平成22年 3月度 定例議会 一般質問

 おはようございます。議席番号34番栗原信司でございます。3月度
定例議会一般質問としてのトップバッターを務めさせて頂きます。今期
最後の一般質問となりますので、執行部の皆様の極めて前向きな御答弁
を頂けるようにお願いしつつ、発言通告書に基づきまして市政に関する
一般質問を順次行って参ります。

 はじめに1.公共施設に杖の置き場を、と言うことで、お尋ねをして
参ります。手足に障がいがあったり、高齢となって杖を手放せない方な
どが、市役所や公民館など公共施設を訪れ、事務手続きを行ったり、ト
イレを使用する時に、立てかけた杖がバランスをくずし倒れてしまうこ
とが時々あるようです。足腰が弱っているために杖を使っているわけで
すので、倒れた杖を拾い上げるという事は大事件です。

 
一部の方の要望により、ここ春日部市役所では職員の真心によりまして、
お手製で仮に杖をおける工夫がされている場所もあり、作成された職員
さんには感謝を申し上げます。しかし、超高齢化社会となっている今、
全ての公共施設、全ての窓口にこういった取り組みをする、こういった
気配りこそが「日本一いきいきと老後を過ごせるまち」春日部市には必
要なのではないでしょうか。そこで杖の置き場の設置についてのご見解
をお伺いします。

1−2.公共施設に杖の置き場を
 各種御答弁を頂きましたが、再度順次お尋ねして参ります。
 始めに1点目公共施設に杖の置き場を、と言うことについてでありま
すが、平成22年度施政方針、基本目標7.市民の期待に応える行政を
推進するまちを目指す「しんらいの施策」として、市民サービスの向上
に関して、市民課窓口を中心に、本庁舎1階レイアウトの改修を今まさ
に行っております。そこで、この際、工事がすべて終了しないうちに同
時進行として一緒に杖の置き場についても導入すべきと思いますが、い
かがでしょうか、杖置き場の設置について改めてお伺いします。

1−3.公共施設に杖の置き場を
 さて、市役所には導入のめどが付きました。他の施設についても導入
の決意が見受けられますので、この件に関して、今後の要望としては設
置したことを来訪者にお知らせする方法を検討して欲しいこと、また使
い方をイラストなどで教えてあげることを検討するなど利用者に優しい
市役所になって欲しいこと、時間をかけずに全ての公共施設の窓口やト
イレへの設置を強く求めるものです。そこで最後に杖置き場への熱き想
いを市長にお伺いしておきたいと思います。


2.市役所公用車のカーシェアリングについて
 いわゆるマイカーという概念を廃して、1台の自動車を複数の会員が
共同で利用することで、自動車社会の新しい利用形態としてのカーシェ
アリングが近年ブームになりつつありますが春日部市におけるカーシェ
アリングの導入についてお伺いします。

 公用車の削減については以前も提案させて頂いており、担当部門にも
よりますが、原則的には一元管理に近い形となり、稼働率は向上してい
ると伺うところですが、それにしても24時間使うことはほとんどあり
ませんし、市民の皆様も使えるような形にして、1台の自動車を複数人
で使うことで環境にも優しい街作りになりますし、しかも財政難の春日
部には大きなメリットになるのではないでしょうか。カーシェアリング
導入についてお伺いします。

2−2.市役所公用車のカーシェアリングについて
 川口市では昨年4月、環境対策強化の一環として、カーシェアリング
方式を導入、コスト削減効果などを検証してみようということになり、
公用車を一部廃車しました。市内で事業展開する業者に市が新規登録し
て会員となり、試しに3年間かけて検証をするようです。川口市では、
導入拠点として2カ所を設定し、その一つ「川口駅前」では、行政セン
ター、中央図書館など4施設で所有する計4台の公用車を2台に削減し、
もう一つの「朝日環境センター」では、リサイクルプラザなど6施設の
公用車13台のうち1台を廃車して、その削減分をそれぞれカーシェア
リングとして補うものです。また、箕面市では市民の皆様も使えるよう
な仕組みを取り入れました。これは昨年11月に本庁舎の公用車23台
すべてをカーシェアリングに転換するというものです。箕面市では年間
経費を130万円削減できると試算しているようですが、春日部市に当
てはめるとどうなるのでしょうか。

 また、関連して環境対策にもなるようにEVいわゆる電気自動車をは
じめハイブリッドカーを利用したカーシェアリングの導入についての市
の考えをお伺いします。

2−3.市役所公用車のカーシェアリングについて
 いま、春日部では自転車でめぐろう春日部、と言うことで春日部駅周
辺において、環境にやさしい自転車利用の促進とエコまちづくりの視点
から、コミュニティサイクルの社会実験を行なっています。素晴らしい
試みだと思うところですが、そこで、改めて視点を変えて、カーシェア
リングについてで、ありますが、全ての公用車そのものを業者に委譲し、
管理を任せることによって、市の負担を少しでも軽くすることが出来る
のではないでしょうか。公用車管理方法の春日部ブランドとも言えるシ
ステム作りができないものでしょうか。公用車の運用に関する直接の管
理費だけではなくて、実際に市の管財課などの人的コストも計算しつつ
メリットデメリットについてはどうなのでしょうか、御答弁をお願いし
ます。また、消防車など特殊車を除くと普通自動車としての公用車はお
よそ120台程度と伺いましたが、この1割でも市民に開放できないも
のか、土日など連休の貸し出しなどについて試しに行うという事は出来
ないものか、最後に市長のご見解をお伺いしたいと思います。


3.子育て支援について
@妊娠週数に合わせた「子育て支援メルマガ」の発信を。
 今、春日部市では「子育て情報メール」を発信しています。これは子
育ての悩みや不安を解消するとともに、楽しみながら育児に取り組める
ような子育て情報を携帯電話などにメールで配信する、というものです
が、岸和田市では赤ちゃんが産まれる前から妊娠中の皆様に対して、そ
の妊娠週数や成長月齢にあわせた内容をメルマガとして配信しています。
真似をする必要もありませんが、取り組みとしては大変にユニークかな
と思いますので春日部市としての考え方をお伺いします。

A春日部駅東口及び南3丁目付近に公園の設置を
 子育て支援のもう一点は子ども達がすくすくと太陽の明るい日差しを
受けながら遊べる公園の設置についてであります。昨年、グーかすかべ
が出来あがりまして雨の日でも遊べると大変に好評でありますが、しか
し悲しいことに春日部駅東口方面には広場と呼べるものが大変少なくて、
粕壁小学校そばの元町公園など、本当に小さな公園が数カ所あるものの
あまりにも小さすぎて、子育て支援マップにも載っていません。同様に
南町3丁目付近にも子ども達が遊べる遊具のある広場がありません。小
さな子ども達は遠くへの移動は困難であり、遊具のない公園にも魅力は
感じません。子ども達の明るい笑い声を求め、公園設置に関する取り組
みについてお伺いします。

3−2.子育て支援について
@妊娠週数に合わせた「子育て支援メルマガ」の発信を。
 部長答弁では登録メンバーを限定してのメルマガ配信は出来ないが携
帯サイトに妊娠週数に合わせた注意事項などを載せて、それを見て下さ
いと言うことなら出来るというように聞こえました。財政厳しい春日部
市でありますので無理強いをしたくはありません。只今の答弁にもあっ
たように、ソフト面で智恵を使い、出来ることから手をつけて頂くと言
うことは理解できないことではありません。そこで春日部方式とも言え
るイメージとしてどういうことになるのか、詳細なことは今後の検討に
しても今、考えていることをお示し頂きたいと思います。職員手作りの
心のこもる内容になることを期待します。

A春日部駅東口及び南3丁目付近に公園の設置を
 公園に関しては小さなお子様を抱える若いお母様の間にはこれはもう
凄い要望があります。驚くべきものでした。子ども支援もありがたいけ
ど、しかし、それよりもお友達と楽しく遊べる場が欲しいと。車を運転
できる人がいるご家庭なら良いのですが、今回カーシェアリングも取り
上げているぐらいに時代の流れは車を手放す方向に動いておりこの流れ
が急に止まるとも思えません。以前にも緑のない緑町、ということで取
り上げたこともありましたが、この春日部駅東口付近、南町3丁目付近
をはじめ小さなお子様がお友達と仲良くなれる公園は少なすぎます。せ
めて、いま既に出来上がっている公園に児童向けの遊具を設置するとか、
公有地の有効活用が急務ではないかと思います。また、子育て支援マッ
プの見直しというソフト面の改善、児童館や公園への循環バスルートの
開設、地主との折衝で土地を借り上げるなどの取り組みについて改めて
お伺いします。

3−3.子育て支援について
@妊娠週数に合わせた「子育て支援メルマガ」の発信を。
 施政方針の「日本一幸せに子育てできるまち」に相応しい内容と思い
提案させて頂いております。今までの市長答弁でも箱物というハード面
に限らず、ソフト面での子育て支援をすることも含めて日本一子育ての
しやすい街を目指すものだという答弁がありました。日本一を目指しつ
つも財政難の春日部市にあって職員の智恵と努力は何物にも買えがたい
宝物であり、しっかりと取り組んで頂きたいとの決意を込め、子育て支
援メルマガの充実に関しての市長のご見解をお伺いします。

A春日部駅東口及び南3丁目付近に公園の設置を。
 この件に関する市長のご見解を求めます。公園の無い場所には公園の
設置を求め、また街の中心部から離れてはいるものの公園自体が全く無
いわけではありませんので、そこまで親子で行けるようバスルートの開
設、また公園らしきものがあるところには児童向けの遊具の設置及びP
Rなど、今すぐ出来ることは現場に直接指示を出すなど、市長としての
采配を求め御決意をお伺いします。


4.コンビニを利用し住民票などの写しを。
 昨年12月の議会で市民カードを利用した自動交付機の増設を訴えた
ところですが、その時には機械の購入費が高いために、今すぐの増設は
難しいとの答弁を頂きました。一台の機械を設置するのに2000万円
とか監視カメラなどをいれるとさらに高いものになるということでした。
しかし、最近、この不便を解消するサービスが始まりました。それはコ
ンビニを利用し、住民票などの写しなどが受け取れるサービスです。こ
れは住民基本台帳カードを使い住民票や印鑑登録証明書などの写しを受
け取れるというものです。先の部長答弁での費用がかかりすぎることな
どから少々待って欲しいようなことではありましたが、このようにコン
ビニの端末とそのシステムを使うことによって住民票などを受け取れる
と言うシステムの導入は市内全域を網羅するコンビニであり、そこには
新たに職員を配置する必要も箱物も必要としません。こんなに市民に優
しいサービスはないのではないでしょうか。市の見解をお伺いしまして
一度目の質問を終えます。

4−2.コンビニを利用し住民票などの写しを。
 既にシステムの導入を決めた自治体に依りますと、発行された証明書
には、偽造を防止するための特殊な印刷も施されており、セキュリティ
対策もとられているようです。土日や早朝・夜間(午前6時半〜午後1
1時)も利用可能で、住基カードがあれば、居住地以外の店舗でも証明
書などを受け取れます。

 市民カードをお持ちの6万人の方が利用する自動交付機は、3台を設
置したままであり、今後機械を増やすのは時間がかかような答弁でした
が、これなら契約するだけで市内の全てを網羅する形にもなります。先
ほどの答弁では年間経費がかかるような話もありましたが、これはレン
タルサーバー方式など先進自治体のやり方を真似ることで導入コストは
低く抑えることは可能です。サービスそのものの経費は利用者が負担す
るわけですし、早めに方向転換が春日部市にとってベターな選択に思わ
れます。自動交付機を廃棄する必要もありませんが、早い段階での切り
替えを視野に入れるべきではないかと思いつつ、早期導入に向けた市の
見解を改めてお伺いします。

4−3.コンビニを利用し住民票などの写しを。
 さて、最後に、先ほどの答弁では機械そのものの導入費など歳出面ば
かりを強調していたように聞こえましたが、市民サービスの観点、職員
配置の観点、それに付随する間接的な費用対効果を数値をあげて検討す
るなら決して高いものにはならないはずであり、こういった点もしっか
りと検討して取り組んで頂きたいと思いますが、この点はいかがでしょ
うか。部長からこの点については再度お伺いしたいと思います。

 そして、市長には日本一老後が暮らしやすい街。。これをいうなら市
内全域のあるものは全て使い切ると言う観点が大事かなと思いますので、
コンビニを利用したサービスの向上についてのお考えをお伺いし、今期
最後の一般質問を終了とさせて頂きます。