平成27年6月度 定例議会 一般質問

議席番号31番、栗原信司でございます。
平成27年6月度定例議会における市政に関する一般質問を発言通告書
に基づきまして行って参ります。
大きくは4点。
少しずつ明るさの見えてきた春日部市の将来をさらに加速度を上げるべ
く諸般の話題づくりになる提案をさせて頂きますので、市長を始め執行
部の皆さま、その辺の気持ちを良く良くお酌み取り頂き、一歩前進の前
向きな答弁をお願いします。

1.はじめに、電子版母子手帳の導入についてお伺いいたします。

春日部市では、荒木議員の提案の子育て支援としての「かすかべっこ予
防接種ナビ」アプリや、職員手作りの子育て情報サイトなど子育て日本
一を目指して着実に行動を起こしてくれております
そこでさらに子育て支援策として、母子健康手帳の電子版の導入を提案
させて頂きます。
母子健康手帳、いわゆるこれは皆さまご存知の通り、厚生労働省として、
妊娠期から乳幼児期を過ぎて、可愛い子供が進学する際の健康の記録、
情報が一冊の手帳でわかるようになっています。
子供の成長の記録だけでなく、保護者や医療機関としても情報を確認で
きるという優れもので国際的にも日本の母子健康手帳を真似てる国もあ
るぐらいです。
この母子健康手帳の様式は厚生労働省令で定められている省令様式と市
町村に委ねられた任意様式と言って地域の特性などに合わせ養育に必要
な情報を設けることが可能となっています。
さて、母子健康手帳は社会情勢の変化に従い、その都度改正が行われて
いるのですが、先ず始めに確認しておきたいのは紙ベースとしての手帳
に課題はあるのかお伺いします。


1−2
各種御答弁を頂きました。
始めに電子版母子手帳の導入について、から改めてお伺いして参ります。
一点目に災害時の対策という観点でお伺いします。
国立保健医療科学院の吉田穂波主任研究官は、東日本大震災の被災地で
妊産婦が若いという理由だけで軽んじられていた状況を指摘して、「社
会全体で妊産婦と乳児を助ける」仕組みが必要だと強調し、一般人向け
の妊産婦救護研修の実施や、母子手帳の電子化といった周産期医療情報
のネットワーク強化を訴えられておりましたが、紙ベースのものを無く
すことでデメリットはありますか。


1−3
例えば、東京都では子育て応援ファンドのモデル事業になったり、柏市
では試験的に電子版母子手帳の交付を行ったり、富山市では「育さぽと
やま」を開発し、母子健康手帳の内容の確認がいつでもどこでも出来る
ようにしたり、遠野市では「すこやか親子電子手帳」として育児日記と
共に専門家のアドバイスなども頂けるしそれを記録できるようです。
そこで、こういう電子版母子手帳、または電子版親子手帳という取り組
みについて春日部市としてはどう思うのかお伺いします。


1−4
この先を考えると現時点でも100ページ近い内容の母子健康手帳が溢
れるばかりのものになるのでは無いかと心配しつつ、電子版母子手帳は
有効な手段と思います。
導入についての市の考えをお伺いします。


1−5
少子化対策というか、春日部市で永住を希望する市民を直接増やすこと
にはならないかも知れないのですが、常に何事にも前向きにトライする
街、という意味での春日部ブランドを作りたいなと言うことを思いつつ、
官学連携で全国に発信アプリの開発というか、電子型母子手帳の開発、
導入を要望して、次の質問に移りたいと思います。



2.聴覚障がい児に関する助成金について

聴覚障害対策と言う事で、平成22年9月に、障害手帳の発行には至ら
ない軽度又は中等度の難聴対策として補聴器購入費用の補助が出来ない
ものかとの質問の答弁に、当時の福祉健康部長よりは、「補聴器の補助
拡充につきまして、市単独でできることはないのかにつきましては、補
聴器などの補装具の支給に関しましては、障害者自立支援法(現在の正
式法律名:障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法
律:障害者総合支援法)に基づき国が指針を策定し、埼玉県の更生相談
所の判定により補聴器を支給しておりますので、市独自の補助というこ
とは難しいと考えているところでございます。
また、軽度、中等度の難聴の児童への補聴器購入費の助成につきまして
は、市単独の補助事業となるため、現状では難しいものと考えておりま
す」とありましたが、春日部市としては、埼玉県事業の追い風を受けて、
平成25年度から実施して頂きました。

そこで、一点目として、25年度から実施されたこの事業に対しての申
請件数など実績について教えて下さい。
二点目には教育的観点として、難聴児対策はどうなっているのか、その
現状についてお伺いします。


2−2
二つ目のテーマは難聴障害児への助成金に付いてでありますが、先ほど
の答弁では、難聴児への支援策として事業を開始したものの、利用者は
1人と言う事でした。
かなり少なかったと思いますが、周知の方法に問題はなかったのでしょ
うか。
実際に困っている児童は1人では無いと思います。
補聴器は大変高価なものですから、本来、対象となるであろう1人でも
多くの児童にこの事業を利用して欲しいと思います。
そこで、この事業に対する今後の周知方法についてお伺いします。


2−3
福祉的な支援としては今後の周知の方法、体制の強化を見守るとして、
次に教育的な視点からお伺いします。幼児期、小学校、中学校など世代
別の対象者の把握はされておりますか。


2−4
その中で、特に幼少期などでは、本人の自覚としても微妙でしかも表現
方法、人に伝える方法などに限界が有ったりなど、様々な要因の中で、
他人に伝えることは困難かなと思う所ですが、保護者の皆さまとの連携
などはどうなっておりますでしょうか。


2−5
小学校、中学校などでは保護者と教職員、友人等の連携により、それな
りの対応はできてるのかなと思いますが、軽度、または中等度の難聴と
いうことが原因なのか、授業中における教師の話の速度、声の高さなど
が原因なのか、単に聞き取りづらいのか、授業の内容としてのレベル的
な問題で理解しづらいと言う事が判明しない、この辺の微妙なところが
曖昧なまま、ドンドン授業が先に進むことで、悩んでいる児童生徒はい
ないのでしょうか。


2−6
保護者と友人と教師陣との連携でなんとかなっている感じかなと言う事
でした。
そうなりますと、やはり幼少期が一番問題かなと思います。
実態調査やアンケートなども細かい部分の確認出来るような内容にして
行うことや教育支援策として、難聴児対策としての教育用タブレットの
導入などを検討すべきと要望して次の質問に移ります。



3.広報事業について
市長の平成27年3月定例会における、市政に関する所信表明として、
昨年の広報事業の事業成果を紹介する中で「ソーシャル・ネットワーキ
ング・サービスの構築による戦略的広報を積極的に進めてまいりました。
これらの事業につきましては、今後も継続性をもって、しっかりと取り
組んでいくとともに、未来に向けた次なるステージへつなげていきたい」
とありました。
そんな事を受けまして、次なるステージですから動画、即時性、そして
さらなる集客アップに繋がるように幾つか提案をさせて頂き、市として
のご見解を伺いたいと思います。

一つにはテレビ埼玉のデータ放送への参入があります。
埼玉県民にはお馴染みのテレビ埼玉を使った情報発信。
すでに県内では26市町村が情報提供を行える環境にあります。
微に入り細に入り、漏れなく情報発信すべきと思いますがいかがでしょ
うか。


3−2
広報事業に関連して、二つ目にお尋ねしたいのは、巷を賑わすドローン
の活用・対策についてであります。
広大なところ、高いところ、危険なところ機材を持ち込むのが難しいと
ころなど活用できると想定できる場所は沢山あります。
市としても限られた観光資源の有効活用という観点で導入しても良いの
かなと思いますがいかがでしょうか。


3−3
ドローンに関連しては、国や県としても規制をかけようという運動も起
きているところですが、反面、時代の流れの必須の文明の利器というこ
とで、導入に向けて諸団体は最大限規制はかけるべきではないという運
動論もあります。
その結論はともかくとしても、まずは、市として公式に練習できる場所
を確保できないものでしょうか。
将来、市として導入することになった場合、市の職員にしても、民間事
業者にしても一般市民にしても、安全に他人に迷惑をかけずに練習が出
来る会場が公式にあるということ自体が春日部市のアピールとなるので
はないかと思いますが、この点についてお答えを頂きたいと思います。


3−4
広報事業三点目にお尋ねしたいのは、デジタルサイネージについて再度
のお尋ねです。
平成21年9月に中川議員が取り上げた際の答弁では、メリットが大き
い反面、導入費用が効果であり、当面は検討課題の一つというものでし
た。
そこで25年に取り上げた際には、市役所ロビーに民間事業者の提供に
より設置がされたと伺うところですが、改めて取り上げたのは、一つに
は高齢化により高齢者に敬意を表し、労るための敬老会に参加して頂く
ところが、最近のこの暑さでは、来て頂くのは申し訳ないので、近くの
公民館などで同時中継が出来れば良いのでは、と思ったり、またそこで
災害などが起きた場合に、避難情報などが瞬時に流れたりということ、
また普及が進むにつれ以前にも増して導入費用が安くなったこと、また
先ほどのドローンとの組み合わせなどなど考えるに付け、早急に手配を
するべきではないかと思うのですが、いかがでしょうか。


3−5
話はちょっと飛びますが、実は先日も春日部駅西口にある春日部市物産
展示場についてご相談を頂きました。
駅前の一番良いところなのに、目の前には植木があって邪魔をして、歩
道側からみると影になるというか、薄暗く、夜は灯りもない、これでは
春日部市を代表するものを見せたいのか、隠したいのか良くわからない、
駅から降りてきた人に見せるのなら改札を出たところに置くなり、せめ
て終電まで灯りをつけるとかというものでした。
そんなことの相談を受けつつ、まさにこんな処にデジタルサイネージの
出番だなと思った処です。

今、改札を出たところにはQRコードの付いた案内板が出ておりますが、
こういうところにタッチパネルの使え、しかも、物産品を動画で紹介で
きて興味を引くことが出来て、さらに、物産展示場をどかすことでバス
から降りてくる人たちにも歩道を空けることで、歩きやすくすることも
出来るわけですから、ここは是非、早急に取り組んで頂きたいと思いま
す。

この秋に満10歳を迎える春日部市、今となってはちょっと時代遅れか
なとも思うのですが、市長を中心に世代を超えて、地域を越えて「恋す
るフォーチュンクッキー」を演じるというのはいかがでしょうか。
録画撮りして、HPにアップしたり、広報かすかべでの動画配信、10
月1日の式典での放映など考えられませんでしょうか。


3−6
さて、広報事業の最後は要望とさせて頂きます。
3月の予算質疑の答弁で、「シティセールス推進事業は、本市の誇る地
域資源などを戦略的に情報発信し、PRすることで、中略、全国的な本
市のイメージアップを図ることを目的として実施する事業で、この目的
を達成するため、中略、春日部の魅力について、より深く掘り下げると
ともに、さまざまな角度から紹介することで、さまざまな魅力を戦略的
に情報発信すること」とありました。
まさにこの答弁の通り、戦略的に、前向きに新規事業の展開をして欲し
いと要望して次の質問に移ります。



4.図書館に喫茶コーナーを
日本に限ることではないかもしれませんが、扱うものが書籍、つまり水
に弱い紙媒体が図書館の一番多く扱う媒体である以上、水に濡れると使
い物にならないと言うこと、他の人に迷惑となり図書館内での飲食は基
本的には禁止ということが図書館の常識かなとも思うのですが、春日部
市の図書館のルールとしてはどうなっているのか現状をお伺いして、一
回目の質問とさせて頂きます。
前向きな答弁を宜しくお願いします。


4−2
図書館に喫茶コーナーをについてですが、所定の場所での水分補給は認
められているとのことでした。
具体的には館内のどの場所でしょうか。


4−3
館内はエアコンも効いているから熱中症に対する大きな心配は要らない
かも知れませんが、様々な世代の市民の皆さまがご利用となる施設です
ので、この辺はHPなどにも条件付きと言う事も含めて掲載しておいて
も良いのかなと思いますが、いかがでしょうか。


4−4
さて、飲み物はOKと言うことで、さらに話を飛躍させて頂きます。
中央図書館には中庭があります。
そこで、この癒しの空間を活用して、コーヒーなどを飲みながら、図書
館発の婚活イベント、いわゆる図書コンの実施などは出来ないものでし
ょうか。
読書という同じ趣味をお持ちになり、さらに読書感想文などを通じてさ
らに話のあう方も見つけることが容易なのかなと思い提案させて頂きま
す。
図書館で婚活いかがでしょうか。


4−5
こんなことを考えて調べてみましたら、全国ではやはり同じような事を
考える人は大勢いるようで、三重県立図書館では「ナイトライブラリー」、
伊丹市立図書館「カエボン棚」その他にも大阪市立図書館、生駒市図書
会館、上田市立図書館、岡山県立図書館、和歌山県立図書館などでは図
書コンを実施されて数組のカップルが誕生されているようです。
また、先日の新聞には、埼玉県が「SAITAMA出会いサポート事業」
として、200万円の予算を組み、県内でも未婚化、晩婚化が進んでい
ることから、まずは男女に出会いの場を提供しようということのようで
す。

対象は民間企業や非営利法人が企画運営するイベントと対象を限っては
いますが、補助金額として、参加者100人以上が上限20万円、同7
0人以上100人未満が15万円、同40人以上70人未満が10万円
と言うことでした。

春日部市としても県に歩調を合わせて独自事業を検討するべきではない
でしょうかと訴えて一般質問を終えます。