平成18年9月度一般質問

議席番号34番栗原信司でございます。
発言通告書に基づきまして9月度定例議会市政に関する一般質問を行わせていただきます。

初めに、今月6日、紀子様が皇室にとって41年ぶりの男のお子さまを出産されましたこと
を多くの国民の皆様とともにお祝い申し上げたいと思います。

さて、赤ちゃんの話題で盛り上がったところで、初めに小児医療の充実を・視力矯正治療に
補助金を、について質問をさせていただきます。

小児医療に関する1点目は、先の6月定例議会において全会派の賛成をみて可決された請願
第3号、子ども医療費無料制度の充実を求める請願のその後の対応についてであります。こ
の請願は今更申し上げることではないこととは思いますが、市長としての公約と議会の意見
が全く一致したものですから、可決されて当然です。ですから、この9月議会で条例の改正
という議案が当然出てくるものと思っておりました。しかしながら今日現在、未だに提出の
様子が見られません。大変に残念であり、又不思議でなりません。行政の運営における車輪
の両軸といえる市長の思いと議会の思い、そして多くの市民の思いが一致しているのに、こ
れが議会に出てこないのでしょうか。

以上の点を踏まえ、小児医療費における病院の窓口払いの撤廃と、対象年齢の引き上げに対
する市の考えを改めてお伺いさせていただきます。

次に小児医療に関する2点目として、具体的な案件として、視力矯正治療における支援策に
ついてお伺いします。

いわゆる弱視など、早期に治療用眼鏡を使えば視力が改善する可能性があるのに、経済的な
事情で十分な治療が受けられない子どもをなくすのが目的です。通常、弱視は三歳児検診で
判明するケースが多いと言われております。購入には数万円から数十万円かかる眼鏡による
早期治療が有効とされています。しかし、この時期は活発に動き回るため、眼鏡が壊れたり、
成長とともに医師の指示で度数を変える必要が出たりして年に何回も買い替えを迫られる場
合が多いのが現実です。

この治療用の眼鏡に関しては法改正により、今年4月から、9歳未満児までは健康保険の適
用の対象になりました。しかし、4歳までは年1回、5歳以上は2年に1回しか適用されな
いなど、頻繁な買い替えには対応できないものです。そして、実際に目の不自由を強く実感
するのは小学校に上がって授業中に見えづらいと言うことになるわけです。つまり、実際に
治療をすることになったときには既に9歳を越えてしまい、保険の適用が受けられないと言
うことになります。

そこで、今回取り上げさせていただき、お伺いしたいのは現実に対象となる子ども達が市内
に何人いるのか、市としてちゃんと掌握されているのかどうかについてお伺いするとともに、
そして、この対象年齢を市として独自に引き上げることができないものかどうか。この点に
ついてお伺いいたします。

2回目
先ほども紹介させていただいたように、保険適用の対象となるのは9歳未満の小児用で,弱
視・斜視・先天白内障術後の屈折矯正の治療用であると眼科医の証明があるものとなってお
ります。この件に関して、人口57000人の岡山県笠岡市は、弱視や斜視の子どもが使う
治療用眼鏡やコンタクトレンズの購入費の70%を補助する市独自の助成制度を設けました。
これは早期に眼鏡を使えば視力が改善する可能性があるのに、経済的な事情で十分な治療が
受けられない子どもをなくすのが目的だそうです。笠岡市は、対象を所得税非課税世帯に限
った上で、年齢を小学校卒業までに拡大するとともに、年3万円を上限に購入費の7割を助
成すると言うものです。市として子育て支援の一環として独自の要綱を設けたということで
す。本年度に40万円の予算を組んだと言うことです。春日部市の場合は人口24万人です
から約4倍、160万円程度の予算ですみます。小さな予算で大きな効果のあることですの
で取り組んで欲しいと願いますがわずか160万円が捻出できないのものかどうか改めてお
伺いいたします。


2.HPにバナー広告で地場産業育成を・広告料は市外から
大きく二つめとして、春日部市の公式サイトに、バナー広告の掲載をすべきではという点に
ついてお伺いします。
この件については以前にも同様の提案があったように思うところですが、市としての財源不
足を補うと言うことから早期導入を図るべきと思うところですが、現状の取り組みについて
お伺いいたします。

更に、この件に関連して市の考えをお伺いしたいのは、地場産業育成という観点からこの制
度を使えないものかどうかについてお伺いいたします。


2回目
2.HPにバナー広告で地場産業育成を・広告料は市外から
先ほどの御答弁に依りますと、準備は着々と進んでいるようです。そうしますと、現実には
1社あたりいくらぐらいを想定し、年間ではどのくらいの収入をみているのかお伺いします。
又、実施時期はいつ頃になるのでしょうか、併せてお伺いします。

当然、市内の企業や店舗の中にはそう言うことを考えつかない事業主や考えても中々導入で
きない事業主もいらっしゃるわけですのでそう言う方に対する支援を講じ利益がますように
側面支援をしてあげれば将来、税金として市に還元していただけるわけですので、細やかな
配慮、気配りが当面の間大切になってくるのかなと思うところです。

で、その反面と申しましょうか、春日部市が発注する大規模な工事や契約などを行う会社な
どはその大半が本社が市外にあるように思えますので、こう言うところからは是非、広告取
りではありませんが、ある意味での営業活動と言いますかバナー広告依頼をするべきではな
いかと思うところでありますが、いかがでしょうか。契約に織り込むとなるとこれは大きな
問題にはなるのでしょうけれども、あくまでもバナー広告の掲載依頼と言うことであれば法
的には問題はないのかなと思いますので、この辺のご見解をお伺いします。


3回目
2.HPにバナー広告で地場産業育成を・広告料は市外から

最後になりますが、例えば、斎場とか、し尿処理とか市内と市外で費用が違うことは多々あ
ることですので、このバナー広告も地場産業育成という観点も含めて低廉な費用で当面実施
するとか、市外に関しては特に大型の契約をした場合など、それなりの費用を検討して貰う
などと言ったことは出来ないものか改めてお伺いします。


3.西口の大規模商業施設に伴う交通安全対策
大きく3点目に、春日部駅西口の大規模商業施設建設に伴う交通安全対策についてお伺いし
ます。
先ほど岩谷議員の質問では開店後の交通安全対策が大きく問題になりました。先ほどの御答
弁では回遊策を中心に検討するようなお答えでしたけれども、まさに、現場の住民の皆さん
には商業施設の設置は大変に喜ばしい明るい話題と受け止めておりますが、その反面単純に
回遊策で良いのかと言うことになりますと大きな心配があるように言われています。確かに、
朝夕のラッシュは死活問題になるほどの渋滞とは言えないまでも、市役所通りの朝晩はわず
か数百mを進むのに10分も20分もかかるのが現状です。

又、土日や、母の日とか父の日などと言った記念日にはお祝いの品を手に入れようとあちこ
ちへの移動でこれまた大変な渋滞になるわけです。通常の渋滞対策すらままならないのに工
事が始まり、来年秋には営業を開始すると言うことですので、こういった対策や工事概況、
工事スケジュールなど営業開始後の予想見込みなどを現場には知らせるべきかなと思うとこ
ろですが、現時点でわかる対策や事業の見通しについてお伺いいたします。


2回目
3.西口の大規模商業施設に伴う交通安全対策
答弁では開店後の回遊策など事業主体者や警察と検討すると言うことですが、何度も言いま
すが、通常でさえ、事故が多い場所です。大沼循環バスの運行や幼稚園や小学校の児童生徒
の通学路となる生活道路に大型の重機や大量の材料などがまず運び込まれ、そのあとは大量
の備品と運搬車両、開店後には多くのお客さんが買い物に来るわけです。

道が混んでて、もう行かないとか、事故が多くて心配だという声が上がらないような十二分
な対策を強く求めます。工事中、来年の営業開始を待っては後手に回る、この対策は現場を
巻き込んで色々な智慧を拝借しながら少しでも事故を未然に防ぐ工夫が必要かと思います。
そしてその工事もただいまご説明があったようにこの9月から間もなく始まり約1年以上も
かけて行われるわけですから、地域住民の心配事はただごとではありません。

そこで、改めてお伺いしたいのはこういう意見交換、回遊策の他に何か検討していることは
ないのか、他の自治体を参考にするとか、先進事例に学ぶとか情報収集をしているとか現状
の取り組みと今後の取り組みについて改めてお伺いします。


3回目
3.西口の大規模商業施設に伴う交通安全対策
例えば、先日新聞でも紹介されていましたが、以前ですと工事中は通学路を変更させるなど
の安全策を講じていましたが、最近の治安の悪化を受けて、工事現場では必ず人がいるとい
う利点を活かし、子ども達の逃げ込むいわゆる子ども駆け込み110番の場所として指定で
きるように担当者ベースで打ち合わせなどを行うと言ったことなどを考えたらいかがでしょ
うか。

又、工事現場というとどうしても安全のために高い塀などを作ることになりますが、これは
塀の中が見えずに人のいる日中は良いのですが、夜間など人がいなくなると逆に物騒でもあ
ります。

そこで、塀の設置の仕方などもしっかりと業者に注文をつけていただくなどして欲しいと思
います。最近とくに治安の悪化を指摘されている駅西口での工事となるわけですし、夜間も
灯りをつけておくとか、監視員を常時見回って貰うとかこういった依頼をしっかりとすべき
ではないのでしょうか。

又、現場から離れた場所でも工事車両が通行する場所には交通監視員とか交通指導員を配置
するなどと言った配慮を求めたいと思います。この点を御答弁いただきたいと思います。

又、間もなく年末になったりします。年末と言えばイルミネーション。街の顔となる施設を
作ろうというわけですので、こういった配慮は当然されるとは思いつつも市としても要望活
動をお願いしたいところですが、いかがでしょうか。


4.市営霊園、納骨堂の設置
大きく4点目として、市営霊園、納骨堂の設置についてお伺いいたします。
毎月の広報かすかべをみる度に思うのですが、本当に急速に核家族化が進んでいるなと思い
ます。市の人口は毎月毎月50人から100人強多少の波はあるものの現象が止まりません。
でも、その反面世帯数は毎月毎月50世帯強の割合で増え続けています。

つまり、この先の将来展望を考えると、高齢者のみの世帯が増え続けることになり、その先
には、単身の高齢者のみの世帯になり、大変に暗い話をしておりますが、実はそれほど遠い
将来の話ではなくなってきております。昔のように大きな墓地、墓石でなくて良いという方
の声を耳にする機会が増えています。

話は少し逸れますが、住宅などでも市営住宅とか県営住宅など低廉なものがあるわけですの
で、高価な墓地を望まない人に向けた市営霊園や納骨堂の設置について市の認識をお伺いい
たします。


2回目
4.市営霊園、納骨堂の設置
当然、執行部では調査はしたと思いますが、人口約50万人の川口市では墓地284区画、
納骨堂722基。人口約110万人のさいたま市では586壇の納骨堂と19097区画。
人口15万3千人の新座市では6600基の墓地をもっております。

これを春日部の人口24万人で割って川口市と比較しますと約140区画になります。さい
たま市と比較しますと4270区画になります。そして最後に新座市と比較した場合には何
と10,611基のお墓が相当することになります。他市と比べても詮のないことではあり
ますが、春日部市の目前に迫った事実を検討すると市としての対応も必要ではないかと思う
ところです。

事実、昨年と本年と続けざまに無縁仏となってしまった事に関する相談を受けております。
こういう場合の遺骨の取り扱いの対応策を含めて御答弁をお願いします。国として大きく対
応に苦慮している戦没者の墓地のようにあとあと悔いの残らないように早めに手を打つべき
と思いますが市の見解をお伺いいたします。

できれば天皇陛下や総理大臣が訪れることの出来るような立派な墓園の建設を土地の寄進を
申し入れるなど、国に提案するような事は出来ないものか、例えばアーリントン墓地は80
万uですが、単純計算では一辺が900m弱の土地を提供することで、戦没者の霊を慰める
ことも出来ますし、こういった提案はいかがかなと思いつつ市営墓園及び納骨堂に関連して
市長の考え方をお伺いし2回目の質問を終えます。