平成28年6月度 定例議会 一般質問

議席番号31番、栗原信司でございます。
発言通告書に基づきまして市政に関する一般質問を大きく4点にわたり
順次行って参ります。
いよいよ梅雨入りの便りがあちらこちらから聞こえてくる今日この頃で
すが、鬱陶しさをはねのけるような明快な答弁をお願いし、順次お伺い
して参ります。

1.初めに子育て支援についてお伺いします。
昨年、荒木議員のネウボラに関する質問に対する答弁として「本市にお
きましても、妊産婦の不安解消に向け、さまざまな事業を行っておりま
す。出産前は母子健康手帳交付時に保健師が妊婦の相談をお受けすると
ともに、保健指導を実施しており、出産後は助産師による新生児訪問、
母子保健推進員による乳児家庭全戸訪問、そして保健師による未熟児訪
問を実施しております。

また、春日部市保健センターでは、保健師が妊産婦の方からの相談に応
じられる体制を土、日も含めて整えております。このように本市におい
ても春日部市保健センターを拠点といたしまして、妊娠から出産、子育
てまで切れ目のない支援を行っているところでございます。ネウボラ事
業につきましては、今後における産前産後ケアのさらなる充実を図って
いく中で参考にしてまいりたいと考えております」とありました。

さらに産後に関する答弁として「乳児家庭全戸訪問事業として、出産後、
生後2カ月ごろ全戸訪問し育児不安や困り事等についてアンケート調査。
平成26年度の約1,600人中、回答1,327人。そのうち産後何ら
かの不安を抱えている人は107人。主な内容は、眠れず疲れがとれな
いなどの産後の体調に関するもの、育児をやっていけるか不安、あるい
は赤ちゃんのいる生活はつらい、負担に感じるなどの育児に関するもの」
とありました。

そこで、子育て支援対策の一点目として、この対策はどのようなものが
あるのか、そして、現在、市が行っている子育て支援に代表的なものに
ついてお伺いします。


1−2
産後ケア応援券
答弁では産後ケアの取組はきめ細かな相談体制を敷いて頂いているなと
思うところです。春日部版ネウボラとも言えるモノかなと思う所ですが、
冒頭、紹介させて頂いた答弁内容、そして現場でのアンケートの答えか
らわかるように、初めての出産は、慣れないことや、想像以上のご苦労
もあることから産後鬱になる方も多いとお聞きします。生を受けた赤ち
ゃんにしても命を育む母親としても、心身共に健全にあって欲しいと願
うばかりであります。

さてそんな中、最近では出産後に特化した産後ケアに注目して、産後ケ
ア応援券という事業サービスが、杉並区、練馬区、さつま町などで始ま
りました。こういう事業についてどのようにお考えでしょうか。


1−3
春日部市として、既に実施しているものも幾つかあると言うことですが、
産後ケア事業のさらなる充実という観点から産後ケア応援券の導入は極
めてポイントが高いと思われますが導入についてはどのようにお考えで
しょうか。


1−4
まずは既に実施している事業の充実を図ると言うことですので、無料の
産後ケア応援券なしでも事業が拡充できると信じてみます。他市で実施
している事業内容がすべて実施出来れば、無理して応援券を発行する必
要は無いわけですので、産後ケアの更なる充実に加速度をあげて取り組
む事を要望して次の質問に移ります。


1−5移動式赤ちゃんの駅
子育て支援の2点目として、イベント時などに利用者から喜ばれている
移動型赤ちゃんの駅について市の考えをお伺いしたいと思います。
赤ちゃんの駅事業は埼玉県としては公明党として提唱させて頂き、県内
最初は本庄市で、これに続けと春日部市でもいち早く実施して頂きまし
た。今では県内で5908箇所と行政も民間事業者も多く御ご理解を頂
いております。

最近はこの移動型が全国各地で広まりつつあります。川越市を初め全国
でも爆発的な拡大を始めております。そこで子育てするなら春日部市と
して「移動式赤ちゃんの駅」に関する考えをお伺いします。


1−6
民間開発のアプリは無料でもあるし、市としても側面支援し、利用者へ
アピールをするということは理解できますが、そもそも、春日部市を代
表するイベントの一つである、大凧上げ祭りの会場は河川敷であり、こ
こには大変多くの来客がありますが、反面赤ちゃんの駅はありません。
まさに、こういう部分での活用が望まれるのですが、いかがでしょう。
先ほどの答弁でも常設の赤ちゃんの駅でも年間実績は3万件を遙かに超
えるなど市民の間にも定着してきているように思えます。恐らくは早急
に導入に向けて検討して頂けるものと思いますので、ここはあえて答弁
を求めないことにしますが、いちいち紹介するのもどうかと思いますが、
ワンセットで20万円から30万円ぐらいで子育て日本一に一歩近づき
ますので、ご検討して欲しいと思います。

例えば、昨年の台風18号の大災害時に、稲敷市では、常総市へ『移動
式赤ちゃんの駅』を支援のため貸し出したようです。こういうことも想
定外といわれる災害が多い昨今ですので、貸した借りたと言うことでは
ありませんが、有意義な助け合いの精神と思えますのでご検討、ご対応
を宜しくお願い申し上げます。


ちなみに、県内では川越市、飯能市、全国的には小樽市、豊橋市、犬山
市、下野市、能代市、新発田市、豊川市、稲敷市、大阪狭山市、室蘭市、
宇部市、名古屋市、橋本市、佐野市四條畷市、龍ケ崎市、貝塚市、渋川
市、久慈市、芦屋市、宝塚市、萩市、つくばみらい市、周南市、海南市、
新潟市、むつ市、泉南市寝屋川市、大館市、筑西市、長浜市、熊取町など




2.高齢者支援について
大きく2点についてお伺いします。
@最近に限るわけではありませんが、高齢者による交通事故は増える一
方かなと思う所です。そこで、運転免許の返納を推進するべきとの立場
でお伺いします。

高齢者の運転免許返納につきましては公明党としては10年前に取り上
げました。その際の市民部長の答弁は、県警と相談したが予定がない。
また福祉部長からは、子育て優待カードのような形で前向きに検討する
とありました。

またその後、平成24年に再度取り上げたときには、平成20年から県
事業としてシルバーサポーター制度が始まり、申請により運転経歴証明
書を発行することで身分証明書の代わりになるものができたとの答弁は
ありましたが、一方で民間企業の協賛による優待カード事業には至らな
かったものの、今後は警察と連携し、市内事業者に働きかけるとの事で
した。

そこで改めて高齢者による交通事故防止策としての免許返納推進対策に
ついてお伺いします。

A高齢者支援対策2点目として認知症対策としてQRコードの活用はど
うかと言うことでお伺いします。
現在春日部市では認知症対策としてオレンジカフェなどが活発に行われ
ていて身内に認知症の患者さんを抱えるご家族からは好評のようですが、
具体的な徘徊者対策となると難しいのかなと思う所ですがいかがでしょ
うか。具体策についてお伺いします。


2−2
ただいまの答弁でも春日部市としても運転免許証の自主返納は昨年度だ
けでも627人と増加してるとのことでした。しかし、「運転免許統計
平成26年版(警察庁)」によると、201441年末時点で65歳以
上の運転免許保有者は、全国に約1,639万人。免許保有者全体の約
20%を占め、実に5人に1人が65歳以上の高齢ドライバーであり、
さらに2014年中に発生した65歳以上の高齢ドライバーによる事故
件数は、10万1,855件と全年齢層中で最多となっています。

ここ10年間、交通事故件数そのものは減少している中で、高齢ドライ
バーの事故だけが7.4%も増加しているようです。高齢者の気分的な
意識による自主返納制度では交通事故防止対策としては、追いつかない
現状がそこにあると思われます。65歳以上の皆さまが66,000人
越え、全人口の28%を突破してきました。春バスも年々拡充をしてい
ることから、高齢者の皆さまも安心して運転免許を手放すことが出来る
ように、シルバーパスを導入及びタクシーチケットの配布事業で免許返
納者への優遇措置を検討すべきではないでしょうか。


2−3
答弁ではシルバーサポーター制度の促進をするとのことです。期待した
いと思います。
これに関連して、お隣のさいたま市ではシルバー元気応援ショップ事業
として、65歳以上を対象としたシルバーカードを発行して、協賛店に
よる優待制度を実施しております。こういう取組とのタイアップはいか
がでしょうか。


2−4
他市の事例を調査して頂くと言うことですが、以前には、福祉施策の中
の子育て支援事業として、春日部市発の事業という感じでパパママ応援
ショップが始まり、これが埼玉全県を挙げた運動になり、今では全国各
地でも相互利用ができるようにもなり始めたようですが、先ほど例に挙
げたさいたま市では秩父市など離れた地域とタイアップして相互利用な
どを行っているとお聞きしました。夢のある事業と思います。市の見解
をお伺いします。


2−5
前向きな検討と早期導入を強く要望して次の、QRコードの活用で徘徊
対策についてお伺いします。
認知症高齢者のさらなる徘徊対策の拡充という意味で最近巷で活用著し
いQRコードを活用した徘徊対策の検討はいかがでしょうか。普段履い
ている靴やサンダル衣類にQRコードをシールにしたり印刷することで
プライバシーに配慮しつつも身元の特定が容易になります。導入に向け
た市の考えをお伺いします。


2−6
地域での見守りが大切との答弁ですが、元気な人は働きに出て、元気で
ない人は介護や病院、自宅で寝たきりだったり、実態は厳しい現状があ
るなと実感しております。町会からも抜ける人が増えてきておりますの
で、そういう観点でもせめて身元確認などを容易に出来るQRコードな
どは有為な取組と思えてなりません。他市での取組を調査とのことです
が、近隣でも実施している市町は増えてますので早急に検討を始めて頂
くことを要望して次の質問に移ります。



3.三世代同居支援について
先ほど1点目に子育て支援、2点目が高齢者支援でしたので、3点目は
三世代に通じる支援策と言うことで、三世代同居支援と言うことでお伺
いしたいと思います。
本市では平成23年より、ふれあい家族住宅購入奨励事業を行っており
ます。これは春日部市内で親世帯の近くに居住するために、新築、中古
を問わず、新たに家を購入した子世帯に商品券を交付するという事業を
展開しており、大変好評とお聞きしてますので、初めに今までの事業成
果についてお伺いします。この事業を何世帯の方が申し込まれ、該当者
と認定され、商品券を頂いた皆さまの感想、また今後の要望などはいか
がでしょうか。


3−2
答弁では、やや不満というか制度が良いために要望事項が強くなるのか
なと思いつつも、商品券を使って貰える市内の事業者にも大きくメリッ
トがあるということがうかがわれます。
春日部市に限らず、人口減少社会にあっては、ほぼ日本全国全ての自治
体が選ばれる町を目指すと言うことで、定住人口を増やすことに力を入
れておりますが、まさにこういう事業が、定住するに相応しい町として
選ばれる理由の一つになるところかと思います。
そこで本事業が好評であることを受けて、今後この事業をさらに拡充す
べきと思いますがいかがでしょうか。


3−3
申請件数の増加に伴い、課題も見えてきたと言うことから整理したいと
の事ですが、効果が目に見える事業はドシドシ拡充を図るべきと思いま
すが、先ほど課題も見えてきたと言うことから、似たような事業を行っ
ている市町もあるだろうし、比較検討するべきと思いますが、他市との
比較などは行っていますか。


3−4
他市に比較して優れた特徴も有ると言うことが理解できたところで、さ
らにこの制度を拡充して頂き、三世代同居リフォーム補助事業というの
はいかがでしょうか。
現時点での本事業はあくまでも、新旧にかかわらず、新たに購入される
ことが制度要件と言うことですが、定住という観点では、市外への流出
を防ぐということも重要な施策かなと思います。

そこで、既に市内に三世代家族として住んでいる家族がリフォームをし
て、仮に今、登録することで今後5年後にも市内に住み続けて居る場合
という条件などをつけて商品券を交付する、というリフォーム補助は出
来ないものでしょうか。


3−5
三世代が同居を続けてきたと言うことが第一条件として、5年間以上住
み続ける場合限定でのリフォーム補助事業があっても良いのかなと思う
ところです。調べたデータとしては、子育て世代である30代〜40代
の約20%の方が3世帯同居が理想の住まい方と考えているものの、実
際のところ3世代同居をしている世帯は、全世帯の5%、ということで、
その差約15%の方は希望はあるもののできていないということです。
理由はいろいろあるにしても、希望がゆきわたる国を目指す公明党とし
ては、こういう希望があるのに実現できない市民、国民の夢を叶えるこ
とが行政の仕事、政治の仕事かなと思います。

そこで、国としてもリフォーム減税というものを導入したことを受けて
自治体である春日部市としても前向きに検討するべきかと思いますがい
かがでしょうか。


3−6
改めてお尋ねしますが、そもそもこの事業は、春日部市の定住人口を増
やすことを目的として始めた事業ですので、そう言う意味では国が行う
施策の三世代同居に限定したリフォーム補助事業と同じ趣旨と思う所で
すので、市としてもこの制度を導入できるはずと思う所ですがいかがで
しょうか。


3−7
無理難題を押しつけてもいけませんので、最後は要望と致します。答弁
でもありましたけど、国や県としても様々な施策を打ち出しております
ので、ここは是非、市としてもタイアップして頂きたいと念願して次の
質問に移ります。



4点目として多目的広場の活用についてお伺いします。
市内にはいくつかの多目的広場という位置づけの広場がありますが、勿
論これに限定しようということではありませんが、パークゴルフ愛好家
の皆さまから、要望を頂き、パークゴルフ場を設置して欲しいとの意見
を議会で取り上げたのは平成21年のことです。
その時の答弁としては、一つにはコース面積として最低でも12,00
0u必要と言われてることから、現状では難しいとのことでした。

確かに12,000uといえば、例えば100m×120mという広さ
ですから、小中学校の校庭一つ分と言うところでしょうか。サッカーコ
ートが105m×68mなのでおよそサッカー場を二つ合わせた感じで
しょうか。

また二つ目には、公認コースとしては、芝生の上で行うことを求められ
るとのことから、公園の一部を使うことも難しい。練習程度なら問題は
無いということでした。その際、市長としても意義があると思う部分が
あるから今後検討しますとのことでした。

そこで、あれから7年経過しますし、そろそろ重い腰を上げて頂いても
良いかなと思うのですが、その後の検討結果についてお伺いします。


4−1
パークゴルフ
答弁では該当する面積を保有する広場、公園はないとの事でしたが愛好
者の皆さまとしては公式の公認コースになるようなものでもなくても良
いと言うことですが、いかがでしょうか。


4−2
公認コースにはレベルを落としても難しいと言うことですので、視点を
変えてお伺いします。パークゴルフ発祥の地北海道幕別町では先ほどの
答弁のように大勢の人が使う公園を無理に使おうと言うことではなくて、
言葉は悪いのですが、ムダにあいてる広場を有効に使えないものか、世
代を超えて仲良く、気楽に活用できないかと言うことを教育委員会の教
育部長が提案したことから始まったとお聞きしております。

そこで、春日部市の教育部長としてはこういう考え方に基づくパークゴ
ルフを多目的広場、とか河川敷を使って行う競技についてどう思います
か。


4−3
さて前向きな答弁も難しいようなので、最後は要望とさせて頂き、次の
機会を待ちたいと思います。
1983年に教育部長の発想でパークゴルフの原型が生まれた時には町
内にあった運動公園を使い、わずか7ホールのコースから始まりました。
直径20センチのエンビ管を輪切りにして埋めた手作りコース。グラン
ドゴルフの用具を借りてスタートです。

以来、33年の歴史を経て、現在協会発表では推定競技人数は125万
人、認定コースは342。認定されていないコースが全国で900コー
スといわれてます。そんなにあると言っても、近くにはないために、市
内在住の愛好家の皆さんは、志木市や千葉県など遠くまで出かけないと
いけないという不自由さがあります。

そもそも身近な公園の空き地をつかって何か出来ないものかと始まった
こともあることから、首都圏外郭放水路多目的広場や、その近くにある
江戸川河川敷など、市内にも該当する場所はあるのではないかと思われ
ますし、今後公園や広場などが造成される場合には是非ともご検討を前
向きに要望させて頂き次にドッグランです。



4−4ドッグラン
さて、パークゴルフと同様、空き地の活用として、そして愛犬家の夢と
してドッグランの設置を何度も取り上げさせて頂いておりますが、その
後の進捗状況についてお伺いします。


4−5
単独設置が難しそうなので、パークゴルフとの兼用として設置すること
はできないものでしょうか。


4−6
単独も難しい、パークゴルフとの兼用としても難しい、では、今後造営
が予定される、新たな森や、内牧公園、一ノ割公園、ウィングハット周
辺など将来の開発が見込まれる地域などではどうでしょうか。


4−7
最後はまとめての要望となります。
今回は統一テーマとして三世代にこだわってみました。子育て支援策に
始まり、高齢者支援策まで、そして三世代が住む家、三世代で遊べる施
設と家族の一員とも言える犬と遊べる町を作り上げることは出来ないも
のか、いつものことですが、大きな費用がかからずにしかも市有地など
の活用ができないものか、そんなお訴えをさせて頂きました。明日の春
日部が明るくなうように前向き検討、そしてそれぞれの提案、要望を早
期に導入して頂けますようにお願い申し上げ一般質問を終えます。