平成29年6月度 定例議会 一般質問

議席番号31番 栗原信司でございます。
平成29年9月度定例議会、市政に関する一般質問を発言通告書に基づ
き、順次行って参ります。

冒頭一言だけ余計な話をしてしまいますが、情報通信研究機構による昨
日の報道では、一昨日の9月6日午後6時とごろと午後9時頃に、太陽
の表面で大規模な爆発現象、いわゆる「太陽フレア」が起きたとありま
した。爆発規模としては10年ぶりとも言える最大級とのことです。

人体への影響はないとのことですが、爆発によって噴出したガスが地球
に到達して、地表の地磁気にぶつかると、磁気が乱れ電子機器に影響が
出て、停電、通信障害、GPS信号に誤差が出るなどの影響が想定され
るようです。

報道では、9月8日の午後3時頃に地球に到達と言うことですから、9
月8日ちょうど今日この時間が影響が出る時間のようです。そこで、市
長を始め執行部の皆様は太陽のフレアに負けない超前向きな答弁を宜し
くお願い申し上げます。


1点目に.電気自動車を計画的に導入すべき、ということで取り上げさ
せて頂きます。電気自動車に関しては平成22年3月にカーシェアリン
グに関連して取り上げさせて頂き、その後、平成24年には中川議員か
ら電気自動車に関連してEV用の充電スポットを市役所の敷地内に設置
すべきと訴え、市としては平成27年度に電気自動車の導入に合わせて、
急速充電器を設置して頂きました。

さて、今回、改めて取り上げさせて頂いたのは、最近のマスコミ報道で、
たとえば、フランスでは7月6日、2040年までにガソリン車やディ
ーゼル車の販売を禁止するとの報道や、また、イギリスでは7月26日、
2040年からガソリン車とディーゼル車の新規販売を禁止するとの報
道をみたことによります。

さて、翻って、当市議会の議事録を確認しましたところ、電気自動車や
ハイブリッド自動車に関する質問に対し、計画性を持って導入するとか、
新車購入時には検討するとの答弁がありましたのでまずは、電気自動車
の導入実績、他市の状況についてお伺いします。


1−2 EV
現時点では、一昨年試行的に導入したEV車がたった2台ということで
した。10年前の答弁では、前向きな検討課題にするような答弁でした
ので、もう少し計画的に導入できたのではと思うところですが、台数が
増えなかった原因はなにかあったのでしょうか。


1−3 EV
電気自動車は環境問題に適したものとの認識はあったものの、購入価格
などの理由で控えてしまったと理解しました。しかし、たとえばお隣の
さいたま市はリース契約の方式により、現在85台の電気自動車を所有
しております。さいたま市は人口128万人、春日部市は23万人と、
実に5.5倍の人口差となります。85台を5.5で割り算すれば15
台強となります。単純計算で比較してはいけないところですが、せめて
10台程度は所有できないものでしょうか。わずか2台では環境問題に
対する意識が低いのではないか、と言われかねません。

そこで、イギリスやフランスなどが将来展望として2030年とか20
40年という長期目標を立て、環境問題に対するアピールをしたように、
市として環境問題に取り組む姿をアピールするべきと思いますが、今後
の導入計画についてお伺いします。


1−4 EV
話変わりまして、市民が電気自動車を購入する際の補助金についてお伺
いします。今の答弁で費用対効果なども考えリース契約が良いのか購入
して長く使った方がいいのか悩み続けているということは要は一台当た
りの導入コストが高いゆえかなと思います。

春日部市として高い物は、市民にとっても高いと言えます。そこでお隣
の杉戸町など電気自動車等導入費補助金などの施策を打ち出している市
町村が増えてきたようです。そこで、市民が購入する際の補助金導入に
関する市の考えをお伺いします。


1−5 EV
車両価格自体が低廉になってきたこともあり、市としては今は検討にも
値しないような少々冷たい答弁です。では、せめて、電気自動車を充電
する充電器を増やすべきではないかと思いますが、市では一昨年本庁舎
に急速充電を設置しておりますので、その使用実績についてお伺いしま
す。


1−6 EV
利用実績としては好調のようです。車両の購入に補助金を出す気がない
のであれば、せめて市内の公共施設の充電器を増やすべきと思いますが
いかがでしょうか。


1−7 EV
急速充電器は今後の社会動向を見極め要望があれば対応すると言うこと
でした。また、電気自動車につきましても、欧州の先進国家を参考に、
春日部らしい目標設定を検討し、計画策定に入って頂けるようなので、
最後は要望と致します。

イギリス、フランスなどのように環境問題に関して強い意識をもち、首
相或いは大臣自らがリーダーシップを発揮し、環境問題重視への舵をと
り、世界に発信したという事実が大事なのだと。日本或いは春日部と同
様、それぞれの国にも、財源その他の課題はあるはずなのに、それでも、
将来の為に大きく方向転換を宣言したという事実が大事です。我が街春
日部も、小さな地方都市が発信する小さな宣言かもしれませんが、環境
重視の春日部という大きなアピールになると確信します。可能な限り、
一日もはやく、全国さきがけの取り組みを実現できますよう要望して次
の質問に移ります。



2点目に.こども図書館・えほん図書館などでこども支援策の拡充をと
いうことでお伺いします。

先日、富山市のとやまこどもプラザを会派として視察して参りました。
富山駅前という好立地に、こども図書館をはじめ、子育て支援センター、
ファミリサポートセンター、こどもひろば、言葉の発達支援室、大人の
図書館などが一つのフロアーに併設されておりました。目からうろこの
大変に参考になる取り組みでありました。

子ども目線であることはいうまでもありませんが、大人のための子育て
支援の専門書を子ども図書館内に配置し、専門性と機能性も兼ね備える
など、親子で充分に楽しめる空間になっておりました。

駅前の好立地を活かした民間の建物を活用したすばらしい取り組みでし
た。そこで、子育て支援を重要視している春日部としてはこう言う事業
はおおいに参考にすべきと思い取り上げました。

そこで先ず始めに、子ども図書館、えほん図書館の機能についてどう思
うか、また県内の状況についてはどうか、お伺いします。


2−2 こども
とやまこどもプラザでは、赤ちゃん絵本コーナー、児童図書コーナー、
まんがコーナーなど世代別の子ども達が楽しく読書できる施設です。大
人達は隣接して設置されてる大人向けの普通の図書館を利用したり、子
連れで、こども図書館の育児書コーナーで育児について学びつつ、子ど
も達を見守ることができる施設です。育児書、専門書、そして子育て支
援に関する相談室まで併設され、文字を追ってわからない部分はアドバ
イザーにその場で意見を求め、相談出来るものです。これは大きな長所
だなと思いました。同じような施設が春日部にも出来ないものか、と思
いつつ、まずは春日部に設置されてる3つの図書館のスペース、児童書
の蔵書数などについてお伺いします。


2−3 こども
富山市のこども図書館は、本棚一つをとっても、対象となる子どもの目
線で、年代別に高さが設定されるなど、明るいデザインでしかも機能的
で、その伸び伸びとした環境だけでも充分に素晴らしいと思えるのに、
さらに様々な事業を展開しておりました。

春日部も子育て日本一を目指し様々な事業を展開しておりますが、残念
ながらこども専門の図書館はありません。しかし、春日部の図書館は、
指定管理者に移行することで、子ども向けの事業を展開しているとお聞
きしました。その内容についてお伺いします。


2−4 こども
答弁では公明党市議団の提案を受け入れて頂き、セカンドブック事業や
図書館通帳など、春日部らしい子ども目線の取り組みに自画自賛したい
ところです。さて、答弁の他にも、将来の子ども達の為にさらなるイベ
ントなどを企画しているともお聞きしましたので今後の取り組みについ
てお伺いします。


2−5 こども
子ども第一に智恵と工夫を微に入り細に入り考えてくれる指定管理者と
してのスケールメリットを最大限に活用とのことでした。さてそれはそ
れとして評価はするものの、とにもかくにも視察させて頂いたとやまこ
どもプラザは駅前の一等地にあったこと自体が町を挙げて子ども達を大
事にしてる印象がありました。そのインパクトがとても大きくて、春日
部市も是非未来を担う子ども達を大切にして欲しいと思いました。

この件につきましては最後は要望と致しますが、例えば、鉄道高架事業
が進むことで新駅に生まれ変わる春日部駅構内に、子ども図書館を設置
するように東武鉄道に働きかけるとか、まもなく始まる新庁舎の建てか
えに合わせて複合施設として設置するなど、春日部市は子育てを全力で
支援しますというアピールに繋げてほしいと思います。是非、こども図
書館、えほん図書館等をふくむ子育てに関する事業をワンストップで対
応可能な複合施設として、しかも親子で利用しやすいものとして検討し
て頂きますことを強く要望し、次の質問に移ります。



3点目に.市民憲章を新しく制定すべきでは、ということで取り上げさ
せて頂きました。
市民憲章は、市民の日常生活の道標的な意味合いが強いものと理解する
ところです。法的拘束力はなく、総合振興計画の監査役と言われて居る
ようです。現場の行政マンと、政策などに精通したプロにより制定され
た総合振興計画は、その内容が広範囲かつ専門的になる部分が多いこと
から、そこで、その集約というか、目的、目指すものを簡単、わかりや
すい言葉で地域を表現するものとして制定されるようです。

春日部市では、合併前には市民憲章は存在しておりましたが、合併後は
新たに制定すると決められたものの、未だに市民憲章を検討した様子が
見えないことから今回取り上げさせて頂きました。

一回目としては、市民憲章に対する認識と、市民憲章が制定されなかっ
た理由、また他市における制定や見直しのタイミング、取り組み方につ
いてお伺いします。


3−2 憲章
市民憲章について、ネットなどで調べてみると自治体によっても目的と
かアプローチの仕方は様々あるものの、共通してることは、いずれにし
もて、表現は優しいものが多いこと、地域の特徴を表現してること、市
民とともに、という表現になってることだと思うところです。市民に過
大な負担を要求せず、誰からも親しみやすく理解され、利害や主張を超
えて共感できるという所でしょうか。それゆえ、多くの市民が自然に行
政に対して新たな参加意欲を喚起する手段となっているようだと思いま
す。

そこで2回目としてお伺いしたいのは、春日部には現時点では市民憲章
がありませんが、やはり可能な限り早急に制定すべきと思いますが、市
民憲章の制定に向けた取り組み方について伺います。


3−3 憲章
市民と心を合わせてより良いものを作りたいと思う所ですが、今までも
思うだけで合併後あっという間に5年10年が過ぎました。では具体的
に市民憲章の制定はいつ頃になるのかお伺いします。


3−4 憲章
個人的には第2次総合振興計画に合わせて制定すべきと思いますが、今
からでは間に合わないかと思いますので、せめて総合振興計画が策定さ
れ次第、直ちに取りかかり、新年度中の策定すべきと要望するところで
す。

さて、市民憲章は市民生活の指標というか道標的な意味合いが強いもの
であるが故に、市民の行動を制約すること無く、上手に活用することに
よって、市民の皆様の意識を高めることができるものと思います。たと
えば石巻市では市民憲章の日、として設定し市民への周知と理解を深め
る日としています。広報紙やHPへの記載は当然、市内のイベントでも
参加者と唱和するなど様々な取り組みを実施し、市民との一体感を作り
上げることに取り組んでおります。春日部として市民憲章の活用の仕方
について検討してることはありますか。


3−5 憲章
市長にお伺いします。今回市民憲章を取り上げたのは、冒頭に申し上げ
たように、新市合併10年をこえ、新しい総合振興計画を策定するこの
タイミングこそが一番相応しいと思っているからこその提案です。恐ら
く、このタイミングを逃せば、市民から機運が盛り上がるなんてことは
金輪際あり得ないのではないでしょうか。市長が提案し、市民の意見を
聞いて、議会で承認という当たり前ともいえる流れの中で、市民と行政
が一体となり、市民憲章を制定すべきと思いますが、市長としての市民
憲章に対するご意見を伺いたいと思います。


3−6 憲章
一日も早く作業に取りかかり、第2次総合振興計画に記載されることを
望むところですが、それはさすがに無理かなと思います。そこで、せめ
て「春日部市の歌・心の空」のような心に残る爽やかな市民憲章が制定
出来ますよう要望して、次の質問に移ります。



4点目に.冠水対策についてお伺いします。
先日、気象庁より、1時間に50ミリ以上の大雨が降る頻度が、197
0〜80年代に比べ3割程度増えていると、発表されました。気象庁の
統計では、降水量が1時間に50ミリ以上だった回数はアメダス千地点
あたり、76〜85年の10年間は年平均で173.8回だったものが、
2007〜16年は年平均で232.1回と実に33.5%もの増加し
たとのことでした。

これらの発表を待つことなく、春日部市においてもここ10年以上、ゲ
リラ豪雨などによる冠水被害が多発しており、毎日のように報道されて
いる冠水被害などは他人事ではありません。さて、春日部市では市内の
床下・床上の浸水対策、道路冠水対策として、100mm安心プランに
全力投球をしてるとありました。しかし、今年7月の大雨では、道路冠
水や、床下浸水などの被害も出ております。被災される市民の皆様から
は、理屈はどうでもいいからとにかく早く対策をとって欲しいとのこと
でありました。

大雨の度に、玄関先までヒタヒタと押し寄せる水面に眠れない日々を何
度も過ごしてるわけです。先日の大雨に関する被害状況の答弁で確認で
きましたが、驚くばかりの被害状況です。何とかならないものでしょう
か。

そこで、改めてお聞き致しますが、今までの被害状況の中でも、被害が
集中しているところ、繰返し被害に遭う地域などはどこなのか近年の被
害状況からお伺いします。


4−2 冠水
市として把握する中で被害が多発している地域を改めて確認できました。
では、こう言う多発地域に対して市としてはどのような取り組みをされ
てきたのでしょうか。


4−3 冠水
浸水被害、道路冠水は複数の地域にまたがっていることから、一つの地
域に限定することなく、様々な対策をとられているようですが、特に緑
町3丁目、1丁目地区では、冠水対策としての工事を数年にかけて実施
してきました。そこで、この工事に関する概要を改めてお伺いします。


4−4 冠水
工事の概要は理解できました。しかし本年7月の大雨では床上浸水まで
の被害とはならなかったようですが、やはり大変な状況でした。そこで、
こう言う冠水対策をとったものの被害が続く地域への今後の対策につい
てお伺いします。


4−5 冠水
この問題、最後は要望と致します。年々脅威を増す自然災害相手の対策
ですので、これで100%ということはあり得ないかも知れませんし、
対象範囲も確定できるもので無いことから対策に苦慮しているのも理解
はできますが、今までも苦しみ、そして、これからも雨が降る度に不安
にかられる市民の苦しみを一刻も早く取り除けるよう、国や県に働きか
けて頂けますよう、要望して一般質問を終えます。