平成25年6月度 定例議会 一般質問

議席番号30番 栗原信司 でございます。

6月度定例議会における市政に関する一般質問を発言通告書に基づき
4点に亘り順次行わせて頂きます。一昨日、大きな声で3期目の出馬
を表明された石川市長の大いなる決断に期待を込めて、市民の声を届
けさせて頂きますので、大きな明るい答弁をお願いします。

1点目に市立病院の診断書の申請手続きの簡素化について、というこ
とでお伺いします。
実は先日、市立病院を利用する1人の市民からこんなメールを頂きま
した。簡単に紹介させて頂きます。
「土日・祭日は、通常の診察はお休みでも、夜間休日診療は行ってい
るし、入院患者も居るし、ということで事務方の職員の一部の方も出
勤していることもあり、土日祝日を使って診断書の申請及び受付がで
きないか」と言うことでした。

というのは、このメールではさらに「会社員と言う立場で診断書を依
頼する為に、わざわざ会社を休まないと申請ができない。さらにまた、
出来あがった診断書を受け取るために、再び会社を休まないと受け取
れない。」とありました。
急病その他の事情ではなく、通常通りの診断を既に受けてる患者とし
て、単純に事務的に診断書を申請し、また、単純に事務的に診断書を
受け取るだけの行為なのに、会社を二日も休まざるをえない、という
のはあまりにも時代遅れではないでしょうかと言うことでした。

話を聞いたときに、自分自身としても、これだけITが進んでいる、
電子化が進んでいる時代にそんなことはないと思いつつ、こういう実
態はあるのか、どうなのかと思いつつ、まず始めに現状の市立病院の
診断書の申請から受取までの手続きの手順についてお伺いさせて頂く
と共に、他の公立病院でも同じなのでしょうかお伺いさせて頂きます。

1−2.
答弁では、診断書を必要とする方が外来窓口で、申請手続きを行う。
その後、診断書の作成そのものは諸般の確認が必要でお医者さんなど
の関係者がカルテを確認しながら作成するということで、概ね二週間
程度は必要ということは理解できないことはありません。

問題は申請時及び、受取時の対応です。申請は事務的に申請書を記入
の上、提出し、窓口で預かり書を受け取るだけのことです。また、受
取時にはその預かり書を見せて、必要経費を支払い、事務的に受け取
るだけのことです。しかし、この何気ない事務的な行為なのに、仕事
を二日も休まなければならないと言うことが不思議でなりません。

先ほどの答弁では、申請は窓口に来て貰うが、受取は相談に応じて郵
送または、土日の受取でも可能というような答弁でしたが、このメー
ルの本人は窓口で確認をして、担当者に直接聞いて、その結果、ダメ
だと言われたのでこういうメールをくれました。

どうしてこういう事が起きたのでしょうか。何か手違いというか、現
場への指示が間違っているか、徹底されていないのではないかと思い
ますが、先ほどの答弁に間違いはありませんか。

1−3.
では、マニュアル的にも指示系統としても手順を踏んでいたものの、
たまたま、言い間違えたか、または聞き間違えたかと言うことになっ
たと理解しましょう。
それにしても、こういう過ちを二度と繰り返さないようにたとえば仙
台病院などでは、診断書の申請、受付方法についてWEBサイトから
確認できるようになっています。こういう取り組みは難しいことでは
ないと思えますが、いかがでしょうか。直ぐにでも出来ることと思い
ますがいかがでしょうか。

1−4.
しかしまた、哀しいことにスマフォやパソコンを持っていない方も多
いのが現状ですので、病院の窓口などに掲示するなり、広報かすかべ
に載せるなり、市民サービスの向上に努めるべきと思いますが、いか
がでしょうか。どんな取り組みをしていただけますか。

1−5.
さて、郵送及び土日祝日の受取ができることは確認できました。その
周知方法も検討して頂けると言うことで、最後は要望とさせて頂きま
すが、くどいようですが、諸般の事情があるのは理解できないわけで
はないし、全ての申請書を電子化して欲しいということでもありませ
んが、一歩ずつ確実に前に進めて欲しいと念願をするところです。

先ほども申しあげましたが、本人確認といえども顔写真の入ったもの
を使うでもなく、診察券と保険証だけの確認ですから、こういう診察
券の番号というか、数値を打ち込むだけの書類ならネット上でもでき
るし、FAXでのやりとりでも可能ではないかなと思うところです。

折角新病院になるのですから、サービスも充実させて欲しいと強く要
望し、次の質問に移らせて頂きます。

※仙台市立病院・公立松任病院その他、参照



2点目に.水道料金のクレジットカードによる支払方法の導入につい
てお伺いします。

この質問は新市合併直後の平成17年12月定例議会の一般質問で取
り上げました。諸般の課題をクリアーして、何とか合併にこぎ着けた
のですから、いろいろな場面で市民サービスの向上を図るべきではな
いかな、という基本的なスタンスのもと、その一つの取り組みとして、
公共料金の支払にクレジットカードを使えるようにして欲しいと取り
上げたものです。

その当時、今となっては懐かしの名前である梅沢水道事業管理者職務
代理者がその答弁で「水道部といたしましては、クレジットカードの
導入に関して地方自治法が改正されました後に総合的に判断して、実
施に移してまいりたい」とありました。

実際、翌年の平成18年に総務省として法改正したことをうけて、全
国的にも多くの自治体が取り組み始めました。

また春日部市としても、その時から、数年の月日が経ち、市税などは
コンビニでの収納も可能になり、市立病院においてもクレジットカー
ドでの支払が可能になるなど、大きく進展がみられました。

そこで、改めてお伺いしますが、法改正後、水道料金のクレジットカ
ードでの支払に関して実施に向けて検討する、とした部長答弁に偽り
はないと思う所ですが、あれから8年。少なくても平成25年の今日
現在、未だに利用できませんので、その後の取り組みについてどうな
っているのかお伺いします。

2−2.
平成17年の部長答弁でも、今の答弁でもコストなどから現状の口座
振替を中心とした徴収方法がベストのような答弁でした。しかし、利
用者の立場では、水道という毎日必ず使うものの公共料金の支払いに
カードが利用できれば、必然的にカードのポイントが貯まるという大
きなメリットがあります。

そこで、こういう当然と言えば当然の市民目線に立つべき施策を実施
することは春日部市としてのセールスポイントが増えることになるの
ではないかと思います。市民目線にたった徴収方法についてどうお考
えなのかお伺いします。

2−3
ちなみに、近隣他市の状況はいかがでしょうか、わかる範囲でお答え
頂きたいと思います。

2−4
全国的には急ピッチで導入が進められてきているものの、県内におい
て実施している市町村は一つもないと言うことですので、今、春日部
市として取り組めば県内初の取り組みとなるわけです。そこで、先ほ
どの答弁でもコスト、効果、事務的な問題など幾つかの課題があると
いうことでしたが、最近になって、システム改修費用のかからない仕
組みとして「Yahoo!公金支払い」というものがあり、これを活用する
市町村が増えておりますが、こういうシステムを利用することはでき
ないでしょうか。

2−5
最後は要望とさせて頂きます。
こういう他の事業者の出来上がった仕組みを利用することは、通常春
日部市独自でシステム構築、システム改修となると数千万かかるもの
が、数百万或いはそれよりも遙かに少ない費用でできるわけです。少
なくても、平成17年に取り上げてより今年でもう8年目です。その
時の約束でもありますので、そろそろ本腰を入れて頂き、一刻も早く
取り入れて頂き、少しでも市民サービスの向上を目指すべきとお訴え
して次の質問に移らせて頂きます。



3点目に.春日部駅構内通行支援事業についてお伺いします。
平成15年3月に春日部駅にエレベーターを設置してほしいと訴えて
から、以来、幾度となく東武線春日部駅付近にお住まいの市民の皆さ
ま、特に乳幼児をお抱えの保護者の皆さまや、お年を召した方などか
らエレベーターの設置要望は強くなるばかりということもあり、昨年
12月の一般質問でもこの問題を改めて取り上げさせていただき、東
武伊勢崎線124号踏切や富士見町地下道に、エレベーターの設置を
と、訴えましたが、この時も答弁は同じで、現状では難しいというこ
とでした。

また、その際、鉄道高架事業との兼ね合いで二重投資になる事業は避
けたいと言うことも言われましたが、楽観的希望としては、事業着手
を29年度には行いたいという大方針にそって動いているようで、百
歩譲ってその言葉を信じたとしても,事業着手から工事完了までには、
10年以上の歳月がかかると言われています。市長も以前は諸般の会
合の挨拶の際に幾度となく鉄道高架事業の完成に向けた熱い決意を述
べておりますが、それを信じてずっと待ち続けている市民の苦しい胸
の内を思うと、今すぐに行政として何か市民の信頼に応えられる施策
を実施すべきと思いますがいかがでしょうか。

そこでまず始めに平成23年度に実施した春日部駅構内通り抜け実証
実験の結果を踏まえた今後の対応についてお伺いします。

3−2
諸般の課題が有り、難しいようですが、この実証実験の結果から見え
る課題として、具体的にはどんなことがありますか。

3−3
では、諸般の課題を直ぐには解決できないとしても、たとえば埼玉県
ではパパママ応援ショップというような事業がありますが、これに便
乗して、例えば、ベビーカーなど多くの荷物を抱えるという問題をも
てあますパパママを支援するために、乳幼児を持つ保護者に限るとい
う制限をつけてでも春日部駅の改札を通行できる取り組みは出来ない
ものでしょうか。

3−4
乳幼児の保護者支援対策が無理であれば、例えば、奈良市などでは近
鉄大和西大寺駅構内通行支援事業として、高齢者や移動が困難な障が
いをお持ちの方を限定にした取り組みとして、市民の負担無しに駅構
内を通路として通り抜けが出来る支援事業を始めたようです。春日部
市としても同様な取り組みは出来ないものでしょうか

3−5
さて、エレベーターの設置も、東西連絡通路の新設も、駅構内の通行
も、鉄道高架は完成までまだまだ全く不透明だし、春日部市は市民の
皆さまの声に耳を傾ける気持ちがあるのでしょうかとイヤミの一つも
言いたくなってしまいますので、まずは一歩前進の決意をお聞かせ下
さい。



4点目.タブレット端末を利用した救急搬送情報共有システムの導入
についてお伺いします。

本年一月に久喜市の男性が救急搬送の受け入れを計36回断られて死
亡した問題と関連して春日部市での対応はどうでしょうか。取り組み
で何か変更、或いは改正などありましたか。こういう事件は起きては
ならない悲しい事件と思う所であり、市民の皆さまからも多くの不安
の声が寄せられております。そこでこういう不幸な事件を無くすため
の対策についてお尋ねしたいと思います。

そこでまず始めに、救急要請の119番通報を受けてから、救急車が
現場に到着までの平均時間や、搬送先が見つかって出発するまでの平
均時間、搬送先に到着するまでの平均時間、またトータルとして最短
時間はどれくらい、また最長はどのくらいの時間がかかっているので
しょうか。

搬送先が直ぐに決まった件数はどんな感じでしょうか。
久喜で起きた事件のように膨大な数の搬送先を探すことになった案件
があったのか、それともなかったのか、この辺についてお伺いし、一
回目の質問とさせて頂きます。

4−2
諸般の課題があるようですが、そこで改めてお伺いしますが、現状の
搬送先としての医療機関の選定方法及びそのメリットやデメリットに
ついてはどのように認識しておりますか。

4−3
また、先ほどの答弁で年間平均9000件の出動要請があると言うこ
とでした。365日24時間で単純に計算しても1時間に1台の救急
車が現場に出向き、搬送先をさがすということになります。

つまりあくまでも単純計算の話ですが、探している間の1時間で次の
出動要請がくる。これは単純な平均値ですので出動要請が5件6件と
重なることもあると思います。

しかし、そういう場合でも、搬送先の選定方法は同じなのかなと思う
と作業効率的にムダと言うか、無理があるように思えてなりません。

そこで、例えば、仙台などではタブレット端末を利用して搬送先を探
すのにムダがないような取り組みを始めたとお伺いしました。こうい
う取り組みについてどう思われますか。認識をお伺いします。

4−4
また、久喜市の案件をうけて埼玉県では県医療対策協議会救急医療部
会として対策に乗り出し、短期間的視野と中長期的な視野に立つ取り
組みが必要、と言う救急医療体制の改善に取り組むべきと提言案をま
とめるなど対策が一歩進むようです。遅くても来年度にはタブレット
端末を利用した医療情報システムを導入しようとしていますが、これ
に関しての情報、または市としての見解をお伺いします。

4−5
さて、一昨日の一般質問でも、消防署の職員の年齢バランスが悪い、
職員数を増やすべきとか、定員に近づけるべきとの指摘もありました。
個人的には同感です。今回の質問と直接関わるものではありませんが、
1人の優秀な消防職員を育成するには時間もかかります。

まずは、間接的とも言えますが、こういうタブレット端末の活用など
先進の取り組みをすることが、実は時間を作り出すことになり、職員
の負担軽減にもつながり、市の財政負担も軽くなり、何よりも市民の
命が救われることに直結します。

そこで最後に、不眠不休の救急活動に尽力してくれる消防職員に大き
く敬意を表しつつ、春日部市としては今後更に医師会や埼玉県との強
力な連携を図り、1人でも多くの命が救われるタブレット型携帯端末
の導入をしてほしい、先進の取り組みを強く求め一般質問を終えます。