平成24年 6月度 定例議会 一般質問
議席番号30番栗原信司でございます。 発言通告書に基づきまして市政に関する一般質問を大きく4点に亘り お伺いして参ります。 本日最後の登壇と言うことでお疲れの皆様が元気になれるよう頑張っ ていきたいと思います。 1.はじめに、帰宅困難者対策条例の制定についてお伺いします。 これは東京都として、昨年の大震災の際に多数の帰宅困難者が発生し、 路上に溢れ、これが間接的に他の救援活動などに少なからず影響を与 えたことを教訓として制定された条例です。 主な内容としては、昨年の大地震のような災害時には従業員などを、 直ちに帰宅させるのではなく、可能であれば、一時的に企業内に留ま らせ、その分の食糧等を義務づけることにより、帰宅困難者が路上に 溢れることを防ごうというものです。 各種企業団体に理解を頂き、協力を仰ぐことで、災害時の二次的な影 響を最小限に食い止める手段としては極めて有効な手段と思います。 そこで、まずはじめに昨年の災害時における春日部市内外の状況はど うだったのか、帰宅困難者などの実態についてお伺いすると共に、そ の時の市の対応についてお伺いします。 1−2.帰宅困難者 各種、答弁を頂きましたが、重ねてお伺いして参ります。 はじめに、帰宅困難者対策条例の制定について、でありますが、先ほ ども申しあげましたが、東京都においては日中は特に人口が集中・密 集する、ということから、この条例は必要最低限不可欠なものとして 制定されたものと推察するところであり、人口規模を考えると春日部 市では比較にもならないかと思いますが、しかし、市道や県道などの 道幅が狭いことや、鉄道網が充実していてもその鉄道が動かないと言 うことになるわけですから、市民の生命を守ること、二次的被害を最 小限にすることとともに、市内に通勤通学している方々の支援をする ために、行政が現状より更にリーダーシップを発揮し、社会全体で帰 宅困難者対策に取り組むべきと思います。 例えば、災害発生時には、企業には従業員の帰宅の抑制と3日分の備 蓄を、学校には児童生徒らの安全確保を、駅やデパート等には利用者 保護を求めるなど、さらには春日部の地域特性を十分に織り込んだ条 例を制定し、協力を求めることが急務の課題かなと思います。そこで 条例制定に関する市のお考えをお伺いします。 1−3 答弁では条例制定には諸般の課題があるようだということで、それ以 前にできることを限りなく取り組むという理解で宜しいでしょうか。 さて、勿論、今回この条例を制定することを取り上げたのは、何とし てでも災害時には帰宅困難者が路上に溢れないように強制的に義務化 し、それに従わない企業団体を罰しようというのが目的ではありませ ん。 あくまでも災害時による二次的な被害を最小限に食い止めるのが目的 ですので、条例制定が時期尚早と言うことであれば、都知事のように 昨年の大災害を教訓として速やかに次の手を打つ、こういう強いリー ダーシップを発揮するべきかと思いますが、市長としてはいかがお考 えでしょうか。 災害時発生時における二次的被害を最小限に抑えるため、さらに防災、 減災に向けたお考えをお伺いします。 2点目に、公共施設利用料金の支払いについて、お伺いします。 平成14年9月に初めて取り上げて以来、毎年のように予算要望とし ても主張し続けて早くも10年。その度に次のシステム改修の際に実 施しますというような説明を受けてもう10年ですから、そろそろ目 鼻がついても良いように思いますが、現時点における公共施設の予約 方法並びに支払い方法について春日部市並びに近隣市はどうなってい るのか、予約システムの現状についてお伺いします。 2−2.公共料金 答弁では、多少の違いはあるようですが、結論的には一長一短という か、課題も見え隠れしているようです。 しかし、例えば、近くでは荒川区などは公共施設の予約はネットでで きると共に利用料金の支払いもネットバンキングとかコンビニでの支 払ができるようです。 また、足立区では2003年よりコンビニに設置してあるマルチコピ ー機を利用してスポーツ施設の予約から支払まで利用できるようです。 さらには、沖縄県那覇市では「証明書自動交付機による施設使用料金 収納サービス」を行っており、これは、全国で初めての取組みと伺い ました。 那覇市では市内の民間商用施設と協定を結び、自動交付機を設置し、 午前9時から午後10時まで利用できるようにしたものです。 利用者にとっては、市役所に来庁する時間や交通費を節約できるし、 行政側としては、閉庁後や土日祝日でも施設使用料が収納できるとい う利点があり、いわばお互いの幸福に繋がっています。 さらにこの方法では、施設使用日の前日までインターネットによる予 約受付が可能となりました。ちなみにリピート率は81.5%だそう です。 以上、縷々申しあげましたが、これら他市のようなシステムに変更で きないものか、何か課題というか問題があるのかお伺いします。 2−3 ネックになるのはシステム変更料金かなと思う所で、だからこそ、今 までも次回のシステム変更までやむなし、と待ち続けたわけですので、 今回コンビニ収納や住民票の受取も可能になるわけですから、同時に できないのが極めて残念でなりません。 なぜ、できなかったのでしょうか、とお尋ねするのはやめにしますが、 しかし、予約はネットでもできるようになりました。後は利用料金の 支払いをするだけで、施設を利用できるわけですし、料金を受け取る 行政側の問題となるわけです。 利用料金を取る以上は市民サービスの向上を図るべきではないですか。 そして、そのやり方はいろいろとあると思います。 市民目線としては、先ほど例に挙げた他市の事例をまねて欲しいとこ ろですが、答弁では利用頻度と導入コストとのバランスやなどもあり、 直ちに導入できそうもないので、例えば、直ぐにでもできそうな取り 組みとして、個人のネットバンキングのように、市民からの利用料金 の受取の専用口座を開設するだけで、支払の確認ができますし、費用 もかからず、仕組みも出来上がるしそんなに大きな問題があるように は思えないのですが、こういった取り組みはできないものでしょうか。 2−4 では、ある意味ダメ元でお伺いしますが、かつて越谷市の図書館との 相互利用について取り上げ、それを可能として頂いたように、東南5 市1町で利用している「まんまるよやく」との相互利用はできないも のか、お伺いします。 3点目に、教育問題と言うことで2点についてお尋ねします。 @はじめに3学期制と2学期制についてお伺いします。 長い間、日本では3学期制が用いられてきましたが、数年前より春日 部中学校などで2学期制が導入されました。試行的に始まったようで すが、既に数年が経過しました。 そこでまずはじめに、2学期制の導入に関して市内の小学校や中学校 の現状についてお伺いしたいと思います。 A次に、通学区についてお伺いします。 学校の設置場所が均等でないこともあり、地域によっては距離的に近 くの学校には行けずに遠い方の学校を選ばざるを得ない、部活動など で目覚ましい成果を上げている学校に通学したい、といっても多くの 地域では選択の自由がありません。 しかし、庄和地域などでは自由化されている地域もあるようですので、 通学区に関する市内の現状についてお答えをお願いします。 3−2.教育問題に移ります。 はじめに学期制についてお尋ねして参ります。 試行的とはいえ数年続けてきた2学期制と多くの学校が採用している 3学期制のそれぞれの特徴についてお伺いします。 生徒、教員、保護者などの意見などからメリットデメリットについて どのように認識しているのかお伺いします。 3−3 重ねてお伺いしますが、2学期制の導入後の成果についてはどのよう に認識しているのかお伺いします。 3−4 結論として2学期制と3学期制のどちらを今後続けるのが相応しいと 思っているのかお伺いします。 3−5 理解しづらい答弁で、結局のところ、どっちが良いのか、いつまで続 けるのか、どちらかに比重を移すのかさてさて、理解できませんが、 とりあえず、教育問題2点目、通学区に質問を変えます。 通学区がある程度自由になっているところとなっていないところがあ るわけですが、その理由についてお伺いします。 3−6 庄和地域など一部の地域では通学上の安全など、地域の特性もあり、 自由に選ぶことができる制度となっているのかなと理解するところで すが、昨年の大震災などを考えると、改めて通学区の見直しが必要で はないかと思います。 災害時にあって道路の向かい側とこっち側とで通う学校が違うという のでは情報交換もいざというときには極めて心配と地域の保護者から 声が上がっています。 通学区の見直しについての教育委員会の見解をお伺いします。 3−7 教育問題の総括として、少々理解しづらい答弁もありました。結論的 には教育委員会の主導と言うより、学校と地域、保護者、各種審議会 などが関わり、決定しているようで、あまり強くも申しあげることは できないのかなと思う所です。 継続することのメリットデメリットが曖昧な二学期制の問題と、それ を否定することもできず指定校に通学せざるを得ない不思議な制度で ある通学区の問題を取り上げた、背景として児童生徒の学業に影響す るのでは無いかという不安、また小学校中学校高校と進学する度に二 学期と三学期という体制を受け入れるご家族にとっては心配で仕方な いと言うことになります。 そこで例えば、土曜日の授業やサブティーチャーなどの仕組みを市内 全校に取り入れるなど魅力ある学校運営や児童生徒の安心安全もしっ かりと考慮した教育体制をしっかりと取り組んで頂くことを強く要望 し教育問題に関しての質問を終えます。 4.大きく四点目、おもてなし(梨)の街づくり、ということで取り 上げさせて頂きます。 春日部の観光資源の1つ、農産物のメインの1つとして内牧地方の梨が あります。 梨自体の生産量としては日本一ではないかもしれませんが、味は日本 一と確信する春日部の梨を世界にアピールできないものかと、そんな 思いで、梨組合の皆様には相談もせずに勝手にキャッチフレーずとい うかネーミングしてみました。 しかし現実には、梨狩りの季節、梨の出荷のメインは8月から9月ご ろと限られていますし、かといって多くの観光客が集まる7月の春日 部夏祭りで梨をアピールするには少々早いし、短期間でしかもしっか りとアピールするにはどうしたものかと思い、そこで梨を使った「お もてなし」と言う企画が組めないものか、と思い立ちましたが、まず は現状の梨のアピール方法、有効な観光資源として梨の活用はどうし ているのか、お伺いします。 4−2 答弁では、梨組合の皆様のご努力で毎日、完売ということで大変な好 評を博していると。 そこで、このまま、春日部の梨を使い、春日部市のおもてなしの心を、 広く世間にするために、7月の夏祭りを8月以降にずらすわけには行 かないと思いますので、ここはやはりこちらから出向いていくという のはいかがでしょうか。 そこで、例えば、春日部には天然記念物の牛島の藤があることもあり、 AKB48にならって春日部藤娘でKFM48を結成するというのは いかがでしょうか。 先日の総選挙では最大視聴率28%と大盛況のAKB48にならい、 ミスコンのようなイメージでは無く、春日部の元気をアピールする藤 娘を例えば各小中学校から交代で頑張って頂き、さらに春日部名産の 麦わら帽子をかぶり、美味しい梨を持って東京スカイツリーや東北三 大祭りなど梨のメインの季節にアピールして歩く、こんなことを市と して応援するなり、リーダーシップがはかれないものか、市の考えを お伺いします。 4−3 さて、最後となりますが「おもてなし」の語源は「モノを持って成し 遂げる」と言うことのようです。 歓迎の心を梨という形のあるもので心を表現する、こんなことが大事 かと思います。 今までも、環境を守る取り組みを代表する「もったいない」と言う言 葉が世界共通語になっていたりしますので、同様におもてなし、とい うキャッチフレーズで梨をアピールしつつ、歓迎の心を世界共通語に できたら良いなと思いつつ、春日部の藤娘の皆様が梨を手土産に他市 のイベントに参加し、さりげなく春日部に観光客を呼び込む運動を展 開するべきと訴えて、一般質問とさせて頂きます。 |