平成17年3月度 定例議会・一般質問

議席番号29番栗原信司でございます。
発言通告書に基づきまして市政に対する一般質問を行わせて頂きます。
普段、市内のあちこちをご用聞きに歩いておりますと、いろいろな立
場の人から様々な相談事を受けるわけですが、立場も地域も異なる複
数の方から同じような要望や苦情を重なって頂きましたので、いつも
のように取り上げさせて頂きます。

1.駅前市民サービスコーナーの開設を
初めに、駅前などを利用しての市民サービスコーナーについてお伺い
します。これは、今までも論議があったことも含みますが、住民票な
どの各種証明書の類を市役所に出向かなくても手に入れたいという要
望です。

そこで、これらの苦情が寄せられてはいるものの、春日部市としては
民間の商店や公民館を利用して既にこれらの取り組みはしてるはずで
あり、この苦情が寄せられる背景を確認するためにも、現状の実態に
ついて初めにお伺いをしたいと思います。

市内で何カ所でこれらの証明書などを受け取ることが出来るのか、ど
ういった種類の証明書が受け取れるのか、どのくらいの利用があるの
か。これらの件について初めにお伺いします。


2回目 駅前市民サービスコーナーの開設を

只今、各種御答弁を頂きましたが、合併などに見られるように自治体
間の競争は益々激化し、行財政の改革のみならず、市民サービスの満
足度の向上こそが自治体浮沈の鍵と言えるのではないでしょうか。

例えば、先日、公明党として大垣市民病院へ視察に行ってきたのです
が、その際にJR線の大垣駅で降り立った時に、改札を出て先ず目に
入ったのが、大垣市駅証明サービスコーナーでした。

只今も市内の駅前の商店7カ所をはじめとして合計で13カ所の取次
所があり、土日でも住民票の受け取りが出来ると答弁があったところ
ですが、大垣市では駅構内に施設を設置をするだけではなくて発行す
る証明書類も住民票だけでなく戸籍謄本や抄本、印鑑登録証明、固定
資産税などの税に関する証明書類などの発行も行っておりました。

今定例議会では、ゆりのき橋の開通や豊野方面への循環バス路線の決
定など明るい話題の花が咲く所でもあります。西口からも東口からも
豊野方面にむけて、また、豊野方面からは西口にも東口にもバスを利
用することが出来るようになるところでもあります。西口には市役所
があることを考え、今回は特に東口を利用する住民のみなさんにもサ
ービスの公平を期して頂きたいと思いますがいかがでしょうか。

また、大垣市は人口が15万人強の街であります。事務局を通じて調
べて貰ったところ、当市より人口は少ないもののこれを活用する人は
毎年増え続けているとのことです。利用者が増え続けると言うことを
よくよく考えて欲しいと思います。

答弁にあったとおり春日部では、市内13カ所と多くのお店を開いて
いる割には利用者が少ないなと思えます。実際に何人かの市の職員に
この話を伺ったところ、春日部市でもこういったサービスをやってい
ると思いますと言う程度の認識でありました。

おそらくはこのサービスの周知、広報活動がされていないのか、ある
いは弱いのではないかと思いますが、この点に関して市の取り組みは
どうなっているのでしょうか。例えば、具体的に、商店のお店先をお
借りしてクレヨンしんちゃんのイラストの入った電飾看板などを設置
できないものかお伺いします。

また、大垣市のように税関係も含めた証明書類の発行などきめ細かな
サービスの拡充が大切な取り組みになるではないかと思うのですがい
かがでしょうか。この点についてお伺いすると共に、広報活動状況に
ついてお伺いします。

この件について最後に要望かたがたお伺いしますが、もし、仮にこう
いったことの実現が場所や予算の都合などで難しいのであれば、せめ
て自動交付機を早期に導入は出来ないのかこの辺の見通しについてお
伺いします。(台数、設置場所、導入時期)


2.公共施設で無線LANを使用可能に
2点目に公共施設で無線LANを使用可能にして欲しいという市民の
みなさんの声を改めてお伝えしたいと思います。

IT推進の波は一時期ほど騒がれることはなくなりましたが、現実に
はその速度は衰えることがありません。市民の皆さん、特に学生さん
やビジネスマン、PTAの役員のみなさんなど学校の行事などをメー
ルでやりとりし、連絡や打ち合わせの機会は益々増加傾向にあります。
公民館や図書館など公共施設に個人のPCを持ち込み、打ち合わせを
したり、調べものをするのに、その場でネットにつなぎたい、是非と
も公共施設での無線LANの導入を促進して欲しいと言う声は、弱く
なることはありません。

公共施設で無線LANを使えるようにして欲しいと言う件は、かつて
何度も、提案もし、要望もし、一般質問としても取り上げてきてると
ころですが、その後の取り組みと導入時期の見込みなどについてその
後どうなったのか改めてお伺いさせて頂きます。

以前取り上げた時には、セキュリティ対策などいくつかの課題も答弁
されていたような気もしますが、この対策も加速度的に対策は練られ
ていることと、現実に行政組織の情報の中にハッカーとして忍び込も
うとか、庁内LANに直接アクセスしようと言うのではありません。
あくまでも市内至る所で自由に情報発信や情報の収集が出来るように
すべきではないのか、また、して欲しいというのが住民からの声であ
りますのでお伺いするものです。

さらに、今は、以前にもまして導入費用が少なく、無線LANとはい
え電波を使わず、赤外線などを使うタイプなど、市民が利用しやすく、
しかも、セキュリティ対策も優れたものが各種市販されています。合
併もいよいよ半年後、春日部の先進の取り組みを庄和の皆さんにも利
用して欲しいと思いますので前向きな御答弁をお願いします。


2回目 無線LAN
IT担当の方はすでに掌握されていると思いますが、東京都総務局I
T推進室が実施した「公共施設における無線LANインターネット接
続サービス実験」の報告書では東京都庁をはじめとする都の関連施設
10カ所において実験を行った結果として、利用者の80%を超える
方が満足と答え、そのうち97.1%の方が是非継続して利用できる
ようにしてほしいと言う報告があげられているところです。さらに、
この報告書では、特に図書館や公園や公民館など住民により身近な施
設で利用できるように望む声が多かったと報告されています。

市長の手元に公共施設に無線LANを、というメールが届いているか
どうかはわかりませんが、私の手元には毎日とは言いませんが、毎週
のようにメールが来ます。中には匿名の人もいらっしゃいますが、そ
れには、どうして春日部は人口が20万人も越える立派な街なのに無
線LANの施設がないのだというものです。ホットスポットとか、フ
リースポットとか、こういった名称はともかくとしても先進の街作り
にもっと真剣に取り組むべきではないのかとお怒りのメールを数多く
いただくところです。

さて、この報告書にも示されていますが、担当者が想像する以上に都
民やマスコミからの反響は大きかったと、これはまさに市民と行政の
感覚にずれがあると言うことを物語っているとしか思えてなりません。
是非、早急な実施へ向けてどこから取り組むつもりなのか、改めてお
伺いします。


3.高圧線鉄塔下の有効活用を

3点目はタイトルには高圧線鉄塔下の有効活用としましたが、その意
図する所の一つには、かつて地元住民の要望として取り上げさせて頂
きました緑町6丁目に公園を設置して欲しいという子供たちとその親
御さんたちの切なる願いが発端であります。

そして、今ひとつはドッグランの設置です。2000人を越える署名と共
に2003年12月に取り上げたドッグランの設置に関しては、候補地とな
る場所や諸般の事情により結論が先延ばしになっておりましたが、特
に予定地の最有力予定地の一つだった場所が1市3町の合併がご破算
になってしまい、暗礁に乗り上げた感がするために、次なる候補地と
なる場所についてはどのように考えているのだろうかと思いつつ、一
刻も早く動物たちとの共存共栄をはかる場所としてそして正しい犬た
ちのしつけ方が常時出来るような場所さらには災害救助犬のデモンス
トレーションを行える場所を提供すべきという観点から、利用価値の
低いと思われるこれらの高圧線鉄塔下などの土地の活用は出来ないも
のかと思うものです。

既に行政の立場で、本当にいろいろと少子化とか地域の環境とかを良
くしようとか、安全対策に知恵を使ったりと言うご努力には頭の下が
る思いなんですが、いかんせん、待ったなしで成長著しい子供たちの
明るい声が響き渡る公園の設置こそ、新時代春日部の幕開けにふさわ
しいと確信しています。児童センターが出来たり、環境の整った公園
も数多く設置して頂きましたが、やはり、小さなお子さまがお母さん
たちと手をつなぎながら毎日ちょこちょこと遊びに行ける近所の公園
はかけがえのない宝です。

また、反面、厳しい予算というものもよくよく認識をしておりますの
で、新しく土地を確保するのは難しいだろうと思います。しかし、現
実に緑町6丁目には市が保有する土地があります。今は仮に放置自転
車の仮置き場になってはおり、現に使用しているという意味では遊休
地とは言わないのかもしれませんが、地元住民にとってはのどから手
がでるような土地であり、地元の方々にとってはとても昼間とは言え
星が輝くように煌めくステキな輝いた土地に見えるようです。

そう言う思いもあり、ここの放置自転車を一刻も早く移動して、緑町
の名前に相応しい、みどり公園を是非に設置して欲しいと言われ続け
ております。自分としても、あちこちを見て回り、自転車置き場とし
て相応しいところはないものかと探していたときに、たとえば、先日、
国体が開かれたときに、仮の駐車場になっていた谷原中学校の反対側
の高圧線の鉄塔下、まさにこういったところが使えないものかと、市
の土地ではないのかもしれませんが、民地でも利用されていないとこ
ろはありますのでやすく借りることも出来るのではないかと思います
がお伺いします。

市内には大小大変多くの高圧線の鉄塔があり、数カ所は公園などで現
に利用しているようですが、もっと幅広く活用出来ないものか、いか
がでしょうか。鉄塔下、または高圧線下の活用の見込みについてお伺
いをいたします。

2回目 高圧線鉄塔下の有効活用
春日部市民1人あたりの公園面積は2.76平方mとか。将来的には8平
方m。国民1人あたり平均の公園面積が約8.7平方mなのに比べて、春
日部市としては将来の目標が8平方mです。現時点では約3倍近い開
きがあります。

また、県と比較した場合、埼玉県民1人あたり平均の公園面積が5.81
平方mであり、その半分にも満たないのが春日部市ですので、市長も
おそらくはせめて他市に負けない程度にしようと決意は強く持ってい
るだろうと推察はすることですが、単純にこの緑町6丁目だけを考え
てみると、この地域の人口は直近の資料では3,073人。面積は約0.232
平方`mです。つまり計算上では人口密度が約13,245人/平方`mと
なるところです。まさに人口が密集している超過密地帯です。

ちなみに大都市圏の人口密度を見ますと東京都中野区が20,066、豊島
区19,383、荒川区18,310 、目黒区17,392、板橋区16,333、新宿区16,
330、墨田区16,136、台東区16,128、文京区16,029、北区15,875、杉並
区15,590人ですから、この緑町6丁目はこれらの大都市に続く大都会
と言えるわけです。

しかし、残念なことに、この大都市には公園と名前が付くのはわずか
に3カ所それも縦横12〜3m程度のものです。そこで重ねて申し上
げて申し訳のないのですが、市長をはじめ執行部の方や担当の方はよ
くよく御存知の事でもあり、是非、考えを新たに持ち直して早急な対
策を考えて頂きたいと思います。理不尽と思えてなりませんので改め
てお考えを伺うものです。

合併を控えて何かと多忙であったり、予算繰りの厳しいこともよくよ
く認識はしておりますが、災害時の避難場所にしても検討は必要かと
思います。今年にでも来年にでも、それが無理であればいつになるの
か、是非とも前向きなご答弁をお願いしたいと思います。

ドッグランにしてもしかりです。先日建設委員会として、工事箇所の
現地視察を行いましたがそのときにも公園で大きな犬が放し飼いをし
てる光景に出くわしました。委員のみなさんも大変憤慨をしておりま
した。

確かに心臓の弱い方は公園でのんびりしてるところに大きな犬が放し
飼いで近づいてきたら心臓が止まってしまうかもしれません。

合併も順調に進んでいるわけですので、もう一度、動物たちとの共存
の街作りについて考えを新たにして頂きたく、高圧線の鉄塔下または
高圧線の電線下など民間所有の土地も含め利用価値の低いと思われる
土地の有効活用について、改めて今後の対策等についてお伺いします。


4.劇場空間都市づくりに関して
最後に劇場空間都市づくりと題してお伺いをいたします。
今、春日部ではTMO構想による劇場都市かすかべの構築に向けて各
団体が知恵を絞っているところと伺うところです。

一般論として、劇場都市とは、日本では東京都新宿あたりから始まり、
京都、横浜、神戸、名古屋、福岡などが劇場都市として名乗りを上げ
ています。世界ではニューヨーク、プラハ、パリ、ロンドン、ベルリ
ン、コンスタンティノープルなどが有名だと思います。

春日部市の将来の街作りをこのように考えて将来性を見いだしてくれ
た多くの関係者には深い敬意を払うものです。素晴らしいこの理想に
どうしたら近づけることができるのだろうと思い、改めて、この展望
する夢とか、目標点や目指すものは何だろうかと、どの辺にあるのだ
ろうかと市としての認識をはじめにお伺いしたいと思います。

また、今回、あえて、劇場都市についてではなく、これに関連して劇
場空間都市と、仮に名称をつけて、このまちづくりについてとしたの
は、文化芸術を通して春日部を大きな音楽ホールに見立てて、文化の
香る春日部市に出来ればいいなと言う思いからであります。そこでこ
ういった意見を背景にしつつ、現実に今、市内で行われている芸術活
動にはどんなものがあるのか、お伺いすると共に、これらの公開方法、
具体的な活動やそれぞれの交流はどうなっているのかとお伺いしたい
と思います。それぞれの世代や立場、環境を越えて交流することはお
互いの切磋琢磨にもつながるし、次へのステップになると思うところ
ですし、またなるべく多くの不特定多数の市民の目に触れる事が市民
への啓発活動になると思いますので、こういった機会はあるのかお伺
いして一回目の質問とさせて頂きます。


2回目 4.劇場空間都市づくりに関して
各種ご答弁を頂いたところですが、もっともっと広く市民を巻き込む
ことが出来ないものでしょうか。2002年6月の一般質問で取り上げた
春日部市展についても一昨日新部議員が再度取り上げてくれましたが、
部長の答弁は3年前から一歩も進んだものではなくて少しショックで
した。もう少し時を待たねばいけないのでしょうか。

確かに市民1人1人が意識を強く持たねばこういった活動は無理かな
とも思うところですが、それにしても、もう少し行政として後押しが
出来ないものかなと残念にも思うところです。

たとえば、全国に名高い春日部中学校や豊野中学校の吹奏楽部のメン
バーの公開練習を各地の小学校を利用して行うとか、卒業したメンバ
ーを招いて他校との交流を行うとか駅前広場で合同の演奏会を行うと
か、定期的に市役所の市民ホールや議場を公開して仮の演奏会場にす
るとか、市内を大きな芸術の空間として展示してある彫刻の周りを音
楽ホールにするとか、毎週末には市内のあちこちで音楽の奏でる荘厳
な調べが街にあふれているというような、街全体を大きな音楽ホール、
劇場空間都市として活用が出来ないものか改めてお伺いして2回目の
質問とさせて頂きます。