2001.09一般質問

議席番号19番栗原信司でございます。本日5番目でそろそろお疲れの
ところかとも思いますが、執行部の皆様をはじめ、先輩議員の皆様のご
理解と賛同無くしてはこちらの思いが届きませんので是非、お耳を傾け
ていただきたいと思います。
今回も、市民の皆さんの小さな声を代弁し、一つでも二つでも市政に反
映させたいとの思いのもと、発言通告書に従い、一般質問させて頂きま
す。

1.障害者対策について
はじめに車椅子を使っておられる方からのご要望です。年齢を問わず体
の健康な方は段差を越えることや、通行する車がちょっととぎれた時に
道を横断することはそれほどわけないことかなと思いますが、車椅子を
常時使う方や、歩行が困難な方にとっては、このわずかな移動距離が実
に大変なものです。
そこで、駅前をはじめ全ての公共機関への出入り口に車椅子用の停車ス
ペースの確保が出来ないものかと言うことですが、この点について市と
してのお考えをお伺いします。


2.教育問題について
次に大きくは教育問題としましたが、何点かに亘りお伺いします。

1点目は義務教育における補助教材についてであります。
学校で児童生徒が使用するものは制服に始まり、体操服、カバン、筆記
用具、給食関連、そして、補助教材としては参考書や書道セット、算数
セット、等々様々なものを使っております。
補助教材の中には、常時使うものもあるようですが、中には何度か触れ
る程度と言えば、語弊がありますが、使用時間の短いものもあります。
こういうものは本来なら学校で備え付けであっても良いのではないでし
ょうか。
新入学と共に購入を余儀なくされるものの、実際の使用時間は延べ時間
にすると、何をどの程度、使用するのか、わかる範囲でお答え下さい。
補助教材を使用する用になった背景についてはどうでしょうか。未だに
必要なのでしょうか。時代の流れを鑑みながら、補助教材に関する認識
をあわせてお伺いします。

2点目は学校教育文化芸術立国との関連であります。
今春、国会審議の中で小泉総理は21世紀の文化芸術大国を目指すとい
う国の政策を答弁したところではありますが、これを受けて、市として
はどのような取り組みをするつもりなのかお伺いします。総理は、各分
野の優れた芸術家との交流を推進し、児童生徒が本物の芸術に触れる機
会を作るべきとの考えを示したところですが、芸術分野に限らずサッカ
ーや野球など体育系も含めて検討すべきかと思いますが、如何でしょう
か。答弁をお願いします。


3点目は、教育問題と言っても学校教育に限ることではなくて高齢者や
未就学児を含む交通安全教育についてであります。
先日の新聞発表にもあったところですが、急増する交通事故に対してど
ういう取り組みをしているのかお伺いします。現状認識と今後の課題に
ついてお伺いします。
先日の埼玉県警交通企画課発表では県内の人身事故29,486件 中
 死者数321人であり、そのうちに自転車事故による死亡事故は50
人、そのうち65歳以上は27人であり、さらにそのうち85%は交通
安全教育を受けていないと言う結果が出ております。
また、埼玉県は春日部市を9月より3ヶ月間「交通事故防止対策地域」
に指定しました。というのは春日部市では8月21日現在、交通事故で
10人の方が死亡しています。過去3年間の同時期の平均人数5人を大
きく上回る多発傾向にあることより、埼玉県は指定したものですが、春
日部市としての対応をお伺いします。


最後にITに関連してお伺いします。
これをやらないと私の一般質問が終わらないと言うことになっているよ
うですので、前回に継続して質問させていただきます。
2年前、初めて一般質問でHPに関する質問を行って以来、言い続ける
ことで、ITに関する取り組みが早まってくると勝手にうれしい誤解を
しているところですが、さらなる速度アップを目指して、要望かたがた、
その後の進捗についてお伺いします。
昨年12月の一般質問でIT対策本部を設置すべきではと言う要望に応
えていただき、市長を本部長に対策本部を設置する旨の御答弁を頂きま
した。
本年3月の一般質問ではその後の対策本部の方向性や進捗状況について
お伺いしたところ、3月議会終了後ただちに対策本部を立ち上げ、取り
組みを開始すると伺いました。この際に具体的な内容につきましては推
進本部とか対策本部での協議によって検討をしていくと言う御答弁であ
り、明快な回答はありませんでした。ではまあ、本部の流れを見ようと
言うことで、6月の一般質問ではあえてこの話題には触れずに1点だけ
防災弱者、情報弱者という観点でのみ質問をさせていただいたところ、
ここでもかなり前向きな御答弁を頂いたところです。
ついでと申し上げては失礼ですがさらなる前向きの御答弁が欲しくてお
伺いします。

というのは、もう、何度も、新聞紙上を賑わしているところではありま
すが、改めて、つい先日も電子県庁実現を目指した埼玉県庁の記事があ
りました。@電子県庁の実現A安心・便利な県民生活の実現B産業・地
域振興C人材育成DIT革命の課題への対応等々17種類の施策をまと
めたものです。
そこで、確認の意味も含めまして、もう一度、春日部市としての現状と
今後のスケジュール、具体的に目指しているものについてお伺いします。
市長をはじめ執行部の皆さんは情報技術の著しい進歩に取り残されない
ように全力を尽くすとは6月定例議会でも答弁されたところですので、
幾多の遅れに対してどこまで追いつくことが出来たのか、お伺いします。

特にお伺いしたい点は、全ての公共機関でネット接続が出来るようにし
て、情報弱者対策をするべきとお願いをした件について、この対策はど
うなっているのか、見通しはついたのかどうなのでしょうか、お伺いし
ます。

2点目に携帯電話を活用して行政情報を流すことについては前回の一般
質問でも御答弁を頂いたところではありますが、その後どうなっている
のか。どういう方向性を検討しているのか、お伺いします。

3点目に既に他市町村ではかなり多くの自治体が取り組んでいますが、
コンビニを使っての行政サービスの提供についてどう思うか、お伺いし
て、1回目の質問を終わりにします。


2回目・再質問

各種御答弁ありがとうございました。

1.車椅子用等障害者優先の停車スペースの確保問題

この問題は、例えば、駅の改札口付近の車1台分ぐらいのスペースに障
害者用の車椅子のマークを道路にペインティングをして頂けないかと言
うことです。公共の施設に限らず車椅子のマークの付いた駐車スペース
はどこにでもあるように思えます。もはや市民権を勝ち得たのでしょう
か。そういう意味で同じようにほんのわずかな時間でありますがご家庭
の人などに連れられて駅をはじめ各種の公共施設で乗り降りする場合が
あります。こういったときの不便さを解消して欲しいとの切なる声を是
非お聞きとどめて欲しいものです。
専用のスペースと言うほどのものではありませんが、せめて優先スペー
スが欲しいのです。
この件に関して話は少し変わりますが、先日、国土交通省の新事業につ
いて新聞報道されていたように、こういう問題を含めて自治体と地元住
民が協力して計画を立てれば、国として補助をしましょうと言うことに
なったわけですので、是非前向きに取り組んでいただきたいと思うので
すが、この点についてもう一度お尋ねします。


次に教育問題での補助教材についてであります。
特に各種音楽で使うリコーダーとか、縄跳びとか、ある意味では継続し
て卒業まで使うもの、衛生上管理の必要なものなどはともかく、時計や
おはじき、数え棒などは学校側で用意すべきと思いますが如何でしょう
か?
近年、PC教育も始まっており、有効にパソコンを活用できないものか
お尋ねします。いつまでもパソコンを特別な教室においておかないで、
各教室に配置して欲しいものです。こういった前向きなことをふまえて
もう一度御答弁をお願いします。

2点目の学校教育に関してでありますが、これは是非前向きのご活躍を
期待するものであります。市内市外を問わずに様々な子供たちと交流す
る中で、一流の音楽等芸術分野にしても、スポーツ等にしても、是非目
の前でお会いして、交流したり、学びたいと言う、声を多く聞きます。
こういった子供たちの声をどう受け止め、さらなる学校教育に活かして
いただきたいのであります。この点に関してお伺いします。
予算がないとか、人的なスケジュールの問題、教育的現場に向かない人
など条件的には制約もあるとは思いますが、市内在住の方で、優れた能
力や努力をしてきた人のリストはあるのか、市内の学校を卒業された方
で各界に羽ばたいている方の連携は取れないのか、等々併せてお応え下
さい。
文化芸術振興策については「教育の荒廃や、青少年の豊かな心をはぐく
む観点からも大事になる」と指摘されているところであり、もう一度前
向きな御答弁をお願いします。

3点目に交通安全教育については市として格別の教育はされていないと
言うこと、また、交通安全に対する取り組みはしているものの効果が薄
いことを実感しているとの答弁のようでしたので、現状を認識している
という共通点がありますので、そういう意味では、きっと取り組みも一
段と早くなると期待と確信をするものです。
そこで重ねてお伺いしたいのは自転車教育そのものは学校の授業の一環
でもやっているようですが、授業を受けないうちに走り回る子たち、又
はそういうことを気にしないで大人になった世代の人たちにはどのよう
な手段が有効な自転車事故防止に繋がると考えているのかお伺いします。
特に、自転車の練習などは学校で教える前にお家で親御さんがマンツー
マンにして教えるものだという意見も聞くところですが、市内を見渡す
に例えば、学校が近いとか、又は自転車が走り回れる広場なり、公園が
あるところはまだしも、例えば、緑町界隈、なかんずく国道4号線と東
武鉄道の線路際に挟まれた地域では十分に走り回れる地域と言いましょ
うか、広場もなく、練習がままなりません。地域を限定するわけではあ
りませんが、こういう観点も含めて執行部のお考えをお伺いします。

併せて、市や警察署では、先週末に交通事故防止と言うことで大きな麦
わら帽子を頂いたようですが、例えば、逆にこの麦わら帽子のミニチュ
ア版を市内の全生徒が手作りで作り、これを配布するなどの交通事故防
止へ向けた取り組みを行うなど大いなる取り組みが必要なのではないで
しょうか。


最後にITに関連してお伺いします。まあ、やっと、様々な取り組みが
始まったと言うか、取り組むことについて打ち合わせが始まったぐらい
なのかな理解をしたところですが、景気の回復はなかなか進まない状況
があるものの、ITの活用は時間の短縮や市民に対する行政サービスの
効率アップに即対応できるものでもあり、格段の取り組みをお願いする
ものであります。
特に私個人としては、ITに限らず行政における市民参加を目指すとこ
ろですので、情報の共有化や情報の相互発信を目指して一般質問を続け
て来ているところでもありますので、この辺について改めてお尋ねしま
す。
@災害情報火事情報・水害情報・災害等の避難場所などをネット上で提
供すべきと求めてきていることに対してどこまで検討してきているので
しょうか。
A携帯電話の活用で情報発信をすべきと言ったことを前回求めたところ、
川越市では10月から試験的にスタートを切るようですが、春日部市と
してはいつ頃になったらたとえ暫定的と言っても情報を発信することが
出来るようになるのでしょうか。
Bコンビニを自治体の行政窓口にするべきと言う点では、最小限のコス
トで最大効果をあげることになります。新しく庁舎を建設することなく、
市民の皆さんが行政サービスをより便利に利用できるようになるわけで
すので、行政サイドとしてはコンビニエンスの活用をもっともっと前向
きに検討すべきと思いますが如何でしょうか。
役所が開いている時簡に、会社を休むことなく、時間を合わせることな
く、わざわざ役所に足を運ぶことなく、身近なコンビニで、公共施設の
利用予約や住民票の受け取りができることになります。コンビニが「年
中無休、24時間営業」の自治体の窓口にできるわけです。全国的にも
千葉県市川市を筆頭にかなり多くの自治体が取り組みを開始して市民か
らの好評を博しております。春日部市としての取り組みはどうか、改め
てお伺いして2回目の質問を終わります。