平成16年3月度 定例議会 一般質問


1.電子行政サービスについて
はじめに電子自治体の構築により、さらなる住民サービスの向上を目指すべきとの
観点から、何点かお尋ねして参ります。

始めに急速に普及をし始めましたIP電話の導入についてお伺いします。御存知の
通りインターネットを利用し、同じプロバイダーや提携されたプロバイダーを通じ
た場合に通話代が無料となるシステムです。又、個別の登録をすることで市販され
ているPHSもIP電話として使うことが出来たりします。

このサービスは日本国内に限らず、全世界を相手に通話代が無料になります。また、
当初予算に示されたように各公民館などをネットで繋ぐことに依りまして、公共施
設間では電話代はどんなに通話をしても料金が掛からないと言うことになります。

また、提携されていない一般電話との通話も3分8円程度であり、厳しい財政状況
を考慮しても、このIP電話の導入は大きな財源不足を補う手段にもなります。以
上の観点からIP電話の導入に対するお考えをお伺いします。

次に昨年より始まりました住基カードに関連してお尋ねします。
住基カードに様々な機能を持たせ、高機能化を図るなどすることによって、普及が
進むと思います。住基カードの高機能化とその普及策についてどのような取り組み
をしようとしているのかお伺いします。

又、不況を背景に偽りの住民表登録など、偽造事件が相次ぐところでありますが、
同じように身分証明として使うことの出来る住基カードの偽造事件も各地で起きて
きました。発行枚数が少ないものの春日部市では同様の事件が発生しているのか、
また、その防止策はどうしているのか、お伺いします。

次に公共施設でのインターネット利用についてお伺いします。
春日部市では、昨年末からパソコンをここ市役所内に設置することに依りまして、
パソコンをお持ちでない一般市民の方も利用出来るようなりました。
又、先ほども述べましたが公民館などのインターネット接続環境も大きく進むとこ
ろでありますが、身近な公共施設である公民館などでのインターネット利用につい
ては地域住民からの要望が多く寄せられるところであり、この取り組みについて具
体的な展望についてお伺いします。


3点目に携帯電話の活用策についてお伺いします。
春日部市でもHPを作成するなどして少しずつではありますが、情報弱者対策が進
んでおります。
これを更に促進するために、携帯電話を利用した行政サービスの充実を目指すべき
と思いますが市の取り組みについてお伺いします。

例えば、その一つとして、凶悪犯罪を未然に防ぐという観点から犯罪多発地点や危
険区域をマップにして携帯電話からその情報をわかるようにするべきではないかと
思うところですが、市の考えをお伺いします。


2回目

携帯電話の活用について
先月末現在で携帯電話の普及は8054万1500台となったところであります。単純計算
でも全国民の67%の人が手にしてるわけですのでこの有効活用による市政の情報
提供は極めて大きな意義を持ちます。

災害情報、緊急避難、通学路の安全など各種の情報を流す手だてなどとしての携帯
電話の活用を他市に見習うべきと思いますが今後の取り組みについてお伺いします。

また、先日も聴覚障害者の皆様の要望を受けたりする中で情報弱者対策としての携
帯電話の活用は極めて有効と思われます。手話通訳や要約筆記など限られた情報伝
達手段しか持たない聴覚に障害を持った方には大変に有効な手段であります。他市
の状況を研究するなど、しっかりとした対策を検討して頂きますよう要望させて頂
きます。この件については答弁は結構です。


2.コミュニティーバスの導入
大きく2点目としてコミニュティーバスの導入についてお伺いします。
交通不便地域としては順次路線バスなどの拡充で推進されてきておりますが特に豊
町方面については一昨年の一般質問の折りにはバス会社と協議中であると言うこと
で、1年待ちました。

しかし、年を明けても結局のところは対策は打って頂けませんでした。
16年度はかろうじて豊野町方面に限りバス路線の運用が見られたようですが、や
はり豊町方面の足の確保が手つかずのままです。

そこで、少なくても合併予定の3町は全て福祉バスや巡回バスなどを利用出来るよ
うになっているわけですので、春日部市に於いてはどうなるのか。コミニュティー
バスの運用についてお伺いします。


2回目
 2.コミニュティーバス
@高齢者を初めとする足腰の悪い人、免許証のない人などに対して早急に導入を図
るべきと思うがいかがでしょうか。

A無料化を望むところですが、住民の皆さんはワンコインバスとして有料もやむを
得ないと思う人もおります。
地域住民の願いに対してどのように受け止めて来たのか、この2年間に取り組んで
検討してきたことについてお伺いすると共に出来る方向についての方向をお伺いい
たします。

Bたとえば、病院の送迎用とか企業や学校の通勤通園バスの借り上げなど、あるも
のを使うことなど問題を少しは詰めてきたのか、検討はしたのか、お伺いします。


3.自然体験学習の充実
3点目に自然体験学習についてお伺いします。先日も一般会計予算の審議の中で海
のない春日部の児童生徒達に海のある街での体験交流を通して自然を学ぼうという
事業が大いなる効果を上げていると答弁があったところでありますが、まさにその
通りで、大人になりかける過程にいる児童生徒達にとって実体験を通しての教育に
勝るものはないと思います。そこで、

@学校教育現場における現状と、今後環境問題など、自然を学ぶことの意義や実体
験を積むといった教育方針についてのお考えを改めてお伺いしたいと思います。

Aさらには、一部の地域や一部の生徒達が荒れている原因は色々と考えられるとは
思いますが、大きな要因の一つに、地域での交流を含め、他のご家庭との交流が希
薄であるからということもあるかなと思います。地域交流に関する市の取り組みに
ついてお伺いします。


2回目 3.自然学習体験
そこで、今現在、林間学校とか、臨海学校とか、遠足や社会科見学というのでしょ
うか。いろいろとコースを変えたり、ところを変えたりとしているようですが、山
道を歩くと言うのもいいのですが、これに現実に何かの体験学習、例えば、NPO
法人で「自然と人間の森おおひら」が主催運営しているものづくりコースでは大自
然が生んだ天然の教育現場の中ですいとんを作ったり竹筒ご飯を作ったりと実体験
を経験が出来ます。

勿論これに限るものではありません。こういう事を含めて身近でなおかつ心の大い
なる発達をさせる試みを試行することは出来ないものかお伺いいたします。


4.一ノ割駅のバリアフリー対策について
4点目に一ノ割駅のバリアフリー対策について改めてお伺いします。この問題は公
明党として要望書も何度も出しております。又、自分自身としても議会で取り上げ
させて頂いております。又、幾多の議員さんも、指摘をされているところでもあり
ます。

今回改めてお伺いしたいのは、執行部の皆さんは現場の確認をしたり、調査をさせ
るなど一ノ割駅周辺の課題を問題として認識しているのかどうかと言うことです。
大変素朴な思いですが御答弁をお願いすると共に併せて、まさに一ノ割駅そのもの
のバリアフリー化についてお伺いをしまして、1回目の質問を終えます。


2回目
 4.一ノ割駅付近のバリアフリー対策。
執行部の皆さんを疑うわけではありませんが、時間帯によって通行する地域住民の
方はどうやって東西の行き来をしてるのだろうか。車いすの人、杖がなくては歩け
ない人、補助車の必要な人こんな人たちの視線に立って現場を見に行かれたのかい
かがでしょうか。平日はどうなのだろうか、休日はどうなのだろうか、何度も足を
現場に運んでこそ市民への行政サービスと言えるのではないでしょうか。

踏み切りの手前に小さな地下道を作って頂き、これを利用する市民の方は多いです。
そう言う意味では、確かに市として出来る限りのことはやっているのかも知れませ
ん。

しかし、反面、今議会の一般会計の当初予算に議案として出ているように藤塚の区
画整理地内の問題のように、市民には到底理解の出来ないと思えるようなことには
多額の予算をしっかりと組み込むのですから。ただし、この問題は今回の一般質問
との直接関連はありませんから勿論答弁は結構ですが、もっと市民にもわかりやす
い行動をとって欲しいものです。緊急事態に近い状態だったのかも知れませんが理
解に苦しむところです。

さて、問題は東武鉄道と協議して一ノ割駅の改修のために予算を計上する方がよほ
ど市民には喜ばれると思いますがいかがでしょうか。改めてお伺いします。

中学校の建て替えとか、やはり、人の命に関わることではやむを得ないことは多い
と思います。こう言うところに予算を使うことが悪いのではなくて、これはこれで
進めるべき問題であります。

しかしながら、一ノ割駅を利用する人だけに限らず、東西の行き来をされる方々が
毎日のように、誰かしらが、踏切で転んでいます。この事を執行部の皆様はご自身
の問題として何処まで認識をされているのか、ということであります。市内でも特
有の形態のこの地域をどうしようとしているのか改めてお伺いします。そろそろ本
腰をあげてくれても良いのではないかと思いますがいかがでしょうか。東西連絡通
路を設置するなり、運輸政策審議会の結論に依らず、北越谷以北への鉄道高架事業
の延伸を改めて国に働きかけるなど地域住民の意向をしっかりと反映出来ますよう
に要望させて頂き、以上お伺いして2回目の質問を終わりにします。