平成26年12月度 定例議会 一般質問

議席番号31番 栗原信司でございます。
発言通告書に基づきまして市政に関する一般質問を大きく3点に亘り順
次行って参ります。
明るい新年を迎えられますように前向きな御答弁を宜しくお願い申し上
げます。

1点目に看護専門学校の建てかえについて、取り上げさせて頂きます。
春日部市でも新市立病院の工事が始まりました。市民の皆さまも期待に
胸を膨らませています。
期待しているのは市民だけではなくて、医師や看護師の皆さまも一緒か
なと思う所ですし、将来を看護に託す若者達も一緒かなと思う所です。

少しでも優秀な看護士の卵達が集まってくるように、勉強してこようと、
奈良市立看護専門学校を視察してきました。
ここは昨年開校したばかりで、将来の第一回卒業生の活躍を夢に見なが
ら、校長先生を始めスタッフの皆さまが一丸となって、今まさに伝統を
作り始めようと意気込んでおりました。

伝統という意味では、勿論春日部市の看護専門学校も負けては居ません。
広報かすかべ12月号では市長も同じ思いと見えて、学校を訪れて学生
たちと意見交換してきてくれました。
呼吸があってるなと思ったところです。市長の熱い思いを感じながら、
何点かお伺いさせて頂きます。

1つには、施設ハード面で、現在までの看護学校の経緯と施設の概要・
レイアウトなどについて
2つには、学校自体のソフト的な面として、現在の教師陣の内訳という
か、体制について
そして3つには、在学、または卒業生などについてお伺いしたいと思い
ます。


1−2 看護専門学校
昭和47年に当時の医師会によって設立された准看護婦学校校舎を引き
継いだとつまり築後42年以上経過しているようですが、耐用年数とい
うか、耐震、災害という視点から見たときの対策としては大丈夫でしょ
うか。


1−3
最近になって、看護師確保の目的から学生の増員のために増改築など、
敷地内を最大活用しているようですが、教師の立場、生徒さんの立場か
ら見て、施設に対して不便、不足などの意見、感想などはいかがでしょ
うか。


1−4
学校と行っても校庭も体育館などの設備はないように思えますが、普通
教室での実習のほか、体験実習などは、どのように行っているのでしょ
うか


1−5
奈良市の場合は学校から病院が目の前に見える位置に建てたようです。
その際、校長先生は、「何よりも、市立病院と近いことがとても大切な
こと」と教えてくれましたが、春日部市の場合はいかがでしょうか。
医師等の講義、学生の実習と頻繁に行き来しているが、不便はありませ
んか。


1−6
卒業生についてはいかがでしょうか。
本年は市立病院への就職希望者が例年に比べ増えたとお聞きしましたが、
これは新病院建設が要因と考えて良いのでしょうか。


1−7
以上、ハード面、ソフト面から取り上げさせて頂きました。
施設の狭隘や老朽化や交通の利便性、近隣住宅への影響等から学習環境
としては、100点満点とは言い難く、新築移転を検討すべきではない
でしょうか。


1−8<提言・要望>
朱に交われば赤くなるとことわざにもあるように、環境が人を作ります。
何かの建物を使い途を学校として活用するのではなくて、優秀な人材を
育てることを目的として新しく建設するべきと思います。
そして、先生方にもさらにモチベーションマックスにして貰い、教師と
生徒が一丸となって新しい病院をもり立てていくと言うことはとても大
切なことと確信します

地域沿線、国内的にも誇れる市立病院の完成を目前に控えて、ただちに
看護専門学校の建てかえも進めるべきと思います。
いつかは世界文化遺産に登録されるような良好な学習環境を備えた看護
専門学校の新築移転を強く要望し、次の質問に移ります。



2つめに、博物館・美術館・音楽堂の建設について、ということを取り
上げさせて頂きます。

これは春日部市がダメだというわけではありませんが、博物館もなけれ
ば、美術館もない、音楽堂、科学館、などなど。
児童館は自慢できるような形にはなってきましたが、新市移行10周年
を目前に控える春日部市ですから、これもまた、市民と協同でもり立て
て行きたいものです。

と申し上げるのも、先日、堺市博物館を訪問させて頂きましたが、先ず、
最初に驚いたことに館長のお話の冒頭に出てきた『堺市博物館』の名称
の由来でした。「市立」ではなく、「市博物館」という位置づけです。
市民からわき起こった声により、建設が決まり、市民の浄財を集めて出
来上がったということでした。

市制90周年事業として、1980年に開館。仁徳天皇稜古墳(大仙(
だいせん)古墳)に代表される百舌鳥(もず)古墳群からの考古資料を
はじめ、中世から近世にかけて交易港として繁栄した自由都市「堺」の
歴史資料、そして千利休や与謝野晶子といった堺出身者にまつわる文化
芸術の作品を展示するなど、古代から近代に至るまでの堺の歴史が総合
的に紹介されていました。

個々に紹介したいテーマは盛りだくさんですが、それは割愛させていた
だきますが、この館は百舌鳥(もず)古墳群エリアの中心に位置する緑
豊かな大仙(だいせん)公園内にあり、1つの公園内に、堺市立中央図
書館、自転車博物館、堺市日本庭園、堺市都市緑化センターなど、各種
の文化施設が点在していました。

堺市博物館も築後30年を越えることから、様々な工夫と智彗を凝らし
リニューアルし、その一環として本年の春に1つの形になったことをお
聞きし、視察させていただきました。

さてそこで、地元に目を向けますと、春日部市には類似する展示施設と
しましては、唯一、郷土資料館が該当するかなと思う所ですが、1回目
としましては、先ず、県内の公立博物館や美術館の設置状況についてお
伺いいたします。


2−2 博物館・美術館・音楽堂の建設について
他市と比べて、文化的な施設は少ないなあと改めて思った次第ですが、
それでも、春日部市の郷土資料館は職員の皆さまの努力もあって、小学
校の郷土学習や街並みウォーク等により、社会教育の場として頑張って
居るようで、来館される方が多いとお聞きしております。
改めてお伺いしますが、郷土資料館は平成2年の開館から24年が経過
しておりますが、来館者の人数や世代、市内外の訪問比率、そして施設
のセールスポイント、現状と課題についてお伺いいたします。


2−3
市の内外を問わず、多くの利用者があることは非常に喜ばしい反面、施
設の老朽化の波がひたひたと押し寄せているように思えます。
堺市では、築後30年を越えることから専門家による意見を交え、リニ
ューアル事業に取組んだとお聞きしましたが、そこで、識者の意見の一
つとして、「リニューアルには終りはない」、ということに強く感動し
て、それ以後ようです。
春日部市としても、土地にしても施設にしても限られた資源ですので、
有効活用すべきだと思います。
また、より多くの市民に広く愛される施設であるべきという視点からは、
開館されてから24年が経過しておりますので、展示替え等のリニュー
アルや今後の運営方針についてお伺いします。


2−4
市立病院や市役所の建設、そして春日部駅の立体化事業など、まだまだ
多額の費用がかかるものが目白押しにあるなと思いつつ、つい先ほども
看護専門学校も早期に建替えてほしいと要望したばかりで大変にお心苦
しく思います。
しかしつい最近、旧沼端小学校の校舎の利用ができなくなることから、
音楽室などを主に利用されてきた団体からは大型の打楽器などの持ち運
びが困難だということで、例えば、このような民間団体が定期的な練習
が可能な音楽堂の建設も望まれるところです。
併せて市内では様々な音楽イベントも定着し、盛り上がりの気運が高ま
っております。
また、以前に彫刻を一ヶ所にまとめた「アートなまちづくり」といった
提案もさせていただきましたが、このような文化芸術をより振興するた
めに、その拠点となるような他の施設との複合施設の建設というのはい
かがでしょうか。


2−5
最後に要望とさせていただきますが、今年で9回目を迎えた市美術展覧
会の盛り上がりや、まちかど音楽祭、その他各種市民団体による音楽団
や合唱団など市内のあちらこちらで文化芸術の振興と気運が感じられま
す。

本来ですと、市民の文化意識の高揚、文化芸術の振興という意味では、
総合的な博物館や美術館、音楽堂の建設が欲しいところではありますが、
先ほど部長の答弁にもありましたが、公立博物館は7市9館、美術館で
は3市5館とのことでした。
また音楽堂のようなものは民間団体としては数多くあるようですが、公
設となりますととても少なくて、県の秩父ミューズパークぐらいかなと
思う所です。
そう言う意味では是非とも他市に先駆けて設置して欲しいと思ったり、
反面、先にも触れたように春日部市的には大型の事業が目白押しでもあ
ります。
いろいろと模索すると堺市の事例のように1つの公園内に幾つかの施設
を集約し、施設と共にブロンズ像を移設するとか、また今後いつかは改
修されるであろう市民文化会館の改修の際に複合施設として設置を検討
するとか、市立病院跡地の利用、沼端小学校跡地の活用など、本市のよ
り一層の文化芸術の拠点づくりを要望し、次の質問に移ります。



3.防災行政無線戸別受信機について
防災対策については、全国各地で災害が起こる度に大きな話題になると
ころです。
幸いなことに海も山もない春日部市では、今のところ街が壊滅するほど
の災害が起きていませんが、しかし、今や想定外という言葉は当てはま
らなくなっております。
何が起きても良いような準備を着々と進めるしかないのかなと思うとこ
ろです。

そんな折、来年度には学校などの耐震事業もほぼ完了の見込みも整った
ことから、まずは大災害への備え、情報収集の要とも言える防災行政無
線について取り上げさせて頂きました。

この防災行政無線については聞き取りづらいという市民の声を受けて、
その対策として補修、メンテナンスなど種々行っていると伺うところで
すが、先ず始めに今まで行ってきた難聴地域の解消対策についてお伺い
して一回目の質問とさせて頂きます。


3−2 防災行政無線について
自動応答システムの評判も上々とお聞きしますが、悲しいことに家の防
音設備が整う中にあってしかも雨風の強い日には行政無線が鳴っている
ことすらわからないこともありますので、そう言うときには戸別受信機
が有効と思う所ですが、いかがでしょうか。


3−3
聞き取りづらいとの声があったと言うことですが、当時は電波に不安定
なアナログタイプのためと言うこともあるのではないでしょうか。
デジタル式の戸別受信機は性能も良いと伺うところですが、デジタル式
の戸別受信機についての認識をお伺いします。


3−4
個人として購入するには高いなと思いますが、そもそも個人として手に
入らないと言うことであるし、市としてまとめて発注できれば安価にな
ると言うことはありますか


3−5
オーダーメイドとは言え、1つよりは10個、10個よりは100個の
方が安いのではないかと思いつつ、ここから先は、想定問答のようにな
りますが、市としてまとめて発注することで安く手に入るようであれば、
市民への貸与、または購入の際の補助金を出すと言うことはあり得ます
か。


3−6
さて、困ったものだと思う所ですが、今までは市販されてる防災ラジオ
や戸別受信機で防災行政無線から流れてくる情報を聞くことができまし
た。
それが、まもなくアナログ方式からデジタル方式に変わることで個人で
は手に入らないと言うことのようです。
市からの防災行政無線の内容は聞き取れない、個人としては販売してく
れないから、市としてまとめて発注して、市民の希望者に無償で貸与。
または購入の際の補助金制度、こういうことはのんびりと構えて貰うわ
けにはいきません。
是非、前向きにご検討を頂くことを要望して市政に関する一般質問を終
わりにします。