6月定例議会 一般質問

議席番号19番 栗原信司でございます。
発言通告に従い一般質問をさせていただきます。雨交じりの日が続いて
おりますが、せめて春日部市議会は爽やかな風が吹くようにありたいと
願うところであります。

そこで、春日部市民の皆様も爽やかな生活を営むことができますように、
祈りを込めて、行政の取り組みについて数点に亘りお尋ねをしてまいり
たいと思います。

始めに、児童の安全の確保のための対策についてお伺いします。
つい先日かわいそうな事件が大阪市で発生しました。大変に悲しい出来
事であり、ご遺族の皆様に心からお悔やみを申し上げると共に、ご冥福
をお祈り申し上げます。

この事件は、同じ子を持つ親としてこれほど悲しい出来事はありません。
朝元気で見送った子どもたちが無言で帰宅する、想像を絶した悲しい出
来事だと思います。それももっとも安全だと思われる学校内の事件です。

そこで、尊い命を犠牲にして、大きな問題を提起して頂いたわけでもあ
り、この悲しみを無駄にしてはいけないと言う、切ない思いから確認の
意味も込めまして市の対応についてお伺いいたします。

はじめに、こういう問題が起きたとき、まず、考えるのは春日部市内の
幼稚園・保育園・小学校・中学校はどうなのかということです。大丈夫
なのかなと言うことであります。

また、今までに学校へ不審者が侵入したと言うことはあるのでしょうか。
実態把握はできているのか、実情についてお伺いします。

併せて、学校における危機管理意識についてお尋ねします。
先ほども、教育長よりこの問題について明日13日に校長会を開催し、
検討すると言うことですが、これはおそらく通常のトラブル発生で考え
れば決して遅い対応ではないと思いますが、いかんせん、理由もなく未
来の宝たる児童生徒たちの尊い命が数多く失われた事を考えると、これ
は逆に決して早い対応ではないと思うのですが如何でしょうか。この問
題の認識も含めて春日部市の危機管理意識についてお伺いします。

関連して、今、教育現場では「地域に開かれた学校」と言うことをテー
マにして全国各地では取り組みを開始しておりますが、今回の問題でこ
の流れが変わることがあると春日部市では認識しているのか。方向性は
どうなのかと言うことについてお伺いします。

これもまた、悲しい事故ですが、先々週になるのでしょうか、拡幅工事
終了して間もない武里・内牧線の踏切そばの交差点で小学生が車にはね
られると言う悲しい事故が発生しました。

幸いに命に別状はなかったようですが、改めて確認したいのは春日部市
の児童に対する登校下校の通学時の対策、併せて下校後の指導や対策は
どうなっているのでしょうか。

この問題は昨年も取り上げさせて頂いたところでもあり、その後の経過
について報告をお願いします。

関連して、放課後、家に帰ったあとに遊びに行く子どもたちを安全に帰
路に就かせるためにお帰りアナウンスや呼びかけはできないものでしょ
うか。

特に日本は四季折々の風情があって良いのですが反面、日が沈む時間は
冬至と夏至では約3時間近く差があります。町の公園には時計がない方
も多いですし、暗くなるまで遊ぶでは原始時代じゃないかなと。少なく
ても小学校等では夏でも6時には帰りましょうと指導をしているようで
すし、そう言った観点では6時前に帰宅を促すアナウンスがあっても良
いのではないでしょうか。
この点についてのご見解を伺います。


2回目 教育
例えば各学校に警備員を常駐させるぐらいのことはできないものでしょ
うか。のは無理にしても地域との連携なり少なくても幼稚園なり保育園
なり職員だけに任せるには無理があるように思えますが如何でしょうか。

お帰りチャイム・呼びかけ運動の実施についてのお考えをお尋ねします。
他市町村ではいわゆる「よい子の皆さんは〜」で始まるようなアナウン
スが聞こえてきますが、春日部市ではなんにもないように思われます。
この点いかがでしょうか。

大阪・池田市の児童殺傷事件で冬柴幹事長が談話
 1.状況把握
 2.対応策
 3.事件対策本部
 4.真相の究明
 5.被害者に対する対応
 6.児童への精神的なケア
 7.地域住民、地域の各関係機関による学校サポート体制の確立
 8.学校の安全管理の見直し

実際に、こういう緊急事態が起きたときにはどうするのか。また、他市
町村で起きた場合、春日部市ではどういう対応をとるのか、改めてお伺
いします。

次に、通学時の安全管理ですが、教育委員会としては何らかの手を打っ
て努力をされているのは前回の後藤便でもわかります。でも、そういい
ながら、現実にこういって事故が起きているわけですので、手の打ち方
が甘いのではないかと指摘をせざるを得ません。

資料も頂きました。警察の方でも状況把握はできてもそれから先の再発
防止にはまだまだいろいろな障害が有り、難しいところかと思います。
また、この資料だけでは分析はできないのかなと思いますが如何でしょ
うか。
再発防止も含めてもう一度御答弁をお願いします。

もう一点、お帰りアナウンスはお隣の岩槻市など県内各地で放送されて
いるようですが、春日部市ではなぜできないのでしょうか。この点につ
きもう一度御答弁をお願いします。


2番目に低周波公害対策についてお伺い致します。
低周波公害についてはここにいる諸先輩方には宣告、御存知だと思いま
すが、世間一般には、実害を受けている方が少ないのと実害を受けてい
ても人によってその感じ方が違ったり、その定義も曖昧なために低周波
公害とわからない方が多いようです。体調の不調を我慢をしているよう
です。

低周波公害とは、1ヘルツから100ヘルツまでの人の耳では極めて聞
き取りにくい、低い周波数の音による公害です。この低い音が原因にな
っておきる被害には、耳鳴り・頭痛・抜け毛・めまい・吐き気・鼻血・
体重減少・眠れないなどという現象が現れます。
春日部市の実態について、お伺いします。

市民の皆様からの被害状況は如何でしょうか。
その内容、原因や対策を講じていることはあるのでしょうか。
また、今後の取り組みについてお尋ねします。


2回目
御答弁ありがとうございました。
重ねて確認させて頂きます。

はじめに低周波公害についてお伺いします。
今の御答弁にありましたように同じ家に住んでいても身体や精神に被害
を感じる人と感じない人がいるようにある意味では極めて微妙な公害と
も言えます。
現在全国では約2万人の被害者がいると言われておりますが、行政の立
ち後れもあり、正確な情報がつかみ切れていないようです。

発生原因は様々考えられるところですが、例えば、家庭の電化製品、エ
アコンであるとか、暖房器具、コンプレッサー、集塵機、ガス給湯器、
車、飛行機、工場や店舗のダクトなどから発生しているようです。

いずれにしても、被害が重くならないうちに、また個人の問題としてお
かずに行政としてできること、例えば、実態調査であるとか、広報活動
の一環として市民にこういう事が全国的に起きていると広く知らしめる
こと、などが必要になってくるのではないでしょうか。

もう一度、行政としてできることは何があり、どうこの問題を認識して
いるのか、対策等についてお伺いいたします。


3番目に防災対策なかんずく防災弱者に対するその後の取り組みについ
てお尋ねします。この問題は明確な形ができあがるまで継続して取り上
げていこうと思っております。

先日も突発性の急激な雨が降りました。あっという間に至る所に水が溢
れました。時間が短かったこともあり、全市的な被害は少なかったよう
ですが、大変な問題です。

こういった災害時に、とても気になるのが災害弱者と呼ばれる方たちへ
の情報の不足であります。差別をしてはもちろんいけませんが通常の健
常者の方でもこの雨はいつまで降るのか、町の中はどうなっているのか
と気が気ではありません。いわんや目の不自由な方、耳の不自由な方な
ど障害のある方たちにはどれほど不安なことかと思います。前回取り上
げたときにはまだ、大きな災害の教訓が活かされていないようでした。
あれからどんな検討を加えたのかお尋ねします。


2回目
防災弱者に対する対策についてですが、漏れなく情報を供給するという
観点から防災行政無線を使用すると言うことがまず考えられます。しか
し、これも、声が聞き取れないと言う声は何度も議会で取り上げられそ
の都度向上しているようです。しかし、耳のご不自由な方には効果はな
いです。

そこで他の自治体では携帯電話やパソコンを使ったメール配信や、身近
なところではFAX配信を取り入れております。短時間で不特定多数の
方に同時配信ができるというのは極めて有効な手段であり、是非導入を
進めるべきと思いますがいかがでしょうか。

また、草加市では防災行政無線をさらに防災テレフォンサービスとして
内容の確認ができるようです。騒音等で聞き取れなかった人のために 防
災無線で放送された内容を電話で聞くことができるサービスです。

さらにまた平成14年10月開設を目指して東武鉄道がCATVをご当
地春日部でいよいよ始まると言うことが決まりました。1年後の開設に
向けてこれらの有効活用も視野に入れるべきと思いますがこの点につい
てもお伺いを致します。


最後の質問はIT講習の受講者についてであります。
この春日部でも多くの方が受講されているようですが、何度も応募して
いるのに抽選に漏れるといった、ご批判も多く頂くほど盛況を呈してい
るようで大変に喜ばしいことかなと思っております。

そこで、せっかく受講できた方たちがこの経験を地域で活かせるよう、
また、ボランティア活動を展開しやすくできるように、春日部市独自の
認定資格を創設し、資格証を発行したら如何かなと提案したいのです。

特に、冒頭ふれましたように学校内での悲惨な事故を未然に防ぐ観点で
も教職員のOBの方、職員OBの方にIT講習を受講して頂き、教育現
場での先生方のお手伝いや次期IT講習の際の講師をお願いするなど、
ボランティア的存在として活躍の機会を作って頂けないものでしょうか。
この点につきましてご見解をお伺いします。


2回目
IT講習に関することですが、各小学校ではPTA活動、中でも親父の
会をはじめとするボランティア活動は年々活発になってきております。
来年から始まる総合的学習の教育効果を上げるためにもこの人材群を有
効に活用できないものかもう一度御答弁をお願いします。