平成28年3月度 定例議会 一般質問

議席番号31番 栗原信司でございます。
発言通告書に基づきまして市政に関する一般質問を大きく4点に亘り
行って参ります。
桜前線の便りも聞こえてきた今日この頃です。街中に市民の笑顔の
花が咲くような満額回答の御答弁を宜しくお願い申し上げます。

1.初めに市長の平成28年度施政方針から数点にわたり確認させて
頂きたいと思います。
春日部市は、昨年10月に新市合併10周年の記念式典も盛大のうち
に終了しました。新しい市の歌として、あえかさんの爽やかな心の空
の歌声に心洗われながら、いよいよ新たな次の10年にむけて動き出
したことを大歓迎しつつ、直後には、残念ながら、西武の撤退の情報
が入り、そして、現実にこの2月末をもって閉店となってしまいまし
た。

その他にも人口減少の波が止まることもなく、景気の不透明感など、
春日部市を取り巻く環境は決して楽観を許しません。
でも、だからこそ、市長を始め、執行部の皆さま、議会を初めとして
市内の各団体の皆さまと力を合わせ、超ポジティブシンキング、前向
きな考えが必要なのかなとも思います。

話が飛躍しますが、昔から、飛んで火に入る夏の虫とあります。人間
と虫を一緒にしてはなりませんが、現実問題として、夏祭り、花火大
会など、元気が出る、明るいイベントには大汗をかきながらも笑顔で
人が集まってくるのも事実と思う所です。市の内外から大勢の人が集
まってきます。そんな観点からも、月々日々に情報発信を続ける体制、
そしてその情報源としての元気なまちを目指すべきと言う発想の元に、
今後の市政の方向性の舵取りについて、初めに石川市長にお伺いしま
す。

一つには、「まちづくりの取組」の中から、直近の話題について触れ
ながら、「これらの事業については、今後も継続性をもって、しっか
りと取り組み、未来に向けた次なるステージへつなげていきたい」と
ありました。これ自体は全く同感であり、大いに賛成するものです。
しかし、その内容が、生命、生活を守るものに直結するものから、市
民生活の利便性を向上させるという観点からは、どちらかというとあ
ったらいいな、出来たら良いなという感じのものも予算の中には見受
けられます。

そこで、必要性に応じてバランスのとれた予算組みを考えたというこ
とでしたが、市長としてはその優先度を決める際、どのようなお考え
のもと、現場に指示を出しているのか、お伺いします。

二つには、市長は合併後の大変な中、新春日部市の10年を支えてき
たわけですが、10年を振り返ってみて、特筆すべき事業をあげると
すれば、どういうものがあり、そして今年度を含めて、次の10年へ
引き継ぐべき事業としてはなにがあるのか、この辺についてお伺いし
ます。

三点目に、「本市を取り巻く環境」が示されておりますが、人口減少
問題などにも触れ、特効薬はないと言うことですが、少子化を食い止
めるには社会規模の取り組みが必要かと思いますし、急激な対策には
莫大な費用もかかるとは思いますが、それでも、首都圏の通勤圏内の
春日部ですので、智慧を絞ることで人口減少は食い止められるのでは
ないのかなと思う所ですが、今の本市の現状についてはどのように認
識しておりますか。

4点目として、少子化、高齢化に対する特効薬はないとしながらも、
子育て日本一を目指して参りました。日本一という言葉は決して嫌い
ではありませんし、目指すことは良いことだと思う反面、日本一とい
う部分にこだわって事業を推進すれば、それは言葉の上とは言え、他
の自治体と比較と言うことが当然出てきます。比較してしまうと、ど
うしてもそこには大小様々な予算が発生すると思います。どんなに小
さな事業を行うにしても、そこには必ず人が関与し、動くことになり
ますので、人件費を初め、様々な経費がかかります。市長ご自身も誰
よりも認識してるとおり、気持ちは日本一でも予算的なゆとりが日本
一ではないと思うので、気持ちは日本一を目指すにしても、表現すべ
き文言としてはトーンを落として、オンリーワン的な発想に変えて、
進むべきと思いますが、なぜ、日本一にこだわるのか、お伺いします。

最後に、「民間主導の春日部市中央一丁目地区市街地再開発事業が進
められている」、同じく、「官民が一体となって」、とあり「市民の
皆さま、事業者の皆さまの熱い思いこそが春日部市の未来へのターニ
ングポイント」と示されておりますが、この文面を真面目に受け取っ
てしまうと、民間任せにも聞こえかねないので、市長の熱い思いを明
確に示すべきかなと思います。市長のリーダーシップに期待したい市
民は沢山おりますので、街を元気にする最重要課題、中心市街地を元
気にするために全力を尽くすとの市長の熱い御決意を確認させて頂き
たいと思います。御答弁を宜しくお願い申し上げます。



2.クレヨンしんちゃんのまち及び粕壁宿に関連したまちおこしにつ
いて
クレヨンしんちゃんと言えば、原作者の臼井さんが2009年、不慮
の事故で亡くなってから、早くも7年が経ちました。しかし、クレヨ
ンしんちゃんの人気は揺るぎないものがあります。
大型商業施設、西武デパートの撤退のあとの春日部駅東口をはじめ、
春日部の街を元気にするために、ひと踏ん張りして頂きたいと思いま
す。
まちおこしの1点目に
クレヨンしんちゃんミュージアムが建設できないものか。行政として、
しっかりと支援できないものか、いかがでしょうか。西武の跡地の活
用など、クレヨンしんちゃんのアニメの世界を仮想社会としてつくれ
ないものでしょうか。

まちおこし2点目には
お隣の杉戸町は日光街道での杉戸宿開宿400年と言うことで盛り上
がっているが、こういうイベントにタイアップして、粕壁宿とした観
光客の誘致はできないものでしょうか、と思っていたら、新年度の予
算に計上されていました。そこで、まずはこの内容についてお聞かせ
頂きたいと思います。
2−2
まちおこし1点目のクレヨンしんちゃんミュージアムを作るという事
に現時点では抵抗があるのかなと思う所ですが、たとえば、ジブリ映
画として有名な耳をすませばと言うアニメは武蔵野市や多摩市を背景
画像として描かれてる部分が多いことから、聖蹟桜ヶ丘駅前には、ア
ニメのロケ地とも言うべき観光アニメマップとも言うべきものが設置
されています。同様に、クレヨンしんちゃんのアニメにも、春日部駅
は毎回のように登場しますし、イトーヨーカ堂はサトーココノカドー
とか、閉店した西武・ロビンソンデパートはアクションデパートと言
ったように、アニメの中に登場していることから、一つにはこういう
場所にクレヨンしんちゃんのアニメの世界の観光マップのようなもの
を設置できないものかお伺いします。


2−3
古利根公園橋や外郭放水路など市内の観光資源とも言うべき場所、市
では春日部フィルムコミッション事業を行っております。市のホーム
ページではその一覧の56カ所がアピールされておりますが、こうい
う所をアニメのロケ地として活用して頂くこと、クレヨンしんちゃん
のアニメの世界に展開して貰うことによって、キャラクター権にとら
われず、街中をクレヨンしんちゃんの街と位置づけられると思います
が、こういう取り組みはいかがでしょうか。


2−4
アニメの世界をリアルな世界に展開、というか、リアルの世界をアニ
メの世界に展開ということへの取り組みを関連事業者に強くアピール
して頂くことを要望して、次に粕壁宿についてお伺いして参ります。
市では日光街道にかかわる粕壁宿など6つの宿場町?と連携とってイ
ベントを行うとの事ですが、これは単発的なものだとやはり寂しいか
なと思う所ですが、継続性を持たせる考えはありますか。


2−5
この問題は今議会においてもすでに答弁を頂いてる部分もありますの
で、最後は要望とさせて頂きますが、粕壁宿を思い起こさせる建造物
はほとんど残っていない春日部ではありますが、以前にも提案させて
頂きましたがAR技術を活用したスマートフォン向けのアプリを開発
して、粕壁宿と今の春日部の町並みの比較再現が出来るようにするこ
とや、映画では戦国時代にタイムスリップしたクレヨンしんちゃんが
ありましたが、例えば江戸時代の粕壁宿にタイムスリップしたクレヨ
ンしんちゃんなど、粕壁宿とクレヨンしんちゃんを組み合わせたアプ
リの開発やアニメの制作提案などを要望するものです。

クレヨンしんちゃんと言えば、アニメですが、そもそもクレヨンとは
色鉛筆、絵の具などと同じ画材です。真っ白なキャンパスに絵を描く
ものです。
子供達がその多才な個性を、彩豊かなクレヨンのように自由に広げ未
来の夢を描かせたいと思います。
十人十色の個性豊かなしんちゃんが伸び伸びとくらせるまち、その心
の郷里が春日部となって人口減少にも歯止めがかけられるように私た
ち大人が童心に還って万国共通な夢のクレヨンを手に持ち、明るい未
来への街づくりとなるように要望して次の質問に移ります。



3.法人カードを導入できないか
クレジットカードには個人向けのものと、法人向けのパーチェシング
カードやコーポレートカードと言ったものが現実に使われております
が、今回は、春日部市という自治体でも法人カードを導入できないも
のかと提案させて頂くものですが、まずその前提として、地方公共団
体としての支出の支払方法にはどのようなものがあるのか、また、春
日部市としてクレジットカードの活用を検討したことはあるのでしょ
うか、クレジットカードについての認識についてお伺いします。


3−2
クレジットカードを導入するにあたり、何か課題のようなものがある
とのことですが、それはどのような課題でしょうか。


3−3
課題と言えばデメリットと受け止めることが出来ますが、反面、クレ
ジットカードのメリットとして

@支払いの明確化:法人としての支払いが明確になり、支払いの混乱
がなくなります。また、業務の遂行上必要なものを可能な限り法人カ
ードで払うことで計上漏れなどの事務的なミスが減ります。
Aキャッシュフローのコントロールが容易に:法人カードであれば、
たくさんある支払いの引き落としを翌月以降に全て一回にまとめるこ
とができます。そのため、毎月の支払いの計画を一目で把握すること
ができます。
Bクレジットカードの付帯サービスやポイント、マイルの優遇が大き
い:国内での移動の際の保険が付帯サービスとしてついてきたり、こ
れまで現金払いしていたものを法人カードで支払うだけでポイントが
貯まります。ポイントは景品、商品券、マイルなどと交換することが
できます。春日部市という立場の支払いは個人の方とは違い、大きな
支払いがあるのでたくさんのポイントを得ることができるなど、メリ
ットも大きいと思いますが、こういうことについてはどのようにお考
えでしょうか。


3−4
答弁では、法人カードの導入については、総務省でも検討を重ねてい
ることから、その動向を見守るということのようですので、今すぐに
導入することは出来ないようなので、せめて、情報収集を怠ることの
ないように、アンテナを張って頂き、総務省の見解が出たら直ぐに法
人カードを導入できるような対策、体制づくりを要望し次の質問に移
ります。




4.新駅設置
ロビンソンの撤退、そして西武デパートの撤退と大型商業施設の撤退
が続きましたが、その最大の原因は売上が落ちてしまったことに尽き
るわけですが、それはまさに集客の問題があると思います。
越谷のレイクタウン駅、新三郷駅、イオンモール浦和美園駅などを見
るにつけ、やはり一般の買い物客にしても、そこで働く従業員にして
も利便性のある方が良いに決まっています。
そこで、西武の撤退のあとにイオンまで撤退と言うことにならないよ
うに、牛島駅と南桜井駅の中間地点に新駅を設置できないものでしょ
うか。
かつて、この庄和地域の下柳地区には新駅設置の動きもあったと耳に
しました。そこで、新駅設置を目指した今までの経緯について教えて
頂きたいと思います。


4−2
合併前の庄和地域で盛り上がった新駅設置に関する動きが都市計画策
定にまでまとまったようですが、合併後10年が経ちますが、その後
の動きはどうなっているのでしょうか。


4−3
東武鉄道にしても、埼玉県にしても、人口減少地域には新駅を設置す
ることは難しいようですが、しかし、ここは踏ん張り所です。先日の
一般質問の答弁で、種村部長が、他市の例を挙げ、新駅ができて、そ
こを中心に商業施設があつまり、街づくりの拠点になったとありまし
た。駅が出来ただけで、街づくりが進むわけではないと思いますが、
少なくても集客に力あるイオンを中心に大型店が次々と出店して頂い
ておりますので、ここをセールスポイントとして、積極的に新駅設置
へ向けて東武鉄道や埼玉県に働きかけてみたらいかがでしょか。新駅
設置へ向けて強く動き出すことを期待して、一般質問を終えます。