平成26年3月度 定例議会 一般質問

おはようございます。議席番号30番。栗原信司でございます。今期最
後となります、平成26年3月定例議会における一般質問を発言通告書
に基づきまして行って参ります。

1.はじめに、ARを利用した広報についてお伺いします。
AR技術を活用した広報活動をおこなうべきと言うことは昨年9月にも
取り上げておりますが、この間、先進の自治体での活用も益々増えてき
ておりますので、再度取り上げさせて頂きます。

ARとは日本語では拡張現実と訳されていますが、人の目や耳で知り得
る情報を、コンピューターやスマートフォンを使うことで、飛躍的に情
報を手に入れることが出来る仕組みです。

一昨日も、広報かすかべなどの紙という媒体には限界があると指摘があ
りましたが、まったく同感です。紙という媒体では、文字や画像以上の
情報を提供できません。わかりやすくいえば、白黒写真には色、色彩と
いうものがありません。楽譜自体を掲載しても、一般市民には、音、音
色というものを感じることができません。

しかし、たとえばQRコードのように情報をデジタルでデータ化するA
R技術を用いて、スマフォなどの端末を使うことで解消でき、動画や音
楽を楽しむことができるようになるものです。まさに、紙面上で実現す
るマルチメディアの融合といえます。

スマートフォンやタブレットといったスマートデバイスの急速な普及に
よって、これまで特別だった情報機器を誰でも簡単に手に入れることが
出来る時代に入りました。パソコンで出来ないことができるということ
です。

そこで、こういったAR技術を使った広報事業を推進すべきと提案した
件に関する、市の取り組みをお伺いします。


1−2
各種、御答弁を頂きました。始めにAR技術の活用による広報事業です
が、市としてはARアプリなどの活用は興味深いと言うことのようです
が、可能であれば出来るところから早期実現を図るべきと思いますが、
何か考えていることはあるのでしょうか。


1−3
市としてはまずは広報かすかべを利用して、なるべく早い時期に始めて
みたいと言うことでしたが、ARの応用というか、利用方法には動画、
音楽、静止画像などへのリンクなど想定されるモノは色々とありますが、
どのようなものから始めようとしておりますか。


1−4
さて、ARに関しては紙媒体の利用に限らず、GPSなどを利用するこ
とで防災マップや観光マップなど街中の様々なものに応用が可能です。
以前も申し上げましたが、近隣の高校や連携協定を結んだ大学などの知
性をお借りして、全国に発信できるものを作り上げるべきと考えるとこ
ろですが、この辺について何か考えるところはありますか。


1−5
ARに関しては強く推進して頂けそうなので、早期実現を願いつつ、次
の質問に移ります。



2つめに.ネット通販についてお伺いします。
高齢社会における買い物難民対策については、かつて、何度か取り上げ
ておりますが、今回は、市民の立場と事業者の立場のそれぞれの観点か
ら、ネット通販への取り組み、考え方についてお伺いします。

市民目線で言うならば、高齢社会にあっては、足腰が弱くなり、買い物
をするのが難儀になる、いわゆる買い物難民が急増しております。

それに対して、小売商店などの事業者目線で考えるとバスなどを有効に
つかえる大手のショッピングセンターに客足が向いてしまうことで、商
売にならないので、この辺の強化をしたいと言うことになります。

ある意味では、市民と商店の双方の立場の利害が一致することになりま
すので、一挙両得ともいえるネット通販について取り組むべきと思いま
すが、市の考えをお伺いします。


2−2.
ネット通販ですが、こういった慣れないことに取り組むことは何かと神
経を使いますので、まずは環境整備として、こういった事例に既に取り
組んで居る大型商業施設の事業者に協力して貰い、1つには事業者対策
として、ネット通販に強い関心をお持ちの事業者を集めた講習会の開催
や、もう一方では利用者の立場から、買い物難民対策や、ネット通販詐
欺に遭わないように高齢者などを想定した講習会の開催について協力し
て貰うと言うことはいかがでしょうか。


2−3
関連して、単独の商店としては参加が難しいという声もあるようですの
で、商店街として参入するような仕組みに市としても協力するというこ
とはできないものでしょうか。たとえば、商工会議所などにも協力を頂
き、安心安全な運営主体を背景とした形を作り上げることはできないも
のかお伺いします。


2−4
最後に楽天、ヤフー、アマゾンなどの大手のネット通販グループがあり
ますが、こういった大手通販事業者と連携を図る際の相談窓口の開設な
どはいかがでしょうか。


2−5
では、今後の取り組みに期待して、次の質問に移ります。



3点目に.まちかど図書館の設置、導入についてお伺いします。

図書館の充実を望む声は年々増加しており、大変に喜ばしいことと思い
ますが、最近でも中央図書館のリニューアルや庄和図書館のオープンな
ど有り難い話題はつきません。

しかしながら、ここにも高齢者の波があり、やはり身近な図書館として
地区別の図書館の設置を望む声が寄せられております。そこで、まずは
図書館としての設置計画や将来の構想などについてお伺いします。


3−2
市としては今すぐには、地区別の図書館を作る予定はかなり不透明だな
と理解したところですが、たとえば、千代田区や世田谷区などでは、ま
ちかど図書館という名称で地域の公共施設を有効活用しているようです
が、こういう取り組みはできないものでしょうか。


3−3
また、たとえば、姫路市などでは民間活力によって、姫路城下町図書館
というものがあります。ここでは会員制を取ってるようですが、評判は
良いようです。

また、お隣のさいたま市では大宮駅前にコワーキングスペースを活用し
て、そこではリブライズを活用したまちかど図書館を開設しています。
これらは一例ですが、こういう取り組みはいかがでしょうか。既に出来
上がった仕組みを活用させて頂き、しかも春日部らしい、まちかど図書
館が出来ないものでしょうか。


3−4
この件最後になりますが、春日部市民の皆さまは文化レベルが高い方が
沢山いらっしゃいますので、個人的な蔵書として、専門書などを揃えて
る方も多いと伺ったことがあります。そこで、これらを一般市民にも貸
し出して貰えるような仕組みが出来ないものかと提案させて頂きます。
いわゆるフードセレクションのように市の基準による、認定まちかど図
書館としての位置づけをして、関心の強い市民の皆さまへの貸出などへ
の仲介の労をとるという、こういう考えはもてないものでしょうか。


3−5
この件については、さらに申し上げたいことがありますので、また違う
機会に取り上げさせて頂き次の質問に移らせて頂きます。



4点目に.休日開庁についてお伺いします。
現在春日部市では3月から4月にかけては引っ越しなどに伴う転入・転
出などの届けが集中することから、3月終わりから4月はじめの2週間
に期間を限定し、一部の窓口の開庁時間を延長したり、土曜・日曜の開
庁を行っています。

しかし、先日、御用聞きに回る中で、1人の市民の要望ではありました
が、仕事を探し回り、やっとの思いで仕事が見つかり、住民票など関係
書類を持参しなければならなくなりました。

住民票などはコンビニでも取れるし、役所の自動交付機でもとれますし、
年金の切り替えは事業所の方でやってくれるのですが、保険証の切り替
えは本人が役所に行かねばならないということで、難儀をしましたとい
うことから、取り上げさせて頂きました。

このご相談自体は担当課の窓口の対応で何とかなりましたが、それにし
ましても市民生活は多様化しておりますので、時代の変化に合わせた窓
口の受入体制を年間を通じて考え直す時期が来ているのでは無いかなと
思い取り上げさせて頂きました。

そこでまず始めに、土日を含めた休日開庁ができないものか、市にはこ
ういう要望は届いていないのか、また、現実に春日部市の現状としてど
のくらいの利用者がいるのか、また、他市の取り組みはどうなっている
のか、把握している範囲ではいかがでしょうか、お伺いいたします。


4−2
現時点での3,4月の土日の利用者は想像以上で、しかも、実際に市民
の皆さまの土日開庁を求める声も大きいようですし、市としてはこれに
答えるべきではないかと思う所ですが、市の考え方や取り組みについて
お伺いします。


4−3
市としてはやりたいけれど課題が多いと聞こえた気がしますが、課題や
今後の課題の解決に向けた取り組みについてお伺いします。


4−4
まもなく始まるマイナンバー制度の導入など、社会の動向をみるという
ことも必要な反面、逆に新制度が始まれば、これに対する市民の疑問と
いうか対応に応えるようにやはり、休日開庁は必要になるのではないか
と思う所です。たとえば、毎週における土日休日開庁が無理なら、隔週
ならどうか、隔週がダメなら、富士見市のように毎月第一土曜日に限っ
てみたり、ふじみ野市のように毎月最後の日曜日に限るといったことな
ど、前向きに取り組んでいかれることを強く要望し、次の質問へ移りま
す。



5点目に.ノンステップバスの拡充策についてお伺いします。
春日部市では春バスは全てノンステップバスと伺っていたので、路線バ
スもそうなのかと思っていたところ、足腰の弱くなった市民の方から、
路線バスの中に、ノンステップバスが少ないと言う声をお聞きしました。

まさか、今時、そんなことはないのではないかと思いつつ、確認したと
ころ、今議会における当初予算にまさにこの部分についての補助金が1
49万円が計上されていました。

そこで、予算に載っているのですから、あえて取り上げる必要も無かっ
たかなと思いつつも、念のために確認だけさせて頂こうと思います。

現時点における市内を走るバス、春バスや路線バス市が所有するバスに
おける総数、及び、ノンステップ対象になっている数、なっていない数。
これらの実態についてお伺いします。


5−2
先ほどの答弁では、春バスは3台中3台が既にノンステップバス対応と
なっているものの、民間路線バスは33台中21台が未対応ということ
でした。また、高齢者福祉センターやふじ学園が利用する際に使われる
バスは合計3台あるものの、これらはノンステップ化はされていないと
いうことでした。

ちょっとビックリしたので、ここだけ先に確認させて頂きますが、高齢
者福祉センターやふじ学園などはそれこそ最優先でノンステップバスに
するべきかなと思ったのですが、現時点ではそうはなっていないこの辺
の理由とか背景となるものにはどういったものがあるのか、またこの3
台に関して言えば、今後の計画などはありますか。


5−3
坂道など施設の状況などによるのはやむを得ないし、その代わりの代案
策を考えてるとも伺いましたので、早期に対策を充実して頂くことを求
めます。

さて、先ほどの答弁では、まだまだ6割強が未対応で残るわけですが、
新年度の予算措置を含めて、今後の計画はどのようになっておりますか。


5−4
この新年度に4台。残りが17台となりますので4年後には全車両がノ
ンステップ化対応になると言うことですから、期待して見守りたいと思
います。

さて、ノンステップバスの利用に関連してお伺いしますが、通常これら
のバスには車いす対応のスロープがついていますが、これらは車の中程
の入口にあり、乗る際には利便性が図られていますが、運賃を支払う時
には運転手のそばまで行かなくてはなりません。1度運賃を支払ったの
ち、再び、他の乗客に迷惑をかけながら、後方中程の入口まで戻らない
とスロープはないために、車いすを利用する方は大変肩身の狭い思いを
してると伺いました。

そこで、運賃の支払い方法を変えるか、スロープを前にもっていくか、
こういう取り組みは出来ないものかお伺いします。


5−5
やはり、すべてを乗り越えるのは難しいようです。全てをバリアフリー
にするのは先ほどの高齢者福祉センターのバスや施設と同様にまだまだ
遠い将来のように改めて実感しました。今回は市長には答弁を求めませ
んでしたが、先日にいきいきと老後が暮らせる町春日部と言うことで種
々論議もあったところですが、市長におかれましてはこういう小さな事
にも思える部分は数値では日本一と出ることはない部分ですが、是非、
こういう数値に出ないような小さなところにもご配慮をお願いします。

さて、本日も各種御答弁を頂きました。
市長を始め執行部の皆さま、職員の皆さまに深く感謝申し上げ、これで
今期最後の一般質問を終わらせて頂きます。
また、次回も宜しくお願いします。