平成22年 9月度 定例議会 一般質問

 議席番号30番栗原信司でございます。発言通告書に基づきまして市
政に関する一般質問を行わせて頂きます。

1.うつ病や自殺などの防止対策として、携帯電話を利用したメンタル
(ヘルス)セルフチェックの導入を、についてお伺いします。
 自殺防止に関しては武議員が19年3月と本年3月、また中川議員も
19年9月に取りあげ、様々な提案も含め、市としての自殺防止のため
の取り組みを充実させるように求めたところです。そこで、始めに現時
点までの取り組みについてお伺いすると共に、その効果についてはどう
だったのか、良かった点、悪かった点など簡潔にご報告をお願いします。
 また昨年度、国は地域自殺対策緊急強化交付金という自治体における
緊急的な措置として鬱病や自殺対策のための新規事業を行う際の予算化
がされましたが、春日部市としてはどうなっているのか、鬱病や自殺対
策としての市としての防止対策についてお伺いします。

1−2.うつ病や自殺などの防止対策として、携帯電話を利用したメン
タル(ヘルス)セルフチェックの導入を

 重ねてお伺いして参ります。
 始めに1点目のうつ病や自殺などの防止対策として、携帯電話を利用
したメンタルヘルスチェックの導入を、についてであります。お伺いす
るところでは、鬱病などに関連するセミナーへの参加は150人前後で
す。また毎年実施している心の相談への相談件数は50件程度であり、
これは春日部市における自殺者の人数とほぼ匹敵するところでもあり、
危惧するところですが、相談された方で亡くなった方はいっらしゃるの
でしょうか。
 さて、皆様も良く御存知のとおり明後日9月10日は世界自殺予防デ
ーであり、16日までは自殺予防週間であります。そこでこの機会に改
めて自殺を未然に防ぐために一つの提案をさせて頂きます。というのも
先ほど緊急措置という事で取りあげました国の自殺防止対策への予算措
置が23年度までと期限を切られてしまっているために急ぐ必要がある
からであります。
 提案したいのは既に世田谷区・大田区・江東区・松崎町などで実施し
ているパソコンや携帯電話などを利用した心のメンタル(ヘルス)セル
フチェックです。世田谷区では「こころの体温計」と銘打ち取り組んで
いるようです。携帯電話やパソコンを利用し、本人又はご家族がそのサ
イトにアクセスして悩みを抱える心の重さをチェックリストに従い自動
的に判定して貰うというものです。
これは自動的に判定が出来るという事もあり、24時間対応が可能とい
う素晴らしい利点があります。この判定結果を基に専門の医者やカウン
セリング等々該当するところへ相談に行かせるものです。導入費用が国
庫の全額補助という事もありますので、是非前向きに検討すべきかと思
いますが、執行部のご見解を伺います。

1−3.うつ病や自殺などの防止対策として、携帯電話を利用したメン
タル(ヘルス)セルフチェックの導入を

 答弁が重く感じるのは、国庫補助としては23年度までという期限切
れが近いために、継続事業としたいのに出来ないという懐事情が心配な
のかなと推察するところです。そこで、改めてご提案させて頂きますが、
春日部市には優秀な医師会の先生方も大勢いらっしゃいますので、この
先生方とタイアップして春日部市として独自の鬱病や自殺を防ぐための
メンタルチェックリストを作り上げ、これを携帯電話版の市の公式サイ
トにアップしたり市のHPに載せるということはいかがでしょうか。
 餅は餅屋という事で鬱病やストレス対策などの医療分野については医
師の先生方にお願いをし、PCや携帯に向けたシステム作りは春日部工
業高校、共栄大学、日工大など近隣の人材群のお知恵を拝借するという
のはいかがでしょうか。命を守るために命がけになって欲しいものです。
また、先ほどの部長答弁では高齢者にも優しいシステムという事もあり
ましたが、そういうことも含めて地域の智恵を活用すべきではないと思
うところです。
 また、先ほどの御答弁にも予約が一杯となる相談日もあるという事で
したので、相談日そのものの回数を増やすべきではないかと思いますが
いかがでしょうか。


2.補聴器の補助拡充についてお伺いします。

 人間に限らず耳のついている生き物としては、物音が聞こえて当たり
前と思いがちですが、生まれつき耳が不自由だったり、事故や病気など
で急に聞こえなくなってしまう、またいわゆる年齢などの加齢によるも
のなど、原因は色々とあると思いますが、本来の機能を発揮できないと
いう事は大変不自由なことであります。
 しかし程度にもよりますが、耳が不自由な場合には補聴器によってあ
る程度はこれをカバーできます。補聴器を購入する際の補助制度は以前
かもありました、補聴器そのものの著しい進歩につれ、値段も高価なも
のとなってきました。そこで、改めて補聴器の補助制度の趣旨、目的な
どについて原点を確認しつつ、その補助の実績についてお伺いさせて頂
きます。毎年、何人ぐらいの方が相談に訪れたり、実際に申請されたり、
そして申請が受理されて補助を受けることが出来るのでしょうか。そし
てその補助内容は片耳なのか、両耳なのか、また、負担額はどのくらい
なのか、最高額、最低額、平均額などについてお伺いします。
 また、難聴者の人数、及び身障者としては認定されていない軽度、中
度の方の割合、人数。特に児童生徒についての実数などわかりましたら
お答え頂きたいと思います。わからなければ結構です。

2−2.補聴器の補助拡充について
 実は最近、友人の娘さんが通うピアノの発表会がありました。演奏者
は初めて鍵盤に向かったような初心者から音大とか芸大を卒業されるま
でになった方など多種多様でありました。果てしなくレベルの高い演奏
を間近に聴かせてもらった時に、改めて感じたのは、耳が普通に聞こえ
るということが実は十分にありがたい事だなという事でした。目も鼻も
口も目に見える部分から内臓など目に見えない部分まで人の身体に要ら
ないものは無いなと言うことを強く実感して帰ってきたところです。演
奏するのは才能も努力も必要ですが、聞くだけなら少々耳が不自由な方
でも補聴器の助けがあれば華麗な演奏を堪能できます。ホンの少しの支
援で全く普通に生活が出来るわけですので、国や県の施策の手が届かな
いようなところへ市独自で補助拡充をするなど出来ることはないのか、
改めてお伺いします。特に、障害者として認定されないことから身体障
害者手帳が交付されない軽度、中等度の難聴のお子様のいる世帯への補
聴器購入費の支援を市として助成できないものかお伺いします。

2−3.補聴器の補助拡充について

 只今の答弁は、国や県の施策に従うので、市が単独行うとなると厳し
い財政状況では無理だということでした。しかし対象者について、実態
が把握され無い中で予算規模もわからないのではないですか。例えば、
年齢制限を設けたり、就学時の児童生徒に限ったり、所得制限を設ける
など最初から制限をつけるのは好ましくはありませんが、出来る方策を
検討することを強く求めるものです。せめて対象者を調べるとか出来な
いものですか。検討の余地はないのですか。こう言う指摘は何度もして
きてますが、財政が厳しいことを言い訳にして欲しくはないのです。何
億とする予算を組んで欲しいと言ってるわけではないのですから。全国
最先端を目指せとは言いませんが、他市に一歩、一ミリでも抜きんでた
施策を求めて今後の決意をお伺いします。以前、8才児までの弱視矯正
用眼鏡が保険適用になったときに市としてさらに拡充が出来ないものか、
議会で取りあげさせて頂き、所得制限がついてしまったものの対象年齢
を1年だけ引き上げて頂いたこともありました。しかし、こういった小
さな積み上げが事実上の春日部ブランドの構築になるものと確信します
ので市長の賢明なご判断をお願いします。

 ちなみに岡山県では県として本年度から取り組んでいますが、県の事
業費として189万円です。岡山県は総人口195万人。春日部市はそ
の8分の1ですから予算も24万円でも良いのですから。さらにこれを
受けて岡山市でも同額の予算を組んだそうです。岡山市の人口は95万
人。春日部市の約4倍。これを基準にして計算しても47万円です。さ
て、いきなりかもしれませんが、市長にお伺いします。わずか24万円
の予算、わずかに47万円の予算が取れないものでしょうかお伺いしま
す。

 これぐらいの費用が捻出出来なくて市政運営は出来ないのではないで
しょうか、と皮肉を言いたくなってしまいます。


3.地デジ対策について

 明年7月24日の地上デジタル放送への切り替えまで、いよいよ1年
を切りました。残すところあと319日であります。先日のマスコミ報
道では全国の8割程度は既に地デジへの対応が済んでいる発表がされて
おりましたが、ここ春日部においてはいかがでしょうか。春日部に限ら
ず、日本全国どこに行っても、一般家庭についてつぶさに掌握するのは
さすがに無理だろうと思うところですがいかがでしょうか。問題は一般
家庭もさることながら、予め予定されてわかっているのだから、さほど
難しいとは思えない公共施設の対応が遅れているようだということです。
春日部市での現状はどうなっているのかお伺いします。
 また、先般21年度の決算質疑も行ったところですが、21年度予算
の中で市内の電波状況の確認という事で予算が執行されました。そこで
この結果はどうだったのでしょうか。公共施設の建物による電波障害の
対象世帯についてはいかがだったのでしょうか。また対象のご家庭には
戸別訪問もされたようですので、その実態についてお伺いすると共に対
応についてお伺いします。

3−2.地デジ対策について
 一般世帯への受信障害問題については、只今の部長答弁では、現在の
電波障害世帯対象の415世帯中31世帯が地上デジタルになっても受
信障害を受けているらしいという事でした。ここ春日部市あたりでもそ
んなに多いのかと驚くところです。また公共施設への対応は来年7月ま
でには工事を完了するという事でした。予算の都合かも知れませんが遅
い対応だなと思いますが、間に合えば良いという気もしますので、間違
いなく確実に実施して頂きたいと思います。ここで気になるのは市立病
院の対応であります。一つには入院患者さんのいる病室のテレビの対応。
もう一つには今現在、地デジへの切り替え工事は行っていないようです
が、聞くところでは、他の公共施設とこの市立病院はとは様相がことな
っており、今まで市立病院による受信障害対策は該当する一般世帯へは
直接ケーブルを引いていたようです。ですから今回のこの工事の際に今
までと同様に既存のケーブルを活用して、市立病院のアンテナからの電
波を供給、活用することは出来ないのだろうかということです。
 地デジ対策は本来国の施策として始まった事業であり、負担を国民に
押しつけないで100%国が面倒を見るべきと思うのですが、総理にこ
の思いが届くこともないでしょうから、せめて市として出来る限りの取
り組みをしては頂けないかと思うところです。
 また、一般市民への地デジに対する相談会を行う旨の広報紙を見損な
って行けなかった人。あるいは高齢者をはじめ未だに地デジへの関心の
薄い人への対策はどうするのか、今後の支援策についてお伺いします。

3−3.地デジ対策

 部長答弁にもありましたとおり、放送難民、受信障害難民、地デジ難
民が発生しないような対策を強く求めます。お尻に火が付かないとその
気になれない人もきっといらっしゃいますのでその時の対応に漏れがな
いよう後れを取ることがないように今から万全の体制を取って頂きたい
と思いますが、この点は大丈夫でしょうか。


4.会之堀川周辺の地盤沈下対策について

 最近と言うことではありませんが、立沼橋交差点を背にして市役所方
向へ向けた会之堀川の右側部分の宅地での地盤沈下が大変に気になると
ころでありますので、こういった部分での市としての認識と原因や対策
などどのようにお考えなのかお伺いします。

4−2.会之堀川周辺の地盤沈下対策について
 以前にも立沼橋からJA南彩に向かい右側において数カ所が陥没して
いたことがあります。土地の所有者にすれば、大変な心配だと思います。
財産が失われ、家が傾くと言うことですので。それに対して市が責任を
取ると言うことにはならないかも知れませんが、市民の命と財産を守る
のは自治体の責務かなと思うところであり、今後の対応についてお伺い
します。

4−3.会之堀川の地盤沈下対策
 部長答弁ではとりあえずの応急処置のようなことをして頂けるような
ので一安心ですが、ともあれ、市民の生命と財産を守ることは最優先課
題ですので今後ともこの問題については注意深く監視の目を向け頂くこ
とを要望して一般質問を終わらせて頂きます。