平成25年12月度 定例議会 一般質問

議席番号30番 栗原信司でございます。
発言通告書に基づきまして、市政に関する一般質問を4点に亘り行わ
せて頂きます。

昨日も、3期目の当選を果たした石川市長の施政方針について種々や
りとりもありましたが、石川市長のことですから、やられたらやり返
す、どころか、やられなくてもやり返す、春日部市政発展の為に倍返
しと、3期目も力を発揮してくれることを期待しつつ順次質問して参
ります。

1.大きく1点目としてバス事業の拡充策についてお伺いします。
バスは昨日の答弁では、春バスを含めると29系統と言うことでした。
他市に比較すれば少々の見劣りはするものの、以前に比べれば確実に
路線を増やして頂いているなと思います。市長を始め執行部のご努力
に感謝です。多くの市民がその恩恵にあずかり、感謝の声も多く聞か
れます。

しかし、反面、遅々として進まない鉄道高架事業などのためにその恩
恵に預かれない人も多数いらっしゃることも深く認識するところです。

一例としては、浜川戸地域などでは身近な病院がなくなったこともあ
り、定期的に遠くの病院に行かなくてはならなくなり、具合が悪いの
に、高い料金を払ってタクシーを呼ぶか、無理して歩いて行かねばな
りません。
そこで、高齢社会を迎えた春日部市の今後のバス路線の拡充策につい
てお伺いします。


2回目
今後のバス路線計画について答弁を頂きましたが、具体的にいくつか
お伺いします。

始めにバス停の間隔についてお伺いします。
折角バス路線が増えてきて、目の前にバスは通っているものの、バス
停が遠すぎて、利用しづらいと言う声が寄せられております。

そこで、バス停間の距離については、春日部市の場合、どのような想
定で決められているのか、お伺いします。


3回目
国内各地では基本的な想定としては、通勤手段や社会環境などを念頭
に置き、現状では300m程度を目安にしているところが多いようで
すが、春バスなどの想定は700mというような答弁でした。

問題は、高齢社会を迎えた今、歩くスピードが遅い、遠くまで歩くこ
とが困難な人、この辺を加味して見直しが必要な時期を迎えているの
ではないかなと思います。
障がいを持った方や高齢者など、あらゆる人がバスを利用しやすくな
るようにバス停の間隔を短くするためにも、バス停を増やすべきと思
いますが市の考えをお伺いします。


4回目
バス停に関してはとにかく、前向きというより、目の前にバス停を即
刻増やして欲しいと要望します。
さて、次にもう一点、春バスに関連して少々不思議に思うのは時刻表
の便数というか、時刻に関して、疑問があります。
というのは、地方庁舎から大凧会館へ向かう第6便、Bルートがあり
ますが、11:25発が大凧会館に着くのが13:00というものが
ありますが、問題は大凧会館発で地方庁舎に向かうのが11:35発
ですから、午前中に西口から宝珠花に向かいますとそこで一泊しない
と西口には帰れないと言うことになります。

現行の春バスの運行計画では5年間を想定していると伺いました。し
かしながら、大型店舗の開業、病院、企業、店舗の廃業、刻々と状況
は変わっておりますし、高齢化の波は、通院の機会を増やしてもおり
ます。
考えれば考えるほど、市民を取り巻く環境は厳しくなる一方です。

そこで、市においては、先ほどの宿泊しなければ帰れないバス路線の
見直しや、バス停の増加なども含め、5年計画などと言わずに臨機応
変かつ一刻も早く、環境の変化に応じた春バスの運行の見直しが必要
と思いますが、この点について、市の考えをお伺いします。


5回目
バスの運行計画の見直しは高齢者など足腰の悪い方の目線にたって、
確実に実施して頂きたいと要望します。

次にもう一点、まちなか・おでかけパス事業についてお伺いします。

会派の視察で盛岡市に出かけたことがあります。その時にじぇじぇじ
ぇと思った取り組みが、まちなか・おでかけパス事業でした。
70才以上限定という年齢制限はあるものの、5250円を支払うこ
とで盛岡市内を走るJRバス東北、岩手県交通、岩手県北バスのいず
れをも問わず、半年間乗り放題になるというものです。

春日部市としても高齢者の介護予防として、外出の手助けとなるし、
病院などにも気楽にいけるようにするべきではないでしょうか。

行ったらその日のうちに帰れない春バスには、近くを走る路線バスは
欠かせません。そこで両者共通で乗り放題となる、おでかけパスの導
入は出来ないものかお伺いします。


6回目
様々提案させて頂きましたが、バス問題最後の提案として春バスなど
に無線LAN(wifi)の導入は出来ないものか、お伺いします。

いよいよ7年後にはオリンピックが開催されることになりました。誠
におめでたいなと思う所ですが、今からガンガン準備しないと間に合
わないこともあり、その一環として、外国から来られたお客さんを、
お・も・て・な・し、するために、バスに情報発信ツールとしての無
線LANの導入を提案します。

世界中から東京に来て、オリンピックを見るついでにスカイツリーに
寄り、春日部のクレヨンしんちゃんを見に来るであろう外国人の皆さ
まがスマフォで気楽に情報を得るための環境作り、併せて外国語表記
も今から準備をするべきと思いますが、最後にこの点はいかがでしょ
うか。



2.福祉タクシー券の見直し拡充について
今までも幾度となく、福祉タクシー券の交付枚数については元の枚数
に戻して欲しいとの論議はあったところですが、また、午前中のやり
とりでも、国や県からの助成はなく、市の単独事業であるので、対象
者が増え続ける中にあっては難しいということで、20枚を増やすこ
とは現時点での仕組みでは難しいなと言うことは理解できないでもあ
りません。

そこで、視点を変えて、今、春日部市では福祉タクシー券・自動車燃
料費に対する助成を行っていますが、例えば福祉タクシーに限って考
えると助成される初乗り運賃分では2kmと言うことになりますので、
市内の大部分に対して超過料金を払う形になっています。

そこで、例えばこの初乗り運賃部分を500円などというようにタク
シー券の該当する金額を下げることで、トータルの予算枠を変えずに、
枚数のみ増加を図ることが出来るのでは無いかと思います。

こういう視点で、交付枚数を増やすことはできないかお伺いします。


2回目
バスの利便性向上をめざし、幾つか提案させて頂きましたが、この一
般質問の聞き取りの際に、伝え損ないましたが、春バスに無線LAN
と共に、以前取り上げたデジタルサイネージの設置をして、走る観光
資源にすることもおもてなしの一環になることを申し添えておきます。
これは答弁は結構です。

引き続きタクシーに視点を変えてお伺いしていきたいと思います。

さて、現行の福祉タクシー券と言う事業は、基本的な想定として、諸
般の障がいをお持ちの方に限定されていますが、足腰不自由で外出が
不自由という意味では高齢者も同様かと思います。

そこで、高齢者対策として、福祉タクシー券というのではなくて、通
常のタクシーチケットやクーポン券的な意味合いで、支援は出来ない
ものでしょうか。

高齢者のタクシー利用に関する回数券かクーポン券を購入する費用の
一部負担などが出来ると先ほどのバスがなかなか身近なところまで来
ない、バス停が遠い、という問題の解決にも繋がります。

つまり、回数券やクーポン券の購入には11回乗れ、金額的には10
回分と言うようなプレミアの部分があるようですが、このプレミア部
分を行政として支援することが出来ないものでしょうか。

通常では消費税部分が上乗せだったり、1割程度の上乗せ価格で販売
されているようですが、これを2枚分あるいは3枚分というように通
常より若干多めの枚数をプレミア的な発想で上乗せした特典というか、
魅力的な販売価格で福祉タクシー券、またはタクシークーポン券の購
入費用の負担が出来ないものでしょうか。


3回目
全ての高齢者を対象にするのが難しいのであれば、例えば、本年6月
に大山議員から所沢市の事例を元に、高齢者による交通事故が多発し
ていることを防ぐ観点から、運転免許証を返上した方に1年間無料の
利用券の提案がありました。この時は、いつものように、春日部研究
所の研究材料にされてしまったような答弁だったと記憶していますが、
例えば、1年間は無理なら、タクシーチケットやタクシークーポンの
購入の際のプレミア部分の上乗せ的な、いわゆる通常購入枚数に複数
枚を加味して、購入負担を少しでも軽減できるような仕組みを作るこ
とが出来ないものでしょうか。高齢者による事故防止の観点で御答弁
をお願いします。


3点目に.リンパ浮腫対策について
リンパ浮腫は腕、足などに見られるむくみです。
乳がんでわきの下(腋窩)のリンパ節を切除したり放射線治療を受け
た方、子宮がん、膀胱がん、前立腺がんなどで足の付け根(そけい部)
のリンパ節を切除したり放射線治療を受けた方の中には、リンパ液の
流れが悪くなることが原因と言われているようです。

リンパ浮腫対策としては、日常のスキンケア、自己マッサージ、弾性
ストッキングやスリーブなどの着用により悪化を防ぐことができます
と言われております。

そこでこの治療のための弾性ストッキング等の療養費の支援策につい
てお伺いします。


2回目
タクシークーポンについてはいつやるの、って市長に聞いたら、今で
しょ、って言ってくれそうなので、次にリンパ浮腫等の対策としての
弾性ストッキング等の支援策についてお伺いして参ります。

答弁では、平成20年4月から保険適用となったとのことでした。
実はこの相談に関して、国からの支援はどうかとHPで調べたり、国
の担当者に聞いてみたのですが、これがすぐには見つからなかったの
でした。

しかし、該当するものをみつけ、理解はしましたが、しかし、この弾
性ストッキングの購入に限るとの表現だったり、また、その購入枚数
や購入回数に制限があるような表現であることから、この不足する部
分を市としてフォローが出来ないものか、お伺いします。


3回目
答弁では、市としての単独の支援が難しいようですし、それは理解で
きないでもありませんが、実はこの保険適用になっとという制度その
ものを知らない市民、担当者が現実にいらっしゃることも事実であり、
だからこそ、こちらに問い合わせが来たのでした。

そこで、市としてはこういう情報をHPなどに提供はされているので
しょうか。


4回目
答弁では他の傷病と共に、たった一行、小さな文字で書かれているよ
うです。知らない人は損をする、というか見逃した人が損をするとい
うのでは市民サービスの観点から少々悲しい気がします。

時代と共に追加される支援策について、情報不足で市民が泣きを見な
いように分かり易くHPの表現を変えることはできませんか。


5回目
コルセット、弱視矯正用眼鏡、ストッキング、マッサージ、鍼灸など
対応する疾病、医師の指示に基づくものがどんなものがあるのか、具
体的な検索窓の設定など是非とも前向きに検討して下さい。要望とし
ます。



4点目に、紙おむつ支援策についてお伺いします。
具体的なご相談として、一例を挙げさせて頂きます。寝たきりのご高
齢のお身内が、痰の吸引措置が必要ということで、自宅介護を諦め、
療養型病院に入院させたご家族よりのご相談ですが、そこでは病院指
定の紙おむつを使うことを求められ、市販の紙おむつは諸般の理由で
持ち込み禁止と言われ、高額な紙おむつ代を含む医療費の請求に家計
が圧迫されて困ってるというものです。

通所や自宅での介護であれば保険適用になり、1割負担程度かなと思
う所ですが、病院での入院では、紙おむつは治療として認められない
限りは保険の適用外となります。

こういった医療保険制度と介護保険制度では、紙おむつ代の適用が異
なるために、身内が病で苦しむ姿を見るだけでも辛いところを、さら
に追い打ちをかけるように経済的な負担で苦しむ高齢者世帯の負担軽
減策について、お伺いして、一回目の質問とさせて頂きます。


2回目 紙おむつ対策
答弁では、現状の取り組みとしては、在宅介護支援限定で、要介護4
または5に該当する高齢者を介護し、市民税非課税世帯の家族に対し
ての負担を軽減するため、介護用品、紙おむつ、尿とりパットなどの
支給などを支給し、少しでも介護者の負担が軽減できるような取り組
みを実施しているということですが、施設に入所している高齢者にた
いして、利用実態に応じた介護者支援の取り組みは出来ないものでし
ょうか。或いは、ダメ元で聞いてしまいますが、市として独自の施策
をもてないものでしょうか。


3回目
答弁を伺うまでもなく、国としては在宅介護を強く打ち出しているよ
うですが、しかし、病院関係者に伺うと、痰の吸引措置などは1時間
おき、ないし最低でも2時間おきということで、仕事をもつ家族には
それは現実に無理でしょうと言われました。

では、そのまま、入院、或いは入所を続けると言うことでは、答弁に
もありましたが、家族介護との負担軽減のバランスを図るという観点
から高額な費用になるのはやむを得ないようです。

現実にそれでは家族の経済的な負担が大きすぎ、年金だけでは無理と
アルバイトをしながら面倒を見ている家族に、具体的、的確なアドバ
イスはありませんでしょうか。


4回目
リバースモーゲージぐらいと言うことでした。なんとも辛い答弁です
が、3期目当選の市長に申し上げます。答弁はあえて求めません。
しかし、昨日も1700カ所をこえる諸会合で市民と対話を繰り広げ
てきたと、ありました。

市長の仕事は会合に参加することが目的では無いと思うし、人と対話
をすることが目的でも無いと思います。
春日部の市長ですから、春日部市民の笑顔を作るためにこれを目的と
して、是非、取り組んで下さいませ。

これを強く強く念願要望し一般質問を終えます。