平成23年12月度 定例議会 一般質問

議席番号30番栗原信司でございます。発言通告書に基づきまして、市政に
関する本年最後の一般質問を行わせて頂きます。大きく5点につきまして順
次お尋ねして参ります。明るい新年を無事に迎えることが出来るような明る
い答弁をお願いします。

1点目に、AEDトレーナーの貸し出しと訓練について、ということでお伺
いします。AED、いわゆる自動体外式除細動器につきましては法改正によ
り、救命士や一般人による取り扱いが可能になったことを受け、五十嵐議員
が議会で取り上げ、今ではほぼ全ての公共施設に設置されるようになったも
のと理解するところです。
その後もAEDに関して継続して各種要望をさせて頂いておりますが、特に
本年は大災害が起きたこともあり、命を守ることの尊さを改めて実感したこ
ともあり、AEDについてもさらなるステップアップするべきと思い、お伺
いします。

まずはじめに、現状について確認させて頂きたいと思います。
@訓練用のAEDをAEDトレーナーと言いますが、この貸し出し用の機器
についてはどうなっておりますか。機器の費用、台数や現状の取り組みにつ
いてお伺いします。

AAED本体の貸し出しは春日部市でも他市でも行っていると思いますが、
本体の貸し出しとトレーナーの貸し出しについて、他市の情報についてはい
かがでしょうか。

B訓練用指導者の育成についてはいかがでしょうか。救急救命訓練の開催時
間、曜日についてお伺いします。

C職員及び、職員以外公職にあるもの、一般市民の実態についてお伺いしま
す。


1−2.以下一問一答

各種御答弁を頂きました。順次、確認させて頂きます。
初めにAEDに関してお伺いします。

答弁では、参加する市民の人数も多いことからかなり関心が高いものと思わ
れますが、いかがでしょうか。

では、トレーニング用機器を増やし、市として、市民レベルでの対象者を増
やす取り組みを積極的に行うべきと思いますが、いかがでしょうか。

他市での取り組みもお答え頂きましたが、他市の取り組みについてどう思い
ますか。

費用としても、他市の事例を見ても取り入れて問題はないと思いますが、追
加購入及び、貸し出しに対して問題はありますか。

また、職員に関しても答弁を頂きましたが、緊急時いざというときにAED
を使いこなすためには、救急訓練は1度や2度では身につかないと思います
が、複数回訓練を受けている職員の実数はどうなっておりますか。

複数回講習を受けている職員は極めて少ないようで、少々不安が残りますが、
市民レベルで複数回受けていらっしゃる方の把握はされておりますか。

先ほどの答弁で市民レベルを含め述べ18,000人が講習を受けているよ
うですが、複数回受けている方の把握が出来ていないと言うことで、ここで
も少々不安が残るところです。また土日なども救命講習会の開催は行ってい
ると言うことでしたが、改めてお伺いしますが、早朝夜間での講習は行って
いるのでしょうか。

つまり、現状は行っていないけれども、検討する余地はあるようですが、多
様化する市民生活の現状に鑑み、様々な機会を提供すべきと思いますが、い
かがですか。

講習や訓練の機会が多様化することを前提とするならば、消防本部の職員の
派遣だけではなく、一般市民としても講習会を受講し、資格を持たせること
で、指導する側になってもらうことは可能かと思いますが、いかがですか。

その為にも、講習会や訓練の機会を増やすことが大事な事と思われます。そ
こで、その為にもAEDトレーナーを増やすべきかと思いますが、追加購入
の予定はいかがでしょうか。

では、最後にお伺いしますが、例えば市民からの贈呈によりAEDトレーナ
ーを譲り受けた場合、一般市民に貸し出し専用の機器として導入することは
可能でしょうか。

※青森県、長野県、高知市、郡山市、大津市、伊那市
※さいたま市では46セット追加・上尾市では32セット保有・神奈川県大
和市でも7セット追加



2.放射線測定器の貸し出しについて
大きく2点目として、放射線測定器の貸し出しについてお伺いします。
福島原発から始まった放射線問題は未だにマスコミにたびたび登場していま
す。つい先日も柏市などで放射線量が高めの数値がでたりと、放射線問題は
収束の気配がみえません。そこで放射線測定の現状について、測定方法、測
定に関わる時間、数値、使用している機器について、及び他市での測定器の
貸し出し状況についてお伺いします。


2−2.放射線測定器貸し出しについて
答弁では、測定した結果の数値のバラツキはあるものの埼玉県と春日部市と
の数値はほぼ現時点における基準値未満と言うことで安心して良いものと言
う理解で良いのでしょうか。

市としての測定は公園や小中学校の校庭、つまり不特定多数の子ども達が集
合離散を繰り返す遊ぶ場所を中心に測定しているということで、春日部市6
6キロ平米をくまなくフォローしきれていないと思いますがいかがでしょう
か。

改めてお伺いしますが、現状の測定方法では市内全域はおろか、人口密集地
の市街地ですら測定しきれない、またホットスポットと呼ばれる地域での測
定はできないのではないでしょうか。

一般市民の放射線に関する不安を解消するためには、市民による測定もお願
いし、測定する箇所を増やし、少しでも早く不安をなくし、市民の安心を増
やすと言うことが行政の仕事かと思いますがいかがでしょうか。

その為にも、市として測定器を追加購入し、市民に貸し出しすべきと思いま
すがいかがでしょうか。

また、先ほどの答弁では、通学路を測定することで市内全域をカバーと言う
ことですが、ホットスポットなどのように未だに高い数値が改めて確認され
て問題になっていることはどう思いますか。

先ほどの答弁でも貸し出しをしている市町村が増えてきています。春日部市
はまだまだ遠い未来のようですが、春日部市よりも福島原発から遙かに離れ
ている自治体としても取り組んでいるようですが、春日部市が早急に貸し出
しをしたくない理由をお聞かせ下さい。


※福島県・福島市・会津若松市・本宮市・栃木県栃木市・日光市・那須塩原
市・小山市・那須町・茨城県神栖市・小美玉市・新宿区・府中市

・さいたま市・草加市・八潮市・北本市・鶴ヶ島市・ふじみ野市・朝霞市・
新座市・滑川町




大きく3点目.電子図書館システムの導入について、お伺いして参ります。
公立図書館の電子化については10年前から訴え続けるものですが、なかな
か先に進まないものです。ここで、よくよく考えて頂きたいと思うのですが、
待望久しい庄和図書館もオープンし、市民の皆様の読書熱はいや増している
ものの、その反面、高齢化や多様化する生活パターンの中で図書館まで行け
ない方や行かない方も増えてきているようです。
そんな折、スマートフォン、タブレットなどが急激に進化し、家に居ながら
書籍を読むことが当たり前の時代になってきていることから、市としての電
子図書館に対する取り組みについてお伺いすると共に、かつて提案した公立
図書館の電子図書館化についての進捗状況はその後どうなっているのかお伺
いします。

関連して平成19年12月では検討課題とした共栄大学や他市との連携の進
捗状況はどうなったのでしょうか。

郷土資料など閲覧が館内にのみ限定されているものがありますが、その内容、
数量についてお伺いします。


3−2。電子図書館システムについて
改めてお伺いしますが、はじめに館内限定で閲覧できる郷土資料など、電子
化することで資料を汚さずに閲覧することが可能にもなりますが、電子図書
館システムの導入で期待できるサービス、効果をどのように認識しているの
でしょうか。

インターネット経由で自宅でも、出張先でも貸出手続・閲覧が可能となるこ
とを認識していますか。

来館する必要が無いと言うことは、市民は24時間365日いつでもサービ
スを利用する事が可能になることを認識していますか。

これをデジタル化することにより、図書館に行かずにダウンロードし、自由
に閲覧できるようになることをどう思うか。

こういった貴重な資料を手に触れることがなくなることは資料保存に役立つ
効果があることをどう思うか。

データ化、デジタル化することで物理的な書架スペースを増やす必要がなく
なることをどう思うか。

他市の先進事例についてどう思うか。
※堺市立図書館において、2011年1月より利用開始
※武雄市立図書館ではipadを貸出

そこで、先進事例を見習い、多くの費用をかけずにしかも市民満足の向上が
図れる電子図書館化を進めるべきと思いますが市の対応はいかがでしょうか。




大きく4点目.ハチの巣の撤去についてお伺いします。
現状のハチの巣の撤去について、市の対応はどうなっているのでしょうか。
併せて他市の対応状況はどうなっているのでしょうか、お伺いします。


4−2.ハチの巣の撤去について
答弁では春日部市の場合、ハチの巣の撤去は市民からの相談に対して専門業
者を紹介するにとどまっているようですが、ここ数年の市民からの依頼件数、
相談件数、もしも把握していれば現状における業者への依頼実数についてお
答えを頂きたいと思います。

つまり、平成20年以降は相談件数としては300件越えということで、大
変な状況と思います。
しかし、ハチの巣の撤去費用は種類や大きさにもよりますが数千円から数万
円と一回の撤去費用としては高額です。恐らくは市民のみなさまは怖いと思
いつつもじっと見守りつつ我慢しているのではないでしょうか。先ほどの答
弁では業者紹介のみの市町村は春日部市を含めて18団体。つまり、県内の
多くの自治体は何かしら手を打っているということになります。防護服を貸
し出ししたり、委託契約をしたり、職員自ら手を出したり、撤去費用の補助
をしたりと言うことでした。他市では様々な取り組みをしているようですが、
他市を参考にして、春日部市として出来ることはありませんか、改めてお伺
いします。

春日部市としては現状のままと言うようですが、特にスズメバチなどは大変
な危険を伴うことにもなりますので、さすがに職員の方に手を出して貰うの
も辛いので、この際、市長か部長が市民の命を守るために手を出すというの
はいかがかなと思いつつもこれもやはり、お願いしづらいのでやはり、全額
負担で市が負担するか、業者に委託すべきではないでしょうか。

土地の所有者が責任を持って撤去すべきと言うことでしたが、好きこのんで
スズメバチを飼う人も居ないのであって言わば自分の土地に、勝手に巣を作
られた市民の迷惑を考えれば、市民負担というのは無理があるのではないで
しょうか。

今すぐには無理でも今後の対応はどうなのでしょうか。

どうしても、難しいようなので、最後に市長にお伺いします。
市長の平成23年度の施政方針演説の中に「積極果敢な市政運営」と言う項
」目の中に、「地域の課題解決のために、真に必要な施策を実施していくこ
とが、これまで以上に必要である」、「市民の皆さまの声に敏感になる」、
「機を逃さず柔軟かつ迅速に行動すること」、「既成概念にとらわれること
なく現状を打破する新しい発想を持つ」が重要であると考えており、これを
率先実行するとともに、全職員に徹底しながら、春日部市の現在と未来のた
め、積極果敢な市政運営を進めてまいります」とあります。

何回読み直しても、市民が困っているときには手を出さねばならないと言う
内容に思えるので、市長答弁を求めます。

最後にもう一度お伺いしますが、お隣の越谷市では、「市民生活の安全を確
保する観点から人の生命に危害を及ぼす恐れのあるスズメバチ類の巣を駆除
することを目的とします。」ということで撤去費用を全額市の負担にして市
民サービスを図っているようです。この考え方はいかがでしょうか。市長の
方針にマッチしてると思えるのでこの一点のみお伺いします。


※参考資料
@熊谷市・越谷市・さいたま市・川口市・蕨市・新座市・白岡町・三芳町で
はスズメバチに限り業者に依頼。費用負担は行政。
A熊谷市・川越市・久喜市・桶川市では、スズメバチに限り、駆除費用の一
部を補助(7000〜10,000)
B熊谷市・幸手市・深谷市・坂戸市・日高市・入間市・鳩山町では、駆除用
防護服を貸与又は駆除業者を紹介

※数年前の資料として
@駆除用防護服を貸与又は駆除業者を紹介しているところが14市町
A委託契約して駆除業者を派遣しているところは10市町
B職員による直接駆除と委託駆除業者の派遣を併用しているところが6市
C職員による駆除を行っているのは6市町
D駆除費用の一部を補助しているところは3市町
E春日部市と同様に駆除業者の紹介のみ行っているのは23市町村

※駆除金額としては蜂の種類、蜂の巣の大きさにより違うが、おおよそ5千
円から4万円。




5点目として.ムクドリ対策についてお伺いします。
この件につきましては今までも何人かの議員さんも取り上げて来た問題とし
て、極めつきの解決策はないのかなと思いつつも、毎年苦情が増えておりま
すので、改めて取り上げさせて頂きました。
現状行っているムクドリ対策についてお伺いします。

苦情件数、苦情の寄せられている地域はどのあたりか、その場での対応はど
うなっているのか、この辺をお伺いして冒頭一括質問の一度目の質問とさせ
て頂きます。



5−2.ムクドリ対策について
答弁では1年中と言うことではなくて、暖かいときに限られているようです。
暖かいと言っても最近は真冬以外は暖かいとも言えます。

さて、他市などもムクドリ対策としては春日部市と同様の取り組みであり、
効果が薄いと言うか長続きしないようです。一番効果があると思われる、木
に網をかぶせると言うものも、現実にはこの網の上で羽を休めるムクドリが
いるのも事実かなと思うと何とも難しいものだと痛感します。

さてそこで、ムクドリも害虫というか、虫を食べてくれるという意味では、
益鳥とも言えますので、追い出さずに共存の道を図ることはできないでしょ
うか。
共存を考え、実行に移している市町はありませんでしょうか。

究極の解決策がない以上、せめて糞害対策を強化すべきかと思いますが、ア
ーケードの設置などの対策はとれないものでしょうか。西口に関して言えば、
藤棚通りの名前通り藤棚があるわけですが、この藤棚の延長はどうでしょう
か。

さて、アーケードもダメ、藤棚もダメという事でした。藤棚に関してはさす
がに地元の皆様から諸般のご意見を頂いているので理解できないでもありま
せんが、アーケードについては「相当の公共性を有するものでなければなら
ない」と言うことですので、逆に言えば、糞害に限らず、商店街を守るため、
とか、伝統の夏祭りなどを雨の日でも実施できるようにするとか、勿論これ
に限ることではありませんが、強い位置づけをするために知恵を使えば宜し
いのかと思いますが、いかがでしょうか。

アーケードの設置は条件的に難しいと言うことですので条件さえ整えば良い
のですから、市民の皆様のムクドリによる糞害対策を無くすためにも是非条
件を整えるなり、市長の政策判断を求めて本年最後の一般質問とさせて頂き
ます。