平成20年6月度 一般質問

おはようございます。議席番号34番栗原信司でございます。発言通告書に基づ
きまして市政に関する一般質問を行って参ります。

はじめに、岩手・宮城内陸地震が一昨日発生し、複数の方が命を落としたり、多
くの方が怪我をするなど大変な被害に遭われました。ここに謹んでお見舞いを申
し上げます。

さて、初当選以来、一貫して行っております市民の皆様への御用聞きの中から今
回は5点に亘り取り上げさせて頂きます。

1.赤帽やレンタル業者と協定を結び、災害時の対策強化を
最初に災害時の対策に関することとして、赤帽やレンタル業者などと協定を結び、
災害時の対策強化を、とするべきところを、レンタル業者の言葉のあとに、など、
が抜けてしまったのですが、言いたいところは一部の業者に特定しようというこ
とではありませんので、誤解のないように申し上げます。

さて、この問題を取り上げたのは、ここ最近、地球温暖化という問題が多くの学
者の予想を遙かにこえるスピードで加速してるために、規模的にも時期的にも想
像を絶した自然災害が発生してきていることに始まります。

最近の近隣諸国で起きた大災害に遭った皆様にも、改めてお見舞いを申し上げつ
つ、国境を越えたお手伝い、支援活動がいかに難しいかは、マスコミを通じて皆
様もご理解いただけると思います。そして、これは国内においても良くあること
らしいのです。勿論、支援しますという申し出を無碍に断るわけではないようで
すが、災害時の協定がないために支援活動がしたくても、満足に支援活動が出来
なかった団体があるようです。

そこで、各自治体では、こういう問題を受け、今までの災害時協定の見直しが進
めておりますが、ご当地春日部においてはどうなのでしょうか。市内の諸団体と
の協定は当然としても災害時には共に被害に遭うことにもなるわけですので、市
町村を越えた枠の協定を結ばなければならないと思います。そこでまずはじめに、
国や県・他市・民間との連携について現状の協定状況についてどうなっているの
かお伺いします。特に赤帽さんなどの輸送業者、レンタル業者やコンビニなどの
諸団体等について営業範囲を広範囲にもつ業者との災害時の協定状況についてど
うなのかお伺いします。。



2.市営住宅の支払をコンビニなど選択制に
大きく2番目に、市内に点在する市営住宅での支払いをコンビニなど選択制に、
ということでお伺いします。

市営住宅に住む方々の年齢の高齢化もあり、月々のお家賃を銀行へ出かけていき
振込をするということが困難になってきている方が大勢いらっしゃいます。そこ
で、市民サービスの向上、利便性の向上という観点より、支払い方法をクレジッ
トカードやコンビニでの入金、職員による集金またはATMを利用した振込、ま
たは銀行による口座の自動引落など、利用者の選択制に出来ないものか、また、
今後こういったことは考えていないのかお伺いします。



3.豊町の公有空き地の有効活用について
大きく3点目に豊町2丁目にお住まいの方からの声を紹介させて頂きます。既に、
過去幾度となく、地域の自治会長さん達から直接市長や担当部署に対して、「町
会としての集会所を建設したいので、豊町2丁目にある公社所有の土地を貸して
欲しい」との要望が届いていると伺うところですが、こういった場合の市として
の対応についてお伺いします。

公社所有の土地を借りることは出来ないものか、現状の市内の公有地で遊休地と
なっている土地の活用について市の基本的な考え方を改めてお伺いすると共に、
今後の見込みや暫定利用のあり方についてお伺いします。

関連して、市の所有する土地はどのくらいあるのか、ここ5年以内で使う予定が
あるのはどこなのか、また10年以内に使う予定のあるところはどこなのか、今
後の見込みについてお伺いいたします。



4.総合支所・庄和総合公園を文化・芸術などの中心拠点に
大きく4点目として庄和地域の顔とも言える総合支所、及び総合公園を文化・芸
術の中心拠点に、ということで取り上げさせて頂きます。

総合支所に関しては多くの議員の皆様のご賛同に依りまして着々と森の図書館構
想が進行中であります。これはこれとして大変に有意義なことと歓迎していると
ころです。

しかしながら、旧春日部市民の皆様にとってはほとんどその存在すら知られてい
ないのも事実であります。先日の大凧マラソン大会など各種イベントに参加した
り、遊びに行くことで、庄和総合公園にあるヨーロピアンな建物に感動している
ようです。

今回取り上げましたのは、この建物そのものは森の図書館ということで計画中で
あり、これに大きく反対しようと言うことではなくて、今後の活用に関して、文
化の香りのするヨーロピアンな建物ですので、さらに文化芸術の発信基地になる
ような位置づけを視野に入れて計画を進めて欲しいと熱き思いの元、取り上げさ
せて頂きました。

そこで、1点目に、文化芸術振興センターとしての位置づけを視野に入れた計画
にすることが可能かどうかお伺いします。旧庄和地域の皆さんのご要望である森
の図書館構想をしっかりと受け継ぎながら、さらに合併効果の現れるようにした
いと言うことです。

2点目に具体的な提案として、総合支所の周辺整備にもう少し力を入れて頂き、
日比谷公園などの野外音楽堂のようなイメージを作り上げることが出来ないもの
かお伺いします。この公園には野球場があり、体育館があり、陸上など多目的に
使えるグランドやバーベキューなど家族団らんのできる大変ステキな場所であり
ますので、さらにここに音楽の調べが華麗に流れる地域として文化の発信拠点に
出来ないものかお伺いします。



5.予約制乗合タクシー制度の導入について
大きく5点目、予約制乗り合いタクシー制度の導入についてお伺いします。

この問題自体は過去にも取り上げてきたところですが、本年の道路交通法の改正、
施行により、市民の命を守ると言うことがさらに強化された事によります。後部
座席シートでのシートベルトの着用義務化、自転車での片手運転の禁止などです。
また、一昨年より市内中心部での駐車規制も一段と強化されました。マイカーの
違法な駐車を規制することは環境問題にも大きく貢献し、事故防止にも役立ちま
す。しかし、同時に住民の足としての交通手段の確保が難しくなってきています。

有り難いことに、今年は春バスも走り始め、多くの方に喜ばれているところです
が、その反面、携帯電話の普及による片手運転や高齢化を迎えて交通事故で命を
なくす人が減らないのも事実であります。そこで今年から運用が開始された春バ
スを一刻も早く倍増して市民の足を確保するべく取り組んで欲しいと強く願うと
ころですが、少なくても今年は無理のようです。しかし、市内には数社のタクシ
ー事業者がおいでになります。これらの事業者と連携を図り、バス路線のように、
あらかじめコースを決め、しかも予約制という形をとることである程度の狭い道
でも入っていくこともできます。高騰を続けるガソリンの対策にもなりますので
いかがでしょうか。市民の足として使うことが出来ないものかお伺いします。



2回目
1.赤帽やレンタル業者などと協定を結び、災害時の対策強化を
各種御答弁を頂きましたが、確認の意味も含めて再度質問をさせていただきます。
1点目ですが、赤帽やレンタル業者などと協定を結ぶということに関してであり
ますが、先日の答弁でも例えば水は一人最低3リットル分しかないなどと、災害
による避難所生活時においては何かと不自由な部分を余儀なくされます。少しで
も安心して暮らせるように、協定内容の見直しを含めて、具体的にお伺いします。

@点目に避難所の確保は充分なのかどうか、中学、高校、大学、その他大型の集
会の出来る場所を持つ建物などとの協定はどう考えているのか。お伺いします。

A点目に、愛犬などペット類の対策はいかがでしょうか。ペットによっては不安
で一晩中泣き続ける場合も想定できます。すると避難所だけでは難しい面もあり
ますので、近隣市町村と連携しペットホテルなどとの連携も必要かと思いますが
いかがでしょうか。

B点目に日本語の話せない方への対応や心身に障がいを持った方への対応などに
ついてはいかがでしょうか。災害弱者については幾度となく取り上げてきており
ますが、近隣市町村への移送は問題なく行われるのかお伺いします。

C点目にアナログから地上デジタルへの移行に伴い、通信手段がとぎれた場合の
対策、協定はすでに見直されているのでしょうか。

D点目に例えば江東区などでは今までにも薬剤師との協定がありましたが、それ
は薬品の供給に限られておりました。そこで、これを見直し、薬剤師の派遣も含
むようにしました。こういう検討はされているのでしょうか。

E点目に避難時の足の確保として現状の協定では車両に限るものと思えますが、
運転手を含めた輸送手段として、避難時の対策を取るべきと見直しが必要ではな
いかと思いますがいかがでしょうか。

F最後にその他検討している点があればお答え下さい。この件に関しては以上で
す。



2回目
2.市営住宅の支払をコンビニなど選択制に
2点目の市営住宅の支払い方法の問題については、他の公共料金と同様に様々な
選択肢に向けて検討が始めて欲しいのですがそれにしてもこの問題を解決するの
は、今日の今日には無理なのだろうなとは思いますが、少子高齢化の波の中では
避けては通れない問題であります。今、行政の立場で市民サービスの向上をどう
図るのか、今できることは何か、また、こういう現場で悩んでいる高齢者の心を
いつになったらくみ取ってあげることが出来るのか、この辺のことについてお伺
いします。

お一人またはご夫婦のみで頑張る高齢者世帯の利便性の向上に行政として出来る
こと、そして、これは入居費の滞納を未然に防止することにも繋がるわけですの
で、明確かつ市民本位の優しい心のこもる御答弁をお願いします。



2回目
3.豊町の公有空き地の有効活用について
市民の皆様の利便性を考慮し、明日の春日部の将来を見据えて早めに手に入れた
土地が結局のところはほぼ手つかずと言うことですよね。この土地に関して改め
てお伺いしますが、市が手に入れたときの価格はいくらだったのでしょうか、こ
れが1点目。

2点目として、銀行に対する利息等の支払額や草刈り等の年間維持管理費はどの
くらいかかっているのでしょうか。

3点目として、いろいろな背景があったにせよ、この10年間以上、いわば、為
す術もなくただひたすらに、草が生えて、そこに虫が発生して、地域の皆さんは
虫の被害にあったりとしてるわけです。このような土地を無料で貸すと言うこと
は出来ないかもしれませんが、では、せめて、借地料としてそれなりの代価を頂
くことによっての使用はどうなのでしょうか。地域住民の皆さんが困っているわ
けですから、それなりの解決策を提案してあげて、聞かれたことだけにだめ出し
をするのではなくて、別の方法を一緒に模索してあげると言うことは出来ないも
のでしょうか、ということをお伺いします。

4点目に、この結論が出るまでの間の管理方法を向上させるべきだと思いますが、
いかがでしょうか。これはこの豊町の土地に限ることではありませんが、年に1
〜2回の草刈りが行われる程度では衛生上も大変好ましいとは決して言えません。
この対策についてお伺いします。

そして最後に5点目として、この土地はいつまでこのままにしておくのでしょう
か。利息など維持管理費として市民の血税を投入しているわけですから、簿価差
金がどうとかこうとか言うまえに有効活用をはかるべきだと思いますが、市の考
えを伺います。



2回目
4.総合支所・庄和総合公園を文化・芸術などの中心拠点に
今回特に申し上げたいのは森の図書館という仮の名称は早く昇華して大きくステ
ップアップして頂き、庄和の皆さんが春日部と合併して良かったと言えるような
様々なサービスを提供できるように、文化芸術の発信ステージを作り上げたらい
かがかなというおもいで取り上げさせていただきました。

主に建物の周辺部を使いますので費用負担も少なくて、現状ではほとんど使って
いない部分を有効に使おうというものですので、執行部の皆さんも安心して賛同
していただけるものと思います。日比谷野外音楽堂のように3000人が入る施
設にしようとは言いませんが、市内の至る所で様々な音楽に触れあう場所の中心
基地になって欲しいとの願いを込めて提案させていただきました。有知識者の意
見を取り入れて良いものを検討してください。

この問題については1点のみ、確認させて頂きますが、実現が可能となった場合、
大きな改修等は利用状況を見てからで良いと思いますが、暫定的にしても利用開
始時期はいつ頃と想定できますでしょうか。そして、その際、例えば夜間の利用
なども想定できますが、その時の夜間照明程度はつけることは可能でしょうか。



2回目
5.予約制乗合タクシー制度の導入について
これはもう、本当にあちこちの自治体でやってることだし、今更の思いも強いの
で、出来ない理由もやりたくない理由もないと思うところです。強いて言えばコ
ース選定の難しさかなと思うぐらいです。たとえば、春バスのコースを選定する
際のアンケートなどの活用も良いと思いますし、コースを限定せずに試しに、半
年間とか1年間とか対応してみるというのも良いのかなと思います。バスのよう
に客が居なくても走るわけではなくあくまでも予約制と言うことを想定しますの
で費用負担は極めて少なくすみます。民間企業を利用するわけですから、問題も
ないのかなと思います。

そして、一ノ割駅付近や武里駅東口方面などのように小型バスでも入りづらい地
域の住民の足を確保するべきではないかと思います。さらには、牛島の児童セン
ターや総合支所や粕壁A街区にできあがる児童館にも行き来に不便な地域がほと
んどです。高齢者にも可愛い子供達の為にも安心して利用できるような足の確保
をして欲しいと思います。1年間という仮に期間限定でも良いから運用すること
に関してはいかがでしょうか、市の取り組みについてお伺いします。