平成26年6月度 定例議会 一般質問

議席番号31番、栗原信司でございます。 発言通告書に基づきまして、
市政に関する一般質問を大きく5点に亘り行って参ります。 ご祝儀相
場というわけではありませんが、改選後初めての登壇となりますので、
是非前向きの御答弁をお願いします。

1点目に道路整備と事故防止対策についてということでお伺いします。
政治は弱者のためにあるべきという観点及び交通事故防止という観点か
ら市としての道路整備事業についてお伺いします。同様の質問が昨日も
ありましたが、細かい現場の話を含みますので、まさに一問一答方式で、
お尋ねしたいと思います。

例えば、ゆりのき通り、大沼1丁目交差点から地方庁舎交差点にかけて
用水路の上に蓋をかけて歩行者が通れるようになっていますが、ここに
は段差と申しましょうか、急勾配な形の部分があります。更に用水路と
車道の間にある歩道自体もその段差に合わせて勾配の強い舗装された歩
道になっています。

そこで、シニアカーを使う高齢者や手押し車を使わないと歩けない方達
から何とかならないものかと相談を受けました。ゆりのき通りだけでな
く陸橋通りなどの市内至る処にこういう部分があります。歩けない道は
歩道とは言わないなと思い、市の考えをお伺いします。


1−2.各種答弁を頂きました。はじめに道路に関するものですが、歩
道整備の延長上として交差点付近の課題として、通常、歩道と車道の間
にはの20cmぐらいの高さの縁石があります。交差点に接続する部分
には当然、20cmの高さの縁石はないものの3cm程度残っている場
合も多く見受けられますが、これにつまずき、転ぶ人を時折見かけるも
のですから、こういう段差の解消についてお伺いします。


1−3.段差の解消は時間をかけずに解消して欲しいと思います。話変
わりまして、春日部駅西口付近の交差点にはエスコートゾーンと呼ばれ
るものがあります。聞くところでは埼玉県としては、春日部市が先ずは
じめに試行的にこのエスコートゾーンを導入したとのことですが、その
効果はどうなのでしょうか。あまり普及していないようなのでその理由
について教えて下さい。


1−4.エスコートゾーンは県事業と言うことでした。導入するも止め
るも県の考え方1つかも知れませんが、目の不自由な人にとっては命綱
とも言うべきものです。必要なものは拡充すべきと思いますので、是非、
埼玉県に強く働きかけて下さいますようお願いして、次に、カーブミラ
ーの設置についてお伺いします。昨今、マスコミ報道でも自転車による
事故が多発しているようです。そこで、本来は自動車事故を防ぐために
設置しているのかも知れませんが、カーブミラー特に自転車事故対策と
してのカーブミラー設置に関する市の考え方をお聞かせ下さい。


1−5.答弁にありますように、特に自転車専用と言うことではないも
のの、状況に応じてカーブミラーを歩道に設置してあるのは勿論承知し
ておりますが、車道が狭いなどの諸般の事情により、やむを得ず歩道を
走る自転車が引き起こす接触事故があまりにも多く、何とかせねばと思
います。そこで身近な対策としてカーブミラー、又はこれに準じる事故
を未然に防ぐ対策を求め、次にガードレールの設置についてお伺いしま
す。ガードレールは歩道と車道の間にあるわけですが、例えば一例とし
て、はくれん通りは通学路にもなっているのですが、同じように連続す
る市道部分に関してガードレールが設置されてる部分と設置されない部
分があります。道幅や車の通行量などはなんら変わりはないのに途中で
ガードレールがない部分があります。学校との協議によるものと説明を
受けましたが、不思議です。子供の命が道路の途中だけ軽くなるとも思
えません。検討すべきと思いますが、いかがでしょうか。


1−6.ガードレールの設置が事故を防ぐには極めて効果的なので、諸
般の理由があるにせよ、県や学校、地域と連携を図り、是非、通学路で
の安心安全を確保して頂きたいと強く要望します。

続きまして、ガードレールの先に、同様に車道と歩道の間に植樹帯と呼
ばれる垣根があります。これはサツキとかツツジとか花の咲く季節には
綺麗で良いのですが、問題は剪定の高さです。以前にも要望しましたが、
未だに、ところによっては1mを超える高さで剪定されていたりします。
子供が親の手を離れて走り始めるのが2歳から3歳、平均身長が85〜
95cmぐらいではないでしょうか。完全に自動車の運転席からは垣根
の影に隠れてしまい、飛び出してくる子ども達を未然に発見することは
困難ですが、この垣根の剪定の高さの基準というものはないのでしょう
か。


1−7.剪定の際の基準の見直し又は厳格化を図る、また、縁石、ガー
ドレールの設置又は補修等々、少なくても人口密集地帯や通学路、車の
通行量が多いところなどは事故防止対策として、道路整備対策をして頂
きたいと強く要望して次の暑さ対策問題に移ります。



2.小中学校の暑さ対策についてお伺いします。
つい先日の新聞によると、ご近所の桶川市でもいよいよ市内の全ての小
中学校で今月2日からエアコン稼働がされたとありました。エアコンの
一斉設置は、昨年9月議会で可決。10年間のリース方式で、約5億3
300万円を投じて設置したようです。「氷蓄熱式空調システム」を採
用することで、年間電気料金は約900万円と押さえ込む工夫もしてい
るようです。

前島富雄教育長は「エアコンの設置で児童の学習環境を整備し、学力向
上につなげていきたい」ということですが、桶川市では小中学校11校
ということですから春日部市はその3倍程度を見込めば可能かなと思う
所です。しかし、中々、エアコン設置の要望は受け入れて貰えません。
先日もエアコン設置に関してはやりとりがありましたのでここでは代案
策を求めていきたいと思います。

改めてお伺いしますが、桶川市の求めるところの児童の学習環境を整備
できるようにするためにどのような対策を行ってきたのか、お伺いしま
す。


2−2.ミストシャワーについては小さな反響を呼んでるようですが、
いかがでしょうか。


2−3.今年は例年になく、さらに暑くなりそうな気配です。そこで、
緊急避難というか応急対策としてミストシャワーを追加設置しようと言
うことはいかがでしょうか。


2−4.角度を変えて、いつ起きるかわからない災害時の避難所ともな
っている学校施設ですが、夏場で災害が起きた場合には、避難所での暑
さ対策を進めないと4人に1人という超高齢化社会では暑さに耐えきれ
ずに健康を損ねると言うことも発生しますので、工場などで夏場の暑さ
対策としても利用されている、屋根散水用のスプリンクラーというもの
があるようですが、どのようなものかご存知でしょうか。


2−5.ではこの屋上取り付けタイプのスプリンクラーの効果について
はどのように理解しておりますでしょうか。


2−6.かつて、町工場で働いていたとき、成形機の設定温度が180
度から220度という職場にあって、スポットクーラーを使っていまし
たが、これは吹き出し口だけが涼しくて、その回りの部分は逆にクーラ
ーの廃熱が充満するような状況でした。答弁にもありましたが、体育館
の屋上にスプリンクラーを設置するというのは余分な熱を作ることなく、
しかも気化熱の利用で建物全体の熱を数度下げることが可能になるよう
です。

災害時での対策としても、また、水道さえ通っていれば停電しても建物
を冷やすことが出来るわけですので、是非検討、または試行的にトライ
すべきと思いますが、いかがでしょうか。また、導入にあたり課題や問
題点は何かありますか。


2−6.エアコンの早期導入、ミストシャワーの増設、スプリンクラー
の新設など、今年の暑さもいきなりの猛暑で全国の記録を塗り替える事
から今年の夏は始まりました。いずれにしても、一刻も早く暑さ対策を
するべきと思いますが、今後の暑さ対策についてどのように考えており
ますでしょうか。

2−7.いずれにしても今年の暑さも尋常ではありません。子ども達が
病気にならないうちに、せめて義務教育課程の小中学校ぐらいは涼しく
学問に励める環境を作って上げて欲しいと強く要望して、次の電動アシ
スト自転車の購入の際に補助金制度の導入に移ります。



3.電動アシスト自転車の購入助成制度の導入を、ということでお伺い
します。 最初に福祉部長にお伺いします。 数年前に埼玉県をはじめ、
幾つかの自治体で三輪自転車の購入に助成を行った事例がありました。
当時、春日部市でも日本一子育てしやすい街を目指していたのでその支
援策の一環として、他市を真似て先進の取り組みができないものかと要
望しましたが、これは実現できませんでした。

そこで、改めて今回は、子育て支援の一環として、そして、すでに超高
齢者社会に入ってしまった春日部市として、この三輪自転車に代わる弱
者対策としての電動アシスト付き自転車の購入費の助成についてお伺い
します。

また、環境経済部長には、環境を守るという観点からお伺いします。昨
年の竜巻など異常気象が続いている以上、環境保全、温暖化防止に対し
て市民の皆さまのご協力は不可欠のものと思います。特に自動車におけ
る排出するCO2削減対策は市民の皆さまの協力なくしてはあり得ませ
ん。

そこで、対策の1つとして自動車に変わる移動手段としての自転車の利
用者を増やすことが大事であると考えます。特に、高齢者にも育児中の
保護者にも優しく、しかも環境にも優しい電動アシスト付き自転車はま
さに一石二鳥のものといえます。環境問題は市民協働で取り組む問題で
もありますし、市としては率先垂範で取り組むべき課題と思います。市
のお考えをお伺いします。


3−2.福祉部長の答弁は少々逃げに回ったように見えます。やはり、
ここは環境問題に命がけの環境経済部長の英断を求めます。低炭素都市
の実現に向けた取り組みの一環として、速やかに自動車社会から自転車
社会へと、交通・移動手段を転換させ、自動車の使用の抑制及び環境保
全意識の高揚により社会に環境問題は市民の協力なくしてはあり得ない
し、本来なら全市民に対して全額助成するぐらいの取り組みが必要かと
思います。

しかし、さすがにそれでは膨大な予算が必要となりますので、そこで、
せめて守山市のように、低炭素社会の実現に向けた取り組みの一環とし
て、自転車利用の普及促進を講じることにより、環境への負荷の少ない
持続的発展が可能な都市の実現を目指すとともに、消費増税の経済対策
を図るため、市内に本店を有する自転車販売店という当然と言えば当然
とも言える条件をつけて「電動アシスト自転車、幼児2人同乗用自転車
(以下、「3人乗り自転車」)またはシニア向け自転車」を購入する方
の購入費用の一部、購入金額の3分の1、上限25,000円として助
成するものですがいかがでしょうか。


3−3.それがダメなら、鹿児島市・小諸市・宇土市のように上限を購
入価格の3分の1で上限は2万円を助成するということはいかがでしょ
うか。


3−4.では、豊橋市・桐生市さんのように購入金額の4分の1上限1
5,000円ならいかがでしょうか。


3−5.それでもダメなら、尾道市のように申請台数60台として1万
円の補助というのはいかがでしょうか。年間予算60万円です。60万
円で市民の意識が少しでも環境問題に目を向けてくれたら安いものかと
思いますがいかがでしょうか。


3−6.明確な答弁は中々頂けませんが、市長の目の色が前向きになっ
たような気がしましたので、電動アシスト付き自転車購入に関する提案
は以上にさせて頂き、次の問題に移ります。
次の提案は電動アシスト付き自転車購入助成に関する財源作りの提案で
す。



4.電話代の見直しを、について。電話の利用は、市民サービスの向上
や事務の効率化に今や欠かせない情報伝達手段であると思います。市民
生活の多様化の中で、一方的な文書だけではお互いの意思疎通を図るの
は難しい時代を迎えてます。通信技術の進歩と共に、固定電話に関して、
以前にも役所関連の電話代を節約出来る方法として、IP電話の導入を
提案させて頂きました。これを受けて、平成17年の合併を機に局線や
内線の容量不足の解消や本庁舎、総合支所、主な公共施設などを結ぶ情
報ネットワーク構築を目的に、IP対応電話交換機に交換したと伺いま
した。

さすがに導入時には設備改良費が約7000万円と少々かかったようで
すが、これは合併特例債の活用もあり、市の支出としての実際の導入費
用は大きく抑えることが出来たとの説明を受けたところです。しかも、
合併前の電話代の合計はおよそ1600万円だったものが合併後は90
0万円に料金を縮減できましたので、差額の700万円を浮かせること
が出来たので合併時の設備改良費の市の負担分も数年で解消できたとお
聞きしてます。同様に昨今、光通信など高速大量通信網の整備に伴った
新サービスが普及しはじめ、中でも、携帯電話各社が一様に通話料金の
定額サービスを打ち出し始めました。特に携帯電話は移動先でも連絡が
取れるということが可能になり、民間においてはこの定額サービスの利
用は今後も増大し続けるものと思います。そこでこうしたことを背景に
質問させて頂きますが、まず現時点における年間の通話料金の推移はど
うなっているのでしょうか。 (IP・PBX電話設備整備事業費6,
998万円のうち合併推進債は5,640万円)


4−2.答弁では直近の電話通信料金は約1000万円前後で推移をし
ているようですが、合併時からみるとわずかながら増え続けているよう
ですが、これを抑える取り組みをしていますか。

4−3.冒頭申し上げたように以前にもIP電話の使用は訴えて、大き
な効果をあげたと伺うところで有り、今、更に年間見込みとして100
万円程度を浮かせる努力をしたことは理解しました。これらはいわゆる
ハード面、技術上での縮減効果と思う所ですが、最近では携帯電話各社
が通信料金の定額制を打ち出してきました。技術的な努力の限界を打ち
破り次なる手を打ち出すために、ソフト面としてこの定額制の導入につ
いての考えをお伺いします。


4−4.導入に向けた前向き答弁と思う所で有り、すぐにでも導入すべ
きとは思いますが、しかし、あっちにもこっちにも導入しても又、ムダ
なことになってもいけないので、例えば通話料が多い部門を中心に導入
して、試行的に行うと言うことが大事なのかと思いますが、いかがでし
ょうか。


4−5.直近の情報では携帯電話各社の定額料金が出そろったみたいで
す。D社もA社もS社も月々2200円です。年間で26,400円。
W社なら月々1500円で年間18,000円で現在の年間通話料金1
千万円が不要になります。勿論、これは極論であり、実際にはたった1
台で全ての通話を行うのは市民サービスの低下に繋がりますが、ちなみ
に10台で18万円、100台導入しても年間180万円です。コール
センターではありませんので100台も要らないとは思いますが、これ
ぐらい用意すれば業務には支障ないと思います。最小の経費で最大の経
費削減効果を生み出せるように、是非、調査研究を進めて頂き、適宜、
導入を図って頂くことを強く要望し、次の最後の質問に移ります。



5.マイナンバー制度の導入についてお伺いします。
2013年に「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利
用等に関する法律」いわゆるマイナンバー法が成立しました。2016
年に施行となりますが、まだまだ市民の皆さまには、遠く理解に及ぶも
のでは無いようです。そこで、そもそもマイナンバーとは市民にとって
どういう位置づけになり、メリット、特徴などこの制度はどういうもの
なのか、簡単にわかりやすく説明して頂き、1回目の質問とさせて頂き
ます。


5−2.マイナンバーについての概要について、大まかに説明を頂きま
した。何となくイメージが涌いてきたところですが、現在、春日部市で
は住民基本台帳カード、いわゆる住基カードとの違いはどうなりますか


5−3.住基カードとの違いは理解できましたが、既に住基カードを持
っている人はどうなりますか。


5−4.住基カードの導入の際には社会的な問題も色々とありましたが、
今回は既に法案も通りましたし、2016年1月からスタートすると言
うことが正式に決まっています。そこで、庁内体制、また、市民の皆さ
まにも誤解や不安が生じることのないように丁寧に周知すべきであると
思いますが、市としての取り組みについては今後どうなりますか。

5−5.いずれにしても速やかに不安のないように体制をお願いして、
5期目初めての一般質問を終了します。