平成29年3月度 定例議会 一般質問

議席番号31番 栗原信司でございます。
平成29年3月度定例議会市政に関する一般質問を発言通告書に基づ
きまして大きく5点にわたり、順次お伺いして参ります。桃の節句も
過ぎ、ようやく春らしくなってきましたが、あちらこちらで花粉症に
悩む方が激増してきました。執行部の皆様は花粉を吹き飛ばす明快な
御答弁を宜しくお願い申し上げます。

さて、みなさま、3月8日、今日この日は何の日かご存知でしょうか。
実はエスカレーターの日です。そこで、エスカレーターに機能が似て
いるエレベーターの問題から始めたいと思います。

1.ということで、はじめに内谷陸橋などにエレベーターの設置と言
うことで取り上げさせて頂きます。

子育て支援、高齢者支援との観点より、かねてより東武線第124号
踏切、春日部駅、富士見町地下道、内谷陸橋、南コミセンと春日部幼
稚園の間にエレベーターの設置をすべきと訴え続けておりますが、と
くに春日部駅付近連続立体交差事業の恩恵が少ないと思われる地域に
おける利便性の向上、バリアフリー対策は鉄道高架事業の進捗のある
なしに関わらず必要ではないかと訴えてきました。

しかし、午前中のやりとりの中に富士見町地下道にエレベーターを設
置することを検討するような一歩前進の答弁を耳にしました。

初当選以来、地域要望で一番大きかったことの一つが実現できそうな
雰囲気が見えてきたと嬉しく思うところです。

さて、春日部市は今までも春日部駅付近連続立体交差事業の早期実現
により東西分断をなくすと言う事に全力をあげて取り組んで来たとこ
ろですが、事業認可に必要とされた東武鉄道による新たな計画案も昨
年末に提示され、いよいよ大きく動き始めたと思う所です。

そこで改めて、市としての春日部駅付近の東西分断化解消に向けての
認識や現実に連続立体化交差事業の完成までは何年ぐらいかかるとみ
ているのかお伺いします。


1−2 先月末の知事答弁
種々御答弁を頂きました。
はじめにエレベーター問題ですが、先月末、県議会において公明党権
守県議の一般質問に答える形で、上田知事より、東武鉄道の新しい計
画案が出たことを受けて、春日部駅付近連続立体化高架事業がいよい
よスタートラインに立つことが出来た、とありました。

しかし、知事の答弁にもあるようにやっとスタートラインですし、先
ほどの部長答弁にありましたように完成までは工事期間だけでも10
年、工事に入るまでの諸作業を含めると15年か20年というところ
ではないでしょうか。

また、富士見町地下道にエレベーターが設置できたとしても、現実に
距離的な問題なども考慮すると少子化対策、高齢者対策としては少々
辛いものがあります。命を守る取り組みとして、安全かつ円滑な東西
通行のためには、さらなる対策が必要ではないでしょうか。

富士見町地下道より南側、粕壁小学校や春日部幼稚園、三愛保育園や
あおぞら保育園など、大勢のちびっ子達が行き来する地域の対策と、
同様に、真夏のいきいきクラブ連合会のイベント、残暑厳しい中での
敬老会などは東口の市民文化会館での開催です。反面、医療センター、
市役所は西口です。これら東西の行き来を高齢者の皆様が大汗をかき
ながら通行しているのを見るにつけ内谷陸橋にエレベーターは必須と
思います。

また南コミセンから第95号踏切や第120号踏切を跨ぐような連絡
通路の設置、そしてそこにもエレベーターを設置して欲しいです。

ちびっ子や高齢者の命を守る対策、バリアフリー対策としてお伺いし
ます。

1−3 地域商工業発展の対策として
まだ時期尚早でしょうか。では、同様に、地域商工業発展と言う観点
ではいかがでしょうか。駅周辺に限らず地域商工業の発展、活性化の
ためには、春日部駅構内の試行的な通行と富士見町地下道のバリアフ
リー化だけでなく、さらに英断を下し、内谷陸橋付近の再整備的なイ
メージのもとに対策が必要ではないでしょうか。


1−4 要望
同情を誘うわけではありませんが、市長を始め、執行部の皆様も、お
身内やお知り合いの方の中に高齢の方、小さな赤ちゃんを抱えるご家
族やお友達がいらっしゃることと思います。また高齢になった市民の
皆様の中には気持ちは元気でも、現実には足が弱ってしまい、僅か1
00mを歩くのに10分も20分もかかる方が沢山おられます。

そのような方が内谷陸橋を越えるのは想像するだけでも辛いものがあ
ります。何度も申し上げますが、大池通りを南コミセン辺りから内谷
陸橋を越えて富士見町地下道まで歩かせるのも酷です。また南コミセ
ンから春日部幼稚園方面に向かう市道には二つの踏切があります。

そのうちの一つはアーバンパークラインです。近い将来に複線となる
と思われます。今でも、二つの踏切に囲まれて難儀をしてる地域住民
の皆様やちびっ子たち、高齢者達のことを思えば、富士見町地下道だ
けではなくて、内谷陸橋、南コミセンから粕壁幼稚園に挟まれた二つ
の踏切を跨がるイメージで連絡通路を設置し、そこにはエレベーター
を設置すべきと思う所です。是非宜しく前向きなご検討をお願いしま
す。



2.2点目に仮想通貨への対応について取り上げさせて頂きます。
仮想通貨に関して思い起こすのは1999年、議員になり立ての頃、
何度もIT問題を取り上げ、行政として対応を検討すべきとお訴えし
ていた時のことです。

携帯電話、パソコン、インターネットというものが言葉だけが専攻し
て、職員の中でも新しいモノが好きな方としか話があわず、一般質問
で取り上げる度に、当時の執行部の皆様は、首をひねり、こちらの言
いたいことを理解できず、対話の難しさを実感していた頃の懐かしい
感覚が蘇ります。

当時は職員の皆様もメールとか、アドレスとかこういうものも一部の
人が私的なものとして触れてる程度で、公的な部分では危険というか、
市民権がありませんでした。今となってはスマホなくしては一日が過
ごせないほどに普及をしております。

前触れが長くなりましたが、同様に仮想通貨というものは国際的には
早くも流通し始めておりますが、国内的にはやっと産声をあげたぐら
いで、世の中にそういうものがあるらしいというレベルの意識感覚で
はないでしょうか。

日本は、現金主義と言うのでしょうか、紙幣でもコインでも現物を見
ないと貨幣的な価値を信じては貰えない文化のようです。

でも、現実には電子マネーなどにより、財布、現金を持ち歩かなくて
も、物を買ったり飲んだり、電車やバスに乗ったり、高速道路を使え
る時代に入っております。

さてそこで、はじめに市としては仮想通貨に対してどのような認識を
お持ちなのか、お伺いします。


2−2 仮想通貨の課題
日本においては、仮想通貨の一つのビットコインが2014年に問題
が発生したことを受けて大きくマスコミに取り上げられ、その結果と
して、一般論としてはビットコインを初めとする仮想通貨は危険であ
るという偏った認識が広がってしまったようです。

しかし現実には国際的には利用者は増加の一途をたどることから、国
としても法改正に乗り出し、扱える業者の制限などを取り決めたるな
ど、やっと動き始めたところかなと言えると思います。その一方で2
020年には東京オリンピックが間近に迫る中、仮想通貨を使い慣れ
た外人が日本を訪れてくるのも想像に難くなく、その対応が危惧され
ます。

目に見えない物の対策、理解できないものの準備としては、昔も経験
者や業界の方を招いてパソコン教室やインターネット教室などを開催
したように、仮想通貨に関するメリットデメリットなど学ぶ機会をつ
くるべきと思いますが、いかがでしょうか。


2−3 職員研修
メリットもあるがデメリットもありそうだけど、まだまだ把握し切れ
ていないように思えます。そこで、今後、予想される仮想通貨の展開
を想定すると予め職員の皆様の中で、理解が早いと思われるメンバー
を選考して頂いて、仮想通貨に関する講習会などに参加させて研修を
受けさせたりするなど、その準備を始める仕組みを作ることも考えて
良いのかなと思いますがいかがでしょうか。


2−4 地域振興の起爆剤
機会を捉えて研修も考慮して頂けるとの事ですので、その効果を期待
したいと思います。
さて、関連して、ネットで調べてみたら、今年の1月現在で仮想通貨
の代表とも言えるビットコインが使えるお店が全国では既に23都道
府県の136店舗ほどありました。ビットコインを生活の基盤にして
いる人は埼玉、春日部には来ない可能性があるということになってし
まいます。元気な街、他市の住民から選ばれる町春日部にするために
は地域商工業団体との連携が大事かなと思う所でありますので、こう
いった取り組みを始めるのはいかがでしょうか。


2−5 要望
必要に応じて、商工業団体との調整、連携も視野に頂けるとの事なの
で最後は要望と致します。
ビットコインに代表される仮想通貨に関しては色々な取り組みが想定
されると思う所ですが、具体的には、平成26年に大山議員から、直
近では昨年、武議員からクラウド・ファンディングについて取り上げ
ておりますので、詳細な説明はさておき、たとえば、市内の事業者と
ともに第6次産業を立ち上げる際の資金集めにクラウド・ファンディ
ングの活用がありますが、その財源の一つに世界共通の通貨ともいえ
る仮想通貨を導入するなどを是非とも検討課題にして頂き、地域商店
街、商工会議所などと連携を図り、春日部市の活性にも繋げて頂くよ
うに要望いたします。



3.プレミアムフライデー
プレミアムフライデーは地域経済の起爆剤として導入された新たな試
みです。その影響とか恩恵を受けるのは日本全体として6.5%以上
の皆様であり、その経済効果は6000億円とも7000億円とも推
計されております。

問題は定着させられるかどうかです。先日もマスコミが2月24日に
初めて実施されたプレミアムフライデーの様子を取り上げておりまし
たが、まだまだ第一回目と言うことで賛否は分かれているようでした。

しかし、この取り組みは経済効果だけではなくて、仕事と生活の調和
(ワーク・ライフ・バランス)を目指します。仕事は、暮らしを支え
る基本ですが、一方では、家事・育児なども欠かすことができない生
活の基本であり、この両面の充実があってこそ、人生の生きがいや喜
びは倍増します。

現代社会にあっては仕事に追われ、仕事と子育てや介護との両立に悩
むなど、仕事と生活の間で悩みを抱える人が急増しており、社会の活
力の低下、それに関連して少子化・人口減少という連鎖反応ともいえ
る事態に繋がってきております。そこでこれを解決する取組が、ワー
ク・ライフ・バランスの実現です。

つまり、プレミアムフライデー事業は経済効果を押し上げる側面と共
に、ワーク・ライフ・バランスの実現を目指すという側面もあると言
われております。
そこで、はじめにプレミアムフライデーについての認識についてお伺
いします。


3−2 他市の状況
答弁では、第一回目としてはその効果は未知数であり、検証の段階と
のことでした。また、国や他市の動向を検証したいとのことでしたが、
現実に県内他市の動向、その他の地域ではいかがだったでしょうか。
全国的には富山県氷見市などの取り組みが紹介されておりましたが、
どのような取り組みだったのか、春日部市として参考になる部分はあ
ったのでしょうか、合わせてお伺いします。


3−3 春日部市としての取り組みは
地域においてもまだまだ試行錯誤、検討中のようですが、氷見市や上
尾市のように観点を変えて取り組む事も大事かなと思う所ですが、春
日部市としてプレミアムフライデーを導入する場合、窓口の開庁時間
や、職員体制など行政サービスの低下を招くわけにも行きませんので、
一定の配慮が必要かと思いますが、ワークライフバランスを念頭に、
導入にむけた懸案事項などお伺いします。


3−4 地域経済の活性化として
部門別の公平性、市民サービスの低下に繋がらないよう検討するとの
ことです。まさにその通りと思います。その上でこのチャンスと行か
せる方向で検討して欲しいと思います。

次に、この政策は官民協同で成り立つ事業です。かつて、地域商品券
やプレミアム付き商品券が発行されたときにも、各商店街や地域一丸
となった取り組みを行った地域、波及効果を狙いアイデアを結集させ
た地域と、そうでないところでは結果に差が出たと思う所です。まず
は行政主体が力を発揮すべき、音頭を取るべきと思いますが、いかが
でしょうか。

地域経済の起爆剤となるような地域活性化施策となるような取り組み
として、このプレミアムフライデー事業を今後どのように活用して、
現場に展開していくのかお伺いします。


3−5 導入に向け要望
さて、2月の初回のプレミアムフライデーは旗振り役の経済産業省も
現実には3時に退庁した人は居なかったとマスコミ報道がありました。
実際、今から第2回目、3月のプレミアムフライデーは今度は年度末
にもあたりますので、ここをスタートとしないで、4月のふじ祭りな
どにターゲットを絞り市長を先頭に親善大使の皆様にも総動員を図る
などして、盛大にキックオフイベントを開くことが大きな効果を発揮
するように思うところです。市民の認識を変え、気持ちを一つにする
意味でもイベントを立ち上げ、盛大に官民合同のキックオフ事業を展
開するなど、官民挙げて、地域経済が元気になるような取り組みを要
望します。



4.4点目に法人カードの導入について、昨年に引き続き取り上げさ
せて頂きます。その時は、先行事例も少なく時期尚早ということで、
検討課題としたいとのことでした。さて、検討結果についてどうだっ
たのかお伺いします。


4−2 埼玉県の試行結果
只今の答弁で、埼玉県としても導入に向けて試行し、様々課題のよう
なものが見えてきたと答弁がありましたが、その結果はどうだったの
でしょうか。


4−3 今後の導入
残念ながら埼玉としても現実の壁に直面し導入は現時点では見送られ
てしまったようですが、埼玉県とは全く規模の違う春日部だからでき
る事もあるのではないかなと思います。管理方法などの課題がある反
面、部署別の送金体制などを管理しやすく出来るなどメリットも多い
とお伺いしております。

現実に高速道路などで使うETCカードはその代表例かなと。カード
自体はいわゆる個人向けのクレジットカードのような機能はないもの
の、現金なしで高速道路などを通行できるわけです。個人向けの個別
のプラスチックカードでは不正使用の心配も懸念されるかと思います
が、番号のみを振り当てて使い途の管理、支払の管理を明確に出来る
ものでありますので、まずは試行できそうな部門を選別し、試行して
みるというのはいかがでしょうか。今後の導入に向けた考えをお伺い
します。


4−4 要望
現時点では出来ることから取り組んでいくが、法人カードの使い方が
もう少し柔軟に運用できるような法整備が進むことと、行政としての
使う側にも柔軟な発想が求められるようで、現実には思ったようには
進まないものだと理解しました。
電気料金などは大口ということでカードの活用よりも効果的な契約だ
ったりするのは理解できますが、コピー用紙などの膨大な消耗品など
をカード支払でポイントがたまるような仕組みを活用できれば市民の
皆様から頂く貴重な税金を無駄なく有効に使えるわけですから、国や
県とも良く良く相談して頂き、法人カードを有効活用すべきではない
かと要望します。



5.5点目に路面下空洞調査を再度取り上げさせて頂きました。
マイクロ波やレーダーなどを使う事で走行しながら路面下の空洞につ
いて調査できる探査車を使い、大きな陥没事故などが起きる前に未然
に防ぐ取り組みが必要ではないかとお訴えしたのが平成26年9月の
ことでした。その時には近隣他市の先進事例などを参考に検討します
との答弁でしたので、その検討結果はどうなったのだろうかと思って
いた矢先に、昨年11月8日、福岡市で大規模道路陥没が発生しまし
た。

また直近では先月17日ロサンゼルスでは死者がでる大惨事になりま
した。特に福岡での陥没事故は事前に原因がある程度予想できたとの
意見もあるようですから未然に防げたかもしれません。

しかしロサンゼルスをはじめ、世界各国で起きてる陥没事故や、国内
でも大小様々な陥没事故が起きておりますが、未然に防げるものは防
ぎたいものです。

さて、そんなことを考えていたところ、実は本日、春日部市では、国
の補助制度を活用し、路面下の空洞調査を行うと伺いました。調査の
結果、何事もないことを期待しますが、現実にはこの調査方法によっ
て、都内を始め国内各地でも未然に大災害を防ぐことができた地域も
多いようです。

そこで、改めて路面下空洞調査に関する市の考えについてお伺いしま
す。


5−2 市の考え方
答弁では路面下に関する空洞の調査方法としては、他の探査手法と比
較して有効であると思われるとのことでしたが、人間の健康診断も毎
年行うことから、1度だけ調査してもう安心と言うことではないし、
いわんや今回は市内の道路の総延長は往復で2000kmを越えると
お聞きしておりますが、今回の実施は僅かに8km程度のようです。
それでも実施をされると言うことは大変素晴らしいと評価できます。

そこで、大きな事故を未然に防ぐためにも、人通りの多いところ、車
の通行量が多い市道は、優先して取り組み、できうる限り継続実施が
望まれますが市の考えはいかがでしょうか。


5−3 地域防災計画の見直し、加筆すべき
継続調査も検討したいとの前向きな答弁でした。究極の望みは地震体
験者ゆらりんのように、春日部市として自前の探査車を手に入れて、
毎日毎日、市内のあちこちを走り続け調査して欲しいし、場合によっ
ては他市に貸し出すぐらいの取り組みも良いなと思うところです。

それはさておき、この事業の実施に関して、東京都、大田区、港区、
新宿区、神奈川県横浜市などでは地域防災計画を見直し、路面下の空
洞調査を行うとの記載が追加されました。春日部市としても同様に明
記すべきと思いますがいかがでしょうか。


5−4 要望
本日の結果次第とのことでしたが、是非ここは本日の結果に限らず他
市での取り組みや、調査結果から充分に学べるもの、参考にできるも
のがあると思いますので、ここはしっかりと明記されるよう、要望と
致し、本日の一般質問を終わります。