平成15年12月度 定例議会 一般質問

1.犬のしつけ教室とドッグ・ランの設置について



はじめにドッグ・ランの設置についてお伺いします。この件は毎年のように
取り上げさせて頂いておりますが、ご理解をして頂いていない部分もあるよ
うなので改めてお訴えをさせて頂きます。

特に昨年9月の議会に於いては、ウィング・ハットに隣接する市所有の土地
や貯水池や遊水池などを利用してはいかがでしょうかと、具体的に提案かた
がた申し上げたところですが、時期尚早かなと言うような、あまり前向きな
御答弁を頂けませんでした。

そこで、議会後に、犬を初めとする動物を愛する市民の皆様が署名活動を展
開され、先ほど退院後間もない市長に無理をお願いしてこれを提出したとこ
ろです。勿論、自分もその場に同席をさせて頂いたところですが、一つ目と
して、この署名についてどのように受け止めたのかお伺いをさせて頂きます。

そして二つ目として、この1年間どういう検討をしてきたのか、改めてお伺
いをさせて頂くとともに今後の取り組みについてお伺いします。

又、更に付け加え過去を遡って申し上げるならば、既にご案内の通り、かつ
て昭和48年に制定された「動物の保護及び管理に関する法律」がありまし
た。この法律が実に30年ぶり平成12年に改正になりました。というのは、
神戸の小学生連続殺傷事件など多発する少年犯罪の背景に動物虐待の関係が
指摘されたことがきっかけなっております。そして平成12年の12月に「
動物の愛護及び管理に関する法律」として生まれ変わったのです。それでも
まだまだ、内容は不十分ではありますが一歩前進して、動物も人間も同じ痛
みを共有するものであり、いわば同じ家族の一員であることを位置づけられ
たものです。

この中では「動物が物ではなく命であること」を強調、人と動物の共生、共
に生きるという理念を盛り込んだ内容になっています。

詰まるところはこの法律に基づくまでもありませんが、自然や動物を大事に
思うこの運動は、まさに市としての文化度を測るものと言われているとおり
です。

そこで、その後の具体的な取り組みや検討したことは何か、ドッグランの設
置へ向けての進捗状況についてお伺いさせて頂きます。

2回目

1.ドッグランの設置について

御答弁有難うございました。議員各位の皆様もよくご存知の通り、この春日
部市には登録をされているだけでも8500頭を越えるワンちゃんたちがい
るそうです。単純計算では約10世帯につき1頭のワンちゃんがペットとし
て飼われていることになります。

この事に関して興味ある話を先日伺いました。それは少し話が飛びますが、
先月、山崎収入役をはじめとして埼葛斎場の組合議会として視察研修に参加
したおりのことです。どこの斎場にもペット用の火葬炉と言うものがあるわ
けですが、これを視察させて頂いた折りに、山崎収入役がおっしゃるにはこ
こ数年、ペットの葬儀を春日部市民の間で、かなり盛大に行う人が増えてい
るということでした。中にはしっかりとした法要まで行うとお話をして下さ
いました。それを見ていると、まさに、家族の一員のようであったというこ
とでした。

さて、そこで、話を元に戻しますが、ドッグ・ランは愛犬家とワンちゃんた
ちにとっては、至福のひとときを提供するものであるとともに、実はこのド
ッグランは犬を迷惑に感じる市民にとっては犬達の無駄吠えやフン対策とし
ての飼い主たちへのしつけ方教室を提供する場ともなる有意義な場を提供す
ることになります。

ちなみにこの春日部市でも本年9月に庁舎内の一部屋を使って初めてのしつ
け教室を行ったようでありますが、ご自身で飼っている犬を実際に連れてき
て具体的にアドバイスを頂かないと絶対に無理とは言わないまでもかなりの
無理があります。

ご自身の犬を連れてきてしっかりとアドバイスを頂きながらしつけ方を学ぶ
ということが極めて大切なことです。

詰まるところは、犬の糞などで迷惑を受けている方たちにとってもドッグ・
ランという犬の学校を提供することは極めて有意義なものとなると確信しま
す。

そこで、もう一度改めてお伺いしますが、市が所有する遊休地や土地開発公
社が所有する遊休地、たとえば、ウィングハット隣のテニスコートの横の空
き地や春日部高校前の税務署跡地、または内牧にある残土跡地などは使えな
いものでしょうか。今のところほとんど利用する予定のない遊休地を活用す
ると言う観点から、また、暫定利用を含めてでもドッグ・ランの設置が出来
ないものか、改めてお伺いを致します。

また、どうしても、郊外の設置を検討しないといけないというわけではあり
ませんが、まだまだ一部の市民の皆様には理解を頂けない反対意見の方もお
りますので、そう言う意味では住宅街では厳しいかと思いもするし、駐車場
も近くにあった方がいいともなるとウィングハット辺りが一番いいかなとも
思いますがいかがでしょうか。

ドッグ・ランの設置を望む方たちは自己管理で運営することを含めて出来る
限りのことはお手伝いをさせて頂きたいと申し出てくれています。

上福岡市で、この11月末日にグランドオープンの運びとなった、公設民営
型のドッグ・ランのような形でもいいのかなと思います。

春日部市として県内初の設置を目指して参りましたが、先を越されてしまい
ました。非常に残念ですがこちらは中身で勝負をしたいと思うところです。

さらに違った尋ね方をするならば、設置を望む市民の皆さんがどのようなお
手伝いをすれば設置して頂けるのかということをお伺いします。

犬の遊具をつくって設置したらどうかとか、ベンチを持ち込んでくれればい
いとか、水飲み場やフンの始末など個人として出来ることをやればいいのか。
どうなのでしょうか。勿論個人の力ですから大げさなことは出来ませんが、
扉の管理、鍵の受け渡しなど出来ることは沢山あると思います。
設置に向けての御答弁をお願いします。


2.春日部駅西口のバリアフリー化を

2点目に春日部駅のバリアフリー化についてお伺いします。いよいよ国体が
迫って参りました。市政50周年も目前に参りました。また、先日もクレヨ
ンしんちゃんに市民権を与えることによって全国的にも注目を浴びておりま
す。

そんな中、かねて地元住民の強い要望を受けて、主張を続けさせて頂いてお
りますが春日部駅西口のエレベーターの設置を含むバリアフリー対策につい
て進捗状況を確認させて頂きます。高齢者など足腰の悪い方たちにとって、
階段の上り下りが大変難儀をされて折り、まさに命がけです。友だちやご親
戚のところに行こうと夢をふくらませていくのに、駅に着いたとたんに命が
けの戦いとなります。

まさに、人に優しい駅としてバリアフリーの進捗状況についてお伺いします。


2回目

2つめの春日部駅のバリアフリー化対策についてでありますが、今の御答弁
は久々にわかりやすい御答弁だったと思います。要するに16年度中にはほ
ぼ間違いなく出来そうだと言うことですね。

それは大変に有り難い、と市民の方々からも喜びの声が聞こえてきそうな答
弁です。本来ならエスカレーターなども同時設置と言いたいところですが、
これはまた次回の機会にせざるを得ないのかなと思います。忘れずに粘り強
い折衝をお願いしたいと思います。

さて、この件につきまして改めてお伺いをしたいのは、要は西口から車いす
を使うなり、杖を使うなどしてやっとの思いで駅を登ることが出来ました。
がしかし、これはそんなことはないとは思いますが、それぞれのホームに降
りることが出来ないとか東口に通り抜けが出来ないと言うことになりますと
バリアフリーとは言いがたいものになります。そう言う意味では、今回の工
事の内容とか規模というのはどこまでを想定しているのでしょうか。どのよ
うな計画で工事を進めることになるのでしょうか。お尋ねをしておきたいと
思います。

さらに、お願い出来れば東武側と是非折衝して頂きたいのですが、例えば、
浅間台駅にしても武里駅にしても豊春駅にしてもそれらは橋上駅と言うこと
もありますが、西口から東口へまた、東口から西口へ抜ける際には入場料金
を支払う必要はありません。しかしながら春日部駅の場合は入場料金を支払
う必要があります。これを何とか同じ形にはできないものか、是非、粘り強
い交渉をお願いしたいと思います。この点については要望のみとさせて頂き
ます。


3.ブックスタート事業について

3点目にブックスタート事業についてお尋ねして参ります。可愛い子ども達
の幼児教育のスタートして、そして、親子で育児に取り組む良い機会として、
そして、将来の春日部を明るくするために教育は国家百年の大計です。昨年
9月には5628名の市民の方からの賛同を得た上での質問とさせて頂きま
したが、この署名のもつ重みをどのように受け止め、この1年間どのような
検討をされてきたのか、おそらくはかなり前向きな検討をしてきたことと思
いますので是非、具体的な御答弁を今回こそ頂きたいのですがいかがでしょ
うか。

本年11月31日現在でとうとう566自治体がスタート致しました。10
月末で552自治体でしたのでこの一月ですら14の市町村で実施が決まっ
たことになります。ここ埼玉県でも20市町村が既に実施済みです。中でも、
合併を目前とする宮代町でも庄和町でも始めております。親も子も共々に健
全育成される為の文化教育の場の提供です。細かい説明は最早いらないと思
いますが、この春日部ではいつになったら始まるのかこの一点のみをお尋ね
します。


2回目

3つ目にブックスタート事業についてでありますが、これも16年度中の実
施見込みと言うことでよろしいのですね。

できれば、一刻も早い実施を望みます。いわゆる市制施行50周年を祝う祝
賀行事の一環とするなど出来ないものでしょうか。
目安としてはいつ頃になるのかわかる範囲で御答弁をお願いします。


4.下水道事業について

4点目に下水道事業についてお尋ねします。
公共下水道として整備された地域で供用開始となったにもかかわらず水洗化
をしていない、或いは、未だに浄化槽を使用しているなど公共下水道に未接
続の方々が残っている地域の対策についてお伺いします。

既に目の前には本下水が通っていて、地域住民の大半が接続をされている中
にあって、様々な理由はあるかも知れませんが未だに接続をしない方々につ
いて市はどうしているのか、更に今後どうするつもりなのかお尋ねします。

多くの市民の方は、臭いや害虫の発生を防ぐ対策としてなど、住環境を良く
するためにと言うことで、資金のやりくりをしてやっとの思いで負担金を支
払い、宅内工事も終わらせた。これはまさに、地域住民としての責務として
やったものですが、その反面、罰則規定がないことを良いことに、未だに宅
内工事をしない、本下水に繋がないなど、言葉は悪いですのが、いわゆる汚
い臭い水をご近所に垂れ流しているということを黙認することは、差別では
ないか、我慢出来ないと言う市民からの苦情の声が多数寄せられております。

この問題は過去に何度と無く持ち上がっている問題かと思いますが、改めて
この対策についてお尋ねします。

2回目

4点目の下水道事業についてですが、そう言う意味では職員の皆様は市民の
皆様に差別があってはいけないと頑張って取り組みをされているようですが
実際にはこの2,3年を振り返るといわゆるこういう対象地域での接続が始
まったのは何件くらいあるのでしょうか。

苦情に基づいて接続した件数はどのくらいあるのか。または計画的に接続を
お願いしている件数などは毎年どのくらいあるのか。

また、それでも、接続をしないと頑張っている方にはどうするつもりなのか、
全国3000の市町村の中において先進的な取り組みをしている例はないの
か、いかがでしょうか。

定期的に清掃をして頂くとか何らかの措置をとるべきでは一部の市民の方か
らの御意見があります。この点についての御答弁をお願いします。