平成16年6月度 定例議会 一般質問


1.教育問題について
はじめに教育問題について。
長崎県佐世保市の事件など先月来続いております、年端のいかない児童生徒達の
悲しい出来事に対して心からご冥福を祈りつつ、3点についてお伺いしたいと思
います。

1点目ですが、佐世保市での事件は原因や経過もまだまだ途中であり対策も極め
て難しい部分があると思います。この問題はともかくとしても、シャッター事件
に関しては埼玉県内としては発生は2件目であり、まさに対策が不十分だった事
を示していると思えてなりません。

早速、埼玉県としては県内の施設の調査を始めるようです。そこでお伺いしたい
のは市内の学校施設は万全なのか、実態はどうなのか、人任せにしないで執行部
の皆さんはご自身の目で確認をしたのか、または業者に調査依頼を指示したのか、
結果はどうだったのか、市の対応についてお伺いします。

2点目に教育現場での体罰についてお伺いします。
特にこの問題はお互いの人権に触れる場合もあり、極めてデリケートな部分を孕
んでおりますので、言葉に注意しながらお伺いをしたいと思います。一つの事例
を紹介しますが、あくまでも個別の案件ではなく総論としての取り組みをお尋ね
しますのでご理解をお願いします。

その具体的な事例というのは、市内の中学校の放課後の部活動の時間帯に起きた
問題であります。そう言う意味では該当する教員にとって責任の曖昧な部分にな
るかも知れませんが、公立の学校の敷地内で起きた問題と言うことと、教員の資
格を持つものと言うこと、過去にも起きた問題が再発していると言うこともあり、
取り上げさせて頂きました。市の教育委員会の対応についてお伺いします。

特にこの事例に関しては、教育委員会の担当の職員の皆さんには既に相談してお
りますので詳しい説明は省略し、簡単に申し上げますと、言葉や態度で体罰と思
える行為を教員によって児童生徒が受けたと保護者に話があったのが昨年の秋頃
です。その時には大騒ぎをしなかったそうです。もう少し様子を見ようと言うこ
とになりました。しかし年末から年を明けても状況は改善されませんでした。そ
こで保護者としてはどうにかして欲しいと校長に申し入れをしました。校長は該
当する教員に注意をしたそうですが、状況が改善されるどころか、逆に部活動の
メンバーとして相応しくないと担当顧問からその児童生徒に来て欲しくない旨の
連絡がありました。しかし、部活動を止めたくない児童生徒達としてはそれでは
話がおかしいと、言うことでこちらに相談に見えたので一緒に教育委員会に相談
に行きました。

教育委員会としては、校長と担当教師と共に話し合いをしようと言うことになり
ました。その話し合いの場で、教員は、大変に非常識な行為であった、二度とや
りませんと言うことを約束しました。

さて、ここで問題に思えるのは過去2、3年前にもほぼ同じような経緯の問題が
あり、ほぼ同じような経過をたどり、やはり、校長の前で二度としないと言う約
束をしたにもかかわらず、また同じような問題を繰り返した点にあります。そこ
で、こういう問題が発生した場合の教育委員会としての対応についてお尋ね致し
ます。

併せて、体罰そのものに関する考え方をお伺いしたいと思います。
具体的には体罰の実態は把握されているのでしょうか。また、そう言った問題が
発生した場合の相談窓口があるのかどうかお伺いします。

二つ目にセクハラに対する対応についてお伺いします。
埼玉県教育委員会として、昨年末に教職員向けパンフレット「セクシュアル・ハ
ラスメント防止及びわいせつ行為根絶パンフレット」と言うチラシを作成して5
万部も配布しております。このチラシの配布の目的は、教職員の不正事件、問題
をなくすために自覚を促す、と言うことがうたわれておりますが、一つにはこう
いったパンフやチラシというものを作成する背景についてはどのような事があっ
たのか。また、市の教育委員会としてはどのように認識しているのか。そしてこ
のパンフの配布の影響はどうなのか。効果があるように対応をとったのか、お伺
いします。

教育問題に関しては以上3点についてお伺いします。

2回目
1.教育問題
それでは改めて2回目の質問をしていきたいと思います。
始めに教育問題についてであります。
先週の金曜日の埼玉新聞の記事にもありましたが、教員が盗撮をしたとか、男子
生徒を叩いたと言うことで懲戒免職になったと記事になっておりましたが、こう
いった懲戒免職など厳しい処置が行われるものと事件とただ指導を繰り返すと言
うだけの春日部市との対応の違いはどこにあるのでしょう。どう理解すればいい
のか、市としての教育委員会としての対応は甘いのではないかと思われますがい
かがでしょうか。例えば、教職現場から離して研修を受け直させるなどの対応と
いうものは取れないものか、教員としての資質の向上に対する取り組みなり、何
らかの対策が取れるのではないかと思いますが、今後の対応について改めてお伺
いします。


2.電子自治行政の推進について
大きく2点目としては電子自治行政の更なる充実を求め数点質問します。
過去にも幾度となく取り上げてきておりますが、いわゆる時代の流れの中で情報
弱者を無くしたいと言うことと、開かれた行政運営と言うことと、市民・住民に
とって差別のない行政でありたいと、いわゆるコンビニエンスではありませんが
役立つ行政・便利な行政を目指しての電子自治行政の進捗状況と今後の取り組み
をお伺いします。

1点目としては、春日部市の発信する有効な情報伝達手段としては広報かすかべ
やHPがあります。特にHPでは英語バージョンのHPが作成されているところ
ですが、実際に市内には2千人を超える外国人の皆様が登録されているようです。
つまり単純に計算しても100人に1人の割合でいらっしゃるわけです。しかし
その国籍や言語等実態を把握した上で英語バージョンのみのHPとしているのか
どうなのでしょうか。日本語としての言葉の通じにくい方々の実数は把握されて
いるのでしょうか、お伺いをしたいと思います。

さらにこの広報かすかべなど多くの広報誌は、現在はほとんどが縦書きでありま
す。記事の内容によって一部横書きにしているようですが、やはり時代の趨勢と
申しましょうか、横文字も多くなってきておりますし、予算書などの細かい数字
が並びますと、どうしても縦書きでは見辛いこともあり横書きに出来ないものか
と一部の市民の皆様から声をよせられております。また、テレビや雑誌等でもほ
とんどが横書きになってきております。是非計画をたて、横書きへの移行を検討
をすべきかと思いますがいかがでしょうか。

また、2点目としてこの広報事業に関連してお伺いします。
最近、巷ではQRコード・いわゆる2次元バーコードと言うものが普及しており
ますが御存知でしょうか。これの活用についてはどう考えているのかお伺い致し
ます。
例えば、カメラ付きの携帯電話では、この2次元バーコードを読みとり簡単に関
連するサイトへアクセスすることが出来ます。するといわゆるhttp//がどう
とか打ち込まなくても関連する各サイト、例えば春日部市が発信する情報源へと
直接にアクセスが出来るわけであります。打ち間違いもなく短時間で目的の情報
を得ることが出来ることになります。更にこの活用は今後市が発行する各種広報
誌や通知に広告を載せたい業者のアピール等にもなりますし、そう言う意味では
市内の商店などの皆さんにも有益なものと言えます。この点についてのお考えを
お伺いします。

更に、3点目として
これに関連して、以前お尋ねをした件ですが春日部市が発信している携帯電話向
けのHPを各携帯電話のメニューリストに登録することでアドレスを打ち込む手
間を省けるようになると提案した件、そして携帯電話を活用しメルマガを発行す
べきではという件についての進捗状況について改めてお伺いします。

電子自治行政の4点目として、若者・障害者等、就労支援についてお伺いします。
先日もワークプラザ春日部に関連して白土議員からもご提案が各種あったところ
でありますが、まさに国としても県としても就労支援システムの構築を真剣に考
えております。少しでも仕事探しのしやすい環境作りは税収に悩む春日部にとっ
ては必須の課題と思うところです。そこで、ハローワークに行きづらい人や身近
に仕事探しの出来る環境作りは大事なことと思います。例えば、柏市のワクワク
ワーク柏のように携帯電話サイトで市内を中心に求人案内や内職情報などを掲載
出来ないものかお伺いします。

2回目
2.電子自治行政について
様々な提案をさせて頂きました。急増する外国人の方々のためにも早急な対応を
念願します。この件については、答弁は結構です。


3.禁煙運動についてお伺いします。
1点目としましては、一昨年12月議会で禁煙運動、就中、受動喫煙防止に対す
る取り組みについて取り上げさせて頂きましたが、その後更に世界保健機関・い
わゆるWHOが禁煙運動について進めていることや、厚生労働省が強力に推進し
ていることをどのように理解し、市として新たな取り組みをしてきたのかお伺い
を致します。特に、公共施設内、学校施設内、市立病院内に関する受動喫煙防止
に対する進捗状況についてお伺いします。

2点目として、例えば禁煙運動に関連して東京都千代田区のように罰則付きの路
上禁煙条例を定めるような取り組みに関して、春日部市としては、埼玉県の「ご
み散乱防止条例」に準じるというような答弁を頂いたところですが、世界的にも
国内的にも受動喫煙防止対策がかなり速度を上げて進むところであり、市として
の現在の考え方、取り組み状況についてお伺いします。

特に交差点などタバコの火が子供に火傷を負わせるなどの問題は全国的にも後を
絶たず大変に怖いものがあります。
また、タバコのポイ捨てによる火災の発生や街の美観を損なうと言う観点からも
喫煙を認めると言うことは健康な街作りを目指す春日部には相応しくないのでは、
と思うところです。そこでこの件に関する市の取り組みをお伺いします。

3点目としましては、禁煙プログラムの取り組みについてお伺いします。推測で
お話をするとお叱りを受けるところですが、多くの喫煙者の方々は止めたくても
止められないと言うのが本音ではないでしょうか。

そこで、禁煙を望む方々への支援策として禁煙プログラムについての取り組みに
ついてお伺いします。

4点目となりますが教育現場での取り組みについてお伺いします。静岡こども病
院の加治先生の調査報告によりますとタバコの吸い始めの年齢は年々下がってき
ており、試しにと吸ってみたと言うことを含めると、吸い始めがなんと中学生・
小学生どころか幼稚園児と低年齢化が進んでおります。この背景にはご家庭の事
情に依るところも大きいかも知れませんが、喫煙年数の増加は肺ガン等の発生率
の向上に大きく直結しています。せめて教育現場での徹底した教育によってこれ
をくい止めて欲しいと念願するところです。市の取り組みについてお伺いします。
また、市内の実態がわかるのであれば教えて欲しいと思います。

2回目
3.禁煙運動について
禁煙問題の2回目としては市長に答弁を求めたいと思います。
賢明な市長は既に御存知とは思いますが、きっと様々なしがらみの中で政治判断
を悩んでいるのかと思うところですが、改めてじっくりと聞いて欲しいと思いま
す。

というのは、この禁煙問題を口にすると必ず言われるのは、税収の少ない春日部
市にとっては、たばこ税の収入というものが、財政状況の厳しい春日部を救って
いる、というような大きな誤解と言いますか、錯覚のようなものが潜んでいるの
ではないと思うところであります。現実にはマイナス面の方が大きいと指摘され
ていることを知って欲しいと思います。

例えば、1人の人がタバコのためにいくらくらいお金がかかるのでしょうか?1
日1箱吸うと、年間約10万円がタバコ代です。40年間タバコを吸うとして約
400万円。これがイギリスでは、1箱4.5ポンドだから約800円。年間3
0万円で、40年間では1200万円!そう言う意味を含めてイギリスの成人の
喫煙率は20%以下だそうです。

そして更に、実際には、衣服を焦がしたり、カーテンや壁をヤニだらけにしたり、
お酒を飲んで居眠りし、寝タバコでもすれば火事にもなります。家の建て直しに
は1〜2000万円はかかるでしょう。また、タバコの影響によって病気になれ
ば医療費もかかります。生命保険も割高になったりします。火事を起こさないに
しても一生の間には1000万円程度が灰になったり煙になったりします。何も
好きこのんでお金を燃やすことはないと思います。

更に付け加えれば、日本全体でみてタバコによる税収入は年間約2兆円、それに
加えて約8千億円のプラスの経済効果があるといわれています。それは認めると
ころです。

しかしタバコがもたらす悪影響として、山火事を始め多くの火災の原因の一つは
タバコの不始末と言われております。また、ポイ捨てされた吸い殻拾いは、私た
ちも多くの党員支持者の皆さんと共に毎月道路や公園の清掃活動をしております
が、勿論、多くの一般市民の皆さんも各地域で自分たちの地域の環境を守ろうと
か、美観を守ろうと多大な労力を費やしています。

そして、タバコ関連疾患の医療費。これらのマイナスを合わせると、年間5兆6
千億円と試算されるところです。単純に考えても約2倍となります。つまりは春
日部市においても同じ事が言えると思うところです。タバコによる税収が約10
億円とすれば、およそ倍額の20億円が国民健康保険を圧迫したり、少ない税収
を無駄に使うことになってしまう、大変に悲しいことだと思います。

これをくい止めるため、そして、環境を守るため、何よりも何よりも尊い市民の
健康を守るために全世界では様々な取り組みをしております。

一例を挙げれば、
市川市、松戸市では喫煙禁止区域での路上喫煙には過料を徴収
浜田市や松江市で全小中学校が校内の全面禁煙・島根県全体でも四割が実施もし
くは検討中。
浜田市日脚町の浜田三中はグラウンドと正門に看板を掲げ、来校者も含めた敷地
内の全面禁煙に乗り出した。30年以上にわたり愛煙家だった柿谷博行校長は「
子どもへの影響を考えたら、まず教員が見本となり後ろ姿を見せることが大切だ
」と強調する。

埼玉県春日部市の春日部中央総合病院では昨年、喫煙者を含む看護師らが「卒煙
サポート隊 チームニコレット」を結成した。半年間支援教室を開き、志願者2
人を「卒煙」に導いた。面談とストレス対処法の学習などを中心に、職員全員を
対象にアロマセラピーなどリラックス講座も開いたようです。

などなど枚挙に暇がありません。
長野県などでは少なくても、この禁煙週間では全ての施設で禁煙に取り組んだよ
うですし、本年12月1日よりは完全実施を目指すと言うことで関係団体に趣旨
徹底を図っています。まさに、こういう計画や行動が大切なのではないでしょう
か。そんな意味を込めまして1つには受動喫煙防止条例の制定を図るべきと思う
がいかがでしょうか。また、これが直ぐに出来ないのであれば、春日部市廃棄物
の処理及び再利用に関する条例、春日部市環境基本条例、春日部市火災予防条例
など該当すると思われる条例を改正し、罰則規定として喫煙に関するものを織り
込むなどのシステム作りが出来ないものかお伺いします。他市町村での取り組み
を参考にしても結構ですし是非独自の素晴らしい健康増進策に取り組んで欲しい
と念願し市長の答弁を求めます。

また、2つには市長・病院長・教育長・健康福祉部長・消防長を初めとして市内
の有力者達の共同宣言を行うなどの前向きな取り組みが必要ではないかと思いま
すがいかがでしょうか。

3点目には禁煙週間のキャンペーンをもっと中身のあるものに出来ないものか、
喫煙場所に禁煙運動推進ポスターをもっと大々的に貼るとか、各団体の責任者が
自ら積極的に禁煙運動推進ポスターを貼るなど、趣旨徹底を図って貰うとか、中
身の伴う充実したキャンペーンを行ったらいかがでしょうか。その運動の中心者
には各団体の責任者に名前を連ねて頂き一緒に運動を行って貰うなどの取り組み
が出来ないものでしょうか。市長の賢明なるご回答をお願いします。


4.ペット条例の制定を
以前から春日部はベットタウンと言われるところですが、最近は発音が少し変わ
ってペットタウンと呼ばれるぐらいに犬や猫を始め多くのペット類を飼う人が増
え空前のペットブームが巻き起こっています。ここ春日部も全国の見本になるよ
うなペットタウンになったらいいなと願いつつペット条例等に関する市の考えを
お伺いします。巷に可愛い動物たちが笑顔を振りまいている姿は何とも微笑まし
い反面、飼い主の皆さんは、この動物達にも人間と同じ貴重な命があると言うこ
とをしっかりと認識しているのだろうかと心配になったりもします。

ペットショップで並んでいる動物たちを、ちょっと見て可愛いと衝動買いする飼
い主達へ生命の尊さを教え、最低限守るべき社会のルールを示すことが大切では
と思います。

公園内に放し飼いになる犬の対策、そして街のいたる所で落ちている犬のフン対
策など、飼い主が守るべきマナーについて取り決めると共に行政として取り組む
こと、民間業者に協力を依頼すること、などそれぞれの役割分担を明確に定めた
ペット条例などの制定を急ぐべきと思いますが市としての見解を伺います。

あわせて、糞の苦情や、地域ネコの苦情など把握している現状についてお伺いし
1回目の質問とさせて頂きます。