平成14年9月度 定例議会 一般質問

議席番号19番 栗原信司です。発言通告に基づいて市政に関する一般質問をさせて
頂きます。
時間の都合もありこちらとしても最大限、簡潔、明瞭に質問をさせて頂きますので、
執行部の皆様も、今後の取り組みに絞りご回答を宜しくお願いします。

1回目
1.ボランティア貯金制度
初めに仮称・ボランティア貯金についてお尋ねします。これはいわゆる郵政省の行っ
ている国際ボランティア貯金とは違うものを意味しております。いわゆる高齢者宅を
訪問してお買い物など家事サービスに関するボランティア活動した時間分をそのまま、
ボランティア活動をした方が将来ご自身が家事サービスなどの援助を必要とするとき
にその時間分だけボランティアを受けることが出来る制度です。この制度の導入につ
いてお伺いいたします。

既に実施している自治体ではボランティア利用券の発行によったり、ボランティア振
興券などという表現を用いていたりと形態としては様々あるようですが、いずれにし
ても介護保険制度の狭間に泣く人の救済措置として、そして、ボランティア活動を行
う方々にとっては側面支援策として導入する場合が多いようです。
ご当地春日部においては社会福祉協議会の事業の一環として同様の事業を行っており
ますが、このシステムを行政主導として実施して、今後に活用できないものかお尋ね
します。

2.温暖化防止の為の緑化運動の推進について
次に緑化運動についてお尋ねします。大きな意味合いとしては温暖化防止対策の為で
すが、身近なところでは高齢化社会を迎える対策として、散歩のしやすい街作りの為
の緑化対策についてお伺いします。
いわゆるケヤキなどの広葉樹とか高木の植林運動をもっと強力に推進すべきではない
かと提案させて頂き、春日部市の今後の取り組みについてお伺いします。

また、兼ねて提案させて頂いておりますポケットパークの拡充及びこのポケットパー
クへの植樹や緑道の整備についてはどうでしょうか。方向性について何か進展があっ
たのかお尋ねします。

3.動物愛護
3点目に動物愛護に関してお尋ねします。
動物の愛護及び管理に関する法律の制定に見られるように国も県も力を入れておりま
す。この問題も形が見えるまで取り上げなければいけない重要な問題の1つでありま
すので宜しくお願いします。
以前の質問の確認の意味をふまえ、4点に絞りお伺いいたします。
1つには貯水池・遊水池の有効活用と言う意味も含め、動物専用広場とかドッグラン
として解放できないのか。又はウィングハットの隣接公園として整備できないのか、
どうでしょうか。犬や猫の糞対策として飼い主に対するマナー教室として管理・運営
できないものか、その後の経過も含めてお尋ねします。
2つには市のHPも10月を目指してリニューアルしているようですが、この中に捨
て猫捨て犬等を含むペット達の里親探しのコーナーは設置できないものか、お尋ねを
致します。
3つめとして、動物愛護条例の制定をすべきと提案させて頂きましたがそのご検討は
なされたのでしょうか、お尋ねします。
4つ目には9月1日は防災の日でもありますのでこれに関連して、災害時における動
物たちの対策についてはどうなっているのでしょうか。お伺いを致します。

4.電子自治体
4点目に電子自治体に関する取り組みについてお尋ねします。
この件もかねてより提案しているところですので要点のみ絞ってお尋ねします。
1つはデジタルデバイド対策として、市役所や公民館を初めとした公共施設にネット
に接続できる端末機を設置して欲しいとの市民要望に対するその後の取り組みについ
てお尋ねします。そろそろスケジュールが見えてきたのではないでしょうか。
2つ目には同じようなことですが、無線LANについては進展はされたのでしょうか。
3つは公共料金の支払いは水道料金を初めとして順次コンビニでの支払いが始まりつ
つありますが、市民文化会館やウィングハットなどの公共施設の利用料金についても
コンビニでの支払いが出来るようにはならないものでしょうか。お伺いします。
4つめには、防災情報を携帯電話で発信、受信できないものか、活用できるようにす
るべきと提案した件はどうなったのでしょうか。その後の取り組みについてお尋ねし
ます。
この防災情報システムとも関連することですが、防災弱者とりわけ聴覚障害の方の対
策として携帯やパソコンからのメールによる119番通報システムについてお伺いい
たします。
これは昨年暮れに福岡市のガソリンスタンドで灯油にガソリンを混入させて販売した
事件があり、ヘリコプターや消防車で注意を呼びかけたけれども聴覚障害の方に周知
が出来なかった事から福岡市で取りくんだをきっかけに全国で広がりつつあります。
人命尊重は最優先課題であり、こういう事件を未然に防ぐためにも春日部市としても
是非、導入すべきと思いますがいかがでしょうか。

5.ブックスタート事業について
5番目にブックスタート事業についてお尋ねします。この問題は既に大山議員からも
提案をされていますが、そのときの教育長の御答弁はこちらの受け取った感じとして
は、もしかしたらブックスタート事業について正しく認識されていないために曖昧な
答弁を頂いたのかなという気がしますので、改めてお伺いしますが、今回は一緒に5
628名の署名を集めさせて頂きましたので、この5628名の賛同を頂いた市民の
声を代弁させて頂きましてもう一度、質問させて頂きます。なお署名そのものは先日
市長に手渡しをさせて頂きましたので宜しくご理解下さい。
さて、くどいようですが、この事業は読み聞かせ効果と共に、親子が肌をあわせるこ
とによって、母親や父親の体温のぬくもりを感じながら良書に親しみを覚えさせると
いう、育児に悩む親にとっても大変重要な意義をもっています。
まさに、混沌とした社会に大いなる光明を灯す一大事業と言えます。将来の世界を担
う子ども達の健全育成に関して最大の責任を担う教育長に早期導入と共にその時期は
いつになるのか導入の時期について改めてお伺いをさせて頂きます。
本来は国の定めた「子どもの読書活動の推進に関する法律」に基づいて市長、教育長
を初め執行部の側からまさに教育の環境を整えるという意味で議案として上程される
ものかと思いましたが、いつになっても上程されませんので、こちらから提案させて
頂いているような次第です。是非、前向きの御答弁をお願いします。

2回目
御答弁ありがとうございました。重ねて何点かお伺いいたします。
1.ボランティア貯金
相談を持ちかけてこられた市民の方は子供も大きくなり育児から解放されたと言うこ
とで、余暇をボランティア活動に費やしてくれている方です。勿論、こういう方は市
内には大勢いらっしゃるかと思いますが、その方は、急速に増加してきております高
齢化社会を目前にして介護のいらない人になって欲しいとの思いを込めて、一人暮ら
しの高齢者宅の訪問をしているようです。
お買い物など家事援助をしながら、お年寄りのストレスが溜まらないように相手にな
ったりしているそうです。
現在、社会福祉協議会の制度としては、お掃除やお買い物など家事援助サービスは、
その時間に対して代価が支払われる仕組みになっております。これを金銭としての支
払いではなくて、時間と言う単位のまま将来に蓄えることはできないものでしょうか。
善意で行うボランティアの方々のご厚意も無駄にすることなく活かせるかと思います
ので是非、前向きなご回答をお願いします。

2.温暖化防止と緑化対策について
高齢社会を迎えるにあたり市民の方から、是非緑道の整備をとの声が強く寄せられて
おります。散歩のしやすい街、散歩をしたい街にして欲しい、こんな施策の1つとし
て木陰のある小さな公園と言うか、ちょっとした休憩のとれる場所を公共施設と公共
施設の間に設けてみたり、歩道に設けるなど緑道の整備を是非進めて頂きたいと強く
要望するものです。はできないものか、お尋ねし
ます。

しかし、反面高層マンションなどの都市化の進む春日部に大事な事は急速に増加して
いるコンクリートやアスファルトなど熱を溜めやすいところに直接日光を当てないよ
うにする対策として、緑の生い茂る高い木を植えて木陰を作る、こんな対策の強化が
必要ではないでしょうか。
散歩が楽しい街作りの為にも、新築の際、緑化を推進する家には規制を緩和するなど
条例等の見直しをすべきではないかと要望するものです。

強いて言えば、武里団地のケヤキ通り市役所通りなどでは少しは緑が見えるような気
もいたします。新緑に始まり落葉まで埼玉の木でもあり、ケヤキは四季の移り変わり
を目の当たりに感じることの出来るものであり、原宿や仙台のケヤキ通りに見られる
ように冬には光のページェントが繰り広げられますし、鉄道の高架化によって西と東
の連絡の便も良くなるようですし、是非、今から備えて準備をして欲しいと思います。

3.動物愛護に関して
1つには、いわゆる猫かわいがりをして欲しいのではなく、躾の義務化、繁殖等に関
する制約等、動物たちの命を中心にした考え方に立って欲しいと思います。条例の制
定又は動物愛護にかんする都市宣言など是非検討してください。

2点目には災害対策に関してですが、今後の防災訓練には是非ペットも含めた避難訓
練も想定する必要があるのではないかと思いますがこの点について改めてお伺いしま
す。

4.電子自治体への取り組み
電子自治体に対する取り組みについてはやはりもう少し加速度を増して欲しいと念願
するのみです。
特にデジタルデバイド対策を強化して欲しいと切に要望します。速やかに対応がとれ、
市民直結の行政が出来ることをひたすらに望みます。
小さなところに目を向けて出来ることは直ぐにやると言った事が何よりも大切な姿勢
なのかなと思うところです。
この件に関してはやはり緊急対策としてFAXとか限られた条件で使う形のものでは
なくて、移動中でも外出先でも使えるように携帯電話からのメールで119番通報を
受けられるシステム作りは急務と考えますのでこの点について現システムを見直して
欲しいと良く要望いたします。

5.ブックスタート事業の早期実現について
試験的にスタートしたとはいえ杉並区は2000年の11月にスタートしております。
以来わかっているだけでも254自治体が既に取り組んでいます。この2年間で全国
市町村の1割弱がその効果を確認するところであります。
是非、春日部バージョンとしてのブックスタート,それも他の追随を許さない中身の
濃いものにして頂きたいと思いますが、いかがでしょうか。
重ねてご報告いたしますが、署名は小さなお子さんを抱えるお母さん達がブックスタ
ートの事業を良く理解してくださり、来年度までは待てないと炎天下の中を署名活動
に歩かれたものです。この将来を担う子供達を健全に育もうとする真心を察して、年
内の実施に向けて動き出して欲しいと思いますがいかがでしょうか。

市長にも署名の意義と申しましょうか熱意と申しましょうかこの件をどう思うのか、
そしてブックスタートについての考え方をお伺いして終わりに致します。