平成24年3月度 定例議会 一般質問

平成24年3月度・定例議会一般質問・栗原信司
議席番号30番栗原信司でございます。発言通告書に基づきまして、市
政に関する一般質問を4点に亘りお伺いします。

1.SAQトレーニングの導入について
一点目にSAQトレーニングの導入についてお伺いします。SAQとは、
S(スピード:前方への重心移動の速さ)A(アジリティ:運動時に身
体をコントロールする能力)Q(クイックネス:刺激に反応し速く動き
だす能力)という3種類の機能向上を目指すものです。現代社会では、
道は舗装され、車や電車が街を占領し、昔のように自由に野山を走った
り、川遊びをすることはできません。

本来なら、子供の時に遊びの中で自然に身につくはずの俊敏さ、バラン
ス能力、柔軟性などが十分に備わらないまま大人になってしまう。これ
は視点を変え、長い目で見れば幼ない時から既に介護を必要とする身体
を作り上げてしまっている、とも言えます。

そこでこの大自然の代わりに、SAQトレーニングが開発されました。
先進事例の自治体として取り組んでいるのが十日町市、高崎市、盛岡市
などです。ここでは教育委員会が主催し、学校教育の現場に導入して、
効果をあげていると伺いました。

そこで、春日部市としてもこの遊び感覚でしかも運動能力を高めること
ができる、このSAQトレーニングの導入について、お伺いします。特
にこのトレーニングが開発された経緯を考えれば、本来はなるべく幼く
して始め、しかも、幼い時に限らず、小・中学校と継続して取り組んで
いくことが重要かと思います。そこで部活動などへ組み込むことをはじ
め、幼少期から小学校・中学校と導入が可能なのか、お伺いします。

2回目
各種御答弁を頂きました。重ねてお伺いして参ります。
1.はじめにSAQトレーニングについて
@市内の各学校では、朝の読書運動などそれぞれが特色ある取り組みを
されているところと理解するところですが、例えば、月水金は情操教育、
知性磨き、心を磨く目的で朝読を行う。火木は運動の日として、SAQ
トレーニングを導入するなどメリハリをつけた取り組みはできませんか。

A全ての学校が同時導入は無理かもしれませんが、例えばモデル校的な
取り組みはできませんか。

Bさて学校現場に限らず、対象を広げ全市民を対象とした場合には、そ
れなりの人数の指導体制が必要となってきます。SAQトレーニングを
普及させようと取り組んでいる日本SAQ協会では、トレーナーの資格
認定制度を設け、指導者の育成に力をいれていると伺いました。実践的
で正しい知識に裏付けられた指導者を春日部市にも誕生させることが理
想なのではと考えます。多額の費用をかけずに、SAQトレーニングの
要素を取り入れたトレーニングの導入やSAQトレーナー育成講習会な
どを開催する事が出来ないものか、トレーナーの育成についてお伺いし
ます。

Cさて、SAQトレーニングについては前向きな理解を頂けたと確信す
る所ですが、明日を担う青少年の健全育成の為の取り組みとしては大き
な意義がありますが、そこはまた他市とは違う、春日部市らしい取り組
みができるように専門部会を立ち上げるというのはいかがでしょうか。

D最後にSAQトレーニングについて教育長の考えをお伺いしたいと思
います。



2点目にBIMMS(保全情報システム)の導入についてお伺いします。
BIMMSとは公共施設を一元管理できる手段として開発されました。
主な機能としては、
 @土地・建物の委託情報などの基本的情報管理機能
 A施設管理担当者の日常保全、メンテナンスなどの施設管理機能
 B施設・部局毎の予算平準化支援などの保全計画管理機能
 C複数の施設を串刺しにして検索、分析する複数施設総合評価機能
 D保全技術情報等の提供機能
の5つの機能と言われております。

今までは部局別にバラバラであった施設管理を、BIMMSの活用で一
元管理することにより、既存ストックの有効活用や意思決定を速やかに
行えるようにするものです。
はじめに、春日部市における公共施設の営繕管理・工事・施設管理等の
管理方法について現状はどのようにしているのかお伺いします。



2.BIMMSの導入について・2回目
@主な施設管理の現状について御答弁頂きました。
今年度より一元的な施設管理台帳を整備しようと準備を始め、さらにこ
れら公共施設の管理を確実にするために、新年度よりは市内の公共施設
に関する一元管理台帳の整備を確実にするために組織体制を充実させる
というような事を先日の総務委員会でも答弁がありました。

そこで、今後、市が取り組もうとする事業に照らし合わせたときに、B
IMMS導入のメリットやデメリットについては、どう思いますか。

Aデメリットとしては詳細は不明のようですが、メリットとしては、容
易に施設情報を共有することが出来ること、自前でシステムを開発する
ことに比べれば、はるかに低コストで出来上がるらしいと認識している、
とのことでしたが、このメリットデメリットを考慮した上で、市として
BIMMSの導入については、どう思いますか。

B勿論これが全てではありませんが、かなり有効なシステムのようです
ので是非しっかりと研究して下さい。

3点目に.家庭用ごみの対策について、「リサイクル広場」と「ごみス
テーション」という観点からお伺いします。
つい先日、第39回古利根川清掃が行われましたが、市では、この他に
も市民の皆様のご理解を頂き、ゴミゼロ運動を展開しています。

同じように、東京の町田市でも様々なゴミゼロ運動を展開する中、新た
な取り組みとして、2008年7月より、リサイクル広場を開設し、こ
れが大変好評と伺いました。『今まで、ごみとして処理していた物の中
から、再資源化できる品目を市が指定し、それを市民がリサイクル広場
に持ち込み、市が資源化することにより、ごみ減量を推進』する運動で
す。
この取り組みの特徴の一つとして『リサイクル広場ではトイレットペー
パーなどと交換出来るポイントカードの発行』などがあげられます。

そこで、春日部市においても、今までにもゴミゼロ運動については様々
な取り組みを実施していますが、今後さらに充実させるため、リサイク
ル広場と、ポイント制についてお伺いします。

次に、ごみステーションについてお伺いします。
各家庭から出されたごみの集積場所が「ごみステーション」ですが、こ
れは「家庭から排出されたごみが新しく資源として生まれ変わるために
旅立つ」と意義づけるべきと思います。ボックスを設置するとなると道
幅が狭いなど、設置場所にはいくつかの課題が出てきますが、街の美化
とゴミの再出発の為に、ごみステーションという名前に相応しいボック
スを検討するべきと考えます。街の顔にもなるようなごみステーション
の設置についてお伺います。

3.家庭ゴミ・2回目
@市としては現時点の回収方法が望ましいので、リサイクル広場は研究
課題と、またポイント制度は過去に実施したが上手くいかなかったと伺
うところですが、重ねてお伺いします。
例に挙げた町田市はさらに移動型のリサイクル広場も開設しています。
『ごみは半減、楽しさ倍増。思い出残して、ごみは残さず』をうたい文
句に、『町田市イベントごみ減量の手引き』を作成し、イベント会場に
スタッフを派遣し、主催者側の役員にも手伝って頂くことで、リサイク
ル運動を理解させる事業を展開しています。

そこで春日部市でも、藤まつりや大凧上げ祭り、大凧マラソン、夏祭り
などのイベント会場で、移動型のリサイクル広場を開設し、ゴミゼロ、
資源再利用などをアピールすることについてお伺いします。

A次にごみステーションに話を変えます。札幌・酒田・鹿児島市などで
は@市内の美化推進 A資源ごみの分別回収 Bごみ集積場所の集約化
又は拠点化の推進を目的とした事業を展開しています。街の美化運動と
カラス対策のまさに一石二鳥といえる事業です。ごみステーションをた
だのボックスと考えずに、街の美化運動のシンボルとみなす。こういう
考え方はいかがでしょうか。

Bごみゼロのお手本と言えばTDLかなと。何時行っても、何回足を運
んでも路上にごみが落ちているのを見たことがありません。こういう街
作りがしたいなと思います。また、冒頭申しあげましたが、ごみステー
ション、とは、ごみが資源に生まれ変わる通過点としての駅ですから、
特急スペーシアの絵柄を描いたり、歴史を残すように粕壁宿の絵柄を描
くことによって、ごみステーション自体が春日部の観光の小さな小さな
目玉にもなると思いますので、是非とも美化運動の目玉として設置でき
ますようにと強く要望します。



4.公園など既存施設の活用によるまちづくりについて、お伺いします。
2ヶ月後いよいよ東京スカイツリーがオープンします。世界中から年間
2,500万人を超える来客となるようです。我が街を通る東武伊勢崎
線は、この土曜日より東武スカイツリーラインと愛称がつき、業平橋駅
はとうきょうスカイツリー駅と駅名が変更となりますし、特急スペーシ
アも停車することになります。同じく我が街春日部駅にもスペーシアが
停車しますが、いつになっても降りてくるのは春日部市民だけと言う事
にならないように念願してやみません。

1人でも多くの観光客を春日部に降りて頂くための取り組みについては
一昨年6月の一般質問で取り上げましたが、今回はさらに先のごみステ
ーションとも絡ませ、街全体をテーマパークのように見立てるというか、
特別住民票をもつ「くれよんしんちゃんの住む街」というように、公園
など既存施設を活用した街づくりができないものか、リピーターが後を
絶たない公園づくりができないものか、ということで提案しつつお伺い
して参ります。比較にはなりませんが、TDLは何時行っても新鮮な感
じがします。それは、非日常を感じさせるために、毎年のように進化を
遂げているからだと思います。

さて、少々見劣りはするものの春日部市にも沢山の公園があります。こ
れらも、もう少し整備し、手を加えれば多少は何とかなるのではないか
と思います。
そこで今後の整備方針についてお伺いすると共に、関連して水辺再生プ
ランや新設される県立公園などの活用による街づくりについてお伺いし、
一回目の質問とさせて頂きます。

4.公園・2回目
@市内全域をテーマパークに出来るはずもないとは思いますが、市内に
点在する公園をテーマを決めて関連づけることによってテーマパークの
ような取り組みとなり、明るい街作りが出来るのかなと思います。未来
を担う子ども達、家族のふれあいの場として相応しい公園にするという
大きな方針のもと、市内各地にある公園を演出出来ないものでしょうか。
例えば、それぞれの公園に、シンボルとなるようなものを設置し、その
シンボルに相応しい「愛称」をつけることで、市民の皆さんにもより一
層愛着を持って頂けるのではないかと思います。公募などでどんどん愛
称をつけていくということはいかがでしょうか。

Aさて、話変わりますが、かつて平成17年3月一般質問で「劇場空間
都市づくり」として取り上げましたが、これが今では「かすかべ音楽祭」
として好評を博し、新年度予算の中の金額的には低く抑えられてるもの
の、日程的には倍になる予算となりました。そこで、このかすかべ音楽
祭のような考え方で、街中の公園を活用し、大型商業施設とは違う意味
で、街を大きな公園に見立てることはできればいいなと思います。先ほ
ど、水辺再生プランや新設の県立公園の設置に合わせた春日部市の取り
組みについてお伺いしましたが、例えば、こういったところをクレヨン
しんちゃん公園と位置づけることは出来ないものか、くれしん一家のブ
ロンズ像をあちこちとは言いませんが、せめて街の玄関口の春日部駅前
に設置できないものか、こんな事に対する取り組みについてお伺いしま
す。

B愛称をつけ、市民に愛着を持って貰い、清掃管理も市民の皆様にお任
せすることにより、身近な中にも、レベルアップした公園の集大成とし
て市内全域をテーマパークと見立て、さらにはTDLなどにある隠れミ
ッキーなどのサービスを真似た、隠れくれしんをあちこちの公園に配置
する、また、くれしんの時計やモニュメントを公園や春日部市の顔とも
言える春日部駅の東西の駅前に設置する。今回はこれらについては要望
とさせて頂きますが、こういう取り組みをすることが、街の活性化には
何より大事と思います。先日も都市型観光について取り上げた議員さん
もおりました。また、商店街の活性化にはそれなりのイベントが必要と
訴えた議員さんもおりました。昨日も春日部ブランディングを推進せよ
とありました。まさに同感です。一つ一つの取り組みを充実させて、そ
してさらに、こういった取り組みをこまめに世界へ向け情報発信をする
べきです。

そこで最後に、一昨年取り上げた東武線の各駅に春日部市の広報板を設
置するべきと訴えたその後の取り組みと、さらにはいよいよオープン間
近のスカイツリーに合わせて、特急が止まるようになる業平橋駅改めス
カイツリー駅や東武動物公園駅などの連携を強化したり、東武鉄道さん
にお願いして、例えば、最近大きく価格の低下してきている大型の液晶
モニターなどを各駅に設置して、春日部のPRビデオ「春日部いろどり
紀行」のDVDを常時映像を流し続けるという取り組みはいかがでしょ
うか。関連してツイッターの活用、FBの導入など、情報発信力の向上
策についての取り組みについて、お伺いします。