平成17年12月度 定例議会 一般質問


議席番号36番栗原信司でございます。発言通告書に基づき市政に関す
る一般質問を行って参ります。

まずはじめに新市長におかれましては先月の市長選では激戦を勝ち抜き
当選されたことを祝福申し上げます。膨大な量の引き継ぎ事項を整理す
るだけでも大変な努力を要するのだろうなと思いつつも、24万人を越
える全市民の熱き視線が注目しておりますので一刻も早く石川新市長と
しての色を出して頂きたいと期待を申し上げつつ、地域住民から強く要
望されておりますことを中心に5点に亘りまして質問を行って参ります。
多くの市民の声と言うことを深く認識して頂き、大きく一歩前進の御答
弁をお願い申し上げます。


1点目.豊町方面にバスを
本年度は待望久しい豊野町方面へ路線バスが開通されました。本当に多
くの市民の皆様が喜んでおられます。

市役所通りからゆりのき通りを経て、ゆりのき橋を渡り、元気いっぱい
に豊野地区へ颯爽と走るバスは見ていて何ともうらやましい限りであり
ます。と豊町方面にお住まいの方々が申しておりました。さて、いよい
よ残すところは自分たちが住む豊町方面のみかと思うところであります
が、このあたりのところがなかなか開通が見えてきません。

過去、数回、この議場で取り上げてきたところ、合併後の調整の中で、
早期実現を約束してくれたような答弁だったと見守ってきたところであ
りますが、いよいよその合併も無事に事が進み、新しい市長も誕生とな
りました。

この新市長は市民の声を大事にすると言う約束で当選されましたらしい
ので、豊町方面の方々も首を伸ばして良い答弁を待っております。
高齢化の進む中で、豊町方面の路線バス、循環バス等形にはこだわりま
せんので、この方面の方々の足の確保についてのご見解をお伺いします。

1−2 バス問題。
重ねてお伺いして参ります。
今回の予算審議でもバスに関しては調査を委託するとか、半年かけてど
うこうするとか、まあ、いろいろな話題がでております。
この論議はともかく、合併後速やかに市内のバス問題については地域格
差をなくすというのがお約束ですから、その時期は当然来年度が始まっ
て早々なのかと思っていましたが何となく雲行きがそうではないような
ので改めて市長にお伺いをするところです。

前回の調査でも明らかなように豊町方面の足の確保は豊野町についで2
番目に要望が強かったはずであり、ここにバスを何らかの方法で通すの
は確実であり、その調査が半年もかかるはずもないなと思いつつ、一刻
も早く開通を目指して動いて欲しいと強く願うところであり、市長とし
ての決意を伺いたいと思います。

栗原個人としてもこの問題は過去数回に渡り取り上げてきておりますが、
地域住民の悲願とも言える問題であります。


2.ドッグランの設置について
新聞でも記事として紹介されておりますが、先月20日にワンワンパト
ロール隊が昨年に引き続きまして、今年も改めて出陣をいたしました。
これには市長の御名代と言うことで松岡市民部長にご臨席を頂きました
ので報告は受けていることと思います。

地域の安全はその地域住民の力により守ろうとする運動を目の当たりに
され、大いにご理解を頂いたことと思います。

そこで、こういった運動を踏まえて、よくよく吟味をして頂いた上で、
ドッグランの設置についてお伺いをいたしますが、いったいいつになっ
たら設置をしていただけるのか、改めてご答弁を頂きたいと思います。

毎年のようにこの要望については議会で取り上げさせて頂いております
が、今までも、合併後の実施と言う答弁のみで全く開設の時期について
は不明でありました。その合併もめでたく順調に船出をしておりますし、
来年は戌年でもあります。2161人を超える署名を頂いた方々もこの
戌年の間のオープンを確信しているところですが、この見通しについて
お伺いをいたします。

2−2ドッグラン
改めて市長にお伺いをいたします。石川市長もこの市長選において10
0カ所を越える対話集会を繰り返され、現場の様々なご意見を聞き集め
られたことと思いますし、人の真心や期待というものを大きく感じたこ
とと思いますので、この2161人を超える署名のもつ重みということ
は実感できることと思います。

たとえば千葉県市川市では市税の1%を納税者が決めると言う運動を条
例化して決めています。届け出団体81団体5049人に対して112
4万円を交付していますが、このドッグランの署名は約2160名。市
川市さんと比較をする話ではないにしても合併前市民の約1%の皆さん
の賛同の署名を頂いているわけです。このことを考え見ると数億もかか
る話をしてるのではなくて現実に市の所有する遊休地を活用しようと言
うだけであり、どうして、こうも答えがのびのびとなってしまうのか全
く理解が出来ません。単純にワンコが自由にのびのびと走り回るだけの
広場という位置づけではなくて、犬も人間社会を守るために一生懸命に
お手伝いをするし、させて頂きますとの決意も願いも込めてのドッグラ
ンの要望であります。

広大無辺な土地を開放しろと言うのではなくて、その準備としても試行
的にたとえばウィングハットの駐車場の片隅でも良いから開放しては頂
けないかと申し上げているのであります。トイレも駐車場も水飲み場も
あえて設置する必要もなく、近隣の迷惑にもならないような場所を活用
できないかと思い提案かたがたもっと、真剣な御答弁を頂きたいと思い
ます。

この2161人という数字は勿論市内の全世帯を回った結果ではありま
せん。恐らくはもっともっとこの運動を知っていれば多くの方々にご協
力を頂けたものと推察できるものであり、多くの市民の声を言うことで
新市を建設する丁度この時に大いなる光を差し込んで頂きたいと願い、
改めて市長に市民の熱き思いをどう感じ取り、ドッグランの設置へ向け
リーダーシップをどのように図っていただけるのか、ご見解をお伺いい
たします。


3.夜間防災訓練の実施について
これはあえて説明を加える必要もないと思います。ここにいらっしゃる
全ての方も御納得を頂けるものと思います。災害はいつ起きるかわから
ないと。10年前の阪神大震災は寒さ厳しい1月17日の午前5時46
分。昨年の新潟中越地震は10月23日午後5時56分でした。テレビ
を通じて災害の様子も、人の命を救う救済の様子もまだ昨日のことのよ
うに鮮明に脳裏に焼き付いております。私が今回提案をしたいのは、早
朝とか日没時とか、時を選ぶことなく訪れる災害に対して、人災として
の被害が拡大しないように、例年行われております総合防災訓練や防災
地区別避難訓練などを日中だけに限らず、夜間訓練も実施すべきではな
いかと言うことであります。

夜間訓練だけを毎年行うと言うことではなくて、一年おきに昼間の訓練
と夜間訓練とそれぞれを交互に行うなど、検討は必要と思います。様々、
試行を重ねる中に想定外の準備が必要になることもあり得ると思うとこ
ろであり、まずは試行的にでも市民の皆様や各事業所の皆様の協力を得
て、総合防災訓練の夜間訓練を行うことを提案させて頂きたいと思いま
す。


3−2 夜間防災訓練
横浜市緑区では昨年、「新潟県中越地震」を教訓にして、この横浜にもい
つ大震災が起こるかわからない、いつ起きてもおかしくないこと、日ご
ろの防災体制がなかなかうまく機能しないこと、そして、避難生活の大
変さを改めて認識したそうであります。そこで、この緑区の霧が丘連合
自治会として、大震災を想定して震災時の避難先である小学校の体育館
で、実際に発生した場合の対処、避難場所での行動、そして夜間非難生
活の大変さを実際に体験するため、防災拠点運営委員会で夜間宿泊訓練
を行ったそうであります。その他にも大分中村病院、山梨甲府病院など
も夜間訓練を実施したところであります。

また、ちょっと変わったところでは大阪府堺市立浜寺小学校では夏休み
に児童生徒とともに実施したそうです。これは大変大きな収穫があった
ようです。その他にも文京区では34町会1500人が参加したり、墨
田区、目黒区、静岡県島田市なども実施したところであります。昼間に
行っていることを夜間に実施することは大変な困難を伴うとは思います
が、地区別総合避難訓練の際など、実施へ向け検討を始めるという御答
弁でしたが、市長としても是非、早期実施へ向けた取り組みについてお
気持ちをお聞かせ頂きたいと思います。


4.国民健康保険被保険者証のカード化について
現在、社会保険においては1人1枚という被保険者証の発行がすでに始
まっています。市民生活の多様化の中で国民健康保険の被保険者証に関
しても、平成13年2月に「健康保険法施行規則及び国民健康保険法施
行規則」が改正され、同年4月から健康保険証の個人カード化が決定さ
れたところです。

このことは元議員としての大先輩であります石川市長は当然よくよく御
存知のことと思います。市長の耳にも当然庶民の声は届いていることと
は思いますが、この被保険者証を社会保険と同様に1人につき1枚の発
行としてもらえないものか、以前にも提案をさせて頂いておりますが、
この件も合併のあおりを受けて後回しになってしまったものの一つです。

小さくカードサイズにすることで持ち歩くことも出来るし、家族それぞ
れが医者に行くときにもちょっと待っててと言うこともなく同時間帯に
別々の医療機関にかかることも出来ます。


4−2 国保カード化
この件につきましてただいま、担当部長から答弁を頂いたところですが、
改めて市長にお伺いします。

先日の予算審議でも徴収率、収納率の向上が話題になっておりましたが、
家族1世帯にたった1枚の被保険者証の発行ではあまりにもお粗末とは
思いませんか。

全国に先駆けるような初めてのトライと言うほどのことではなくてほと
んど6割7割の自治体が出来ていることが出来ないと言うことに市民は
不満があるのも事実です。

その不満が国保税を払わないと言う横暴な振る舞いになるわけではあり
ませんが市民サービスの向上は常に目指し、せめて人並みの幸せを分か
ち合う努力をお願いしたいと思うところであり、市長のご意向をお伺い
したいと思います。

また、将来的にこのカード化がさらにICカードとして発展することに
よってデータベースと連動させることも出来、それは結果的には健康保
険組合や医療機関などでの業務の効率化につながるものにもなります。

その際には、たとえば、健康保険証の資格確認作業が医療機関の窓口で
その場で即時に行えるようになりますし、システムを24時間稼働させ
ることで、深夜に訪れる患者さんに対しても速やかな応対が可能にもな
ります。

また、ある大手の自動車メーカーの健康保険組合では、転記ミスや資格
喪失後の健康保険証の利用といった誤った請求が月間600件にも上っ
たそうであります。照会に時間がかかりすぎたり、被保険者証の期限切
れなどで資格を喪失している人の確認が遅れることで、料金の再請求を
するなど面倒な作業が多発していたものが、ICカード化によって無駄
な作業をなくすことができだそうです。

こういう機能を併せ持つ事が出来るような仕組みは行財政改革の上から
考慮すれば早急かつ必然的に実施をするべきものと思うところですが市
長のご見解をお伺いします。

今年は合併で延び延びになってしまったのは残念ですが、やむを得ない
と理解するところです。せめて、来年の10月1日の更新時期には間に
合わせることが出来るように指示をすべきではないですか。いかがでし
ょうか。


5.公共料金のクレジットカード払いについて
この件についてもあえて説明を申し上げることもないかと思うところで
すが、総務省としては来年度から地方自治体に納める公共料金の支払い
にクレジットカードの利用を認める方針で、まとまっています。

具体的には、自治体が運営する公営ガス・水道の料金、公立病院の診察
料、公営の地下鉄やバスの定期代、スポーツ施設使用料にカード払いを
認める方向で、総務省として来年の通常国会に地方自治法の改正案を提
出するようです。

というのは、現行の地方自治法は公共料金の支払い手段に関する規定が
あいまいであり、たとえば、東京都では「法律では禁止されていない」
との解釈で4月から都や関連団体が運営する病院や駐車場などでカード
での支払いが出来るようになっております。また、財務省が先日開いた
税財政タウンミーティングでは会場からカードを使った国庫金納付を認
めてほしいとの意見があがり、谷垣禎一財務相は「どういう問題点があ
るか研究しながら進めたい」と応じたとのこと。

クレジットカード業界は昨年末、税金などのカード払いを認めるよう規
制緩和を要望しており、財務省は今年に入り「法的な問題はない」と回
答したとか。

地方税のカード払いについても、総務省が「現行法で可能」との見解を
出しており、これを受けて大阪府がクレジットカード会社との間で実現
に向けて交渉中を始めたようであります。

これらの事を受けて、総務省は先月、水道料金や施設の使用料など地方
自治体の公共料金の支払いにクレジットカードが使えるようにする方針
を決めた訳であります。

クレジットカードを利用した支払いは、カード会社が一時的に立て替え
る形になるが、地方自治法では、公共料金の支払い方法を現金、口座振
り替え、証紙などとし、第三者の立て替えを認める規定がなかった。

クレジットカードの普及に伴い、住民の利便性向上につながるとして、
カード支払いの導入を求める自治体側の声に応えた。地方自治法の規定
を受けない国立病院などでは既に8割以上がカード決済を導入している
わけですが、先ほど申し上げましたように東京都などのように法的に禁
止をされているわけでもないことから、市民サービスの向上、収納率の
アップを目指す春日部市としても早期導入を目指すべきと思うところで
あり、市の取り組みについてお伺いします。

@市立病院の診療費の支払いについてはどうか。
A水道料金の支払いについてはどうか。
B国保税など税金についてはどうか。

5−2公共料金にカード支払い
市長はこの選挙戦における公約に民間経営感覚を取り入れるとありまし
た。これはまさに大事なことであります。良いことはすぐやる。悪いこ
とはすぐやめる。このリーダーシップこそがまさにトップダウン的な民
間経営感覚であります。その指導性、後ろ姿に職員の皆さんはついてく
るわけですので、たかがカードの利用、などとは思ってはいないと思い
ますが、国が決める前に出来る事はないかと情報を収集して、どんどん
指示を与えていく。この判断業務こそ市民の望むところであります。是
非とも前向きな判断を仰ぎたいと思います。改めて市長に公共料金のク
レジットカード払いに関する考えをお伺いして一般質問を終えます。