平成15年9月度 定例議会 一般質問


1.公共施設のバリアフリー対策について

はじめに公共施設のバリアフリー対策についてお伺いします。このバリアフリー
という言葉自体はすでに世間的には定着したような気がします。又、この問題自
体も交通バリアフリー法が制定される以前から多くの先輩議員も取り上げてきて
おります。しかしながら諸般の事情により、その進捗はままならないまま、高齢
化の波は加速度を上げております。

今現在も足腰に支障があり何かと不自由を感じておられる方が多く、市民の皆さ
んから寄せられた声に基づき、公共施設におけるバリアフリー対策としての現状
と今後の計画について、数点に亘り具体的にお尋ねをします。

@点目として、市民文化会館の大ホ−ルへのエスカレーターやエレベーターの設
置について。会館内の会議室など2,3階に上がる場合はエレベーターでの移動
が出来ますが、大勢の人が集まる大ホールにはエスカレーター等がなくスロープ
があるだけです。これは歩く距離もかなりありますし、自由に席も選ぶことが困
難だと言うことです。又、場内には手すりもないのが現状です。この点について
いかがお考えでしょうか。

A点目として、かなり以前から要望をしていることですが、市役所本庁舎のいわ
ゆる立体駐車場側入口付近の階段と警備員室側入口付近の階段に手すりをつけら
れないものか、お伺いします。

B点目に、保育園、小・中学校、公民館等々公共施設における洋式トイレ又は身
体障害者用のトイレの今後の計画についてお伺いします。現状の設置数等はご報
告を頂いております。今後の実施計画について御答弁をお願いします。

C点目にこれも再三要望をしております東武線春日部駅の西口のバリアフリー対
策問題に関連して、駅構内を初めとする点字ブロックに関してお伺いします。春
日部駅構内の改札を点字ブロックに従って入りますと、コインロッカーの前を通
ることになります。これ自体はごく普通のことですが、時として一般客がコイン
ロッカーを利用する際に荷物を点字ブロックの上に仮に置いたりするために、こ
の荷物につまずく視覚障害者からご不満の声が上がっております。又、この点字
ブロックは駅構内だけではなく市内の至る所に敷いてあり、これ自体は大変に喜
ばれている反面、ほんの一部の心ない市民の方によって点字ブロックの上に自転
車が置かれてあったり、大きな荷物の置き場になっていたります。この迷惑荷物
の対策についてお伺いします。

バリアフリー対策としては以上4点についてお尋ねします。


2回目

1.公共施設のバリアフリー対策について

@御答弁を頂きました。市民文化会館について、これは、一度執行部の皆さんが
うち揃ってご自身の目で確認をして頂くように要望をさせて頂きます。あの広い
会場に手すりが付いているのは場内に入る際の階段部分のみです。体に負担の多
い方の気持ちになって見てきて頂きたいと思います。別の機会に改めてお伺いを
させて頂きます。

A次に公共施設における洋式トイレ又は身体障害者用のトイレの今後の計画につ
いてであります。ご報告頂いた内容に驚きました。洋式トイレ又は障害者用のト
イレを併せても、公共施設としては保育所で3カ所がありませんし、小学校では
洋式トイレの設置率は10%未満が6校。中学校では同じく2校です。これを埼
玉県全体の平均と比べますと県平均の小学校は15%と言う調査結果があります
ので、この平均を下回る設置率の市内の小学校は実に8校です。18校中およそ
半分以下です。同じく中学校では県平均が16%ですので10校中6校が平均以
下となっています。この差を執行部の皆さんはどう受け止めているのか、もっと
増設のペースを上げるべきではないかと思いますが、この点について改めてお伺
いします。

文化の薫りのする街、劇場空間都市など理想を求めるのは大賛成ですが、やはり
目線をもっと現実に向けることも忘れないようにお願いをしたいものです。

Bそして、点字ブロックに関連してですが、こういうことに関する市民の理解を
拡げる為にも視覚障害者の日とか、視覚障害者週間など具体的な市独自の取り組
みも検討すべきではないでしょうか。こういう取り組みの中で点字ブロックの理
解を深める運動を検討して欲しいと思います。将来的な展望をお聞かせ下さい。

更に関連して、市立病院のトイレには段差があったりします。またトイレの個室
ではロールパーパーをとる為には大きく手を伸ばさないといけないなど、課題が
多く残されています。要は全体としてまだまだバリアフリーという言葉の意味す
るところの趣旨が理解、徹底されていないような気がします。この点に関する取
り組みについてお伺いをしたいと思います。


2.防災行政について

次に防災対策についてお伺いします。この問題は9月1日が防災の日そして9月
9日は救急の日と言うことでありますのでこれに因んで毎年、様々な要望、提案
をさせて頂きながら行政の取り組みについてお伺いをしているところですが、こ
の件については、徐々にではありますが提案を取り入れて頂いておりますので、
ご理解に対して感謝をしつつ、その反面、未だに出来ていないものに対しては早
く出来ないものかと夢を託しつつ進捗状況をお尋ねしていきたいと思います。

@点目には行政サイドからの災害情報・いわゆる火事であるとか浸水であるとか、
こういう情報を場所を選ばずわかりやすくリアルタイムで提供できないものかと
言う点についてお伺いします。これは既に全国各地で始まっている取り組みです。
パソコンや携帯電話のメールアドレスを事前に登録した会員に対して災害が発生
した時点で速やかに同時配信をすることによって、例えば、防災無線が聞こえな
い場所や家屋の中、または仕事で全国各地に出張していても被害を知ることが出
来るようすべきではと思いますがこの件につきましてその後どういう方向になっ
たのかお尋ねします。

A点目には市民サイドからの情報伝達手段として携帯メールを利用した119番
通報などをうけられる体制を整備して欲しいというものです。これはまさに話を
し辛い方、話を聞くことに困難な方には重要なことです。文字メールは声が出せ
なくても又は、耳が不自由でも会話ができます。又、FAXのように家の中に限
定されることもなく利用出来ます。最近はやりのGPS機能付きの携帯電話なら
ボタンを押すだけで発信者の居所を瞬時に相手に知らせることも出来ます。いわ
ゆる携帯電話からの救急情報の受信と発信についてその後どうなっているのかお
尋ねします。

Bさらに、ついでに提案をさせて頂きますが、市内にはCATVが普及し始めて
います。これの活用やFM局の開設などについては以前に他の議員さんからも指
摘されたところですが、CATV、FM電波を利用した災害情報の発信体制につ
いて、CATVの加入状況などを含めて、進捗状況、活用方法についてお尋ねし
ておきたいと思います。

C点目に水害というのか浸水害というのかいわゆる平坦な街春日部では大水の発
生時には市内の各地に設置してあります排水ポンプを利用しての水のくみ上げを
行っています。このポンプが停電等により稼働しない時の対処の方法についてお
伺いします。


2回目

2.防災行政について・キーワード

災害対策について
先日の台風14号では沖縄県で傷病者が63人を数えるなど大変な被害をもたら
しました。特に上野村では防災無線の鉄塔が倒れるなど大変な事態になりました。
防災無線の鉄塔そのものが倒れることになりますと住民は災害に関して特に地域
の災害情報については全くの陸の孤島になるわけでありこの辺の対策についてお
伺いをさせて頂きます。

携帯電話では文字メールしか利用が出来ない。防災無線の鉄塔が倒れる、このよ
うなの場合の緊急体制はどうなるのか御答弁をお願いします。


3.屋上緑化の推進について

三つ目には屋上緑化事業に関しての取り組みを再度お伺いしていきたいと思いま
す。

この件につきましては一昨年大山議員が、そして昨年は私自身も取り上げてきた
ことであり、改めて申し上げるまでもないかも知れません。進捗状況はいかがで
しょうか。春日部市環境基本計画には「私たち市民・事業者・市は、良好な環境
を保全し創造するために、積極的に努力する義務を負っています。また、計画の
推進に当たっては、市民・事業者・市は、それぞれの役割に応じた取り組みを主
体的に行うとともに、目標達成のために連携して行動しなければなりません」と
うたわれており、ガンとして取り組まなければならないとなっております。そし
てこの計画が発表されてすでに3年が経過しました。見違えるほどに結果もでて
ることと思いますが緑化推進事業、特に屋上緑化に関する進捗状況と具体的な今
後の取り組みについてお伺いいたします。


4.マンション対策について

最後にマンション対策についてお伺いします。先日も同様の質問があったところ
であり、一部重なる点もあるかと思いますが対応を急がねばいけないなと思うと
ころでありますので、ご理解を頂きながらお尋ねをして参りたいと思います。

この春日部にマンションと名前が付いたものが立てられて古いものでは昭和40
年代と言いますから築30年を経過するものも多いところです。速やかに建て直
しや大規模修繕を行うなど今すぐに解決すべき問題とまもなく訪れる問題との対
策を現場では求められております。これに対して、国としては財団法人マンショ
ン管理センターの設立を推進し、埼玉県としてはマンション管理問題に関しては
NPOの組織などと連携をとりながら住民からの相談に応じているようです。

この取り組みの一環として、この春日部でも来年2月にセミナーを実施をするこ
とが予定されているようですが、このセミナーの詳細について今後の計画等につ
いてもお答えをお願いします。

併せて、こういうセミナーの実施を単独で開催出来るようにマンション管理士の
資格を職員に取らせること又は資格を持った職員を雇うか又は、委託出来るよう
に対策をとるべきかと思いますがいかがでしょうか。職員の資質の向上、専門分
野への取り組みなどについてお伺いします。

関連して以前に庭野前議員からも市内のマンションに関する実態調査の報告の義
務があるはずと言うことでしたが、その後の経過措置としてどこまで把握出来た
のか、お伺いいたします。


2回目

マンション対策について・キーワード

御答弁を頂いた中でマンションの棟数などの実態は明確になったのですが大事な
ことは自主管理なのか管理会社による管理なのかこの辺の実態が重要なのではな
いでしょうか。

又、分譲マンションなのか、賃貸マンションなのか、この辺りの実態についてご
答弁をお願いします。

関連して今までマンションに対する苦情や対応方法など解決出来たのか継続中な
のか、わかる範囲でお答えをお願いします。

それと、来年実施のセミナーに対する告知方法はいかがでしょうか。関係する皆
さんにもれなく周知徹底出来るのでしょうか。お尋ねします。


3回目

・マンションアドバイザーが身近なところにいると言うことは大変に心強いこと
であり、この派遣事業を含めて、横浜市では民間活用をしながら、休日夜間の相
談体制を確立しております。

・職員が資格を取ることで身近なところで相談に乗ってもらえると市民としては
安心であると言う声を多く聞くところです。是非取り組んで頂きたいのですが改
めてこの点についてお伺いします。

・関連してマンション問題に関するQ&Aというのでしょうか、現場によって抱
える問題は当然違うこともありますが、この問題は全国で発生している問題でも
あり、段々整理されてきております。そう言う意味では、対応マニュアルという
ものを策定しておくことにも大切なことかと思いますがいかがでしょうか。

・最後に提案ですが、派遣講師になられる方には、春日部市の推進する屋上緑化
についてアピールして頂くことも大事なことかと思いますのでこの点についても
是非検討して頂きたいと思います。