平成18年12月度一般質問

議席番号34番栗原信司でございます。発言通告書に従い、市政に関する一般質問を
させて頂きます。地域の市民の皆様の声を5点に絞りまして取り上げさせていただき
ます。明快且つ夢と希望に溢れた御答弁をお願いします。

1.公共交通網(バス等)の利便性の向上について
初めに、公共交通網の利便性の向上について、お伺いをします。
昨年の豊野町方面、本年の豊町方面と次々と路線バスなどが充実して参りました。執
行部を初め、関係各位のご尽力に深く感謝を申し上げます。

さて、このバス問題は今議会でも、先日の会田議員を初め複数の議員の皆さんが取り
上げる話題であり、バス路線の拡充の声は日に日に強くなってきているなと実感する
ところであります。そして、このバス路線の拡充は商都復活を目指す市長のポリシー
と強く合致するところではないかとも思うところであります。今後さらに加速度を上
げていくものと期待をしつつ、数点にわたり順次お尋ねして参ります。

一つには、あちこちにバスが通ったことは大変に喜ばしく有り難いことでありますが、
高齢者を初め一部の市民の方にとっては、大変辛いことがあるそうです。それは、自
分の家に帰るには、どのバスに乗ったらいいのか、市役所に行くのはどれに乗ればい
いのかと、悩んでしまうと言うことでありました。例えば、春日部駅の西口方面から
発着するものは現時点で実に6本あります。さらには今後は更に増えるような計画も
あるわけですし、バス路線が増えるのは大変に有り難いので、文句を付けようという
のではありません。ただ、これらの多くが、街の顔でもある春日部駅を中心に発着す
るようになるわけですので、このバス路線の識別に一工夫をして欲しいと言うことで
あります。例えば、色を塗り識別させるなり、鉄道で言うところの1番線とか2番線
を大きく明示して、その番号をマグネットではりつけるなり、こういったことが出来
ないものでしょうか。行政の立場として業者に対して働きかけが出来ないものかお伺
いします。

2点目に、谷原、豊町、豊春、増富など西口方面から牛島の児童センターや今後開設
が予定されている粕壁3丁目A街区の児童館方面へ回るバスの新路線の導入について
お伺いいたします。待望の児童センターでもありますし、毎日でも遊びに行きたいと
いう可愛い子どもの夢を実現して欲しいのですが、この点に関しての今後の取り組み
についてお伺いいたします。

3点目に、鉄道による東西の分断化を無くすための鉄道高架事業もいかんせん、まだ
まだ、遠い将来の話でありますので、西口付近と東口付近を循環するバス路線の開設
によって市民の足を確保できないものかなと願いつつ、この東西循環バスの導入に関
する市の取り組みについてお伺いします。

4点目に、小渕方面への循環バスの導入に関する進捗状況についてお伺いいたします。
コースは既に決まっているのか、また、停留所の位置など地域住民の要望をちゃんと
受け入れて貰えるのか、この辺についてお伺いいたします。

5点目にバスの運行に関連してお伺いいたしますが、バスの運行コースの中には駐車
禁止区域に指定されていない区域もあり、駐車中の車によって、バスの運行が妨げら
れているようですが、こういった対策はどうしていくつもりなのか、お伺いします。


2回目
各種御答弁を頂きましたが、再度何点か確認の意味を込めまして質問をさせて頂きま
す。

1.はじめに、公共交通網(バス等)の利便性の向上について
1点目のバスの識別に関して業者の都合もあるかもしれませんが、行政の立場として
出来ることを是非検討して欲しいと思います。目の前に、自分の足の代わりとなるバ
スの停留所があるのに、どれに乗ったら良いのかわからない、バスに乗れないという
お年寄りの声が悲しく響きます。アナウンスを入れるなり、看板を付けるなり、文字
を大きくするなり、高齢化社会にふさわしい、と言うか、住む人に優しい街作りを目
指して欲しいと思いますが、いかがでしょうか。御答弁を願います。

2点目の児童館方面の今後のバス路線の計画についてでありますが、市内に小さく点
在する児童公園ではなくて、やっと完成した児童センターであり、夢と期待のふくら
む児童館へ乗り入れが簡単にできるということは新しい児童館をあちらこちらに莫大
な経費をかけてつくるよりもよほどすばらしいことではないかなと思います。

市長の目指す子育て日本一にまた、一歩大きく近づくことになると思います。少ない
予算で身近な行政サービスの向上を目指すことこそ急務な課題と思います。更なるコ
ースの拡充へ向けて市長の御答弁をお願いします。

3点目に駅舎を改修工事するほどの負担もなく、高齢者を初めとする足腰の悪い方に
優しい街作りをすることも市長のめざす商都復活の足がかりになるのではないかと思
うところであり、東西の分断化の解消へ向けて国交大臣の下に足繁く通ったり市長も
この事の重要性は深く認識しているものと思うところです。東西の連絡通路がいらな
いと言うことではありませんが、西口から東口、東口から西口へ向かうその先の行き
たい先の目的地、例えば病院であったり、市民文化会館であったりするわけですが、
そこまでまわる小さな小回りの効いたミニ循環バスの導入などしっかりと微に入り細
に入り、今後の計画を練りに練って欲しいものだと思います。この件は先ほどの児童
館へのバス路線同様、新路線の導入を急ぐべきかと思いますが、いかがでしょうか。

4点目に小渕方面への循環バスの導入については、かなり近い導入になるのかと楽観
的な希望を抱くところですが、実際の導入時期はどの辺になるのでしょうか。正式開
通はともかくとして、春なのか夏なのかそれとも19年度内は無理なのか、この辺の
ことについて確認させていただきたいと思います。とにかく一刻も早く市民サービス
の向上は目指すべきとの観点でお答えいただきたいと思います。

5点目の駐車禁止区域外のバスの運行に関しては地域の要望もあります。是非早急な
対策と今後もバス路線の拡充はされるわけですので、事故を未然に防ぐ上でも、そし
て、定刻通りの運行をして貰うためにも駐車違反の取り締まりとか駐車禁止区域に指
定するよう県にも働きかけるように要望させて頂きます。これは答弁は結構です。


3回目
1.公共交通網(バス等)の利便性の向上について
アンケート調査などをすべきではないですか。神奈川県県土整備部ではバス・電車の
車体広告に関してと言うことで平成14年に実施済み。高齢の方、色覚障がいをお持
ちの方、理解というか、判断に困る方などの対策が必要では。または放送設備を整え
て、次のバスはどこどこ行きですとアナウンスをするとか。是非、前向きなご検討を
お願いします。


2.ひとり親家庭・障がい者等医療費の窓口払いの撤廃について
次にひとり親家庭における医療費の窓口払いの撤廃と障がい者医療費の窓口払いの撤
廃についてお伺いいたします。

多くの市民の皆さんの要望を受けて子ども医療費の大きな拡充がされる予定になった
ことは多くの市民の皆さんに喜ばれております。市長の英断に深く感謝の日々であり
ます。強いて言えば、一刻も早く18歳まで引き上げられることを要望しつつ、今回
はひとり親家庭等における医療費の立て替え払いを無くして欲しいという声が多く寄
せられておりますので、取り上げさせて頂きました。

現在、春日部市では春日部市ひとり親家庭等医療費の助成に関する条例に基づきまし
て、ひとり親家庭等に対し、医療費の一部を助成することにより、ひとり親家庭等の
生活の安定と自立を支援し、もってひとり親家庭等の福祉の増進を図ることを目的と
すると規定し、安心して医療が受けられるようにするために、公費による医療費の一
部を助成しております。崇高なる目的に基づいた大変意義深い政策だなと思うところ
であります。

そこで、是非、この制度の成立の背景をお酌み取り頂きまして、来年の子ども医療費
の制度改正に合わせて、子ども医療費と同様に窓口での支払をしなくても良いように
ならないものか、お伺いいたします。そして、重度心身障がい者医療費においても同
様であります。制度上の問題とはいえ65歳を境に支払が始まるわけですから、是非、
見直しを行って欲しいと思うところでありますので、この件についてのご見解をお伺
いいたします。

2回目
2.ひとり親家庭・障がい者等医療費の窓口払いの撤廃について
執行部では既に調査済みかと思いますが、近隣市町村でも導入済みの地域はあちこち
に見受けられます。平成16年には行田市では乳幼児、ひとり親、重度心身障がいの
種類の制度を一度に窓口払いの撤廃を決めるなど、限られた予算を有効に使うために
一度のシステム変更で済ませるような事は出来ないものでしょうか。

ソフトの書き換えと言いましょうかシステム変更の金額は莫大なものでありますので、
制度上の問題や関係機関との調整など具体的な問題が山積みなのかなと理解できない
わけではありませんが、この辺の事を瞬時に片付けていくというのが子育て日本一を
目指すことになるのではないかと思うところです。4月の導入が無理でも5月とか6
月とか、出来る限り早急に取り組むべきと思いますが、いかがでしょうか。

重度心身障がい者の方の医療費の支払方法も同様です。65歳を越えて支払がなくな
るのであれば、何となく理解もできますが、65歳までは窓口での支払がなかったの
に65歳になると窓口での支払が始まるのでは、大きな矛盾を感ぜずにはおれません。
平均年齢が向上したとはいえ、病気にならないわけはありません。逆に65歳を越え
る過ぎた辺りから、病にかかることも増えていくわけですので、ご本人は当然、ご家
族の経済的な不安や負担を無くすためにも、制度を改正していただき、窓口での支払
が無くなりますよう御答弁を求めます。


3回目
2.ひとり親家庭・障がい者等医療費の窓口払いの撤廃について
ICカードリーダー・ライターの支給は出来ないものか、要望させて頂きます。よく
よくご検討下さい。


3.帝王切開後の胃ガン検診について
3点目に、春日部市で行っている集団検診としての胃ガン検診を申請に行ったところ、
帝王切開をされたその方は受診を断られたという声をお聞きしましたので、今回取り
上げさせて頂きました。法的には何の根拠もないのではないのかなと思いますがいか
がでしょうか。先日、専門外かもしれませんが、市立病院の院長にもお話しを伺いま
したが、出産後間もないなど、特別の事情が無い限りにおいては、問題はないと思う
と、伺いました。

そこで、何故、このような事になったのか、それが当然のことなのか、単純な事務上
の間違いないのか、いずれにしましても二度とこういう事のないように、正式に議事
録に留めておきたいなと思いまして、取り上げさせて頂きました。明快且つ正確な説
明をお願いします。単純な説明ミスなのか、何か条例なり、規則として明文化されて
いるのか、それとも医療上の問題があるのか、ご説明を頂きたいと思います。

帝王切開の手術後、退院して、1、2ヶ月後というのであれば素人的にも仕方ないの
かなと思うところですが、術後2年なり3年なり経過するのであれば問題はないので
はないでしょうか。この辺の経過措置、対応についてお伺いいたします。


4.マンション対策相談窓口の充実について
4点目にマンションの相談窓口についてお伺いいたします。
この問題は、3年前の9月議会でも取り上げさせて頂きました。
いわゆる昭和53年の宮城県沖で発生した地震を受け、耐震設計法が抜本的に見直し
となり、耐震設計基準が大幅に改正され、この新基準によって建てられた建物は、阪
神大震災においても被害は極めて少なかったとされていることから、これを境に、昭
和56年以前の耐震基準の建物とか、昭和56年以降の新耐震基準による建物といっ
た表現がされるようになったことをうけて、こういったマンションの相談窓口を行政
としても置くべきではないかと提案をさせて頂いたものでした。

春日部市としては、昨年の合併による例規集の見直しの際に、この件を組織規定とし
て、建築課の事務分掌の中にマンションの管理適正化及び建替え円滑化に関する事と
して規定をして頂きました。管理相談の窓口が出来たと言うことは大変に有り難いこ
とだなと、大きく一歩前進だなと思うところでありますが、実際にはこの相談窓口と
いうか、担当窓口を知らない方や、マンションに関しての無料相談を行ってもいるこ
とを御存知ではない方も多いようで、時々こちらに相談を持ちかけられることがあり
ます。

そこで、1点目として、市民の皆様への広報活動がまだまだ不十分なのかなと思いま
すので、もう少し、PRに力を入れては頂けないものでしょうか。いかがでしょうか。

また、同じように3年前にもう1点取り上げさせて頂きました事ですが、マンション
の住民によって自主管理をされている管理人さん達は大規模修繕などの問題に直面し
たときの対応には大変苦慮してると伺うところであります。

そこで、修繕の際の費用、業者選び、補償問題などの相談を気軽に持ちかけられるよ
うに相談コーナーを持って頂きたいと提案且つ要望をさせて頂きました。その際には、
市としては埼玉県と連携を図り、相談会を開催すると言うことでした。これは実際に
平成16年2月と平成17年12月と開催して頂きました。

そこで、2点目として、その後の開催状況はどうなっているのでしょうか。特に、昨
年来マスコミを賑わす耐震偽造問題が起きた場合などには相談窓口としても常時開設
とはいかないまでも、定期的な開催が必要なのではないかと思うところであり、この
対応についてお伺いいたします。

さらに申し上げるならば、16年の2月の開催は土曜日でしたが、17年の12月は
水曜日と言うことであり、分譲マンションに住む方に限るわけではありませんが、平
日は多くの方々はお仕事に行かれておりますので、平日でも土日でも対応が出来るよ
うな体制がとれないものでしょうか。この点についてもお伺いいたします。


2回目
4.マンション対策相談窓口の充実について
答弁を頂きました。広報かすかべでわかりやすい掲載を心がける、また、掌握してい
る分譲マンションの自主管理組合には案内状を配布するということで情報活動に努め
ていただくと言うことですので、よろしくお願いします。

そして、マンション管理士会に協力して頂き、開催回数が増えるようにお願いをする
ということですのでこれも是非、定期的な開催をお願いすると共に、なるべく住民の
意向に沿った形での対応、そして、時代のニーズに合わせた柔軟な対応を求めていっ
て欲しいと切に望みます。

マンション対策相談窓口の充実として先ほどの答弁にも耐震問題などの相談があった
と言うことでしたが、この件についてお伺いします。さいたま市、川口市、志木市、
朝霞市などでは耐震診断や耐震改修に補助制度があるようですが、春日部市としても
こういう取り組みは必要ではないかと思うところですが、いかがでしょうか。この点
のみをお伺いします。


3回目
4.マンション対策相談窓口の充実について
この件につきましては、特に耐震補強工事などで補助の方向で動いて欲しいと思いま
すが、場合によっては地場産業育成の観点から地域における企業を使う場合には補助
の対象とするなどある意味では制限的な措置を盛り込んでも良いから是非、検討をし
てください。この件につきましては答弁は結構です。


5.地区公民館の運営を自治会に
最後、5点目になりますが、地区公民館の運営を地域の自治会が行うと言うことはい
かがでしょうか。昨今、公共施設の管理については、民間に運営管理を任せるいわゆ
る指定管理者制度の導入が進んでおります。市民の皆さんの中には、市の財政運営が
厳しいというのであれば少しでもお手伝いがしたいということから、近隣の防犯パト
ロールを初め、公園や道路の清掃などを率先して行って頂いております。

ある自治会では地区公民館の管理を任せて貰えるのであれば是非お手伝いをしたいと
の声もあります。そこで、お伺いしたいのは1点目に地区公民館の管理運営について、
指定管理者制度への導入を図ろうとしているのでしょうか。

また、この制度における指定管理者として自治会にと言う考えはあるのでしょうか。
市長を初め執行部としての財政運営の厳しさを軽減することに直結し、市民サイドと
しては直接市政に参加できる機会にもなるわけですので、大変興味深い申し入れだと
思うところでありますので、市のお考えをお伺いいたします。

以上で1回目の質問を終わります。


2回目
5.地区公民館の運営を自治会に
5点目、地区公民館の運営を自治会について、でありますがこれは指定管理者制度の
早期導入を待つべきなのかなと改めて思うところであります。いつ頃の導入を目指す
のか、この一点のみをお答えいただきたいと思います。

但し、平成16年4月には早くも指定管理者制度を導入した大分県日田市の東有田公
民館などでは地域の特性を活かした様々な事業展開を行っていますが、公民館の主催
としても共済として支援事業にしても地元春日部市の元気な町会で行っている事業と
ほぼ同じだなと認識することでありますので、もしも、一つの町会として行うことが
無理であればだけでなく、複数の町会による運営でも良いのかなと思うところであり
ます。

試すと言うわけではありませんが試行を重ねるウチに長所も短所も見えてくるのかな
とも思いますし、町会として手を挙げてるところに任せてみたらいかがかなと思いま
すが、いかがでしょうとお伺いして2回目の質問を終えます。