



4.改正バリアフリー法に対する市の対応について
先日、バリアフリー法が改正になりました。この法律の元になったも
のは平成12年に制定された交通バリアフリー法です。これは、正式
名称を高齢者・障害者移動円滑化法といいまして、公共交通の事業者
が駅などを新設したり,大規模な改良をする際に,エレベーター,エ
スカレーターの設置などを義務づけたものです。その後、さらに平成
18年にハートビル法と一体化されてバリアフリー新法となりました。
ここでも駅構内の段差解消や鉄道車両の車いすスペース確保、内方線
付き点状ブロック設置を推進するなど、公明党としては、国会質疑な
どを繰返して、駅構内や車両のバリアフリー化を訴え、強力に後押し
してきたところです。
さて、今回の法律改正は目前に迫った東京オリンピックを成功裏に終
えるために更なる改正をめざしたものと理解するところですが、市と
しては、今回の改正点について、概要はどんなものか、内容について
どう捉えているのか、お伺いします。


4−2
今回の改正点の中で特に注目するべきは、バリアフリー化に向けた「
マスタープラン」の策定を市町村に求めている点であるといえます。
そこで、現場の自治体に求められてるマスタープランの考え方、これ
までの駅構内や車両のバリアフリー化、また今後の取り組みについて
お伺いします。


4−3
バリアフリーのまちづくりを進める上での課題が、例えば、駅や公共
施設はバリアフリー化されても、その両者をつなぐ歩道には「点字ブ
ロックがない」「幅が狭く車いすと人がすれ違うことができない」と
いう状態が多く、移動が困難という点が上げられます。そこで、マス
タープランを作成し、現場での重点地域を設定し、一体的にバリアフ
リー化を実施する方針を示すものと理解できます。では、マスタープ
ラン作成段階から、事業を実施する際の課題にはどういう事があるの
か、お伺いします。


4−4
この質問も最後は要望とさせて頂きますが、先の衆院における参考人
質疑で、障がい者団体の代表は「全ての自治体でマスタープランが作
られればバリアフリーが進む」と評価していることからも、市として
も国や県と連携をはかり、着実な事業となるよう要望します。



5.藤テラスについて
藤まつりの前後の日程で、藤テラスが開催されました。派手さはない
もののそれなりに活気もあり面白い試みだなと感じたところです。そ
こで、先ず始めにこの事業を実施するにあたり、そもそも何故こうい
う取り組みが始まったのか、その目的や経緯、事業概要についてお伺
いして、1回目の質問とさせて頂きます。


5−2
開催中、終了後、地域住民、参加者の皆様から何かご意見など反応の
ようなものはいかがだったでしょうか。


5−3
私のもとには、沿道のマンションの住民の皆様から、いくつか苦情が
届きました。一つにはそもそも現場住民への説明が遅い、また、ガー
ドマンというか、交通整理人のような人がいるが役に立たない、その
他にも話し声による騒音、マンションの入口まで来て好き放題に座り
込む、苦情をいえば逆ギレする、等々のようです。そこで、折角の新
しい取り組みなので今後は苦情が減るような対策を講じるべきと思う
所と思いますがいかがでしょうか。


5−4
地域に配られたチラシには「藤テラス実行委員会」とだけ記載されて
いて、どこに問い合わせをすればいいのか、せめて問い合わせ先のメ
ールアドレスなり、連絡先の電話番号なり記載してはいかがでしょう
か。こういう新しい取り組みには最初は神経を使って欲しかったなと、
思いました。そこで次回へ繋げる意味からも、中心者、参加者、地域
住民などへのアンケートを行ってみたらいかがでしょうか。


5−5
各種答弁を頂きました。最後は要望とさせて頂きます。本日は5項目
に亘り、地域住民の声を代弁して参りました。行政の真ん中に市民が
いるべきとの観点からさまざまお訴えして参りましたが、要は市民の
皆様に喜ばれる市政運営であって欲しいと言うことです。
市民の皆様が元気になり、今よりももっと誇りをもてる春日部になる
ことが全てと思いますので、その為に市長を先頭に職員の皆様が一丸
となって知恵を尽くす努力を惜しみなく継続して頂くことを要望して
一般質問を終えます。