平成24年12月度 定例議会 一般質問

おはようございます。
議席番号30番 栗原信司でございます。
発言通告書に基づきまして、市政に関する一般質問を順次行って参
ります。

1.はじめに、麦わら帽子をかぶるアニメのキャラクターと連携し
てまちおこしを、ということでお伺いして参ります。

アニメのキャラクターと言えば春日部市には特別住民票をもつクレ
ヨンしんちゃんがいます。また、住民票こそはないものの、春日部
を代表する特産品の麦わら帽子をトレードマークにしているアニメ
の主人公が大勢居ます。

中でも、アニメの「OnePiece」は現在単行本としては68
巻を数え、その発行部数の総累計は2億8,000万部を超えるよ
うです。発行部数としては春日部市の特別住民票をもつクレヨンし
んちゃんの発行部数を大きく上回る、日本で一番、売れているアニ
メであります。
そしてこのOnePieceの主人公ルフィーがかぶる麦わら帽子
を製作しているのが、知る人知る、ご当地春日部市であると伺いま
した。
アニメと特産品との連携を図る観点で、この内容などについてどの
ようなものか、お伺いします。

1−2.
さて、ただいまの答弁にありましたが、アニメの主人公のトレード
マークになっている麦わら帽子を春日部市で生産し、大変に好評の
ようです。

また、その他OnePieceの他にも、麦わら帽子をトレードマ
ークにしているアニメのキャラクターと言えば、釣りキチ三平、愛
少女ポリアンナ物語、ハックル・ベリィの冒険、わたしのアンネッ
ト、トム・ソーヤの冒険、南の虹のルーシーなどの主人公、また、
きまぐれオレンジ☆ロードのヒロインの鮎川まどか、キン肉マンII
世に登場する農村マン、オズの魔法使いに出てくるカカシ、銀河漂
流バイファムのジミー・エリル、テレビゲームのポケットモンスタ
ーに登場する、むしとりしょうねんや、イエロー、お菓子で有名な
のはカールおじさん、映画では人間の証明のジョニー・ヘイワード
など大変な数に上ります。

そこで、こういったアニメなどのキャラクターとの連携を図った街
おこしについて市のお考えをお伺いします。

1−3
例えば、藤まつりのパレードでの仮装行列や大凧会館のようなイメ
ージで麦わら帽子会館を設置し、そこに関連するキャラクターを展
示するなり、春日部その他の駅の前にブロンズ像などを設置して、
乗降客をお出迎えして貰うということはできないものでしょうか。


1−4
さて、アニメのキャラクター達の活躍を願いつつ、アニメと少々離
れますが、この質問最後の提案として、春日部の特産品である麦わ
ら帽子を行政をあげて応援し、例えば、麦わら帽子飛ばしでギネス
に挑戦、こんなことを検討してみてはいかがでしょうか。特産品の
活用で、世界に元気を発信できる春日部市の構築を強く願い、次の
問題に移ります。


2点目に.OpenОfficeの導入について、ということでお
伺いして参ります。

前回は自治体クラウドコンピューティングの導入についてお伺いし
ました。それについては先進事例も少ないし、導入には慎重な答弁
でした。
そこで、今回は春日部市としても導入しやすいように、身近な自治
体である久喜市で導入し、大きく行財政改革にも繋がったと言われ
るオープンオフィスの導入についてお伺いします。

オープンオフィスとは、オープンソースという形態で開発されてい
るワードやエクセルなどと同様のオフィスソフトです。
元々は米の企業が保有していたソフトでしたが、2000年に同社がプ
ログラムを一般に公開したことを受け、世界中の有志の開発者が力
を合わせて開発を進め、無償で公開されています。
この無償であるという点を頭に入れて、費用対効果など導入に対す
る市の考えを伺います。

2−2
では、この件も一問ずつ確認していきたいと思いますが、このオー
プンオフィスの導入に当たり、現在、春日部市が利用しているマイ
クロソフト社のオフィスソフトとの互換性についてはどう思います
か。

2−3
次にやはり、公的な分野での導入には慎重にならざるを得ないのは
データの互換性と共にその管理、そしてオープンオフィスの開発上
の性質として、セキュリティの心配も懸念されるところですが、市
としてはこのソフトを利用するに当たりセキュリティの問題につい
てはどのような問題があると認識しているのか、お伺いします。

2−4
最後に無償である点、互換性、管理、セキュリティなどの点を踏ま
えて、オープンオフィスの導入の是非について市としての考えをお
伺いします。


3点目に.すべての公共施設に無料で使える公衆無線LANの拡充、
ということでお伺いします。

公衆無線LANはネット社会の基本中の基本と思っておりますので、
過去に何度も何度も取り上げさせて頂いておりますが、その都度、
少々冷たいなと思えるような答弁を頂いてるところではありますが、
実は静かに静かに拡充をしてきて頂いておりますので、年末にあた
りまして、ここで小さく感謝を申しあげます。今年もお世話になり
ました、と。

さてそこで、この際、全ての公共施設を中心に、市内どこでも、い
つでも、さりげなく無線LANに繋げることが出来る春日部市とす
るために、執行部のみなさまに無線LANの必要性、将来の大いな
る市民サービス向上の決意を固めて頂くために、再再度、継続して
取り上げさせて頂き、現状の市の対応についてお伺いします。

3−2
先ほどの答弁では、中央図書館や視聴覚センターなど一部の施設で
は有料で、また一部の施設では無料でネットに繋がる施設があると
いうことです。地域間格差と言いましょうか、情報格差が生じてい
ると思えます。

答弁にもありましたが、つい先日、リニューアルオープンした中央
公民館も今までは有料によるネット接続でしたが、今回、静かに静
かに無料で繋がる無線LANの導入となりました。

無料になったことに感謝しつつ、市民のみなさまのご利用が一番多
いと思われる市役所本庁舎では未だに無線LANは使えません。

そこで、市役所を始め他の公共施設における公衆無線LANの開設
の見込みについてお伺いします。

3−3
例えば、最近ではデータのみの通信専用回線などを利用する際には、
市場の競争原理が働いているようで、様々なプランが用意され、費
用が安くなってきています。費用が安くなってきたことに加え、何
よりも、災害時の対策として、いざというときの情報収集が十分に
発揮できる環境作りを急がねばなりません。東日本大震災ではメー
ルやインターネット上の情報のやりとりが役立ったことは周知の事
実であります。
そこで災害対策の一助としても有効な無線LANの設置に関する市
の考えを改めてお伺いします。

3−4
いつものことですが、考え方の相違と言うのでしょうか、なかなか
前向きな答弁には聞こえません。最後に申しあげますが、無線LA
Nは、現実問題としてフロア上にLANケーブルを引かなくて済む
ので、市役所本庁舎内などのレイアウトを変更する場合などにも柔
軟かつ速やかに対応ができます。また会議室など庁内のさまざまな
場所にPCを持ち込んでネットワークに繋げることもできます。

また、海外では、無料のWi-Fiスポットが充実している都市もあり、
日本に観光に訪れた外国人が「スマートフォンのメールや地図を活
用できて、非常に助かった」と言われるように公衆無線LANの環
境整備を進めることは、地域活性化や住民サービス向上にも繋がる
取り組みですので、さらに進展を望み、次の質問に移らせて頂きま
す。


4点目に.宅配サービスについて、特に高齢者向け配食サービスな
ど買い物難民対策を含み市の取り組みについてお伺いします。

市では介護保険制度が始まる以前から、高齢者への配食サービスを
行っていると伺いました。年々、このサービスは充実してきている
ようです。市民の個人負担が1食400円、週6回の配食サービス
は、他市と比較して、平均値よりはやや高い取り組みかなと、評価
できる反面、配食サービスを必要としている方は、1人で食事を作
ることがままならぬ、買い物に行けないなどといった諸般の理由が
あって、配食サービスをお願いしてると思いますので、週6回、と
か1食400円ということに関して、利用者からの不満の声がこち
らには寄せられているのですが、市にはそういう声はありませんか。

そこで、現場における利用者の声や要望はあがっているのか、配食
サービスの利用者数はどうなっているのか、その個人負担分、市の
負担分、総予算など現状についてお伺いします。

4−2
答弁では、利用者数はおよそ350人、年間の平均として1人につ
き300食程度。1人当たりの市の負担分は402円、個人負担は
400円。単純計算で、市としての持ち出しは4300万円と言う
ところでしょうか。

そこで、この金額を元に考えてみたいのは、コミュニティビジネス
と言うのでしょうか、需要があるところにはビジネスが必ず産まれ
ます。事業が産まれるので産業、と言うのですから、そういう意味
で需要をさらに産み出すために、市としては市民に対して、こうい
うサービスがあることをもっと広くPRすることが大事ではないで
しょうか。

最近ではスーパーやコンビニなど色々な企業が参入していますので、
こういうことを紹介できないものでしょうか。先発事業者と連携を
強化するか、新規事業者を求めることによって、利用者を増やすこ
とで、新たな雇用創出の機会を作れるのではないかと思うのですが、
いかがでしょうか。

4−3
現状の市の単独事業としては65歳以上という年齢制限があります。
つまり対象外の人は、こういったサービスを使えません。また、6
5歳以上で食事を作るのに困難な方でも、現実にこういったサービ
スそのものがあることを知らない方が多いです。

そこで、改めて申しあげますが、一つにはこういうサービスは、買
い物難民対策として有効であり、市民に広くPRすることにより、
市の事業展開以外にも、市の財政負担の費用対効果のアップ、市民
は喜び、業者も喜ぶと言うことになるのではないかと思いますので、
こういった観点での広報活動その他、市の考え方を改めてお伺いし
ます。

4−4
年齢を超え必要な人に応分の体制をしっかりと作り上げるのが当然
の市の役目、と言うことを申しあげるとともに配食サービス、宅配
サービスの向上、費用対効果の向上を強く推進して頂きたいことを
申しあげ要望とし、大きく5点目の質問事項に移っていきたいと思
います。


5.東武伊勢崎線第124号踏切及び富士見町地下道などにエレベ
ーターの設置を、ということでお伺いして参ります。

春日部駅に関するバリアフリー問題としては平成15年から取り上
げ、この件に直接関する内容としては、平成19年12月ですから、
遠くは10年前、近くは5年前からということになります。いつ完
成するかわからない先行き不透明な鉄道高架が出来るまで、あるい
は鉄道高架が出来たとしても、この恩恵を直接受けない近隣住民の
みなさまにとっては、内谷陸橋自体に直接エレベーターを設置して
ほしいと言う声が大変に強いものです。

しかし、場所の問題、費用の問題、鉄道高架事業との絡みで二重投
資になる、と言う理由で直ぐには実行不可能と答弁を頂いてきまし
た。
そこで今回は東武伊勢崎線124号踏切や富士見町地下道を取り上
げ、ここにエレベーターが設置できないものか、改めてお伺いした
いと思います。
暗いご時世に明るい新年を迎えられますよう、前向きな明るい答弁
を期待し、一回目の質問とさせて頂きます。

5−2
つまるところは連続立体交差事業の経過措置を見守るというか、急
ぐしかないのかなと思える答弁だったと。
では、現時点でどこまで進んでいるのか、見通しはどうなっている
のか、事業期間に変更はないのか、など現時点での進捗状況につい
てお伺いします。

5−3
非常につらいというか、悲しいお答えで、目標は平成29年度まで
に事業着手をしたいという熱い思いは市としてはもっているが、実
際に開始されるかどうかは今のところまったく不明で、しかも、事
業が開始されても工事完了までには10年以上かかると。確かに御
答弁のとおり鉄道による東西市街地の分断の抜本解決には鉄道高架
事業と言うことは深く認識するところではあるもののせめて、今か
らこの最短とも言える目安の工事完了までの15年間の市民サービ
スの向上の為にエレベーターを設置すべきであると思いますが、無
理なのでしょうか。

5−4
事業が着手されれば、検討課題の一つというような答弁だったのか
なと思いました。そこで、ここは次回へ続く課題として要望とさせ
て頂きますが、市長の強き思いの高齢者がいきいきと暮らせるまち。

現時点で既に4人に1人が65歳以上。ここから15年では平均寿
命を迎えることになってしまいます。さらにあと5年で3人に1人
が65歳以上。鉄道高架事業は15年も先の話で、エレベーターの
工事なら2年も3年もかかることもありません。重い荷物を自転車
に乗せて内谷陸橋も富士見町地下道を通ることはかなり辛いものが
あります。
また小さなお子様連れの親御さんにとっても、自転車にせよ、乳母
車にせよ大変に難儀をしています。大沼運動公園の市民プールも廃
止となり、粕壁小学校やエンゼルドームに親水広場、プールの開放
と言っても西口から東口へ行かねばなりませんし、市立病院が新し
くなっても東口から西口へは遠い道のりです。ここは是非、市長の
英断を仰ぎ、答弁はあえて求めませんが、心にしっかりと留めてい
ただき、要望のみとさせて頂きます。