平成22年12月度一般質問

議席番号30番栗原信司でございます。発言通告書に基づきまして
市政に関する一般質問を順次行ってまいります。
一つ一つは街中の小さな声でありますが、答弁は是非大きく実のな
るモノになりますようによろしくお願いします。
はじめに
1.情報通信のモデルとなる自治体へ、ということで具体的に3点
につきましてお尋ねします。

@「ぷらっとかすかべ」など公衆施設で公衆無線LANの接続を。
1点目として、携帯端末の進歩やブロードバンドなどの通信網のイ
ンフラ整備により、多くの人が身近なところで手軽にネットにつな
がる環境が整ってきました。
最近では新聞、広報紙などの紙媒体やテレビによる情報の収集より
もネットを利用して情報収集する人が増えてきたとも言われていま
す。また、ご当地春日部市では本年10月からユビキタスタウンと
しての取り組みも始まりました。そこでこのまま一気に、情報通信
のモデルとなる街作りが出来ないものかということで、せめて少な
くてもぷらっと春日部などの情報発信としての公共施設や公民館な
ど不特定多数の市民の利用がある施設でインターネットに繋がる環
境を作って頂けないものかお伺いします。


@−2「ぷらっとかすかべ」など公衆施設で公衆無線LANの接続
を。
答弁では初期費用やランニングコストがかかると。初期費用もラン
ニングコストも同じ内容かと思うところですが、実際においくらす
ると思っていますか。1カ所あたりで回線導入に月々3,4千円程
度。機械の設置と言ってもこれも数千円です。この費用が惜しまれ
る程度であれば、ぷらっとかすかべ、など春日部市の観光資源を案
内するとか、春日部市の魅力を発信すると言うことは恐れ多くて口
に出せないと言うことになりますが、いかがでしょうか。

また、春日部市では今、既に9カ所50台のPCがインターネット
に接続できてる環境にあると伺うところであります。当然ここはブ
ロードバンドで接続出来てるかと思いますので、ここにブロードバ
ンド用のルーターを設置するだけで公衆無線LANの環境は整いま
す。
市民サービスの向上と春日部市のイメージアップの為に時代に即し
たネット接続の環境を整えて欲しいとの思いから、公衆無線LAN
についてまずはこのあたりからの接続から始められないものか改め
てお伺いします。


@−3「ぷらっとかすかべ」など公衆施設で公衆無線LANの接続
を。
改めてお伺いしますが、今、市内では昨年と本年で2カ所増えたと
言うことで都合4カ所で無線LANの環境が出来たと言うことです。
これはこれとして職員のご努力に感謝をするところですが、先ほど
お答えになっていませんが、「ぷらっとかすかべ」と言う春日部市
の魅力や,観光資源など情報発信拠点ではどうなのでしょうか。そ
してまた、来年オープン予定のふれあい振興拠点。市内9カ所のの
主な施設ではネットに繋がっているようですが、先ほどの健康福祉
部長の答弁では児童センターを始めほとんどが市街地に密集してい
ます。
豊春地区や内牧地区、豊野地区などせめて地区の拠点となっている
施設では計画を持って順次公衆無線LANの接続をすべきと思いま
すがこの点につきまして改めてお伺いします。


A火災情報の詳細化を。
2点目として、かつて平成14年15年と繰り返し議会で取り上げ
る中で、携帯電話やパソコンへのメールを利用し火災情報などの災
害情報が入るようになりました。
先日も神社が放火されるという事件がおき、これは担当者の皆様の
ご尽力によりまして、無事に犯人は捕まりましたが,この件につい
て先日、市長と副市長とご相談をさせて頂きましたが、メールで配
信される火災情報はどこどこの3丁目付近とか2丁目付近と言うこ
とで広い範囲を示しているので結局は消防署に電話して場所を特定
せざるを得ません。
個人情報と言うことや現場での混乱を避けることを考慮したとして
も、せめてメール配信の際に、何丁目何番地と言うように、発生場
所をもう少し詳しく教えるなり、地図情報としてメール配信しては
頂けないでしょうか。


A−2
個人情報との兼ね合いとなるのはわかっているものの、であるなら
ば町会長なり、民生員さんなり市長さん達執行部など配信対象を限
定するなど対策はとれないものか、地図ソフトを利用した地域を示
した大まかなれどある程度地域を絞り込んだものを配信できないも
のか改めてお伺いします。


B妊婦へ情報端末の貸し出しを
3点目として、妊婦への情報端末の貸出を、と言うことでお伺いし
ます。
この件は、本年3月、少しでも妊娠中の不安や出産後の不安を解消
してもらえるように、1週目、2週目と妊娠週に合わせたメルマガ
の配信を、と訴えたものが、直ぐに出来る形として妊婦向けのHP
を作成して頂きました。
年度替わりで忙しい中、担当職員の皆様は夜を徹し、心を込めた手
作りのHP作成に取り組んでくれました。
そこで、まず始めにこのHP作成のご苦労の確認と、その後の反応
や、有効活用への取り組みなどについて確認させて頂きます。


B−2妊婦へ情報端末の貸し出しを
ご答弁にもありましたようにメルマガでの情報量は限られている為
に新しく立ち上げて頂いたPC向けのサイトの情報量は著しく中身
の濃い内容となっていると共にクレヨンしんちゃんパワーで親しみ
のある内容となっています。
そのアクセス人数は千件を超えるようだと言うことでしたが、1年
間の春日部市における出生数が1,800人強というところですか
ら、8月26日にオープンと言うことは開設後今日あたりで100
日をやや過ぎたところですから、毎日のように10人以上、また押
し並べて見れば6割近くの方が見てくれたと言うことになるのかと
思うところです。
また、その反応も上々と感じる答弁でした。
しかし、残念ながら妊婦さんの全員が利用されているわけでもない
のかなと思うと残念でなりません。
折角の手作りサイトですから、1人でも多くの皆様に出来れば全員
の妊婦さんの皆様に見ていただき、妊娠中の不安や出産後の育児に
関する情報を共有して欲しいと思います。
そこで、こういったサイトをご覧になれない、情報端末機器を持た
ない妊婦の皆様に無料で情報端末機器の貸出を行うことで情報の提
供をできないものかと提案しつつ、市の対応をお伺いします。


B−3妊婦へ情報端末の貸し出しを
改めてのご答弁で市内9カ所50台のネットにつなげられる端末機
器が用意されていることは少しずつとは言え、前向きな取り組みに
感謝するところではありますが、しかし、答弁ではパソコン等の設
置してある場所が市内中心部とも言える公共施設に限られているこ
と、また、公共施設では利用時間が開館時間と限られてしまうこと
もあります。
そういう意味ではやはり、情報端末機器であれば24時間の対応も
可能でありますので、子育てしやすい街にするためにまずは安心し
て子どもを産み育てられる街作りを目指して欲しいと念願し答弁を
求めます。
さらにまた、この50台のパソコンも使い捨てになるのか,また、
新機種と交換と言うこともあるのかなと思うので、こういったもの
を活用できないものか、捨てればまた費用もかかるわけですので、
中古品の活用なども含めて24時間あまねく公平に情報が行き渡る
ことを願うと共に、妊娠、出産、育児への不安のない安心の街作り
への取り組みへの答弁を求めます。


C公式ツイッターの開始
ツイッターとはご存知の方も多いかと思いますが、簡単に言えば、
利用者が140字の「つぶやき」を投稿し合うことであらゆる改装
のあらゆる人たちとあらゆる情報を共有できるコミュニケーション
ツールです。
広報春日部、公式HPなど既存の情報提供手段にTwitterを加えるこ
とにより、さらにより多くの方に春日部市の情報を届けることがで
きるようになります。
この最大のメリットは無料であると言うことです。今の春日部にこ
れほど魅力的な響きはないと思います。
ツイッターを通じて手に入れた情報、話題のキーワードを取り上げ、
その中から一つでも二つでも春日部市に関連するものがあれば、そ
れを春日部市の情報としてリツイートすることで、さらに春日部市
に関心をもって貰うことのできる、春日部市に誘導するツールとい
えると思います。ツイッターの導入に関する市のお考えをお伺いし
ます。


C−2公式ツイッターの開始
北本市、新座市、和光市、志木市、鶴ヶ島市は既に取り組んでいま
す。さて、では春日部市では一体いつになるのでしょうか。

今、春日部市の広報発信事業としては、月に一度、広報春日部を配
布しています。これは対象は市内にお住まいの方、又は市内で事業
を営む方など、手に入る方は限定されます。
また公式HPでは随時更新されていますが、それでも配信が遅くな
ったりしてしまうこともあります。
メルマガでは原則としては登録者のみということにもなりますし、
これは費用もかかります。また、配信する内容や,配信のタイミン
グ、情報量の問題もあったりということになりますので、今後さら
に発展する春日部市に相応しい取り組みと言うことではツイッター
も追加すべき事業と思いますが、先ほどの答弁では、情報の正確さ、
想定外の影響などを考慮し、慎重に検討すべきとの事でしたが、他
市では市長が自らご自身の経験に基づいて公式に取り組むべきと言
うことになった市もあるようです。
また、総理大臣官邸サイトとしてまた、各大臣の公式のものもあり
ます。世界中では大統領ご自身が取り組むなど、ここで公式に導入
して欲しいと言うのが恥ずかしいぐらいに時代は進んでいます。
いつもの事ながらできない理由はあとにして、良いことは直ぐに取
り組むべきではないでしょうか。
改めてツイッター導入への取り組みについてお伺いします。


C−3公式ツイッターの開始
ちなみに青森県では県単位としての取り組みではありますが、メル
マガの登録者よりも大勢の方のフォロワーがいるようです。

また、このツイッターを栃木県内で最も早く導入したのは那須烏山
市。今年5月1日に正式にスタートさせ、市内の観光情報から職員
の採用情報に至るまで、市に関する情報をこまめに発信し続けてい
る。
始めたきっかけは「話題のツイッターで市の広報活動をしよう」と
いう大谷範雄市長の提案だったようです。当然ですが、那須烏山市
のツイッターには大谷市長の「つぶやき」もしばしば登場している
ようです。

同じく足利市も8月に入ってツイッターを開始していますが、ここ
も大豆生田実市長が、今までにも個人的に情報入手の手段をして活
用してきたようで、「さまざまな情報が得られるので市でも始めた
い」と担当部署に指示をしたようです。
わずか1カ月の準備期間を経て、8月2日からスタートできました。
市は、「市の情報を全国発信できることや、広報誌ではできないリ
アルタイムの情報提供が可能になった」ということでした。
さらに小山市も9月中に始める運びだ。その名も「つぶやきおやま」。
大久保寿夫市長の「つぶやき」や、市の観光・イベント情報を発信
する。市では、「市長の考えを市民に直接発信できるし、若い世代
にも市の情報をPRできるのではないか。
PR媒体として積極的に活用したい」と話している。
石川市長もいかがでしょうか。



2.防災対策について
防災対策に関連しては二つほどお伺いします。

@障がい者施策として家具の転倒防止対策工事費に補助金を
災害弱者は障がいをお持ちの方にかぎるわけではありませんが、高
齢者の方も含めて、1人で暮らして居る方を優先にしてでも、何か市
として出来ることはないかと思いつつ、改めてお訴えをさせて頂く
ものです。
災害時の被害を食い止めるため家具の転倒防止対策を行政として手
助けをすべきという論議は今までもあったところですが、予算の都
合もあり、そう簡単にできるものではないと、なかなか良い答弁は
なかったところです。
しかし、そうは言っても救える命が救えなくなると言うのはあまり
にも悲しすぎます。
防げるものはしっかりと未然に防ぎたいと言うのは至極当然の思い
ではないでしょうか。
障がいをお持ちの方のみ何とかして欲しいと言うのではなく、全て
の市民、全ての災害弱者を災害による被害を最小限に食い止めるた
めの施策を早急に実施して欲しいと市民の声であります。
災害時の家具等の転倒防止に関する施策の取り組みについてお伺い
します。

@−2障がい者施策として家具の転倒防止対策工事費に補助金を
防災対策は月々日々に強化するべきと思うところです。阪神や中越
などの大震災を受け、様々な政策がとられてきたり、また、議会で
も昨年、武議員、秋山議員がこの問題を取り上げたところですが、
その時には詳細な調査も対策も今後の調査研究課題と言うことでし
た。
また、防災は自助共助公助のウチの自助の部分を強調された答弁で
ありました。自助としてできるのはどう考えても元気な人を指すも
のではないでしょうか。自分では出来ないから公の立場での支援策
を講じて何よりも尊い命を守るべきなのではないでしょうか。自助
とは何を指すのか、公助と共助は何をさすのか、確認させていただ
くと共にこの1年間の調査研究の成果についてお伺いします。

@−3障がい者施策として家具の転倒防止対策工事費に補助金を
大変厳しい答弁かと思いますが、人の命を救うことに全力であるべ
きと訴えるものです。これは要望にとどめさせて頂きます。


Aプールを使い、着衣の救出訓練を。
自主防災訓練の際にプールのある場所で行うことで、溺れた人を救
う着衣の救出訓練が出来ないものかお伺いします。
春日部には海があるわけではなく大きな緊急性はないかと思うとこ
ろですが、しかしまた、旧春日部市民の目線としては合併によって
江戸川と言う大きな河川も増えました。また、埼玉県事業で行う古
利根川の水辺の再生、そして、冠水対策となる会の堀川などの護岸
整備工事も順調に進む中、溺れた人などを救うための救出訓練が必
要なのかなと思うところであります。
春日部市には今、来年オープンも危ぶまれた市民プールもあります
し、こういったものも活用しないことにはもったいないなと思いま
す。着衣の救出訓練に関する執行部のお考えをお伺いします。

A−2プールを使い、着衣の救出訓練を。
ご答弁につきましては納得しました。命に関わることですから無理
をして逆効果になっても困りますので。
では、答弁にありました消防隊としての訓練風景などを公開すると
いうのはいかがでしょうか。
たとえば訓練風景を防災訓練と合わせて行うなり、又は通常の訓練
を年に一度でも公開し、命の尊さ、命を守ることに命がけの救助隊
の皆様の訓練風景を市民にアピールすることで隊員にとってはさら
に使命と誇りを感じてもらい、市民の皆様は救助隊の皆様の必死さ
を間近に見ることで命の尊さを改めて実感して貰うという提案はい
かがでしょうか。
救助隊の皆様の訓練は決して見世物でないことは言うに及びません
ので無理のない範囲でのご答弁をお願いします。



3.体験型物産館の設置
最近若者達と懇談する機会がありました。若者達が春日部にとどま
ってくれるにはどうしたらいいか、友達を呼び込むにはどうしたら
いいか、春日部市の魅力は何があるのか、と言うことに話題が集中
しました。
くれよんしちゃんの住民票があるのに銅像もなければ遊べるスポッ
トもない、そこでせめて今、春日部に昔から伝わる伝統工芸品など
を体験学習的に接することが出来る場所を作ってはもらえないかと
言うことになりました。
これがうまくいけば、観光資源として情報発信もできるし、後継者
の発掘と育成にも貢献できます。
そこで、こういう体験が出来る場所を公の立場で設置は出来ないも
のか、市の考えをお尋ねします。

3−2体験型物産館の設置
特産物等への取り組みやPR活動、また各種イベントを通じて特産
物や観光資源に直接触れる機会を各種設けていることを改めて確認
させて頂きました。どれ一つも大変にすばらしい取り組みと思いま
す。
しかし、いかんせん辛いというか寂しいのはそれらは常設の内容で
はないので、直接体験できる機会が限られているように思えます。
先日、会派として行政視察を行わせて頂いた、むつ市の「海と山の
ふれあい館」、盛岡市の「手づくり体験館」などでは通年を通して
オープンしていますので常に現場での担当職員の方の説明も頂けま
すし、手にとって触れることもできます。
そこから大いに興味と関心を持って頂けることも多いと言うことで、
後継者の育成にもつながる重要な機会を設けることにもなります。
是非、常設の体験型物産館の設置へ向けた取り組みに対する前向き
なご答弁をお願いします。



4.八木崎駅付近の東武野田線第83号踏切道での歩行者の安全確
保を
八木崎駅の改札口目の前の東武野田線第83号踏切道は道幅に対し
て踏切部分が狭くなっています。そのため、市道における車道と歩
道を区分する白線は道路の両側に引いてはあるものの、踏切部分で
は歩行者の歩ける部分は改札口側部分にしかありません。道路自体
は6m程度ありますが、白線内側部分だけでは4m程度であり、普
通車2台がすれ違うだけで、歩行者は真っ直ぐに歩くことが困難と
なります。
特に朝の7時台は八木崎小学校、春日部高校、そして工業団地や税
務署など通勤と通学が重なったときにはいつ事故が起きてもおかし
くない状況になります。
市として歩行者が安全に踏切をわたれる対策を取るべきと思います
がいかがでしょうか。市民の生命を守るという観点からご答弁をお
願いし、一回目の質問とさせていただきます。

4−2八木崎駅付近の東武野田線第83号踏切道での歩行者の安全
確保を
東武鉄道としては踏切はなくしたいと言うことは以前から聞いてい
るところです。しかし、現実に遮断機が歩行を防ぐ形になっており、
何とも心配でなりません。
車道部分が狭くなるように白線を引き直すか、歩道の確保をするか
八木崎駅の改札を増やすことでせめて、駅を利用する人たちの部分
だけでも踏切を通さなくするとか、歩道橋を作るとか出来ることは
ないものでしょうか、改めてお伺いします。

4−3八木崎駅付近の東武野田線第83号踏切道での歩行者の安全
確保を
大きな鉄道高架事業に比べれば遙かに安いと言うことはないかもし
れませんが、改札口を新しく設けて踏切を渡る人を減らすか、橋上
駅にして踏切を渡らなくて良いようにするか、地域住民の声を大事
にして頂くことを切に願い、一般質問を終わらせて頂きます。