平成21年9月度 定例議会 一般質問

 議席番号34番栗原信司でございます。発言通告書に基づきまして市政に
関する一般質問を順次行って参ります。

1.始めに水災害対策についてお伺いします。道路冠水など水災害はこの春
日部に限った問題ではありませんが、治水、いわゆる水を治めると言うとこ
ろから政治が始まったと言われるように、そこに住む住民にとっては雨に依
る災害は市民の財産権を脅かす大変な問題です。特に昨年のゲリラ豪雨は、
床下浸水または床上浸水など合計で1,318世帯という事ですから、実に
春日部市全世帯の約1%を超えるという甚大な被害をもたらしました。

 また、今年も突発的な大雨が先月降ったばかりであります。地域住民の皆
さんは天気予報を見ながら眠れない夜を過ごしました。去年の記録的なゲリ
ラ豪雨からちょうど1年が経過したところでありますが、その後の市の水災
害対策についての取り組みをお伺いします。

 そこで、一つには災害状況について、昨年のゲリラ豪雨や本年8月の突発
的な雨による被害は例年と比較してどうだったのでしょうか。それに対する
市の対応はどうだったのか、お伺いします。
 また、栄町方面では三千貝堀の治水工事が完了し、地域の水災害は想像以
上に激減したと伺うところであります。それに比べて春日部市の顔とも言え
る市役所付近や駅前中心部、南町、緑町、粕壁東などの水災害は未だに大変
な被害が続いておりますので、こういった地域に対しても同様の取り組みを
するべきではないかと思いますが、今後の市の方針についてお伺いします。
害対策について

1−2
 重ねてお伺いして参りますが、高低差の少ない春日部市としては特に下流
方面の護岸整備が重要な位置を占めるところと理解しています。そこで、一
つには市内の水災害の甚大な被害がでた地域での対策としては、会之堀川を
始めとする河川の整備を急ぐべきと考えますが、この辺の対策についてはど
うなっているのでしょうか、市の取り組みについてお伺いします。

 昨年8月のゲリラ豪雨を受け、国政の場では我が党の西田参議院議員が鷲
宮町、春日部市という実名をあげて国の対策を求めた経緯がありますが、こ
れを受けて、国や県と連携した取り組みできないものでしょうか、この辺の
ことについてお伺いします。

 また、ゲリラ豪雨のような場合には、対策は難しいのかもしれませんが、
仮にそういった場合の工事に関する予算措置が市としてとれた場合、工事期
間はどれくらいになるものでしょうか。地域住民の皆さんとしては100年
に一度の水害どころか毎年のように雨が降る度に悩む問題であり、とにかく
一刻も早く、不安を取り除いて欲しいと強く念願しています。市の取り組み
を求めます。



2.緑化の推進についてお伺いします。

 初当選以来、幾度となく、議会でも取り上げさせて頂いておりますが、街
中を緑で覆いたい、温暖化防止にも役立てたい、高齢社会にあってはお年を
召した方々が真夏の暑い日にも外を歩きやすくするためにも広葉樹を植える
など健康増進のための取り組みとして緑化推進を訴え続けてきたところであ
ります。これに関連して国土交通省発表の平成20年度の白書によると、日
本における国民1人あたりの公園面積は平成19年度末で約9.4平方mで
あり、これは1人あたりの公園面積が79.4平方mというストックホルム、
57.9平方mのウィーン、29.3平方mのニューヨークなど先進各国の
整備水準と比較すると悲しいほどに公園がない日本という事が明らかであり
ます。しかも、その中でもここ春日部の1人あたりの公園面積は、わずかに
4平方mちょっと。これを春日部市総合振興計画第1期実施計画では平成2
2年度までに4.09平方mにしようということでした。

 そこで、お伺いしますが、一つには都市公園などの計画の進捗状況を教え
て頂くと共に、公園がただの広場として存在するだけでは憩いの場所とは言
えないと思いますので、この公園にどれだけの植樹が計画され市民の満足を
どこまで実感させられるものかという事をお伺いさせて頂きます。

 そして、もう一つには、公園に限らず、道路や公共施設の植樹に関する取
り組みについてお伺いします。アスファルトジャングル、コンクリートジャ
ングルを緑化すべきと訴えさせて頂き、屋上緑化、壁面緑化と小中学校の校
庭に芝生を、などと訴えてきたところですが、その後の市の取り組みについ
て計画や進捗状況など春日部市としての緑化推進についての取り組みをお伺
いします。


2−2.緑化の推進について

 市としては、「春日部市緑の保全と緑化の推進に関する条例」において様
々な規則が設けられ、民間業者等にも樹木を植えるように様々な機会にお願
いをしているところではありますが、昨今のゲリラ豪雨に象徴される天候不
順へ対策も視野に入れ、条例の内容の見直しを含めた緑化推進への取り組み
も必要ではないでしょうか。

 例えばその中に加えて欲しいものとして、公園や街路に植樹や緑の象徴の
樹木は増やして欲しいが、反面、防犯のため、交通事故防止のためには公園
の死角となるような樹木の剪定と、市道などの植木については低木は地上0.
7mとか高木は地上2m以上の高さに剪定するというルールを作るという取
り組みが必要ではないでしょうか。もう一つ、具体的なことをお尋ねします
が、一昨年元新宿地区のふれあいパークがオープンし、毎年のように整備が
進むところであり、地域住民には喜ばれておりますが、公園の中の樹木が少
ないためにお孫さんを連れた高齢者の皆様にとっては真夏の暑いときにはい
つまでも遊んでいられないとの声が多々寄せられております。

 そこで、この公園の今後の整備計画、合わせてららガーデンの直ぐそばに
ある小さな児童公園の緑化推進について、ゆりのき通りの特に、ゆりのき橋
の前後の歩道の街路樹が不足してると指摘されました。この部分についても
どうなっているのかお伺いします。



3.市民の足を確保についてお伺いいたします。

 交通不便地域の解消については、初当選以来訴え続けているところであり
ますが、始めに、改めて確認させて頂きますが、そもそも、交通不便地域と
いう言葉の意義とか概念とはどんなイメージなのでしょうか。市の考えると
ころと市民の求めるところと大きくかけ離れているように思えてなりません
ので、春日部市における交通不便地域とはどういった定義付けがされている
のかお伺いします。

 さて、昨年2月、春バスの運行が始まったばかりであり、春バスが通る地
域の方の喜びは大変大きなものがあります。これを今年と来年と2年もかけ
て計画の見直しをしようという事ですが、それは、今の時流に合わないとい
うか、もっと迅速にするべきではないかと思います。今、市内の高齢化率は
本年4月現在で約20%。単純計算で5人に1人が65才以上ということで
す。さらに、あと5年もしないうちに4人に1人が65才以上になるであろ
うと予想されているところであります。

 そこでお伺いしたいのは、高齢化社会における交通不便地域の解消の為の
取り組みについて市はどのように考えているのかということです。

 また、前回も申し上げましたけど、春日部駅を中心とした鉄道高架事業、
これそのものの計画が悪いとは言いませんが、これに巨額の費用を費やすほ
どの価値があるのかという事です。今回の総選挙ではありませんが、民意を
速やかに吸い上げて考慮すべきものではないのかなって思います。事業その
ものは開かずの踏切対策であり、大変に良い事です。しかし、仮に今すぐに
工事が始まっでも最低10年はかかると言われる事業計画です。しかも、効
果があるのは春日部駅付近だけかなとも思えます。他の地域では影響は少な
いのではないでしょうか。それよりも高齢化社会にあっては、市民の足の確
保が大変重要というか、環境の保護という観点からも公共交通機関を充実さ
せた方が良いと思ってなりません。そう言う点で考えますと、とにかく鉄道
の東西を行き来するバスを充実させたり、自転車や車いすでも使えるエレベ
ーターを内谷陸橋を始め、各駅に設置するなどと言ったことが急務の課題で
はないでしょうか。

 さらにまた、春バスの拡充は当然として、例えばお隣の杉戸町、宮代町、
さいたま市や野田市さんなどの自治体で活躍しているそれぞれのコミュニテ
ィバスとの連携はできないものでしょうか。全市に共通の話題でもあります
市民の足の確保についてお伺いします。



3−2.市民の足の確保ついて

 春バスの拡充については、計画の前倒しを含めてもっともっと真剣に取り
組むべきと思います。先ほども述べましたが、65才以上の方が5人に1人、
これがあと5年で4人に1人と加速してきています。このことを頭では理解
していると思いますが、現実の施策に反映できないようでは、わかっていな
いということではないかなと思います。そして、今まさに景気低迷の折、自
家用車を手放したご家庭も大変多いようです。また仕事を離れて年金暮らし
となってはタクシーを呼ぶにもままならないという現実があります。

 そこで、一つの提案ですが、例えば、民間リース会社に車と運転手を委託
する方法、車だけリース、あるいはタクシー会社やバス会社にお願いする、
またはそれぞれの長所短所を組み合わせたものなどを一緒に考えて貰うとい
うように、様々な形態を考えて貰っても良いかなと思うところであります。
これは是非にというか一刻も早い結論を出して欲しいと思います。これには
到達点というか最終結論はないかなと思いますが、刻々と変化する時代の流
れに敏感に対応できる行政であって欲しいと思います。

 さて、もう一点は東武鉄道で分断される春日部駅の東西交流の対策として
内谷陸橋のエレベーターの設置を求め続けておりますが、これも考えようか
なと思うところですが、例えば今、ららガーデンに隣接するふれあい振興拠
点の設置がいよいよ始まろうとしています。そこで、この施設からそのまま
内谷陸橋に接続することはできないものでしょうか。東口から西口に行くの
に、また、逆に西口から東口に行くのに10年もかかるっていうのはなかな
か理解出来るものではありません。高齢社会における自転車、車いす、乳母
車などを交通の手段として使わなければならない、いわば交通弱者とも言え
る立場の人たちの側にたったお答えを期待します。



4.学校トイレの改修についてお伺いします。

 実は最近、学校のトイレにいけないと言うか、嫌がる子どもが増えて来て
いると伺うところですが、その実態は把握されていますでしょうか、そして
対策はどうなっているのでしょうか。最近の多くのご家庭では洋式の水洗ト
イレは当然として、ハイテクを駆使した快適なトイレになってきています。
そんな時代にあって、和式のトイレに慣れていない児童生徒は、学校ではひ
たすら我慢しているようです。我慢しすぎて、時には具合の悪くなる子もい
るようです。

 そこで学校トイレの洋式化へ向けた改修についての取り組みを伺います。
特に今までは費用も莫大になるという事から大規模修繕に合わせて工事を行
ってきたようですが、本年度の国の補正予算の中にスクールニューディール
政策という事業があります。これは学校トイレの改修工事費も対象となると
伺うところでありますので、追加予算措置はとれないのでしょうか。もし、
ダメな場合、同様に学校の耐震化事業として耐震化診断を行うようですので、
こういった部分に兼ね併せることは出来ないものでしょうか。学校は災害時
には避難場所にもなるわけですから、耐震化工事に合わせて、トイレの改修
工事を行うわけにはいかないのかお伺いします。もしも可能であればこの耐
震化事業に合わせて、今のエコ社会に相応しい節水型、節電型のトイレに変
えることが出来ないものか、お尋ねします。また節水などエコを意識したト
イレを設置した実績があるのか、今後の予定はどうなのかお伺いします。



4−2.学校トイレの改修について

 さて、スクールニューディール政策としての追加予算を検討するのは難し
そうだなと理解をしたところです。しかし、トイレのノブも触ることが出来
ないとか、和式トイレのそれも汚い、臭いという昔の風情を残したトイレを
強制的に使わせるというのはいかがなものでしょうか。トイレを通じて昔の
昭和の歴史を学ぶ、そんなトイレの使い方にしてほしくはないなと思います。
明日の春日部を担う児童生徒達が、トイレで過ごす時間はホンのわずかな時
間かも知れませんが、人間として最低限の幸せを実感できるひとときを分け
与えて欲しいと願うのは大人として当然のことではないでしょうか。毎年1
校ずつのトイレ改修工事の実施は難しいかもしれませんが、耐震化事業がこ
れからの学校などは一緒にできないものでしょうか。

 特に今、建て替えを予定している東中学校に関しては間違いなく快適なト
イレになると思いますが、確認の意味でお伺いしますがこれは最新のエコを
意識した節水型、節電型のトイレになるのでしょうか。併せて、そう言うこ
とを含めて東中学校の改築ではどのようなエコ対策を考えているのでしょう
かとお伺いして2回目の質問とします。