2001年03月度定例議会一般質問

おはようございます。議席番号19番 栗原信司です。
発言通告書に従い、市政に関する一般質問をさせて頂きます。
朝一番ですので元気一杯に行っていきますので、明快なるご回答をお願いします。

はじめに教育問題に関してであります。

年齢を問わず様々な問題が次々と惹起しており、この新世紀にあたり教育関係者の
決意は並々ならぬものがあると思います。個人的にも2児の父親として教育関係の
皆さんに縁に触れ折に触れ接するたびに涙ぐるしいほどの努力をされている方々が
何と多いことかと日々痛感しているものであります。

この職業は明日の世界を作る人間を育てているという誇りを持つ反面、目に見えな
い苦労も多く、大変なご努力をされていることと思うものです。

ただし、悲しいことに、たった一人の教員の言動によってその信頼をなくしてしま
う、そんな方がいるのもまた事実であります。勿論、この春日部にそのような方は
いないと確信しておりますが、昨今の教育事情を鑑み、お尋ねします。

はじめに教育に携わる関係者の皆様に、教育にかける思いをしっかりと承っておき
たいと思うものであります。

教育とは何を目的にどういうことを教えようとしているのか、目標、方法、計画な
どをお聞かせ頂きたいものであります。

教育問題に関連して、2点目として、教職員並びに本庁舎内の市長さんをはじめと
する職員の研修方法、内容についてお伺いします。

ここ数年来、生徒同志のいじめや先生による生徒の虐待など暗い話題が毎日マスコ
ミを賑わせているところであります。

また、市庁舎を訪れる市民と職員との関係についても同様であります。

市の人材研修の一環として、様々な研修を行ったり、各種の講習を受けたりと職場
での学習等々行っているのにも限らず、自らのモノとしないのか、学んで尚かつこ
ういうレベルなのか、この辺は信じるしかないのでしょうか。この職場で働くとい
うことは言葉の定義はいずれにしても、公僕という立場であると言うことを理解し
ないことには始まらないのではないでしょうか。

そして、さらにほんの一人か二人かと思いますが、奥の方に座っている人にも、同
じような方がいらっしゃったと市民の皆さんから指摘されました。勿論お茶を飲む
なと言うことではなくて、窓口に市民を待たせてまでも、平気でかどうかは知りま
せんが、職員にお茶を持ってくるようにしているような人もいるということです。
何を考えているのだか理解に苦しむという声が寄せられております。

こんなことを市民の皆さんから相談されると、まだ未熟な私は答えに困ります。で
すから、こういうことを言われない体制とか、市職員の資質の向上を切に願うモノ
なんです。

少なくても、予算が少ないとか、経費節減とか言われる時代にあって、限られた人
員で最大効果を上げるためには、今まで以上に研修の内容の検討が必要ではないか
と思いまして、最近、巷で有効活用されているEQ検査の実施を我が町春日部でも
取り入れたらどうかと提案するものです。

EQ検査とはすでにご案内かとは思いますが、私たちも子供の時に経験したと思い
ますがいわゆるIQテスト、知能検査というものに近いモノです。

IQテスト、これはいわゆる知的レベルの状況分析であったり、頭の回転の速さで
あったりするものですが、EQとはエモーションすなわち、心の検査であります。

心に点数をつけようと言うことではなく、過去幾多のデータに基づき客観的に人間
としての成熟度を調べるものです。

例えば対人関係における協調度であったり、反対に自己中心度であったり、社会の
中でのストレス度等々です。

今の自分を客観的に分析することによって、自分の性格の中の良い部分は伸ばし、
あまり良くない部分は直す為の集中研修なり講習を受けて方向転換する、このよう
なことをする為の基になる検査のことを言います。

これを実施したらどうかと提案したいのですが、いかがでしょうか。

実質的効果が無いとは言いませんが、効果の薄い研修をやればいいみたいなもので
は、これは大変に申し訳ない言い方になってしまいますが、税金の無駄使いと言わ
ざるを得ません。

限りある予算を有効に使うために知恵を使っていきたいとは先日の市長の答弁であ
りました。賢明なる市長はやはり良いことをおっしゃいます。

誠にその通りと思うのです。

少ない予算を有効に使うため、どうせ使うのなら、市民に喜ばれる使い方をして欲
しい、そんな願いから、このEQ検査の実施に対するお考えを伺います。

教育問題における3点目として、明年実施予定の日本PTA全国協議会、研究大会
の開催についてであります。

順番で全国各地で持ち回りのようで、本年は秋田県で実施の予定のようですが、明
年は埼玉で開催されると言うことのようですが、来年は記念すべき第50回大会し
かも、総合的教育が始まり最初の発表会になるわけですので、通常に倍する力が入
っているように聞くところであります。そこで、この大会に関する春日部市の取り
組みとか、関係性についてお尋ねします。

開催主体が民間団体である場合における、春日部市としての関与する部分はあるの
でしょうか、それとも全くないのでしょうか。

また、いずれにしてましても参加人数はどのくらいが見込まれるモノでしょうか。
過去のデータでもわかればお示しを頂きたいと思います。

全体としては何人ぐらいで、春日部市に於いてはどのくらいの人が関与してくるの
でしょうか。

さらにまた、春日部市としての独自性と申しましょうか積極的に春日部市をPRす
ることにより街の活性化の一端をこれで担うと言うことを取り組めないモノでしょ
うか。つまり決められた形だったり決められた人数だったりだとはある意味では思
いますが、また反面、今から積極的に春日部市に招致をするような運動を起こすこ
とは出来ないモノかと思うのですが、この点についてお尋ねします。

2.福祉問題について

2点目に福祉関係についてお尋ねをして参りたいと思います。

はじめに13年度の予算書にもありましたが、いわゆる福祉タクシー券についてで
あります。

先日の部長答弁でも年間48枚の支給に対して年間平均利用率は30枚にも満たな
いと、こうありました。そこで、市民からの要望の多いガソリン券としての利用も
できるようにすると言うことでした。枚数を減らすと言うことにはかなりの不満も
ありますが、考え方としては一歩前進かなと思うところであります。

勿論、先日来、各議員さんからもご指摘頂いたようにこの26枚とか28枚とかの
使用は平均であって全部を使い切って足りない人がいるのも事実であります。この
点は今回の質問とは直接は関係ありませんが、これでまた困る人も出てきますと言
うことを、指摘させて頂きます。

そこで、話を元に戻しますがこの福祉タクシー券の利用方法を一方的に決めつけな
いで選択の余地を利用者の判断にゆだねることがあってもよいのではないかと思う
のですが如何でしょうか。

体が不自由なためにタクシーを利用したい人、体が不自由なために家族の手を借り
て自家用車を利用する場合が多い人、反面利用したくても負担の方が大きくてタク
シーや自家用車を利用できない人がいるのであり、この場合に立場は同じでも、環
境が違うために差別となってしまうのではないでしょうか。収入とか、所得とかが
少ないために施設利用も出来ない方達、予算の都合でヘルパーさんのサービスを受
けずに家族で頑張って介護をしている人等いらっしゃいます。

そこで、そういう方達のために、介護等で必要な紙おむつやシーツなど介護用品と
交換可能にするための福祉目的のための福祉利用券などの導入は如何でしょうか。

発言通告書では良い言葉が思いつかずに金券などとしてしまい、一部の方に誤解を
招いたようですが、これで勿論決定と言うことではないですが、福祉利用権または
介護補助券などと銘打ち、困っている人に手をさしのべるのが行政の本来のあり方
ではないでしょうか。是非この点に関するお考えをお伺いしたいと思います。

福祉関係の2点目として、この福祉タクシー券を他市でも利用出来ないかと言うこ
とであります。

高齢の方、障害を持った方のためのタクシー券でありますが、市内限定では行動範
囲に無理があります。

少なくても近隣市町村、又は県内での利用を可能にしたいものです。
核家族が叫ばれてひさしくなりますが、同居する家族も居ないご家庭が多い現在で
は、孫の顔も見ることが出来ないではないでしょうか。

そういう方達の為に福祉タクシー券を他市町村でも利用できないものか、この点に
関してのお考えをお伺いします。

福祉関係の3点目になります。

障害者対策として、リフトカーへの改造費の補助金の創設を検討して頂きたいので
あります。

現在では運転者本人が障害を持った場合、例えば手だけで運転が出来るようにする
改造に限られては助成金が出るようになっております。

又、障害を持った方の家族が共に外出する際には車イスごと持ち運べるリフトカー
の貸出を春日部市や市の社会福祉協議会を経由して行っているところです。

これは昨年の庭野議員の質問にもあったとおりで、一部の限られた人が多く利用し
ているようです。と言うのも、台数が限られているためだからではないでしょうか。

リフトカー付きの車を購入するには通常400万円ぐらいすると言われております。
急に介護が始まった場合など、今後の不意の出費を考えると無理に購入も出来ない。

そんな方達にも遠出のチャンスを作ってあげたいと思うのですが如何でしょうか。
これもすでに御存知かも知れませんが、各ご家庭で所有している車を改造するには
車の大きさや改造の内容にも依りますが、20万程度から改造することが出来ます。

現時点では、例えば、障害を持った方達が家を改修する際には20万円を上限とし
て工事費を補助しているようです。

この制度を車の改造費にも充てられないものかと思うのですが、この点につきまし
ての御答弁をお願いします。


3点目に前回12月の定例議会で助役から市長を本部長としてIT対策本部を設置
するとありました。前回は時間切れで中身については触れることが出来ませんでし
たので、あらためて確認させて頂きたいと思います。

早すぎる時間の流れに追いつきべきと言う趣旨の元に質問して、その答弁として設
置をきめて頂いたものと確信しております。

それからすでに3ヶ月が過ぎているわけですので、かなり中身については吟味され
たものと思いますので、答弁を楽しみにしております。

どういう方向で、どのくらいの期間で何を目指してどうなるのか、どういう事が出
来るようになるのか、是非春日部ブランドの答弁を期待しております。今まで、や
りますと言う素晴らしく前向きの答弁を頂いたことはありませんでしたので、この
12月の答弁は痛く感動しました。

そういう意味できっとかなりの進捗が見られたと思いますので、この間の推移と今
後の方向性をお示し頂きたいと思います。

勿論予算もかかることですので、4月にこうしますとか、5月にはこうなりますな
んていうことは求めません。

ただし、時代に取り残されないように対策本部を設置すると言うことにしたのでは
ないかと思いますが、設置をすることになった経緯等を含めて御答弁をお願いします。


2回目 教育問題

重ねて質問して参ります。
一般に知能(IQ)が高ければ物事を正確に処理する事ができ仕事が出来る人だと思わ
れがちです。しかし、些細な事に動揺したり、怒ったり、他人の感情に鈍感で全く
考慮しないなど、社会的知性の欠けている人の場合にはIQが高いからといって満
足のいく仕事が出来るとは限りません。

人間は心理的に動揺すると論理的思考力、記憶力、集中力、判断力、学習能力が低
下すると言われています。これを企業でみるならば、生産性の低下、事故の発生と
いったことにつながります。

庁内で言うならば市民受けのしない職員の対応と言うことになります。
学校で言えば生徒の気持ちのわからない先生、生徒のやる気を引き出すことに出来
ない先生と言うことになります。

総合的な社会的知性=EQが高いと、対人関係能力や自己実現能力も高く、周囲の
人から援助や支援を得られやすくなります。つまり、EQが高ければ本来備わって
いる能力や蓄積してきたノウハウが充分に発揮できる人的環境を自分で作り出す事
が可能となります。


教育問題の2点目ですが、PTA連絡協議会の参加者は通常は7500人程度とか
と言うことで、バブル期以降さすがに減少の傾向にあるようです。
しかし、来年は記念大会という名の基に15,000人程度が見込まれるそうです。
これが当日は10の分科会に別れると聞いているところであり、単純計算でも1,
500人が一晩に集中してくるようですので、トラブルや、間違いがないように細
心の注意を払うべきかと思うのですがこの点は如何でしょうか。
さらには地元春日部のアピールをするチャンスなどはあるのか、このあたりについ
ては如何でしょうか。
御答弁をお願いします。


続きまして福祉タクシー券の有効活用につきまして、というのか、福祉利用券また
は介護補助券につきましてお尋ねします。

というのは、どんな質問をしても答弁では、どうしても予算の都合でとか、他の予
算を削らないと出来ないと言う問題があるわけですが、これはそういうことではな
くて、すでに実施されている、福祉タクシーとしての予算を公平且つ有効に使い、
差別をなくそうとする所から来る発想ですので、是非、この点を考慮して頂き、こ
ういうことが市民の皆さん困っていると、そうしたらどうしたら助けてあげられる
かと無い予算ではなくてあるものを使おうと言うことなのだから、取り組むために
はどうしたらいいかという事をお考え頂き、御答弁をお願いします。

問題はもしかしたら、かすかにはあるかも知れないとは思いますが問題を解決する
にはどうしたらいいのか、この一点にポイントを絞って御答弁をお願いします。


2回目 ITに関して

IT対策等に関しましては、まあ、わかったようなわからないような答弁を頂くこ
とになるのかと思いきや目に見える回答が返ってきましたので、文面をありがたく
頂戴したいと思います。

ただ、国と県とが産学一体となって進む以上は今までの遅れを取り返しつつ尚かつ
春日部ブランドという市長の答弁輝いて見えますので、IT対策本部について、今
後の方針についてわかりやすく御答弁をお願いします。

更に申し上げれば、細かい点になりますが数点にわたりお尋ねをしたいと思います。
先ほどの答弁ではもう、やる気満々という気がしてなりませんので、今まで出来な
かったことが一気に進むのではと思いますので答弁も一気にお願いします。

1つにはいつになっても不変のHP。評判がいいと誤解をしているようですのでは
っきりと言わせて頂きますが、一度来ると2度と訪問したくないと言うことを多く
の市民の方に言われています。勿論全市民ではないですが。

でも、どうせ作成するのであれば、自己満足で終わらないで、市民の皆さんが誇り
に思えるようなものに仕上げて頂きたいと思います。

職員の皆さんが寝ずに作成したと言うことであれば、致し方ありません。実際には
予算を組んでしっかりと業者に委託しているのでしょう。であるならば、市民の意
見をしっかりとこの中に反映できるものに仕上げていただきたいと思いますがこの
点如何でしょうか。

2つにはこれも何度か申しましたが世の中は携帯端末の動きが早まっております。
Iモードは加入者がすでに2000万人を越えていますし、その他のJフォンとか
ツーカーとか入れますと実に7000万人を越える人が携帯電話を利用してe-mail
やら、インターネットを利用しているわけですので、これに向けて春日部市の情報
発信をして頂きたいのであります。

ここでの情報発信には救急医療の情報、夜間診療の情報、避難情報、交通渋滞情報、
痴呆老人の徘徊情報、急な献血の呼びかけなどであります。一方通行にならない利
用が可能となります。

こういうことを実用化へ向けたらどうかという点について御答弁をお願いします。
また、是非早急に立ち上げて欲しいものです。

もう一点はパソコン110番の設置をお願いしたいものです。

IT講習が始まる、これは私ども公明党としては時代の流れに取り残されてはいけ
ないと国を挙げて取り組むように叫び続けたことがようやくほんの一歩踏み出した
ところでありますが、市民の皆さんにはまだまだ不慣れなために様々な困難に直面
しているようです。

IT講習も原則は一度きりしか参加できないものとなっており、さらなる習熟へ向
けての対策も必要となるところであります。

そこで、庁内にパソコン110番を設置し、市民の素朴な疑問に答えてあげる体制
が出来ないものでしょうか。

付け加えるならばお隣の庄和町では13年度予算にITに関して1億5千万円を超
える予算を計上したそうです。対策本部は設置しませんが全職員にPCを配布して、
庁内LANを整備することにしたようです。当市に置いては市長を対策本部として
率先して取り組むと決意したわけですので、こういう、情報弱者に対する配慮につ
いて御答弁を頂きたいと思います。