平成18年3月度 定例議会 一般質問

議席番号36番栗原信司でございます。発言通告書に基づきまして6点
に亘りまして、市政に関する一般質問を行わせていただきます。

1.出産育児一時金の不足分の補助について
始めに出産育児一時金の不足分の助成策についてお伺いします。先般ご
案内の通り、国会では本年10月より出産育児一時金が30万から35
万円になるということを含んだ予算案が衆議院を通過しました。年度内
に予算案が成立できる運びとなったことは大変に喜ばしいことでありま
す。しかし、問題となるのは出産に関する費用は実際には、約40万円
前後かかると言うことであります。まさに少子化対策の基本中の基本で
ある出産に費用がかかりすぎると言うことは大変な問題だと思うのです。
この秋から、出産育児一時金が35万円に増額になるとは言え、実際の
費用との差額分と言いましょうか、不足額は数万円に上ります。例えば、
東京都港区では出産時の費用として上限50万円までを市の単独事業と
して助成することになりました。春日部市としても市独自に助成する制
度をつくり、支援すべきと思いますが、市の考えをお伺いします。


2.女性幹部の登用でこども部の創設を、についてお伺いします。
日本一子育てをしやすい街、このキャッチコピーは大変すばらしいもの
とつくづく感銘致します。新市長誕生以降何人の議員さんが口にしたこ
とか、何回、この議会で話題に上ったことでしょうか。まさに全市民共
通の思いなのかなと感じ入るところでありますし、さすがに市長になる
人はちょっと視点が違うものだなと今更ながらに感服してるところです。

そして、この思いを胸に秘める市長の心意気は大事にしたいと思うとこ
ろですが、改めて、この議場を見渡すと女性幹部の姿は見えません。勿
論、女性だから優秀であるとか、男性ではダメだと言うことではありま
せんが、何事にもバランスは必要だなと思うところであります。子育て
経験の豊富な方、又は子育ての環境作りの精通した方が少子化対策や育
児に関する施策を決める際の中核にいないと、現実味の薄い施策になっ
てしまうのではないかと思うところです。

職員の中からの登用を図る又は、市長には大きな人事権があるようです
から、外部から招き寄せるなどしっかりとした取り組みをお願いしたい
と思うところであり、市の見解をお伺いいたします。

一般市民の方々の中で、始めて育児をされる方や役所に来ることが不慣
れな方にとって、役所の敷居が高いという声を耳にします。そこで、か
ねて提案しているこども部を立ち上げると共に母親感覚または子育ての
達人を行政部の中心に登用するべきではないかと思います。市の見解を
お伺いします。


3.公用車に青色回転灯で防犯パトロール活動を、についてお伺いしま
す。昨今の犯罪情勢は誰もが関心を集めるところであります。つい先日
も栄町付近で強盗未遂事件があったり、粕壁東6丁目、緑町2丁目では
家人が就寝中の民家に忍び込むなど不穏な事件が市内で多発しています。

地域においても住民の皆さんが率先して腕に腕章をつけてパトロールを
行ったり、PTAの皆さんが自転車のかごにパトロール中の看板をつけ
たり、犬の愛好家の皆さんは子ども達の登下校に合わせてワンワンパト
ロールを実施して下さっております。地域の皆さんも自分たちの街は自
分たちの手で守ろうとしているのですから、当然、市としても人に言わ
れるまでもなく、どんどん地域貢献の先頭を走るべきと思いますがいか
がでしょうか。

そこで、本日提案させて頂きたいのは、市が所有する公用車は消防車な
どを除くと約210台程度と伺うところですが、この公用車を使ってパ
トロールが出来ないものでしょうか。公用車の屋根にキラキラと光なが
ら回転する青色回転灯を設置して市内のパトロールをすべきではないか
と思うのですが市の見解をお伺いします。ちなみに世田谷区などでは区
長が自ら提案し実行に移しています。春日部市としても地域防犯の先頭
を走るべきと思う所ですが、市の見解をお伺いします。


4.防犯ボランティアに保険を、についてお伺いします。
この件は昨日も新部議員からも同様の質問がありました。又、今議会で
提案されている予算にも、防犯のためのボランティア運動を支援する内
容のものが含まれていますが、この事業内容は、各小学校を対象とし、
持ち回りで利用できる防犯3点グッズを約300セット準備するという
ものでした。

しかし、先ほども申し上げあげましたが、地域の安全は地域で守ろうと
多くの市民の皆さんは、日夜に頑張って頂いております。暑い日や寒い
日などの労苦も惜しまずに地域貢献をして下さっております。現在、こ
ういった方々は社会福祉協議会に個人、又は団体として登録をすること
でボランティア保険に加入ができる訳です。保険額は1人につき年間3
00円程度と、ある意味では大変お安い値段かなと思うところではあり
ますが、現実には会社を退職された方や年金での生活の中で300円程
度だし、まあ仕方ないのかなとご理解を頂き加入されているようですが、
この保険料を市として負担することはできないものか、お伺いいたしま
す。


5.バス停や歩道にベンチと屋根を、についてお伺いします。
この提案は2001年12月並びに2002年3月議会で過去2回に亘
り取り上げておりますので始めにその進捗状況又はその後の取り組みに
ついてお伺いします。さて、市民サービスの向上を図り、路線バスなど
もいよいよ加速度を上げて拡充されてきております。執行部の皆様や関
係各位の皆様のご努力に深く感謝を申し上げるものであります。

そこで、改めてバス停を見て回ったのですが、停留所にはベンチが設置
されているところはホンのわずかでありました。これらのベンチは関係
者のご厚意により設置をされているのが実情だと伺うところであります
が、そのベンチがあっても壊れていて、危険だったり、屋根がないため
に雨の日には人の傘のしずくに濡れながらバスを待つと言うことも多い
ようです。利用者の皆様より、利便性の向上を図って欲しいという声が
寄せられていますが、市としての取り組みについてお伺いいたします。

又、同様にベンチに限定する訳ではありませんが、高齢社会にあって、
いつまでも元気でいようと願う方々が、足腰を弱らせないようにと、お
天気の良い日にはお散歩に出て行くのですが、その際に、ほんの少しで
良いからちょっと腰を落としたいという場合があるそうです。

そんなとき、まさか他人様のお家に勝手に入り込んだり、玄関先の階段
に座り込むのも失礼だと、疲れた体にむち打って家まで頑張るようです。
でも、もう二度と外には出まいという気にもなるそうです。しかし、そ
れでは、この高齢化社会を元気なまま過ごすことが困難になってしまい
ます。

そこでバス停などのベンチを整備したり、又は「どっこいしょ」と腰の
落とせる場所を確保すべきではないか、と思うところですが、市の見解
をお伺いいたします。


6.ゆりのき通りのアンダー部分に壁画を、についてお伺いします。
昨年待望久しい、ゆりのき橋が見事に完成致しました。通行量が増え、
交通安全に心配の声が日々強まると共に、朝夕の渋滞に対する苦情も増
えてきています。そこで近隣の方々への配慮と申しましょうか、苦情緩
和の一助として、このアンダー部分の両サイドの壁に壁画を描くことで、
少しでも明るい雰囲気作りを図るというのはいかがでしょうか。地域住
民の皆さんからのご提案であります。

渋滞にうんざりする運転手の皆さんも優しい気持ちになって頂けるので
はないでしょうか。また、近くの幼稚園などに通う小さな子ども達に夢
を与えることの出来るような、大いなる希望の大壁画を描いて欲しいと
提案し、市の見解をお伺い致します。

以上、1回目の質問と致します。



2回目
各種御答弁を頂きましたが、再度お伺いして参ります。改めての質問は
市長を中心に御答弁を頂きたいと思います。

1.出産育児一時金の不足分の補助について、であります。
先ほどは、港区などの例を挙げて出産育児一時金の不足分に関する提案
をさせて頂きましたが、賢明なる市長は当然御存知のことと思いますが、
晴れて妊娠が判明して、嬉しいと喜ぶのもつかの間で、その後の定期検
診等には保険は適用できません。つまり、この部分まで計算すると出産
に関する費用は約50万円近くにもなると言われています。

日本一子育てのしやすい街という決意を様々な形でガンガン予算に組み
込まないとあっという間に市長としての四年間の任期は終わってしまい
ますので、是非とも前向きな答弁を期待したいところです。

全額補助してほしいと難しい面もあるかもしれませんが、しかし、少子
化対策の基本中の基本の出産の問題です。行政サービスとしての春日部
ブランドとして出産育児一時金に対する費用負担に関する市長のご見解
をお伺いします。


2.女性幹部の登用でこども部の創設を、ついてお伺いいたします。
どうしたら女性の持つ感性を「優しさ」や「子育てのしやすい環境作り」
を行政の中に反映出来るのか、恐らくは、わかっていても予算が先に頭
の中をよぎってしまうのかなと思うところですが、赤ちゃんが生まれて
から成長し、社会に羽ばたき、元気に働けるようになるまで一貫して支
援の出来る体制づくりや環境作りが実は何よりも急務だと思うのです。

そして、この基本的な考えの基に、健康的な遊び場作りや、心優しい大
人になって貰うための環境作りも大切な事だと思うところであり、こど
も部の創設並びに女性幹部の登用は出来ないものか、早急に立ち上げる
べきと申し上げつつ、市長のご見解をお伺いします。


3.公用車に青色回転灯で防犯パトロール活動を、についてお伺いしま
す。
若いお父さん達が地域防犯に役立ちたいという声もあります。既にご活
躍中の方も大勢います。そこで公用車の活用をすべきと考えた次第です
が、先月13日の新聞では羽生市ではこの公用車を民間の防犯グループ
に貸出を始めたという記事も紹介されておりましたし、又、群馬県の館
林市などでは防犯対策にかかる予算を当初の計画よりも1年ばかり前倒
しにするといった取り組みをしています。

以前ご提案申し上げた、メールで防犯情報や災害情報のメルマガ配信な
ど時間も費用もかからないものがどうして未だに出来ないのか不思議で
なりませんが、せめて既に所有している公用車ぐらいしっかりと活用す
ることは造作の無いことだろうと思います。実施に向けた取り組みと貸
出に関する市長のご見解をお伺いします。

特に、市長に申し上げたいのは、今議会において、昨日は新部議員、本
日は河井議員、武幹也議員、野口議員、10日には阿部議員、13日に
は川鍋議員、14日には利根川議員、大山利夫議員、冨樫清年議員、1
6日には渋田議員というように、各地域や各団体を代表する議員の皆さ
んが取り上げていると言う事実であります。ある意味では大変厳しい市
民の皆さんの行政に対する不満の表れとも言えると思います。賢明なる
リーダーシップを発揮して欲しいと願いつつ御答弁をお願いします。


4.防犯ボランティアに保険を、についてお伺いします。
この保険は真心でご支援していただく方に対して、団体登録が基本とな
っています。登録最低人数の制限は市町村によって違うようですが、こ
ういった団体の人数に関係なく、例えば、仮称、春日部市地域見守り隊
などというものを創設していただき、そこをひとつの大きな窓口として
各種団体に入らなくても、例えば親子二人で見守るとかゲートボールの
練習の帰りに地域をパトロールして貰うというような事も出来るのでは
ないかと思うところです。年間で300円程度というものであります。
極めて安い金額で大きな安心が個人的にも市としても得られるわけです
のでよくよく検討をしていただきたいものです。改めて市長のご見解を
お伺いします。


5.バス停や歩道にベンチと屋根を、
高齢化社会が定着する中で介護予防などとも関連することですが、外に
出て散歩することは健康増進に直結します。ところが高齢になると長い
距離を一遍には歩けないので途中途中を休みながらの外出となります。
市長を始め執行部の皆さんも椅子のついた車を押しながら歩く市民の皆
さんを良く目にすると思います。そこで、広い歩道や停留所、又、病院
とか市役所、お散歩に丁度良い公園などの公共施設の入り口付近や玄関
先など、またはそれぞれの中間地点など所々にベンチを設置すべきでは
ないか、ベンチは壊れやすいものもありますので、頑丈に出来た石の置
物でも良いと思います。例えば春日部発のブランドとして仮称「どっこ
いしょ椅子」を設置すべきではないかとご提案し市長のご見解をお伺い
いたします。


6.ゆりのき通りのアンダー部分に壁画を
この件については緊急を要する問題ではありませんが、渋滞で迷惑を受
けてる近隣の方々への配慮として、そして子ども達の健やかな成長を願
い、是非とも前向きに取り組んで頂き、一刻も早く実現して欲しいと要
望しまして、2回目の質問といたします。