平成15年6月度 定例議会 一般質問

議席番号19番栗原信司です。
発言通告書に従い、再選後、初めての市政に対する一般質問を行わせて頂きます。
さて、その前に、この2期目も市民の声を一つでも多く行政と繋げる為にしっか
りと取り組んでいきますので、皆さま、どうぞ宜しくお願い致します。

1.廃校舎の有効活用及び空き教室の有効活用について
始めに廃校舎の有効活用と小中学校の空き教室の有効活用についてお伺いを致し
ます。特に沼端小学校の跡地については、今議会においても同様の質問がされた
ところでありますが、今回この問題を取り上げたのは地域の皆さんに開放しつつ、
地域の皆さんと共に、安全でしかも快適に、そしてなおかつ市民の皆さんが満足
できるような利用方法を考えて欲しいとの市民の皆さんからの声を受けてお尋ね
するものです。

公共施設は全て、無駄なく100%有効に利用させて頂きたいと言う市民からの
切実な声があります。

特に沼端小学校、谷中小学校は廃校にはなったもののまだまだ、元気な校舎であ
り、その余生をただの倉庫にしておくにはもったいないと思います。

そこで、お尋ねしたいのは1つには国庫補助等を申請する際に学校施設と言うこ
とで補助金を受けているとお聞きするところです。このように使途目的が決まっ
ている場合には、廃校になったとはいえ、使用目的としては教育分野に限るもの
ではないかと思うのですが、見てきた限りでは倉庫にしかなっていないのですが、
こういった使用は問題はないのでしょうか。

2つ目には、先日の山口議員の質問では沼端小学校の校庭を中心にした質問だっ
たかと思いますが、校舎そのものの利用したいと、市民の皆さんから声があがっ
ております。廃校舎を市民の皆さまが使う事は可能なのでしょうかお尋ねします。

たとえば、少子化時代にあっての支援策として、第1保育所と第2保育所の統合
を視野に入れた移設を行うなり、待機児童をなくすための取り組みにするとか、
児童センターの建設はほぼ決まったというものの完成は来年の夏です。そう言う
意味ではこの教室を開放して頂き、小さな子ども達が雨の日でも、自由に走り回
らせる、そんな使い道は可能でしょうか。

また、武里南公民館の移設をここに行うなど、地域住民に役立つものへの転用を
図るなり、青少年達の健全育成のため、そして、育児の悩みを抱える親御さん達
が常に集まることのできる場、例えばそこにはいつも教職員OBやPTA関係者
がいてくれるような体制作り、又は教育ボランティアに携わる方達の事務所代わ
りには使えないものか、いかがでしょうか。

NPOについても、まだまだ市民の皆さんは興味はあっても理解しがたい事も多
く、そう言う意味ではNPO法人の設立相談コーナーなどの拠点としての利用は
いかがでしょうか。

そしてまた、フリーターと言われる定職をもたない若者達の就職相談を兼ねての
青年対策事務所としての使用はいかがでしょうか。若者達が活気に溢れた街こそ
春日部の将来の礎です。この問題そのものは又、次の機会にでもお尋ねしたいと
ころですが、とりあえず、今回はこういう相談窓口としての会場の提供は可能な
のかお尋ねします。

そしてまた、高齢者対策として、老人会の関係者の皆さんには中心となる拠点が
ありません。こんな方達にも常に打ち合わせの出来る場所の提供も出来るのでは
ないでしょうか。

シルバー人材センターに関する春日部市東部としての中心拠点として利用したり、
リサイクルショップとしての活用などはいかがでしょうか。例えば、ここに常設
展示場を設置し安定した事業の展開に備えるなどと言った利用方法、そして介護
の体験学習室の設置など時代に合うものへの検討を中心に図るべきではないでし
ょうか。

更に考えるならば、春日部をいつも宣揚し全国にその名を広めてくれるくれよん
しんちゃんを称える部屋には出来ないものでしょうか。

いずれにしても、幅広い意味で教育に関連する使用方法を求めるべきであり、狭
い意味での学校教育にこだわらないで、智慧を使うべきと提案させて頂きながら、
本来、市民の皆さまのものであるはずの公共施設であった廃校舎の有効利用、そ
して小中学校の有効活用に関する取り組みについてお伺いいたします。

2回目 廃校舎の有効利用と空き教室の有効利用

各種、御答弁を頂きました。
再度お伺いして参ります。
始めに廃校舎の有効利用と空き教室や余裕教室の有効活用についてであります。
特に廃校になった沼端小学校と谷中小学校には確認のために昨日、職員の皆さん
と一緒に改めて見て参りました。

また、市内の小中学校の空き教室の実態については先日担当の職員の方にあらか
たの説明は受けたところです。補助金の関係については個人的な利用でなければ
使用しても大きな問題はないと理解してよろしいのですね

そこで、ついでに改めて確認したいのは春日部市に於ける小中学校は全て公立で
すから、いわゆる市民からの税金によって設立、運営をされているはずだし、又、
同様に県や国からの補助金をもって補修なり改修なり行うところですし、いずれ
にしても国民の税金で運営されるものには代わりがないと思いますが、この認識
でよろしいのでしょうか。

特に沼端小学校の廃校舎については真剣に悩むべきと思います。先日発表になり
ました、文部科学省の廃校舎のリニューアル50選。とても参考になるものが多
いと思います。青少年達の宿泊研修に使ってみたり地域の特産物を子ども達が製
作する場にしてみたり。

私どもも一昨年公明党議員団として神戸市の北野小学校を行政視察して参りまし
た。一つ一つの教室を様々な団体や地元の商店街、企業等に貸し出す事によって、
学校そのものがいわば、商店街になって地域の町おこしに大きく貢献していまし
た。まさに、そう言う意味では廃校になったとはいえ、校舎の解体等は考えるべ
きではなくて、合併を目前にしているからこそ、大事に使うべきと思いますし、
色々と検討すべきではないでしょうか。

また、今後もしも万が一合併が無くなるとか、合併の形態が変わる事もある事も
想定すると検討すべき課題も変わる可能性もあり、そう言う意味では、合併まで
の1,2年間の暫定利用については出来ないものか、改めてお伺いします。

たとえば、来年の国体の開催に向けて宿泊施設としての代用はいかがでしょうか。
お風呂等の問題はあるにしても大勢の方達を安全に宿泊させる事の出来る施設と
して利用するとか、期間限定とは言え、教育活動に関するボランティアの皆さん
の情報拠点などの運用は出来ないものでしょうか。改めてお伺いいたします。


3回目
御答弁有難うございます。
さて、再度重ねてお尋ねして参ります。
時間の都合もありますので1点だけお尋ねします。
小中学校の余裕教室との絡みというのか、実は沼端小学校にかなり膨大な書類が
置いてありました。これはきっと法律で定められた保管するべき書類かと思いま
すが、昨日はこの窓ガラスが割られておりました。

中身まではさすがに見てきませんでしたが、個人情報とか、行政上の大事なもの
ではないのでしょうか。

又、極秘書類ではないにしても保管が義務づけられた書類が手を出せば処分でき
る状態になっていたりと大変な危惧を感じました。一刻も早く安全なところに移
管するか通常利用している小中学校の空き教室を利用するかそれとも沼端小学校
を一刻も早く開放して常時人の出入りが出来る状態にするべきかと思いますが、
この点について最後にお伺いします。


2.環境美化行政について
2点目に環境美化運動に対する市の取り組みについてお伺いします。今、街中の
あちこちで、地域の美化運動が行われています。地域の環境は地域の住民の手に
よって守ろうと言う事でボランティアで頑張っている人たちが大勢いらっしゃい
ます。勿論この方達は何かが欲しくてやっているわけではありませんが、しかし、
こういう方達を宣揚してあげるとか、表彰するなどと言う事を通じて、一般市民
の方達にもどんどん環境美化活動への啓発活動をするべきではないかと思うので
すが、いかがお考えでしょうか。

同様に現在、アダプトプログラムの一環として埼玉県では県道の清掃美化活動を
している方達、団体にたいしてその県道に里親制度を導入して顕彰してあげてい
るようです。既にご当地春日部市内においても3、4の団体の方達が登録をされ
ているようですが、しかし、残念な事にこれは県道が対象であります。県道は市
内には何本もありません。そこで、市の取り組みとして市道に対する里親制度と
して取り組んで頂きたいのですが、いかがでしょうか。

賞状1枚が何百万円もするわけでもないし、県が行っている事業のようにプレー
ト1枚にグループや団体の名称を入れたものを作製して、道路に取り付ける、こ
れに莫大な費用はかかりません。そこで、市としてのお考えをお伺いします。

環境美化問題の2点目として、住民を取り巻くいわゆる住環境に対する取り組み
についてお伺いします。昨今、自治会に属さない住民の方も増えていると伺うと
ころです。

大変に悲しい現実ですが、一部の方はゴミに関する処理方法がわからずに勝手な
日に、勝手な場所にゴミを持ち出してみたり、危険物も燃えるゴミも一緒に出し
てしまう事も多いようです。市ではクリーン推進さんにこういう場合の対処をお
願いしているようですが、間に合わない事が多いようです。

そこで、1つには環境Gメンの導入。これは先日、石川議員からの質問にもあり
ましたが、リサイクル品を勝手に持っていってしまう方達もいるようですし、こ
の対策にもなるかと思います。2つには環境美化推進条例の制定、3つにはゴミ
ニュケーションカレンダーの活用を図るべきではと提案させて頂きます。特に近
隣市町村とくらべても春日部市のゴミニュケーションカレンダーはレベルが高い
というか、大変に見やすいと好評を博しているようです。是非、これをもっと強
く市民の方にアピールして有効に利用して頂くべきではないかと思うのですが、
いかがでしょうか。毎月の広報かすかべの中で、半年ぐらい連続して特集を組む
とか、携帯電話版の作製、携帯電話でのメルマガ形式で、登録者達に啓蒙促進の
お手伝いをして頂くなどの取り組みをすべきではないかと思います。市の取り組
みについてお伺いします。


2回目 環境美化運動について
もし、そう言う意味で表彰規定に該当しないと言う事であれば、表彰規定の見直
しも必要ではないかと思います。時代に合った形にして、多くの市民の皆さんの
ご理解をえると共に多くの市民の参加を呼びかける事が出来るような形にしたい
ものですが、いかがでしょうか。

是非、市道にも県道と同様に里親制度の適用をお願いするものです。
本来考えるべきなのは、道路に限らず、公園とか、川とか樹木の1本にまで持ち
主・管理主を明示するいわゆる里親制度の導入によってこの街に愛着を持っても
らうべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。

住みよい街を住民運動として行う、こんな事は大変に有意義な事と思いますし、
合併を目前にするとはいえ大きな予算を動かす事にはならないなと思いますので、
この点については市長のお考えをお伺いしたいと思います。


3.広報事業に関して
3点めに広報事業というのか広報活動といいましょうか、市では広報かすかべの
発行、市の公式ホームページの作製、各種のアンケートやチラシなどを配布して
いるところですが、今回改めてお伺いしたいのは色のバリアフリーという問題で
あります。

先般御存知の通り色覚に対する検査と言うことを今はやらなくなりました。この
問題はよく言えば、わずかな色の違いがわかりづらいと言うだけで職業や人生を
差別されると言う事から解消された訳ですので、これは大変に喜ばしい事と理解
するところです。

しかし、又、反面では、ますますカラフルな時代になってきており、様々な色の
使い分けが見た目を綺麗にしてくれるのは良いのですが、色覚に障害を持った方
にとっては一部の色が混乱するというのか、見えづらいものがあるようです。そ
う言う観点から、一つには障害をもった方にも優しい広報事業を展開すべきでは
ないかと提案させて頂きつつ、この色覚障害者達に対する色のバリアフリーと言
う事に関しての市の取り組み状況をお伺いさせて頂きます。

又、同じような事にもなりますが、広報かすかべと同様に市の公式のHPについ
ても同じような事が言えます。特にHPはこういう時代ですので、HPを障害を
持った方にもわかりやすいもの、見やすいもの、又は、音声で聞けるようなソフ
トも開発されています。

いわゆる情報のバリアフリー対策としてお伺いします。


4.公民館の申し込み方法について
最後に公共施設の申し込み方法についてと利用実態と言うことでお伺いします。
全ての公共施設と言いたいところですが、話題を拡げ過ぎても話にならないと思
いますので、ハーモニーなどを含めた公民館等を中心に御答弁下さい。以前も使
用状況についての資料を頂いた事もありますが、回数や人数などを含めて利用者
からの使用上の不満の声はないのでしょうか。いつものように街を御用聞きに回
っていて、要望として多かったのが公民館の公休を無くして欲しいという声です。

特に今年はハッピーマンデーのもたらす影響もあって月曜日に変わって火曜日が
休みがちになっております。何と、今年は11回も火曜日が公休に当たるそうで
す。仕事柄火曜日が休みという人たちにとっては唯一の公民館を使える日が休み
というのでは大変に悲しい事になります。ハッピーマンデーの意味することは公
民館を休みにするということではないはずです。公休を無くして欲しいと言う市
民の声に対する市としての取り組みについてお尋ねします。

関連することですが、かねてからこの議会で取り上げてきましたインターネット
を利用した申し込みについてのその後の展開について少しは進展があるのでしょ
うか。お伺いをします。


2回目 公民館の申し込み方法について
この日曜日に散髪をしながらこの議会での一般質問について取り組む事を話して
いたら、是非、この問題は声を大きくして取り上げて欲しいと言われたところで
す。御存知の通り床屋さんは定休日はほとんど月曜日です。休みの日には利用は
おろか、申し込みにもいけない。床屋さんをやめない限り公共施設は使う事は許
されないのか。使う権利は自分たちには無いのだと諦めていると言われたところ
であります。この公休というのか代休というのか、月曜日の代休をなくす事を含
めて、さらに月曜日に限るこの処置を水曜日なり木曜日なり他の曜日にも均等し
て振り返る処置を暫定的にも出来ないものか、いかがでしょう。

勿論、今回の質問の趣旨は年中無休で市民に開放して欲しいという市民からの要
望を叶える事が基本ですが、冒頭に学校の校舎の有効活用についてお尋ねした事
とも連動しますが、どうしても公休日をなくす事が無理であれば、学校の空き教
室を使うなどして何らかの形でもっともっと有効に公共施設を使えないものか、
お尋ねします。

以上2回目の質問を終わります。